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男子はいつまでも中2病、がコンセプトの将棋ブログ。

KKK 2022/8/14

日曜日です。
リモートで行います。


-水無瀬-

三大書体の1つ。”みなせ”と読みます。
古くからある書体とも聞きますが、実際はどうなんですかね。他の三大書体と同じく、亜種あり。

字体の印象としては横幅があるというか、がっしりとした感じを受けます。将棋の書体は駒形に合わせて2文字目が大きくなりがちなのですが、水無瀬は1文字目も大きくフラットです。他の書体との見分け方としては、「飛」の字を見るのが一番特徴があって分かりやすいかと思います。

次回は四大書体の4つ目が登場です。(あれ、三大じゃなかったの…?w)

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ごまかしはったりこけおどし

今日は県王将戦の2次戦が行われました。
豪雨の影響で南北が分断され、嶺南の方は福井市まで来れない状態。代替で対局日を用意する予定とのことです。
そういう訳があり、今日は余裕を持っての対局でした。

①△M越jr.五段
戦型は矢倉で、私の早囲いに。角が4六と6四で向かい合い、△4五歩で局面が動きます。部分的にはある手ですが、この局面では早い印象を受けたので、突っ張った対応を選択。ただ後に▲5七銀右と受けに回ったのでは、こちらが良いという感じはしていませんでした。ただ相手も守りに手を入れたため、この交換は得をしたかも。敵陣の矢倉に歩を使っての効率の良い攻めが炸裂し、○。
(実は最後ちょっと誤算があったけど、事なき。。。すまし顔で「計算通りですよ」みたいな顔してたけどw)

②△S長くん
あわらに続いての対局。早石田で筋違い角を打たれて、乱戦に突入。研究があったような気がしたけど、やってみたら覚えていなかったw(30代の贖罪)筋が悪くてやりたくなかったのですが、角を切って強襲に出ます。途中ミスが出て際どい将棋となり、玉を上部遊泳して耐えることに。ギリギリの将棋でしたが、○。

③▲M好くん
相手の得意に飛び込む角換わり。お互い引き飛車の形になるも、徐々に力戦の様相に。私が右玉に組み替え自分から銀をぶつけていったのですが、ちょっと元気が良すぎました。逆に自玉頭の攻められ、瞬く間に必敗形。なんとか玉を泳いで頑張ります。最後までこちらが苦しい将棋でしたが、時間切れで拾い○。
M好くんにとっては惜しい1局でした。私としては「よくこのボロの出し方で残したな」という感じ--;

④△S水娘さん
戦型は相振り飛車。(あえて)水曜日にあわら将棋クラブで指したような形に。こちらが端攻めに出たとき、駒損の猛攻に打って出てこられます。自然に対応して優勢を確保。○。

⑤▲Y本五段
対抗形が指したいY本さんと、普通の将棋を指す気が無い私。序盤にやりすぎな駆け引きをし相居飛車になって満足するも、普通に作戦負けw 気合いで歩交換にでますが、その瞬間カウンターされて自信が無い展開でした。しかしこちらも隙をついて噛みつき熱戦に。お互い粘りに出たような手を織り交ぜぐちゃぐちゃになるも、なんやかんやで○。

全勝ターンで一応現時点でトップに。(まぁ名人も全勝ですが)
県名人戦以降、自身ではスランプに陥っているような感覚もあるのですが、勝っているのは不思議な気持ち。別に相手を間違えさせるようなテクニックに長けているわけではない。つまりは純然たる(?)マグレである。

そろそろ仮面がはがれそう。

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KKK 2022/8/6

土曜日です。
リモートで行いたいと思います。


-錦旗-

「きんき」と読みます。書体紹介第2回。
菱湖と同じく三大書体の1つで、やはり多くの趣が異なる字母が存在します。加えて錦旗はちょっと成り立ちが複雑で、同じ「錦旗」と銘が入っていても”全く違う字体”である場合もあります。(説明がめんどい)
今では一般的に錦旗というと「豊島錦旗」のことで、豊島龍山という高級駒師の大家が制作した書体のことを指します。

(豊島)錦旗は落ち着いていて癖のない字体という印象で、最もオーソドックスな書体と言われたりします。ただ他に比べて字が整った楷書に近い書体なので、制作したとき不自然な箇所があると目立ちやすい側面もあります(草書に近い方が一見難しそうだが、ちょっとぐらい曲がっていても違和感がないですから)。駒師の腕が出る書体とも。

駒作りの経験が無いのにこれから偉そうなことを言いますが(笑)、上手くない人が作ると”のっぺり”した感じになります。線の強弱や曲がり、全体のバランスなど、駒作りの技術に加え書のセンスが問われる書体だと思います。

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KKK 2022/7/30

土曜日です。
リモートで行います。


将棋小話 -新次元タコ金-

タコ金とは、金をぐねぐねと上部に繰り出していく指し方のことで、最近は聞かない呼び名となっています。
ときに豊島九段vs大橋六段の王座戦挑戦者決定戦は、さすがに驚愕の将棋でした。



この図まではありがちな将棋で、△4三銀と上がれば雁木の定跡形です。後手を持つ大橋六段はオールラウンダーというか一風変わった将棋を好む印象ですが、まだ波乱の予感は全然感じないところでした。

上図からの指し手
△4三金    ▲8八銀    △7四歩    ▲7八玉    △5四金



△4三金としたのは珍しい手ですが結構有力という認識で、まだ「ほぉ、この大舞台でこれを持ってきますか」ぐらいの感じでした。
しかし継続手はまさかの△5四金!
銀ならたまにある手なのですが…(私は銀でも違和感が拭えていない)

上図からの指し手
▲6六歩    △7五歩    ▲同 歩    △6四金    ▲6七金    △7二飛



△5四金には▲3五歩から先手も切り合っていくのも有力で、第1感としてはそちらを考えたくなります。それは研究課題。
本譜は▲6六歩に△7五歩~△6四金と動いて、一応金の長所が発揮されました。
上図の局面に進んだ時、先手は7筋の数が足りていません。

上図からの指し手
▲3五歩    △同 歩    ▲3四歩    △2二角    ▲2四歩    △同 歩
▲同 飛    △2三歩    ▲2五飛    △7五金    ▲3五飛    △7六歩



先手もしょうがないので反撃。さすがの手順ですが、後手も△7六歩と抑えることができました。
後手の左辺は最低限の形で済ませ、右辺で主張を作る。右銀で攻めた形と比較すると、▲9五角が王手にならないという利点もあります。

とりあえずネット将棋で試してみよう、と思ってしまう作戦。
面白い。

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例え君でも牙をむく

マインドコントロールが大切な気がしてきました。
メンタリストでも目指そうかな…w

今日はあわら市オープン将棋大会が行われました。優勝すると切手セットがもらえるのですが、おかげさまで切手コレクション(というほどのものでもないけど)が私のクローゼットには眠っていますw

予選①△S水Jr.くん
三間飛車から角を右に引いて石田流に組み替える形は最近の定番ですが、玉も囲わず組み替えるのは彼の趣向。咎める手はわからず、銀冠にして持久戦に。中盤戦はややこちらが良しだったと思いますが、飛車を切って、と金を作ったのはいい勝負手でした。攻めあぐねて流れが悪いと感じていましたが、なんとか1手早く玉に辿り着きます。○。

予選②▲G方四段
戦型は私のゴキゲン中飛車。超速に対して捌きを重視した作戦を取り、一応研究手を放つ。しかし1手後に研究を離れてしまい(笑)、穏便に指したのはイマイチだった気がします。その後は力の入った応酬も、桂得になり良くなったかというところ、パスに等しい手を指して即自信消失w さらに暴発して敗勢に近い形勢に陥りますが、時間切れで○。

予選③▲S長くん
安定した指し口に大物感がある、県内小学生の二大トップの一角。
振り飛車党の彼の三間飛車に、大人げなく穴熊に。相穴熊となり引き角から仕掛けますが、この仕掛けがあまり良くなかったのかもしれません。右桂を捌いたものの的確に反撃され、かなり悪いと見ていました。ただ、と金が払われなかったため一応食いつくことには成功。金の打ち合いで千日手に逃れます。
(ただ、打開されたら少し悪かった。ソフトは清算して受けに回る手を推奨するようで、-500ぐらい。私は手抜いて攻められるのを本線で見ていましたが、これはちょい悪ぐらいで微差らしい。それでも、小学生にして千日手を選べるところは今風というか、ちゃんと考えて指し手を選んでいることが伝わります。)

指しなおし局△S長くん
再度の三間飛車に桂を跳ねるタイプの急戦。うっかりMy定跡を忘却して変な序盤を構築するも、仕掛けは得ることに成功します(上手くいっているとは言っていないw)。銀挟みの形になりますが、腰を落として▲4八飛と溜めたのはよく踏ん張れたと思います。攻めが繋がってからは一気に相手陣を攻略し、○。

予選④△S井五段
私の石田流に対して左美濃。相手が銀冠に組み替える瞬間に動き、ずっと有利と思われる局面が続きます。しかし急所が全然わからなくなり、攻めがほとんどヒットしていない感触。逆に攻めこまれて嫌な局面となりますが、龍を自陣に引き付けて切らしにいったのは我ながら好判断。と自画自賛したのも束の間、その後も徹底して受けに回るべきでした。中途半端に攻めに回ったので忙しくなり、決死の突撃。銀捨ての決め手がたまたま落ちていて、○。

予選⑤△N藤五段
相三間の相振り飛車に。どこかで猛九段が指していた作戦を拝借してみましたが、謎の気合いで▲7四歩と突いていったのは推定悪手。反撃されて愚形になり、バランスが取りにくい将棋になりました。その後も直前の指し手を反省するような我慢が続きますが、相手の攻めを呼び込んで攻め駒を責めます。本当は攻め駒を制圧したかったものの、手がわからず機を見て攻め合いに。自玉が怖い形になるも寄せ切り、○。

将棋の内容が危うすぎる…大丈夫かコレ。

準決勝△G僧くん
坂井地区期待の若手ですが、正直ここまで上がってくるとは予想外でした。素晴らしい。
戦型は横歩取り。序盤はこれからという感じなのか、歩を得だけして治まり作戦勝ち気味。それでも攻めの糸口を与えなければまだまだでしたが、1筋の交換を入れたのが迂闊で端から手を作ります。桂香を取って優勢になり、そのまま○。

決勝戦△O滝六段
先週のことは忘れることにしました。
戦型は先手ゴキ中。超速に銀対抗でよくある序盤戦といえばそうですが、相手が相手なので切り合いというより力比べになりました。中央で競り合いが続きますが、▲6二銀と筋悪に打ったのがなかなかの手だったか。合わせて左銀と角を捌きにかかります。角に当てつつ押さえ込みにこられましたが、読みを入れて角取りは無視。タダ取りさせている間に寄せ切り、快勝で○。

鬼滅の刃の切手セットをGETしました。
全集中の境地には遠いですけどねw

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KKK 2022/7/23

土曜日です。
リモートで行います。

日曜日はあわらで将棋大会が行われますが、感染者数が多くなる一方ですので、感染対策をしっかりしてお越しください。

関係ないですが私は今週に入ってネット対局15連敗中(壊
チャンスですよ(棒

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愛は一方通行だって理解っているから

「費やした時間の分だけ自分に返ってくるとは限らない」と思うのは、きっと驕りなのだろう。
最初から独りよがりなのだろうが。

ブログコンセプトをふいに思い出したかのような冒頭ですが、予告通り昨日は県名人戦挑戦者決定戦がありました。

予選①▲Y本五段
対三間にエルモ囲い。7筋攻めにこだわりましたが、全然うまくいかず押さえ込まれます。一瞬だけ香得にはなったものの、馬で飛車を攻められて形勢不利。普通にガリガリやられていたら自信がありませんでした。本譜は歩を垂らしたりと曲線的にこられましたが、長い戦いになったため次第に混沌としてきます。抜け出して○。

予選②△T山四段
彼の1手損は得意戦法。前回と同様に早繰り銀を採用し、早々に▲1八角と宗歩ばりの一着は研究手。この手を境に優勢になったものの、その後小ミスを繰り返し形勢が詰まったりまた離したりを繰り返します。王手馬取りを掛けてようやく切らしたかと思ったのも束の間、食いつかれて攻め合いに活路を見出すことに(…いや、自棄になっただけだコレ)。最後は負けにしましたが、難しめの詰めろをかけてうっちゃり、○。

予選③▲O野木四段
F高時代からの四間vs棒銀の定跡形。学生時代のことは使わなくても覚えているものです。ずっと互角の勝負が続くも、馬が出来てこちらが優勢に。手堅く指す選択肢もありましたが、切りあって勝ちと見て読みの最後に攻防手(詰めろ)を放ちます。しかし、自玉が詰んでいたw ×。

予選④▲T場四段
角換わりのお互い引き飛車で定跡形。▲3五歩~▲4五桂で仕掛けてこられましたが、この形ではやや無理筋だったと思います。強く桂を取り切り、間合いを図りながら反撃に。ただ途中一手パスとか取れる駒を取らなかったりして、かなり詰めよられます。それでもなんとか一手差で先に寄せ切り、○。

トナメ①▲O滝六段
戦型は相掛かり。向こうは不思議な陣形となり、序盤はなんとか作戦勝ちにできないかと思っていました。ところが仕掛けられたところでは既に自信なし。しかし反撃にでて相手玉を薄くし、駒得にもなって優勢を確保。ただそこからはさすがO滝さんで、私の悪手に乗じて自玉に殺到されますが、まだ相手玉を詰まして勝ちだと考えていました。しかしなかなか詰みが発見できない。残り時間が1分を切るかというとき、やっと見えた最後の局面。手が反射的に動く――見えた局面に辿り着くまでのさなか、飛車の打ち場所を、誤った。×。

投了する前で既に、何か言葉が飛び交っていた気がするが、何かを思う気力はなかった。

挑戦者はM越Jr.五段となり、2438名人への初挑戦を決めました。
名人戦ではたぶん解説者をしますので、ぜひ福井新聞社に足を運んでご観戦ください。

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アマ名の代表おめでとう

深夜に突然を電話を掛けてきたと思ったら、「いま彼女といるから代わるわ~」とか言い出す奴。

今週末のKKKはお休みとさせていただきます。
アマ名には出れませんが、県名人戦があるので、今年も挑戦者になれるよう頑張りたい。

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KKK 2022/7/10

日曜日です。
自宅で行います。


最近、新しい駒を購入してしまいました。
駒に凝り出すと思うのは、いろいろな書体を一式揃えてみたいという蒐集家心でしょうか。
というわけで、書体の解説(?)をしてみたいと思います。(※主観です。間違い、解釈違いがあったらコメントで語ってくださいw)
まずは”菱湖”について。

-巻菱湖-

「まきのりょうこ」と読みます。単に「りょうこ」とも呼ばれます。
三大書体の1つといわれ制作数が多く、最も人気のある書体かもしれません。タイトル戦でもしょっちゅう登場します。
由来は「幕末の三筆」と呼ばれる著名な書家から。菱湖だけではないですが、その人の文字を(大抵別の人が)取り出して駒字にしたものです。

魅力はメリハリがあり勢いの感じる文字形。それでいて草書体のような読みづらさを感じる形の崩れもなく、抵抗のある人は少ないでしょう。
歩にひげが生えていたりとか、玉と王の文字が違ったりとか、飛が点々だらけとかの特徴があります。(こう書くだけだと意味不明ですがw)

メジャーゆえに、同じ菱湖でも字母(文字のテンプレートのこと)が複数あり、かなり趣が異なります。例えば線の太さの違いだけで、全然印象が変わります。あと飛の点の数が違ったりとか…
また、制作する駒師によってかなり特徴が出ます。以前私が玉だけ見て駒師を当てたところ、ビックリされました。(えっへん!)

勢いのある書体ということで、虎班などの派手な木地に合うと言われたりします。
あと、(菱湖は特に)木地の目一杯に文字を大きく掘る駒師が多いのですが、個人的には好みではないです。(木の余白を残すのが大事なんだと主張したい。)

ちなみに私は持っていない書体。
いつかは手にしたいものです。(私の給料ではそうそう買えまい。。。)

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