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男子はいつまでも中2病、がコンセプトの将棋ブログ。

2025/9/21 福井県名人戦挑戦手合い

今回は奨励会員のT山くんが解説、聞き手がM越Jr.五段でした。

①△N澤名人
聞き手の得意戦法を選ぶ相掛かり。最序盤から工夫をしましたがお相手は名人、手堅く指されて成果は無し。相中住まいになりそのまま折り合うこととなるかと見ていましたが、突っ張った指し方を選ばれて戦いになりました。馬を作られますが桂を取り、分かれとしては成功。さらに踏み込んで攻めていきました。そのまま優位に立ち、後はきっちり寄せるのみとなりましたが、上手く玉を泳がれます。終盤に力無く、寄せることができませんでした。良い将棋を落とし×。
まぁ私はこれぐらいの逆転負けは千回はしてるから(なぞの切り替え)

②▲N澤名人
S戸川がいないので振り飛車せんでもええやろ、の精神で角換わり。ちょっと捻って△3三金型を採用しました。序盤はちょっと不用意だったかもで、お相手に早繰り銀を選ぶ余地を与えました。名人の得意戦法なので警戒するべきでしたね。△5五角と自陣角を放ちますが▲4六歩を軽視しており、勝負と踏み込んだものの手を作ることができません。際どいは際どいのですが、結局上手く手を繋げられます。自玉がピッタリ寄る形で負けを悟ることとなりました。しっかり指し切られて×。
3局目行かないと作戦が余るな(諦観)

13連覇を許すことになりました。もうおめでとうと言う気もおきねぇ
正直、今年は2438くんもあまり調子が良くなさそうに見えますが…

体力面の強化とか、将棋の技術面以外のことも鍛えて今回は臨みました。
忘れるまで走るつもりでしたが、意外と遠くまで行けてしまって帰れなくなりそうなので止めました。うへぇ

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2025/9/20 福井県王将戦中間対局

vs△T田五段
対三間飛車に、穴熊模様の用意の作戦をぶつけます。しかし予想外の待ち方をされたため、研究のレールには乗りませんでした。難解な中盤戦が続きましたが、途中両取りに対して上手く切り返しました。ただ流れにも乗れず飛車を取られ終盤に突入。お互い時間が無くなる中、相手の美濃に殺到します。なんとか攻めが繋がり○。

私は一足先に全対局を終了。今年は最終日会場に行けない(石川県朝日アマに出場させていただきます)ので、恐縮ですがよろしくお願いいたします。
4敗という結果については、ちょっと2敗目で内容がヒドくて折れてしまった感はありました。心を入れ替えなければ。

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2025/8/16,17 福井県王将戦中間対局

3次戦不参加のため、王将戦の中間対局を行いました。
西別院までご足労いただいた皆様、ありがとうございました。

①▲D肥四段
研究熱心な振り飛車党。(そろそろ「期待の若手」なんて枠は要らないだろう)
三間飛車に対し、プロでも研究課題となっている勇気流急戦。序盤はこちらが最善に気付かず、互角のねじり合いに。お相手が銀取りで角を打った手が疑問手で、手抜いて飛車走りが利き有利な局面となりました。そのまま押し切って○。

②▲N西六段
私のダイレクト向かい飛車(角交換振り飛車)。序盤にN西さんが馬を作る変化に飛び込みました。その後こちらが失敗したと思っていましたが、実際は難しかったらしく、むしろ銀交換して攻めていれば有望でした(前局の序盤もそうですが、冴えが無い)。本譜は上手く馬を活用され、金を突っ込んで勝負にいったものの傷を広げます。しかしお相手も手拍子があって、勝負手が成立し終盤は難解に。最後は相手玉に詰みがありましたが、詰ますことができず×。

③▲M越五段
私のダイレクト向かい飛車。木村美濃から持久戦を狙いますが、自陣角を打たれて固まります。普通に悪そうで、研究不足でした。本譜は右桂を遅ればせながら活用して決死の勝負にでますが、やっぱり普通に悪かった。細かく手を繋げられ、私としては殴られるだけのつらい展開。結局サンドバッグで×。

④△S戸川五段
三間飛車に対して右四間。エルモに組んで仕掛けを模索しますが、結局断念せざるを得なくなり大作戦負けに。さらに結局仕掛けも与えてしまうという…。端を絡めながら勝負形を目指し、一応飛車の活用には成功。この手が金の質を見ていたのですが、それを一度受けられて苦しいと思っていました。本譜は飛車を成ってきたのですがこれはうっかりで、▲7四桂打の繋ぎ桂が炸裂。質の金を取って寄り形となり、○。
1敗を維持していたS戸川、痛恨。

⑤▲Ⅰ川四段
相振り飛車。序盤ちょっとミスった感があったものの、雁木vs美濃で落ち着く。お相手が中飛車スタートだったので5五の歩を狙い、これが取れてやや作戦成功。ただその後突っ張りすぎて、自玉周りの仕掛けを許します。攻め自体は無理と見ていましたが、組み替えたお相手の矢倉が堅くちょっと嫌な展開。ひと段落し、入玉を見据えた形となりながら飛車を打って反撃します。しかし矢倉に手を付けた瞬間、純粋王手飛車を完全にうっかり!劣勢になりましたが、お相手の時間が無くなっていたため、粘って攻めを余しにかかります。なんとか○。

よわすぎーっ!(IKKO的な)

残りは2局ですが、H山戦は消化できるか不明(H山さんは2戦目欠場)。
T田戦は日程を取り決めたので、9月に消化して終了予定です。

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2025/8/3 福井県王将戦 リーグ2次戦

滝行と護摩行とスカイダイビング、どれがいいですかね?

王将戦2次戦がありました。
毎年3次戦が何らかと被る私、今回も中間対局を決意。申し訳ありませんが、対局が残っている方はよろしくお願いいたします。

①△S井五段
私の先手ゴキ中。超速を銀対抗で受けて、私の穴熊vs銀冠に。角を取って大きな駒得になりましたが、玉頭に火が付いて形勢は難解。難しい局面が続きずっと自信が持てなかったものの、お相手の強攻に遂にチャンスが訪れます。飛車を取って合駒請求をすることで、受けが利いて逆転。しかし直後にお相手の攻め筋をうっかりし、逆に必敗に!仕方なく形作りをして投了しようとした1手前、「えっ?」神が味方して詰みを逃れ、○。
時間がお互い無い中でしたが、私の残り時間は5秒でした。

②▲T場三段
私のノーマル中飛車。お相手の米長玉型銀冠に、こちらも銀冠に組んでじっくりとした展開に。積極的に打開を画策し、激しい玉頭戦になりました。▲1五歩と突いた手に対し普通に取られたのが微妙な選択で、本譜は攻めが繋がる展開に。良いタイミングで玉の早逃げも利き、手厚い形となります。押し切って○。

③△G味くん
横歩取り模様の乱戦。若い子相手にマイナーな作戦を選択する悪いオジサンでしたが、しっかり対応され落ち着いた展開に。歩を垂らした手はちょっとした勝負手で、直後の角切りから攻勢を取ることに成功します。その後飛車も切って小駒だけとなったものの、と金で桂香を拾ってうるさい攻めとなりました。快勝で○。

④△M好五段
若手ながら、6月のアマ選手権覇者。アマ名人戦の県代表です。
私の四間飛車に、△5三銀左型の急戦。福井の若手はこれの使い手が結構いる気がします(ネットではもうほぼほぼ見ないが…)。むしろ私の土俵のはずでしたが知らない形に誘導され、気付けば普通に大差に。なんだかんだでちょこちょこ勝負形を作り、玉頭戦に持っていくまでの戦果を上げます。金取りを受けず、金も取らず飛車を活用したのが狙いの一手でした。なんだかんだで○。
なんだかんだはなんだかんだです!(笑)

⑤▲T田氏
角交換振り飛車模様でしたが、角道を止めて普通に四間飛車に。お相手は5筋位取りにされ、これまた懐かしい感じ。(ただ、この5筋位取りは阻止すべきだった。)4筋の戦いとなり形勢不明でしたが、▲2四歩を手抜いて手を作ろうとしたのが悪手。これまた凄い大差で苦戦の将棋となりました。なんだかんだ嫌味に迫り、成桂を活用して催促します。この辺りで体を入れ替え、安全勝ちに移行。やっぱりなんだかんだで○。

⑥△F谷氏
お相手の43戦法。3筋を切ってくる展開で、自陣角を据えて押さえ込みを目指します。体制勝ちと見ていよいよ駒得に動きますが、角切りから竜を作る勝負手を受け意外と難しい。しっかりと自玉を固めて守りを優先します。金銀5枚埋めたものの、馬を切ってこられて最後のラッシュ。ただちょっと無理気味で、潔く投了されて○。(ここで投げられるとは思わなかったですが…)

⑦△N澤六段
2438名人の1手損角換わり。意外な選択でした。早繰り銀を採用してきましたが、こちらが反撃に出たところは十分な形勢だったと思います。本当はソフトタッチで攻めたかったものの、具体的な手順に落とせずハードな順で強攻。銀を奪ったところ(うっかり?)では有利になったと見ていました。そして飛車を取られるのを覚悟で、勝ちに向かって突き進みます。当然名人も粘ってきますが、飛車を取り返せる形となって盤石に。しかし…、なぜかこの飛車を取らなかった こた(仮、なんと飛車で馬をタダ取りされる!最後自玉もピッタリ詰んで、×。
こた(仮史上最も残酷な棋譜となってしまった。

⑧▲G方四段
正調角換わり。▲4五桂~▲5三桂成といきなり捨ててくる定跡形。先に知らない展開にになってしまいましたが、さっぱりしてお相手が攻めを繋ぐが難しくなったと思います。銀をベタベタ打って手厚くし、空中要塞を構築。上手く指し回して○。

何度も言っていますが、精神修行が必要である。

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2025/7/20 福井県名人戦挑戦者決定戦

※本棋戦はアマ名人戦予選とは異なります。
(アマ名予選は石川県で出たので、念のため)

昨日は福井県名人戦の県大会、A級は挑戦者の決定戦が行われました。
話がいきなり本筋から逸れますが、福井県のタイトル戦で私が出場するのはこの名人戦と、王将戦の2つのみ。来年のシード権は、少ないチャンスですが県内最高段位としては取っておきたい。
やっぱりちょっとぐらい存在感は残しておきたいところです(笑)

予選①▲Y本五段
大ベテラン。E春さんもそうですが、この世代は皆お強い。
戦型はY本さんの三間飛車。私は△6四歩~△7三桂と急戦を仕掛けます。急戦が上手くいく形で攻めることができたと感じていたのですが、分かれは互角ぐらいで落ち着いてしまったかな…という中盤の形勢判断でした。途中千日手のルートに入るも、漢気(?)で打開。馬2枚が働く展開となって優勢になりました。その後飛車を取り返し、縦の攻めを絡めて美濃を攻略。最終的には盤石で○。

予選②△S井五段
理事長杯決勝戦の再戦。オールラウンダーの実力者。
戦型は再び対三間飛車。私は今度は穴熊を選択します。お互い相穴熊でガッチリ堅めて、S井さんが3筋、私が5筋からそれぞれ攻め合います。しかしこの攻め合いは私に分があったと思います。お相手が曲線的な展開に切り替えるものの、隙をついて飛車を殺し優勢に。こうなると相穴熊は手に乗って指せる将棋です。押し切って○。

予選③△T場三段
戦型は角換わり。私が両方の端を詰めるという、端歩三十六景でも最も珍しい形。T場さんは右玉に構えられました。その後1筋に地下鉄で仕掛けられますが、▲2六角で急場を凌ぎつつこの角をめぐって戦いに。馬を作られますが、飛車を追われながら手に乗って必殺の寄せを狙っていました。▲2六角が△6二金を狙いつつ▲8四桂が入って、光速の寄せが炸裂。○。

予選④▲G味くん
将来有望な若手の一人。
私が角交換振り飛車を採用。G味くんは持久戦模様の構えでしたが、▲3七桂と跳ねたので隙ありと見ました。筋違い角を打って△4四銀と連携しつつ桂頭を攻め、とりあえず駒得には成功。その後、と金が上手く使えて優勢になったと思います。手厚く寄せ切り、○。

トナメ①△K川くん
鋭く激しい攻めが得意な、活躍中の若手です。王将戦で凄い攻めを食らって敗戦、そして再戦。
戦型は彼の得意な横歩取り。△4二玉型でゆっくりした展開となり、相掛かりのような将棋に。そこで私は▲7七金と上がり、▲8六歩~▲8七金(最近多くなった形)の組み替えを狙いました。それをチャンスと見た彼が仕掛け、とても怖い展開になりました。飛車角を切り飛ばしての激しい攻めを受けましたが、玉が広く余した形に。反撃に転じてキッチリ寄せ切り、○。

準決勝▲G方四段
トナメでシードの一角、某S(二人目おめでとさんです)を破る。
戦型は角換わり。流行形に進みますが、先に研究手を出します。実は先週の野々市で試していたばかり、しかもそのとき記憶違いをしていたので経験が活きました(笑) ただすぐに覚えていない変化となり、危ない指し方をしたかもしれません。自玉がとても怖い形だったものの、しょうがないと思って指した手がすべて利かしとして入る形となり、持ち直しました。そこからは上手く指し継ぐことができて、逆に独壇場に。最後はきっちり詰まして○。

決勝戦△N西六段
かつての全国制覇者。最近は運営に回られていますが、文頭の私と同じ思いかもしれません(笑)
戦型は△3三金型の角換わり。力戦に持ち込み、力で捻じ伏せてやろうという思いは伝わってきました。しかもソデ飛車に構え、△5五銀と進出し自在な指し回し。かなり危ない形でしたが、上手く局面を落ち着けることに成功しました。その後長考して桂頭を狙い、それを軸として戦いに突入。馬を作って局面は有利となったものの、自玉は常に危険な形です。相手玉を上部で追いつめますが、王手を掛けられながら粘られ寄せ切れるか。しかし今日はしっかり読み切っていました。後手玉を6八の地点で詰まし、○。

福井県名人戦挑戦手合いは9月です。
2438名人で干支が一周したらしいので、もういいんじゃないかな(笑)

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2025/5/25 石川県アマ名人戦加賀予選

石川県のアマ名人戦は、予選として加賀地区と能登地区に分かれて行い、予選は4人のリーグ戦で勝ち残った人が通過になります。リーグ戦といっても実質負けられない戦いなので、本戦優勝まで考えるとトーナメント7人抜きのつもりで指す必要があります。大変だ。
余談ですが、福井でシード組だと3連勝で優勝、ということも割とあるので、少しシステム変更を考える時期に来ているかもしれません。(6組ぐらいできれば16人以上のトーナメントになりますが、最近はどうしても参加人数が少ないので。)
今日は3局(同率再戦で5局まであり得るが)なので、持ち時間は40分打ち切りです。

朝、籤運、相変わらず無し。

①△T橋氏
名実ともに石川県アマ最強の方。これまで勝利無し。
T橋さんの角道を止めない四間飛車に対し、逆に▲6六歩と止めて穴熊を目指します。自分が嫌に思っている作戦をぶつけましたが、相穴熊から上手い対応策を見せられ、序盤でこちらが時間を使う展開に。先手としては作戦失敗だったと思います。戦いとなり桂損しますが、端を手抜いて飛車を成り込み、急に視界が開けたように感じました。ただ嵩にかかって攻めたものの強靭な受けに遭い、焦って▲6三金と捨てた手が大悪手。直後詰めろ金取りを掛けたのですが両方受かってしまいました。なにやってんの(笑) 攻めが切れて×。
顔から大噴火しそうな負け方になってしまいました(笑)(笑えん)

②△N川氏
どこかから「指導対局3局も指してもらえる」なんて冗談を言われてましたが、野々市リーグで優勝もされている実力者。
私の早石田模様から相振り飛車に。N川さんの四間を見て▲5七銀型に組みましたが、そこからは手将棋になりました。相手の金無双に対し再度▲7四歩と合わせたのが狙っていた一手。▲4四角~▲7四飛と十字飛車が実現して優位に立ちます。その後飛車を成り込み、さらに相手の飛車を責めて取り切りに成功。中押しとなり○。

③△K井氏
この前の最強戦の優勝者。さらに小松で敗れており、これまた難敵である。
戦型は相掛かり。序盤で中住まいにし、▲8七歩を打たず突っ張る。桂を跳ねて軽い形を作り、颯爽と攻めを決行しました。しかし攻め自体は細く、この対局も序盤から時間を使って慎重を期する展開に。結果的には結構上手く指せて形勢をリードしていたようですが、こういうお互い薄い将棋はすぐひっくり返るので難しい。対局中は優勢だと思えるほど余裕はありませんでした。終盤相手の銀捨ての勝負手が飛んできて、局面は佳境に。馬の王手に対し▲7九玉とよろけたのが悪手で互角近くまで戻った(ソフト評)らしいが、なんとか叩き合いを抜け出し、○。
局後、K井くんが序盤をものすごく悲観していて、終盤でいきなり「勝ちでしょ」とくるのが印象的でした。(まぁ、実際追いついているわけだが。若さとずっと勝ってきた者のプライドだなぁ)

指し終えて残念ながら吉報はなく、本戦出場は叶わず。無念なり。

私は場数を踏むことで這い上がってきた方なので、1局の将棋は基本的に難しくて、ずっとリードしたまま指し切るのは困難だと考えています。要するに、「勝っているはずなのに、負かされた」という経験をたくさんしているということです。ただし、それは実力差があると、起こりにくくなります。子供の頃から強い人は、(周りより自分の方が強いのだから、)当たり前のようにそれをやってのけて、そして自信を付けていきます。
また、例えば評価値で+1000の形勢差(ソフト同士ならひっくり返らない差)があっても、特に最近の角換わりや相掛かりの激しい変化では、一手が命取りになる場合があります。最善の手を選び続けるのは容易ではありません。某後輩が「一手に1時間あれば最善を指し続けられる」なんて言ってましたが、そんなこと私らのレベルでは不可能に決まっている(笑) オマエいつの時代の人間だよ(笑)×10と突っ込みたくなりましたが、これも自信の表れです。もちろん強くなるほど明らかにダメな手の理解は進むので、先入観は大敵ですが、悪い手を切り捨てることはできるでしょう。

何が言いたいのかといいますと、「強い人は皆自信を持っている」というのは実は逆説的だということと、一手一手紳士に向き合って検討したいということです。

ただ、私も大学生の頃は局面をもっとシビアに捉えていました。時代の変化とともに将棋の性質が変わったこともありますが、単純に年を重ねておおらかになっているのかもしれません。

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2025/5/11 石川県アマ竜王戦

石川県のアマ竜王戦が行われました。

予選①▲?氏
私の角交換振り飛車。序盤に自陣角を打ち合わされ、やや作戦負けの様相。隙を作って仕掛けさせたものの普通に悪く、土下座の辛抱をすることに。この粘りが功を奏したか、中盤の力比べで徐々に難しくなります。と金を寄せてこちらの攻めも遂に届き、最後は詰み筋に入ったところで時計が落ち、○。

トナメ①▲T内氏
この前に敗れたばかり、リベンジチャンス到来!
戦型は対四間飛車から相穴熊。用意の作戦でそのまま研究通り進み、打開の手段も用意していたものの千日手を選択。

指し直し局△T内氏
今度も対四間飛車。もう一度研究通り進めるつもりでしたが、途中で間違えこちらが良くないと言われる定跡に。戦いに入って形勢を損ね、一度追いついたと見ていましたが、そこから全然いい手が指せなかった気がします。玉頭戦で一方的に押しつぶされ、×。

内容が良くない…
対処法は見えませんが、One-hit wonder では終わりたくないものです。

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2025/4/6 福井県王将戦A級一次戦

福井に戻って県王将戦でした。(アマ王将戦とは別)
県の強豪が一同に会す大リーグ戦。本日は全員が参加されたとのことで、かなり珍しいことではないかと思います。

①▲E上くん
B級勝ち上がりの新進気鋭。
戦型は相掛かり。E上くんの中原流相掛かりの銀を繰り出すタイプ。ただ序盤はこれから勉強していってほしいというところで、突撃をとがめてこちらが優勢となりました。手堅くまとめて、○。

②△Y本五段
大ベテラン。まだまだ健在を見せつけます。
私の四間飛車。Y本さんは昭和の引き角戦法を採用。私ですら実戦経験の無いような戦型でしたが「もっと若手にやった方が良かったんじゃないですか?」知識として対応策を持っていました。功を奏して駒がぶつかってすぐ気勢を掴み、順調に優勢を拡大します。押し切って○。

③▲F井四段
今年から将棋に復帰。大学の先輩。
戦型は私の1手損角換わり。先輩の指し回しが非常に懐かしい感じ(10年以上前に主流だった指し方だ)。動こうとしたところを咎めて角を打ち込み、本局も優勢を確保。中押しで○。

④▲S藤くん
今回の最年少。
戦型は横歩取り。駆け引きがあって私の中原囲いとなり、若手相手にちょっとレトロな将棋に。後手番ながら攻勢を取るのはこの将棋の流れで、桂を使った軽い攻めを決行。飛車を相手の角と交換して攻め続けます。上手く攻め切ることとなり、○。

⑤△K川四段
お馴染みの中学生強豪。
K川くんの坂田流向かい飛車。私は自然に進め、自陣角を打ちあって戦いに。この辺りは私のペースでしたが、相手の角が強力に働き追いつかれます。長考してこの角を除きにいくも、上手く攻めを繋がれ熱戦に。攻防の角で切り返しを図りますが、あえて桂2枚を取らせたのがK川くんの構想でした。角を取り返すのが急所で、飛車取りの厳しい一着がボディにHit。寄せ切られ×。
これは上手くやられた。素晴らしい指し回しでした。

⑥▲S長四段
お馴染みの中学生強豪②。
S長くん必殺(?)の三間飛車。私は最近良く指している穴熊にいきそうでいかない指し方(細かいところを工夫して、オリジナルといえばオリジナル)。金を繰り出して中央を抑えながら、チャンスと見て石田流に対して△7四歩と突っかけます。やや指せると見ていましたが、細かいところでミスがあった気がします。堅い玉形相手でしたが、なんとか攻めを続けました。○。

⑦▲T下四段
お馴染みの高校生強豪。
T下くん秘儀(?)の角換わり早繰り銀。今回は相早繰り銀を選択。ただ本譜の構想はあまり面白くなかったかもしれません。銀交換後、彼が▲2七飛と引いたのは面白い手で、意味に気付いて大長考。結局長考してもよく分かりませんでしたが、本譜の進行は相手にうっかりがあり優勢に。そこから綺麗な寄りが見えず悩むも、なんとか押し切り○。

大会後も西別院で指していましたが、特にS長くんの「指したい!」という熱意は凄い。自分もあんな感じではありましたが、彼にはさらにポテンシャルがある。素晴らしい指し回しを見せてくれたK川くんもそうですが、若手が頑張ることで一層面白くなります。

いつだって世界を盛り上げるのは若手の情熱だ

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2025/3/2 石川県支部名人戦

全国大会予選は、今年から石川県で出場することにしました。
今日は支部名人戦。団体の支部対抗戦と同時開催です。

石川の大会は予選1勝通過2敗失格、予選後トーナメントです。
持ち時間は30分打ち切りでした。

予選①▲K内氏
同世代の強豪との対局。
戦型は予想通り英春流。角交換から引き飛車にして、以前から2人で指していた形。ただ久しぶりでしたので研究を覚えていなかったですね^^; 攻めを引っ張り込むも、自陣を傷めただけで上手く指し回すことができませんでした。一方的に殴られるツラい展開。的確に寄せられ、×。

予選②△H川氏
野々市リーグで、木曜に練習対局を指したばかり。強豪の1人で、結構大変な予選リーグとなっていました。
戦型はH川さん得意の雁木。私も矢倉の得意形を選びます。相手が突っ張ったため攻めを決行しますが、途中でミスがあって互角ぐらいの将棋。4筋から歩を伸ばしていき、飛車を攻めさせている間に相手玉にスパークします。寄せ切って、○。

トナメ①▲Y川氏
よく大会でお見かけする古豪。たぶん指したこともあった気がします。
私の角交換四間飛車。向かい飛車に振り直した後、筋違い角で積極的に攻めます。この辺りはmy定跡でスラスラ指し継ぎ、飛車先を破ることに成功。美濃囲いのコビン攻めで嫌味を突かれますが、上手く受け流してから寄せに出ます。○。

トナメ②▲S木氏
英春流本家。石川県随一の重鎮。
英春流に対して、中住まいのバランス型に。じりじりとしたねじり合いになり、指し手が難しい局面が続きます。途中攻めを逡巡した手が悪手で、相手に形を整えられて大損します。そこで攻め手を決行したものの、ほとんど玉砕。ずっと劣勢でしたが、最後にせめて一太刀…自玉に詰めろがかかりますが、あれっ?頓死で拾って、○。

準決勝▲M野氏
英春門下再び、東京から参戦。指すのは久々でしょうか?
またもや英春流。彼は英春流以外も指すはずだが…(笑) 序盤は手得する展開になり、作戦勝ちが狙えそうな将棋。実際作戦勝ちになっていたようです。しかし上手く攻めを繋がれてしまい、むしろ自信の無い展開に。さらに悪手が出て不利を自認しますが、相手に錯覚があって中段に逃げ出し勝負形に。玉は捕まる形となるも、攻め合いに命運を託す。ピッタリ詰みがあって、○。

決勝戦△K内氏
再戦。嫌な予感。
決勝戦は15分に30秒の秒読みが付きました。予感が当たりさらなる英春流、ソデ飛車型。お互い突っ張り、序盤から大乱戦に突入します。上手く指して優勢を得ますが、しっかり立て直されてちょっと嫌な展開。右辺にシフトして攻めを継続し、恐れず攻め合い勝ちを狙います。自玉も怖い形となりますが、なんとか寄せの形を築くことができました。○。

石川県に本格参戦して初の大会で優勝を飾ることができました。
支部名人戦は相性が良い大会なので、西日本大会も頑張りたいと思います。

こた(仮「1勝1敗で手打ちということで」
K内くん「それはおかしい」

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2024 県王将戦中間対局 結果

s氏へ
コメント禁止としましたので、これからコメントはお控えください
返信を求めているようですが、私の常識にてらせば、そもそも返信するような内容では無いです
一応申し上げておくと、ご自身だけで盛り上がっているみたいですが、私はコメント禁止以外の対応はしておりません


県王将戦の中間対局を行いました。

①△M越Jr.五段
序盤駆け引きを経て、vs雁木に棒銀に出ます。名人戦の藤井名人の指し手をぼんやり思い浮かべていましたが、M越くんも同様だったのか早い△4五歩で、別の将棋に。序盤はまずまずの分かれながら、上手く手を作られてしまいました。対応を間違えていきなり大差となり、完切れの状態に。×。

②△T田五段
相振り飛車。3筋交換に対し盛り上がっていきたかったのですが、研究不足で成立するか分からず、妥協。その後勘違いで馬を作られてしまい、王手飛車を食らいます。なんとか嫌味に迫ろうとするも、全然ダメな手を選んでしまいました。どうにもならず、×。

③▲N藤五段
力戦。居玉同士で飛車角交換して殴り合いますが、危ない対応をしてしまいました。また銀を取り損ねたのが痛く、悪くなっていた気がします。ただ本譜は作ったような寄せがあって、竜を切っていきなり詰み筋に。博打を打って○。

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