忍者ブログ
男子はいつまでも中2病、がコンセプトの将棋ブログ。

両取り両方逃げるべし

県王将戦がありました。先月大雨災害があったことによる追加対局です。

①△G味くん
戦型は矢倉。経験に物を言わせて序盤スムーズに進めます。彼に失着があって角桂が相手陣に刺さる形に。大人げなく攻めまくって○。

②△S戸川五段
三間飛車に対して、居飛車金無双から穴熊に組み替える将棋。ソフト的には居飛車やや良しだったようですが、人間的には大変と感じました(もうやらない気がする)。本命の手順が良く無さそうと思って角をぶつけた手が錯覚で、その角で純粋両取りを食って大失敗。終盤で「ダメそうだな…」と思いながら切り合う順を選ぶも、マジックは起きず×。

③▲O越四段
私の矢倉vs雁木に。中央から動いて力戦になり、難しい局面が続きます。大駒が圧迫されながらも上手く玉を固め、好転したと思った矢先に手拍子の一着。角が取られてしまいそうでしたが、結果的には事なきを得て○。

④▲N藤五段
序盤から馬を作り合う乱戦に。桂得になってこちらがやや良しも、収めずに強く戦います。そっぽに出た単騎の△8五馬という手が存外厳しく、変な形で王手飛車を掛けることに成功。よくわからないうちに上手くいって○。

記事タイトルは「両取りかけたら両方に逃げられたわwww」と言っていたN藤さんの言から。

練習将棋で秒に追われて「なんか起これ」とか言いながら歩を突き捨てる、こた(仮。
最終戦、なんか起これ。

拍手[0回]

PR

とりあえず足の筋肉痛は解消した

今週末のKKKはお休みさせていただきます。

18日の県名人戦は大盤解説を務めさせていただきましたが、2438名人が10連覇を達成しました。
挑戦者のM越Jr.五段も健闘し好勝負だったと思います。

これから大会が続きますので、自分自身もコンディションを整えたいと思います。
けっこう解説も疲れるのよ、これが。

拍手[0回]

ごまかしはったりこけおどし

今日は県王将戦の2次戦が行われました。
豪雨の影響で南北が分断され、嶺南の方は福井市まで来れない状態。代替で対局日を用意する予定とのことです。
そういう訳があり、今日は余裕を持っての対局でした。

①△M越jr.五段
戦型は矢倉で、私の早囲いに。角が4六と6四で向かい合い、△4五歩で局面が動きます。部分的にはある手ですが、この局面では早い印象を受けたので、突っ張った対応を選択。ただ後に▲5七銀右と受けに回ったのでは、こちらが良いという感じはしていませんでした。ただ相手も守りに手を入れたため、この交換は得をしたかも。敵陣の矢倉に歩を使っての効率の良い攻めが炸裂し、○。
(実は最後ちょっと誤算があったけど、事なき。。。すまし顔で「計算通りですよ」みたいな顔してたけどw)

②△S長くん
あわらに続いての対局。早石田で筋違い角を打たれて、乱戦に突入。研究があったような気がしたけど、やってみたら覚えていなかったw(30代の贖罪)筋が悪くてやりたくなかったのですが、角を切って強襲に出ます。途中ミスが出て際どい将棋となり、玉を上部遊泳して耐えることに。ギリギリの将棋でしたが、○。

③▲M好くん
相手の得意に飛び込む角換わり。お互い引き飛車の形になるも、徐々に力戦の様相に。私が右玉に組み替え自分から銀をぶつけていったのですが、ちょっと元気が良すぎました。逆に自玉頭の攻められ、瞬く間に必敗形。なんとか玉を泳いで頑張ります。最後までこちらが苦しい将棋でしたが、時間切れで拾い○。
M好くんにとっては惜しい1局でした。私としては「よくこのボロの出し方で残したな」という感じ--;

④△S水娘さん
戦型は相振り飛車。(あえて)水曜日にあわら将棋クラブで指したような形に。こちらが端攻めに出たとき、駒損の猛攻に打って出てこられます。自然に対応して優勢を確保。○。

⑤▲Y本五段
対抗形が指したいY本さんと、普通の将棋を指す気が無い私。序盤にやりすぎな駆け引きをし相居飛車になって満足するも、普通に作戦負けw 気合いで歩交換にでますが、その瞬間カウンターされて自信が無い展開でした。しかしこちらも隙をついて噛みつき熱戦に。お互い粘りに出たような手を織り交ぜぐちゃぐちゃになるも、なんやかんやで○。

全勝ターンで一応現時点でトップに。(まぁ名人も全勝ですが)
県名人戦以降、自身ではスランプに陥っているような感覚もあるのですが、勝っているのは不思議な気持ち。別に相手を間違えさせるようなテクニックに長けているわけではない。つまりは純然たる(?)マグレである。

そろそろ仮面がはがれそう。

拍手[0回]

愛は一方通行だって理解っているから

「費やした時間の分だけ自分に返ってくるとは限らない」と思うのは、きっと驕りなのだろう。
最初から独りよがりなのだろうが。

ブログコンセプトをふいに思い出したかのような冒頭ですが、予告通り昨日は県名人戦挑戦者決定戦がありました。

予選①▲Y本五段
対三間にエルモ囲い。7筋攻めにこだわりましたが、全然うまくいかず押さえ込まれます。一瞬だけ香得にはなったものの、馬で飛車を攻められて形勢不利。普通にガリガリやられていたら自信がありませんでした。本譜は歩を垂らしたりと曲線的にこられましたが、長い戦いになったため次第に混沌としてきます。抜け出して○。

予選②△T山四段
彼の1手損は得意戦法。前回と同様に早繰り銀を採用し、早々に▲1八角と宗歩ばりの一着は研究手。この手を境に優勢になったものの、その後小ミスを繰り返し形勢が詰まったりまた離したりを繰り返します。王手馬取りを掛けてようやく切らしたかと思ったのも束の間、食いつかれて攻め合いに活路を見出すことに(…いや、自棄になっただけだコレ)。最後は負けにしましたが、難しめの詰めろをかけてうっちゃり、○。

予選③▲O野木四段
F高時代からの四間vs棒銀の定跡形。学生時代のことは使わなくても覚えているものです。ずっと互角の勝負が続くも、馬が出来てこちらが優勢に。手堅く指す選択肢もありましたが、切りあって勝ちと見て読みの最後に攻防手(詰めろ)を放ちます。しかし、自玉が詰んでいたw ×。

予選④▲T場四段
角換わりのお互い引き飛車で定跡形。▲3五歩~▲4五桂で仕掛けてこられましたが、この形ではやや無理筋だったと思います。強く桂を取り切り、間合いを図りながら反撃に。ただ途中一手パスとか取れる駒を取らなかったりして、かなり詰めよられます。それでもなんとか一手差で先に寄せ切り、○。

トナメ①▲O滝六段
戦型は相掛かり。向こうは不思議な陣形となり、序盤はなんとか作戦勝ちにできないかと思っていました。ところが仕掛けられたところでは既に自信なし。しかし反撃にでて相手玉を薄くし、駒得にもなって優勢を確保。ただそこからはさすがO滝さんで、私の悪手に乗じて自玉に殺到されますが、まだ相手玉を詰まして勝ちだと考えていました。しかしなかなか詰みが発見できない。残り時間が1分を切るかというとき、やっと見えた最後の局面。手が反射的に動く――見えた局面に辿り着くまでのさなか、飛車の打ち場所を、誤った。×。

投了する前で既に、何か言葉が飛び交っていた気がするが、何かを思う気力はなかった。

挑戦者はM越Jr.五段となり、2438名人への初挑戦を決めました。
名人戦ではたぶん解説者をしますので、ぜひ福井新聞社に足を運んでご観戦ください。

拍手[1回]

全自動カタパルト

今日は県アマ選手権が行われました。竜王戦と同じく予選はシードで、トーナメントからの参戦です。この日までに考えた作戦をひっさげ、気合は十分。

一回戦・▲Y田四段
戦型は角換わり。Y田さんの棒銀でしたが、その銀が撤退し持久戦に。再び駒組みになり、上手く組み替えて作戦勝ちとなりました。相手の勝負手にも怯まず切り返し、一直線に攻めあいます。自玉周辺の金駒も取られますが、飛車か金を渡さない限り詰まない形。寄せ切って、○。

二回戦・△N西六段
序盤の駆け引きがあり、がっちりとした相矢倉に。私も最近はあまり指していない形ですが、矢倉は以前得意にしていた戦法でもある。懐かしの加藤流から仕掛けます。△4五歩の突き違いで対抗されたものの、この展開はこちらが指せることを「知って」いました。ただ「優勢なのだから攻めていって勝てそう」という思いが勇み足に繋がります。時間も無くなって訳が分からなくなり、△8七歩の王手に▲7八玉が現実的な敗着。相手の攻め駒に近づいて、先に詰めろが掛かる形になっては勝ちが無かった。悔しい1局となり、×。

正確にはN西さんが最初に感想戦で指摘した△8六歩手抜きが悪手。また△9五桂に▲8六金と逃げたのも悪手。その直後△8七歩と王手で叩かれる訳ですが、▲9八玉の一手でした。これなら実戦的には勝ちがあったかもしれません。(ソフト曰く△6五桂と歩頭にタダ捨てする鬼手があって、後手有利らしいですが。)

考えてた作戦…使う前にやられたw
ただ悪い手が多かったので、しょうがないというか、やっぱり悔しいですね。

決勝はそのN西六段が勝ち進み、N澤六段(いつもの人)と対局に。序盤は2438くん作戦勝ちから非常に手堅い指し回しで、無理に仕掛けさせられたN西さんがピンチに思える局面。お互い秒読みに突入する中、なりふり構わぬN西さん決死の攻め、しかもノータイム。これまた2438くんもノータイムで返すバチバチの喧嘩殺法w(棋譜取りをしていましたが、30秒将棋に入ってから加速するとかどうなってんの)N西さんの凄い勝負手が次々に飛び出しましたが、178手で凌ぎ切り2438くんの優勝でした。

この2人はやはり違いますね。
私はそういう人間ではないのだから、もっと冷静になるべきですw

拍手[0回]

この真実だけで胃がもたれていく

県王将戦の中間対局を行いました。@居酒屋「桂馬」

vs▲M前四段
振り飛車で結構負けている気がしたので、本局は角換わり。途中から力戦模様になり、ひたすら難しい中盤が続きます。と金を作らせて踏み込んでこられたのが、M前さんの決断の攻め。検討では非常に難解ながら、負けの変化が多かったと思います。本譜は相手が時間稼ぎで歩を一度打って成り捨てたのが失着で、最後に歩切れで攻めが続かなくなりました。手を戻されたところで寄せ切り、○。

王将戦は1局1局の積み重ねですが、勝ち続けるというのは大変です。ギリギリの将棋ばかりでは胃にきますねw
でも料理は美味しくいただきました^^

拍手[1回]

沿線上の扉を壊せ

昨日は県竜王戦がありました。長らく中止となっておりましたが、久しぶりの開催と相成りました。遂にS戸川の連覇記録が途切れる時がきたかw

私は予選はシードで、お昼から参戦。以前は午前中は運営をしておりましたが、疲労度が全く違う。正直将棋の影響は計り知れないという感覚があります。コンディションは(珍しく)良かったと思います。
トーナメントはちょうど16人で、きっちり。これなら籤運は関係ないな!w

トナメ1回戦△O野木四段
予選全勝通過のノギ先、お見事。戦型は序盤で駆け引きを経て、私の四間飛車に対してエルモ囲いの将棋に。先手なので石田流にして主張点を作りにいきましたが、いまいちだったとすぐ反省(普通に銀冠にした方が良かったと思う)。模様の取りにくい将棋になったものの、手の難しさはお互い様でした。謎の手作りで桂をこさえ、形勢有利に運びます。なんとか纏めて、○。

トナメ2回戦▲N西六段
戦型は相振り飛車。N西さんの突っ張った指し手をとがめるべく、端から颯爽と仕掛けます。結果的にはこれがなかなかの手だったようで、早々にかなりの優勢に。(ただ私の読み筋には綻びがあって危なかった。)飛車を中空でぶん回して歩を回収し、相手は歩切れに泣く展開。N西さんの嫌なところを突く指し回しに丁寧に対処し、快勝。○。

準決勝△S戸川五段
前竜王になる気はさらさら無いだろう彼。将棋はS戸川の三間飛車に、急戦模様。ただ序盤にとちったため、持久戦に切り替えます。しかし囲い切る前に、思わぬ仕掛けで決戦に突入(ただし流石に△4五歩は疑問。△5五歩~△5四銀~△6四角からの仕掛けは形勢不明の戦いだったと思う。対局中はこれも大丈夫だと思っていたが…)。自玉のみ危険性が高い、バランスを取るのが難しい将棋で、その後悪手を指して形勢を損ねました。が、相手の△4四飛が1手バッタリ。角を打って手順にこの飛車と、自陣に迫っていた と金を回収。攻めを切らして、○。

決勝戦△N澤六段
重くて開かない鉄の扉、こじ開けられるか。将棋は私の3手目、▲6六角!以前から一度指す予定の作戦でした。もちろん事前研究ありですが基本的には力戦志向で、ダイレクトで向かい飛車に振ります。相手は左美濃からダイヤモンドにし、固めて勝ちやすさを得る作り。さすがに私の作戦には意表を突かれていたはずですが、対応力の高さは素晴らしい。こちらから仕掛けていったものの、右桂も使われて気を遣う展開となってしまいました。じわじわ差を付けられ、その力を見せつける横綱相撲。最後は大差となり、×。ぐわーっ(跳ね返された音

観戦していた人には、「なんで決勝でそんな作戦したの?」と思われてそうなので、言い訳をば。
この作戦は私のオリジナルと言っていいと思いますが、研究してある程度戦えるのは分かっていました。以前から指していて実戦経験も積んでおり、序盤にいくつか罠が仕込んであります(24八段クラスでもハマることがあるくらいの)。要するに2438名人の、
・序盤で危険を回避し、勝ちやすい作りにするセンスの良さ
・中盤で駒を活用し、優勢を築き上げる読みの確かさ
・終盤でワンチャンスも与えない、経験に基づく押し切りの安定感
があってのこの結果なのです。オレは悪くねぇ!w
ただ、先手番の作戦としては微妙なところもあるので、初戦でここまでしっかり対応されると、もう使えないというのはありますね…

まぁ、私の2438対策は108式あるので、次の大会でまた当たれるように頑張ります。
扉は開けるのではなく破壊するもの。

拍手[0回]

真心込めて(当社比)

県王将戦の1次戦がありました。20人超の大リーグを、3回に分けて戦います。
最近の傾向で、小中学生が多数参加しています。

①▲K川くん
小学生名人戦の県代表。早指しでバシバシくるタイプ。
先手番ながら1手損で角交換してくるのは、県棋界のちびっ子たちの常套手段ですが、ハッキリ言えばちゃんとした戦型を勉強した方がいいと思います(まぁ、まだ小学生ですからね)。▲7九玉に△6五桂から仕掛けて、盤全体でガンガン攻めます。この形は難しいところはあるものの、こちらが指せると言われている将棋。気持ちよく攻め切って、○。

②▲N島くん
粒ぞろいと言われる中学2年生の世代で、若狭地区の俊英。
こちらも先手番で角交換されましたが、今度は角交換四間飛車。私は(先後の違いはあるものの)ブログでも書いた銀冠の将棋。意表の仕掛けで思わず長考となったものの、馬を作って後手良しの分かれ。手堅く押し切って、○。

③△S井五段
戦型は矢倉に。土肥矢倉でちょこまか動きますが、攻めを引っ張り込まれて非常に難解。S井さんも判断が難しかったと思います。全面戦争になりこちらの玉にも火が付きますが、先に攻めていたのが大きく手勝ちの形勢に。最後は一手勝ちを読み切りで、○。

④▲T下くん
研修会通いの中2世代の一角。
角換わりが飽きたので(笑)、角道を止めて四間飛車に。対する彼の作戦は超予想外の玉頭位取り。▲6五歩に△6二飛は定跡の一着ですが、力比べといった趣です。△5四金と出て6筋から一気呵成に攻めていきました。金駒の力で切り崩し、○。

⑤▲T橋四段
南越代表の四間飛車党。以前は大会でいつもお見かけしましたが、コロナ禍で久々にお会いしました。
3手目▲6六歩に相振り飛車を目指しますが、T橋さんが居飛車にして対抗形に。石田流から積極的に仕掛けていきます。成否は微妙かと考えていましたが、結果的には上手くいきました。竜を切って桂香で攻めを繋ぎ、○。

⑥△T本さん
得意戦法など存じ上げなかったのですが、筋違い角を打たれ力戦形に。無理攻めを誘って優勢になったかと思いましたが、攻め合いに転じたのは少し危険だったかもしれません。と金取りに▲7八歩(悪手)の瞬間、△5七歩の好打をうっかり。一気に際どくなるものの、こちらも▲5二歩の軽打一発で切り返し。最後は自玉にギリギリ詰めろがこず、競り勝って○。

⑦△T山四段
昨年の県名人戦ベスト4、本大会では前期8位でシードを獲得した中2世代のエース。
戦型は1手損角換わり。先手の私は素直に早繰り銀に出ます。▲5五歩にいきなり△7五歩とちょっかいを掛けられ、思わず手が止まります。(どこかで見たことがある気がしましたが、実戦例があるそうです。)手堅く打ったつもりの▲8六銀打が微妙な手で、ここは形勢を損ねていたかも。ただ本譜は飛車交換の激しい展開で、先に詰めろが入り優勢に。寄せはちょっとヨレた感じもしましたが、○。

今日は上位陣崩れず。
誰とは言いませんが、「こちらが悪い将棋でしたね」とか言いながら毎回勝ってるのが面白くないねw

私は次回も序盤から丁寧に指しますよ!

拍手[0回]

負けたときのブログのタイトルを最初から考える奴があるかよ

朝日アマ名人戦福井県大会が、23日に行われました。今回は会場の都合で土曜日の開催となりました。
A級のベスト4は、北陸大会への出場権を得ます。また今年最後の県タイトル戦でもあり、しばらく無冠が続いている私としては優勝を目指したいところです。

私は予選をシードで、その辺で誰か捕まえて将棋をしたり、フラっと観戦をしたり、大会の運営をしたり。「あれ、こた(仮くん大会出てないの?」こた(仮「出ようとしたらダメって言われましたw」

トーナメント一回戦、O滝六段と対局。
戦型はO滝さんの1手損角換わり。私の早繰り銀は最も一般的な選択です。労せず歩を切って先手ペースの序盤となりますが、これがいつものO滝さんペース。銀冠に組んで、どっしりと構えます。自玉方面で嫌な手の付けられ方をされますが、反撃の▲2四歩(銀冠の銀取り)もいいタイミングで入ります。王手飛車の筋を見せつつ自陣周りをさっぱりさせて、優勢になりました。最後は迫られて危なくなりますが、一手の余裕を活かして寄せ切ります。○。

二回戦、M越Jr.五段と。勝つとベスト4の1局。
戦型は相掛かり。M越くん独自の5段目ひねり飛車?は予想された作戦でした。ただその後ゆっくり目の展開になったのは意外な感じ。激しい変化が回避されたと思っていたので、ちょっと気持ちが緩んでいたかもしれません。積極的に桂をさばいてこられましたが、桂交換になるぐらいだと高を括っていました。桂を取り返さず、▲7六飛がM越くんの好手。ようやく事の重大さに気付いたものの、既に突破されています。8手後の▲8三歩で投了も考えましたが、一応指す。100手差で×。

最近負けた将棋は序盤早々に悪くしていることが多いので、ちょっと改善が必要ですね。ここまで一撃が致命傷になることは(アマレベルでは)滅多にないですが…

A級の結果。
①2438六段:三冠王。今年も出場した大会は全て制覇。
②W塚五段:アマ選手権覇者。1位の人のせいで目立たないが、完全に2強。
③M越Jr.五段:全駒しない優しい子。
③K下五段:(本人に許可を得ていないので、何がとは言わないが)何かがおかしい。

拍手[0回]

個の力で全を圧倒するということ

包囲網なんてものともしない。
それはただただ"カッコイイ"よな。

今日は王将戦3次戦がありました。

一回戦、T田五段との対局。
戦型は対三間飛車に、急戦から持久戦に切り替える作戦。さらに左美濃→銀冠→穴熊と繰り替えていきました。こちらから仕掛けて難しいながらも、ちょっと指し手がチグハグな感じ。ただし角を切って飛車を取り返しにいったところでは、私が指せていたような気がします。しかし相手玉への寄せがわからず、穴熊を埋めて粘りにいったのが悪手(攻めあえば相手の駒不足で分があった)。形勢は悪くなりましたが、時間マジック(T田さんとはいつもこうなる)でわけのわからない攻め合いに。ただこのクソ忙しいときに角を取りに行ったのが最後の大悪手で、一手負けがハッキリし×。

二回戦、G方四段と。
戦型は角換わり。G方くんの桂ポンの速攻に対し、私の受け方が意外だったのか、早々に良さそうな分かれに。ただその後はもっと丁寧に指さなければいけませんでした。働いてなかった角を世に出してしまい、完全に逆転模様。しょうがないので玉を泳いで誤魔化しにいきます。上に這い出ていきましたが、角が取れたので切れた攻めの道が復活。辛勝で○。

三回戦、K畑四段と。
戦型は相掛かり。K畑さんの中原流早繰り銀に対し、飛車の横利きを活かして上手く立ち回り作戦勝ちだったと思います。しかし銀をぶつけて捌きにいったのが悪手で、銀はいじめる方針で行くべきでした。端の地獄突きが間に合い、逆に作戦負けに。ただその直後、相手にうっかりがあって飛車が取れる形になり、突然の終局となります。拾って○。

四回戦、Y本五段と。
序盤早々のY本さんの端歩は、対抗形党の「早く飛車を振るのかどうか決めてくれ」のサイン(いつもの)。いじわる(端歩を普通に受けるだけですが)する手もあるのですが、今回は△8四歩と突きました。私の作戦は△5三銀左型の急戦で、最近はほとんど指さないのですが、子供の頃から慣れ親しんだ感覚は忘れません。9筋から開戦されたものの、さすがに少し無理気味だったでしょうか。幽霊角を切り取って、バンバン攻めていきました。飛車を取らせる間に相手玉を寄り切り、○。

五回戦、K下五段と。
キノが最近愛用している三間飛車に対し、私も最近ちょいちょい用いている銀冠穴熊の作戦。ただこの作戦はもうちょい精査が必要と感じていて、また研究しようと思っています。要するに、事前宣言の通りキノ対策は後回しになっていたw(許せ)
戦いになったところでは相手から飛車をぶつける手があり、これをされたら苦しかったようですが、本譜は穏やかな展開で互角の将棋。玉頭攻めが絡まって戦いはいよいよ本格化していきます。△7六角と打った手がいい感触で、やや私が指せそうな局面になったかと思いました。金取りを手抜いて飛車を取ったのが、速度計算に基づいた決め手。○。

六回戦、ここで2438名人登場!(ただし2438くんの優勝はかなり前に確定している)
戦型は私のダイレクト向かい飛車。今回はこの一戦に賭ける研究手ではなく、慣れ親しんだ形で勝負することにしました。2438くんの筋違い角はよくある手ではあるものの、やや意外な進行。相手は金銀で抑え込みを図りますが、端攻めから無理やり食い破り、金損ながら悪くはない将棋だったと思います(2438くんは「さすがにボクが優勢でしょ…」と言いたげではあったw)。ただ▲2三角~▲6六金が凄い勝負手で、とっさに切り返しを捻り出したものの、それが疑問手。一応その後も粘る手段はあったようですが、流れに抗えずに×。気分的には藤井三冠に負ける豊島竜王の心境…

七回戦、N西六段とラスト局。
角換わりを受け、相腰掛銀に。飛車先保留を活かして△8五桂から△9五歩~△7五歩と攻めたところでは、快調な駒運びかと思っていました。攻めと守りの桂香を交換してさらに好調かと見ていたのですが、そこからどうすべきなのかが難しく、長考したものの良い手は見いだせず。そこからはねじり合いですが、自信は完全に消失していました。ただN西さんも悪いと見ていたようで(超強気な評価関数を持つあのN西さんが!)粘りにでられて、形勢的にはまた良くなったと思います。ただこちらの時間が少なくなっており、自玉も薄いので実戦的には五分か。残り時間1分まで追いつめられるものの、高速指しでなんとか寄せ切り○。

王将:2438六段 2年連続全勝優勝はお見事の一言。周囲が「2438くんにだけは勝つんだ!」という雰囲気になるのは圧倒的強者の宿命。
2位:こた(仮 4敗ながら混戦だったためラッキーな2位。包囲網を扇動する張本人w
3位:S戸川五段 ラス局、T田五段との3位決定戦を制す。3位までに与えられる年間シード獲得で、「感謝しかないです」とか悟りを開いたような感想を語っていたw
4位:T田五段 常勝ですが、本人としては3位より上位を狙っていただろうから不満かもしれません。
5位:N西六段 1局足りずが響いてこの位置に。
6位:K下五段 「2438くんにだけは勝ちます!」→対局後「…」
7位:M越Jr.五段 地区代表組ながら上位争いをする一人と目されていたが、王将戦では星が固まらなかった印象。まぁ4位と1勝差しかないのだが。
8位:O滝六段、T山三段 O滝先生は古希!T山くんは中1!お二人とも凄いです。

拍手[0回]