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男子はいつまでも中2病、がコンセプトの将棋ブログ。

KKK 2022/7/30

土曜日です。
リモートで行います。


将棋小話 -新次元タコ金-

タコ金とは、金をぐねぐねと上部に繰り出していく指し方のことで、最近は聞かない呼び名となっています。
ときに豊島九段vs大橋六段の王座戦挑戦者決定戦は、さすがに驚愕の将棋でした。



この図まではありがちな将棋で、△4三銀と上がれば雁木の定跡形です。後手を持つ大橋六段はオールラウンダーというか一風変わった将棋を好む印象ですが、まだ波乱の予感は全然感じないところでした。

上図からの指し手
△4三金    ▲8八銀    △7四歩    ▲7八玉    △5四金



△4三金としたのは珍しい手ですが結構有力という認識で、まだ「ほぉ、この大舞台でこれを持ってきますか」ぐらいの感じでした。
しかし継続手はまさかの△5四金!
銀ならたまにある手なのですが…(私は銀でも違和感が拭えていない)

上図からの指し手
▲6六歩    △7五歩    ▲同 歩    △6四金    ▲6七金    △7二飛



△5四金には▲3五歩から先手も切り合っていくのも有力で、第1感としてはそちらを考えたくなります。それは研究課題。
本譜は▲6六歩に△7五歩~△6四金と動いて、一応金の長所が発揮されました。
上図の局面に進んだ時、先手は7筋の数が足りていません。

上図からの指し手
▲3五歩    △同 歩    ▲3四歩    △2二角    ▲2四歩    △同 歩
▲同 飛    △2三歩    ▲2五飛    △7五金    ▲3五飛    △7六歩



先手もしょうがないので反撃。さすがの手順ですが、後手も△7六歩と抑えることができました。
後手の左辺は最低限の形で済ませ、右辺で主張を作る。右銀で攻めた形と比較すると、▲9五角が王手にならないという利点もあります。

とりあえずネット将棋で試してみよう、と思ってしまう作戦。
面白い。

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