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男子はいつまでも中2病、がコンセプトの将棋ブログ。

愛は一方通行だって理解っているから

「費やした時間の分だけ自分に返ってくるとは限らない」と思うのは、きっと驕りなのだろう。
最初から独りよがりなのだろうが。

ブログコンセプトをふいに思い出したかのような冒頭ですが、予告通り昨日は県名人戦挑戦者決定戦がありました。

予選①▲Y本五段
対三間にエルモ囲い。7筋攻めにこだわりましたが、全然うまくいかず押さえ込まれます。一瞬だけ香得にはなったものの、馬で飛車を攻められて形勢不利。普通にガリガリやられていたら自信がありませんでした。本譜は歩を垂らしたりと曲線的にこられましたが、長い戦いになったため次第に混沌としてきます。抜け出して○。

予選②△T山四段
彼の1手損は得意戦法。前回と同様に早繰り銀を採用し、早々に▲1八角と宗歩ばりの一着は研究手。この手を境に優勢になったものの、その後小ミスを繰り返し形勢が詰まったりまた離したりを繰り返します。王手馬取りを掛けてようやく切らしたかと思ったのも束の間、食いつかれて攻め合いに活路を見出すことに(…いや、自棄になっただけだコレ)。最後は負けにしましたが、難しめの詰めろをかけてうっちゃり、○。

予選③▲O野木四段
F高時代からの四間vs棒銀の定跡形。学生時代のことは使わなくても覚えているものです。ずっと互角の勝負が続くも、馬が出来てこちらが優勢に。手堅く指す選択肢もありましたが、切りあって勝ちと見て読みの最後に攻防手(詰めろ)を放ちます。しかし、自玉が詰んでいたw ×。

予選④▲T場四段
角換わりのお互い引き飛車で定跡形。▲3五歩~▲4五桂で仕掛けてこられましたが、この形ではやや無理筋だったと思います。強く桂を取り切り、間合いを図りながら反撃に。ただ途中一手パスとか取れる駒を取らなかったりして、かなり詰めよられます。それでもなんとか一手差で先に寄せ切り、○。

トナメ①▲O滝六段
戦型は相掛かり。向こうは不思議な陣形となり、序盤はなんとか作戦勝ちにできないかと思っていました。ところが仕掛けられたところでは既に自信なし。しかし反撃にでて相手玉を薄くし、駒得にもなって優勢を確保。ただそこからはさすがO滝さんで、私の悪手に乗じて自玉に殺到されますが、まだ相手玉を詰まして勝ちだと考えていました。しかしなかなか詰みが発見できない。残り時間が1分を切るかというとき、やっと見えた最後の局面。手が反射的に動く――見えた局面に辿り着くまでのさなか、飛車の打ち場所を、誤った。×。

投了する前で既に、何か言葉が飛び交っていた気がするが、何かを思う気力はなかった。

挑戦者はM越Jr.五段となり、2438名人への初挑戦を決めました。
名人戦ではたぶん解説者をしますので、ぜひ福井新聞社に足を運んでご観戦ください。

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