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男子はいつまでも中2病、がコンセプトの将棋ブログ。

KKK 2019/9/14

土曜日です。
日曜日は県名人戦を観戦予定。どちらを応援というわけでもありませんが、熱戦になるように2人を応援しています^^

将棋小話「藤井システム」

今日、将棋世界を買ったのですが、まさかのネタかぶりw 叡王戦の羽生vs藤井戦で新機軸が登場しホットだと思ったのですが、うぎぎぎぎ…

私自身と藤井システムは、それほど密接に結びついていたわけではありません。以前レパートリーの1つとして考えていたぐらいの関係で、主戦法には成り得ませんでした。
特に田舎のアマ棋界では、プロの最先端と違って、穴熊vs藤井システムの激しい研究将棋にはなりにくい一面があります。「こた(仮流Fシステム」みたいな、ちょっとした初見殺し?をネット将棋とかでやってました。名前は今テキトーに言いましたけど。(もう全然使ってないので、教えてほしい方は伝授しますw)

将棋世界でも触れられていましたが、後手藤井システムの場合、先手が舟囲いから▲5七銀とするまでに、どこに手を掛けるかによって展開が変わります。

①△4三銀+△9五歩型
これには急戦で自信がないというのが定跡の見解です。いきなり▲3六歩~▲3五歩とつっかけていく仕掛けですね。私も弱者の一意見ですが同意します。今後手を持って指す人は見ません。

②△5二金左+△9五歩型
私がよく指していたのはこれ。そして叡王戦もこれでした。私はリアルタイムで観戦したわけではありませんが、力の入った将棋でしたね。▲3六歩と一回急戦を見せ△6二玉と上がらせてから、穴熊を目指しました。▲9九玉まで引かせてから△8五桂で仕掛けたのが真新しい指し方…と言いたいところですが、例の「こた(仮流」も▲9九玉で仕掛けることを考えていたので、奇抜な手には映りませんでした。ですが藤井先生の構想には、そんなちゃちなものとは違う美しさがありますねw ただ形勢は難しいと思います。
▲3六歩と突かずに穴熊を目指すパターンもあります。一般には▲8六歩と突いて穴熊に組める、と言われていますが、個人の意見としては否定的です。普通に組む方が勝ると思います。いずれにせよ、穴熊を制止する力に疑問があるという感じでしょうか。

③△5二金左+△6四歩型
一番後期に登場した藤井システムですが、プロ間では▲5五角戦法がダントツで多いような気がします。後手の受け方を見て、居飛車が急戦、持久戦を選ぶことができます。私は正直▲5五角戦法はあまり詳しくないですが、どっちも「後手を持ちたくない」という方が多いのではないかと推察します。ただ、以前藤井九段が銀河戦トーナメントでこれを連採して優勝したこともあり、理論的には有力なのではないかと感じています。

県名人戦で藤井システム…あると思います!(嘘

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KKK 2019/8/18

日曜日です。いつも通りです。

将棋小話 -3話- トーチカ

「ミレニアム」という名前の方がポピュラーな気がしますが、これは当時流行っていた時期をそのまま充てた通称で、▲6七金型の菊水矢倉形を言うんだと思います。どうでもいいんですが。

今よく指されているのは▲7九金+▲7八金のより密集した陣形で、とても固い囲いです。桂頭が弱点ですが、相手の美濃にとっても弱点のところなので、そんなに気になりません。穴熊と違って△8五桂からの端攻めがほぼ無く、こちらからの端攻めは厳しくなりやすい。(▲7七桂がいるし、▲6六角の利きがある場合もあるし。)

こうやって書くと私がトーチカを愛用しているかのようですが、今は振り飛車の作戦を見て気が向いたら採用する程度です。最近は振り飛車の目も慣れてきて、対策もある程度出揃ってきました。でもそれが今回の本題ではないんです、実は。

トーチカは駒組みで、角が6六に鎮座する形になります。これって珍しいと思いませんか?
ところがどっこい、この角は左右を睨む働きの良い角です。狙われやすい側面もありますが。

以前、飛車は2八(8二)に引くものでしたが、飛車の位置が高くなるに従って、戦術のバリエーションは膨大に増えていきました。これからは、角を6六や4四に置くような新戦法が誕生しそうな気がします。勘ですけどねw

アイディアですか?▲7六歩△8四歩に▲6六角と出てみたい。△3四歩なら▲7八銀、△8五歩なら▲8八銀… 考えてみると楽しくなってきませんか。

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5筋位取り 大転換穴熊 ~本編

初手からの指し手
▲7六歩    △3四歩    ▲2六歩    △4四歩    ▲4八銀    △4二飛
▲5六歩    △9四歩    ▲9六歩    △7二銀    ▲6八玉    △6二玉
▲7八玉    △7一玉    ▲5八金右  △3二銀    ▲2五歩    △3三角
▲3六歩    △5二金左  ▲6八銀    △8二玉    ▲5七銀左  △1二香
▲5五歩    △4三銀    ▲5六銀    △6四歩    ▲3七桂    △7四歩
▲7九角    △2二飛    ▲4六角    △6三金



前回からの続きです。

▲5七銀    △7三桂    ▲6六歩    △5一角



△5一角と引くのが狙いを秘めた一着です。一見先手陣は角銀桂が上段に大威張りして、手を出すのが難しそうですが。

△5一角からの指し手①
▲6七金    △5四歩    ▲同 歩    △同 銀
▲5五歩    △4五歩    ▲同 桂    △4三銀



こた(仮の形勢判断:後手有利。
△5一角に対して仮に▲6七金とすれば、△5四歩からジャブを放ちます。▲5五歩に銀が逃げる前に△4五歩と突くのが冴えた手で、角の逃げ場がありません。上図まで進めば△4四歩が受けづらく後手良しです。

△5一角からの指し手②
▲6八銀    △8四歩    ▲8八玉    △8三銀
▲7八金    △7二金    ▲7九銀    △5四歩    ▲同 歩    △同 銀
▲5五歩    △4三銀    ▲6八金右  △5二銀    ▲9八香    △5三銀
▲9九玉



こた(仮の形勢判断:先手十分。
というわけで▲6八銀と角の逃げ場を作っておきます。ここでようやく題目の穴熊がお目見えです。後手は銀冠をつくって持久戦を狙いますが、先手はなんと銀をどんどんバックしていきます。▲7九銀は3九にいた銀ですから、都合4手損。しかし穴熊を作れば先手陣の堅さ勝ちは明らかで、先手十分。これが先手の一連の狙いでした。

△5一角からの指し手③
▲6八銀    △3三桂    ▲6七金    △5四歩
▲同 歩    △同 銀    ▲5五歩    △4五歩    ▲5七角    △4三銀


そこで後手は高美濃の堅陣を生かし、先手陣がまとまる前に戦いを目指します。△3三桂と跳ね、△5四歩から動きます。▲5五歩に△4五歩は先ほども出てきた手順。△4五歩が取られそうですが。

△4三銀からの指し手①
▲4五桂    △4四銀    ▲3三桂成  △同 角


こた(仮の形勢判断:後手勝ちやすい。
後手歩損ですが、△4四銀に▲4六歩なら△5二飛で十分。▲3三桂成には角を好位置にさばきます。△5五銀を受けようと▲4六角なら△4五歩▲3七角△3五歩と攻めることができます。美濃の堅さがあり、後手持ちです。

△4三銀からの指し手②
▲4六歩    △3五歩    ▲2六飛    △2四歩    ▲同 歩    △2五歩
▲2九飛    △3六歩


こた(仮の形勢判断:乱戦ながら、先手も指せる。
▲4六歩と反発すると、後手も△3五歩と突いてみたいところ。以下上図まで進めば一見後手楽勝のようですが、▲4五桂△3七歩成には▲3三桂成△同角▲2三歩成△同飛▲3五桂が激痛です。

普通の5筋位取り急戦だけでなく、レパートリーに加えておくと面白く指せると思います。

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対四間5筋位取り 大転換穴熊 ~序章

ラストトピック序章。穴熊の「あ」の字も出てこないですが、気にしちゃ負けですw

初手からの指し手
▲7六歩    △3四歩    ▲2六歩    △4四歩    ▲4八銀    △4二飛
▲5六歩    △9四歩    ▲9六歩    △7二銀    ▲6八玉    △6二玉
▲7八玉    △7一玉    ▲5八金右  △3二銀    ▲2五歩    △3三角
▲3六歩    △5二金左  ▲6八銀    △8二玉    ▲5七銀左  △1二香
▲5五歩    △4三銀    ▲5六銀    △6四歩    ▲3七桂    



▲4六歩と突かずに、先に▲3七桂と跳ねる指し方があります。この指し方は後手が△1二香と上がっていなければ効果が薄いので注意。

△7四歩    ▲7九角



引き角。

▲7九角からの指し手①
△1四歩
▲2四歩    △同 歩    ▲同 角    △2二飛
▲2五歩    △2三歩    ▲3三角成  △同 桂    ▲1一角    △3二飛
▲2四歩



引き角の力で2筋を交換します。手筋の△2二飛で意味がないようですが、▲2五歩とつないで角交換に成功。続けて▲1一角と打てるのが△1二香を咎めています。上図まで進めば2筋を破って先手よし。

▲7九角からの指し手②
△2二飛    ▲4六角    △6三金



というわけで△2二飛と事前に受けておきます。そこで▲4六角と構えるのが二の矢。銀と桂の力で上段にいながら安定しています。後手は高美濃を完成させて上図。

実は先月の将棋世界でも紹介された形。いいところで切っていく編集者メソッド、つづくw

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5筋位取り いなか流亜急戦

5筋の位を確保して4筋から急戦を仕掛ける将棋を取りあげてきましたが、仕掛ける形を作って戦機を伺う作戦も考えられます。福井棋界では、いなかセンパイが得意にする指し方。

初手からの指し手
▲7六歩    △3四歩    ▲2六歩    △4四歩    ▲4八銀    △4二飛
▲5六歩    △9四歩    ▲9六歩    △7二銀    ▲6八玉    △6二玉
▲7八玉    △7一玉    ▲5八金右  △3二銀    ▲2五歩    △3三角
▲3六歩    △5二金左  ▲6八銀    △8二玉    ▲5七銀左  △1二香
▲5五歩    △4三銀    ▲5六銀    △6四歩    ▲5七銀



位を確保した後▲5七銀とするのがこの形の指し方。以下▲6五歩~▲6六歩とするのが大山時代に主流を為した持久戦調の5筋位取りですが、本譜は違う指し方をします。

△7四歩    ▲4六歩    △6三金    ▲1六歩    △7三桂    ▲3七桂



△1五角の筋を消すために▲1六歩としてから桂を跳ねておきます。この辺りは前と似たような形です。後手はここまで指し方にも工夫の余地はあると思いますが、自然な指し方で対抗します。

△5二飛    ▲4五歩    △5四歩    ▲2四歩



5筋の位に反発するために△5二飛。高美濃を作ったあと飛車を回るのは△6五桂とも連動して、手強い指し手です。この手を見て先手は▲4五歩と仕掛けます。▲2四歩の突き捨てには△同歩か△同角かですが。

▲2四歩からの指し手①
△同 歩    ▲5四歩    △同 金



普通に△同歩とし、先手が▲5四歩と取り込むのは真っ先に思い浮かぶ順ですが、△5四同金として難解だと思います。△同銀は▲4四歩のとき動きが難しい。

▲2四歩からの指し手②
△同 歩    ▲4六銀    △7五歩
▲4四歩    △同 銀    ▲5四歩    △5五歩    ▲4五銀左



△同歩には▲4六銀と厚みを加えます。後手はここで中央から捌きたいのですが、その方法がわかりません(私には)。よって△7五歩と戦線拡大を図りますが、先手は手抜いて攻め上図。薄さが不安ですが先手指せると見ます。

▲2四歩からの指し手③
△同 角    ▲4四歩    △同 銀
▲5四歩    △5五歩    ▲4七銀    △5四飛    ▲4五歩



というわけで△2四同角と取ります。以下後手の方が5筋を抑え込むように指して、上図。ここで銀を引けば▲4六銀左で先手指せますが、△6五桂や△5六歩で勝負してきます。これは後手が勝ちやすいでしょう。
ただし、先手には▲2四歩の突き捨てを入れず②の順を目指す手もあります。後手はそれを咎める手があるかどうか。

初手からの指し手
▲7六歩    △3四歩    ▲2六歩    △4四歩    ▲4八銀    △4二飛
▲5六歩    △9四歩    ▲9六歩    △7二銀    ▲6八玉    △6二玉
▲7八玉    △7一玉    ▲5八金右  △3二銀    ▲2五歩    △3三角
▲3六歩    △5二金左  ▲6八銀    △8二玉    ▲5七銀左  △1二香
▲5五歩    △4三銀    ▲5六銀    △6四歩    ▲5七銀    △7四歩
▲4六歩    △6三金    ▲1六歩    △7三桂    ▲3七桂    △4一飛
▲6八金上  △8四歩



△5二飛とせずに△4一飛と待つと、じっくりとした展開に。もし△8三銀と離れ駒を作れば、▲4五歩と仕掛けることになるでしょう。△5二飛で良くできないなら後手番なので待機戦術も戦略の1つ。先手は▲4七金などで手を見るか、▲6六角△6五歩▲8八角で▲7七桂を狙っていく手が考えられます。いずれにせよ力と経験が必要ですね。

真似しても簡単に結果が出ない戦型かもしれませんw

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対四間5筋位取り △5四歩反発型

いよいよ問題の局面を考えてみようと思います。初手からの手順は、

▲7六歩    △3四歩    ▲2六歩    △4四歩    ▲4八銀    △4二飛
▲5六歩    △9四歩    ▲9六歩    △7二銀    ▲6八玉    △6二玉
▲7八玉    △7一玉    ▲5八金右  △3二銀    ▲2五歩    △3三角
▲3六歩    △5二金左  ▲6八銀    △8二玉    ▲5七銀左  △6四歩



今度は△1二香に代えて△6四歩を急ぎます。質問された局面は居飛車が後手だったので△1二香も入っていましたが、それほど違いは無いと思います。

▲5五歩    △4三銀    ▲5六銀    △6三金    ▲4六歩    △7四歩
▲3七桂    △7三桂



△1二香、△4一飛の防御態勢に代えて△6三金、△7三桂を間に合わせます。一見無策なようですが…

▲4五歩    △5四歩



▲4五歩は急戦を狙った以上、やってみたい仕掛け。△同歩なら▲同桂△4四角▲2四歩で居飛車良し。しかし、そこで△5四歩と反発します。

△5四歩からの指し手①
▲2四歩    △同 歩
▲5四歩    △同 銀    ▲3五歩    △4五歩    ▲3三角成  △同 桂
▲3四歩    △2五桂    ▲同 桂    △4六角



攻め続けようと思うと、▲5四歩か▲4四歩と取り込んでいくことになるでしょう。ただその前に一本2筋を突き捨てます。これに△同角も難しい変化なのですが、△同歩とし▲5四歩とすると上図までが一例。▲2九飛なら△2五歩としておいて△6五銀を狙う要領です。高美濃が丸々残っているため、振り飛車勝ちやすいと見ます。

△5四歩からの指し手②
▲2四歩    △同 歩
▲4四歩    △同 銀    ▲5四歩    △5五歩    ▲4五歩    △5六歩
▲4四歩    △同 飛    ▲5五銀    △4八飛成  ▲同 金    △3九銀



▲4四歩と4筋の方を取りこむとこんな感じ。△4四飛と走って▲5五銀には△4八飛成と一気の捌き。これも形勢は難解ですが、後手を持って気持ちがいい展開です。

△5四歩からの指し手③
▲4四歩    △同 銀    ▲5四歩    △5五歩    ▲4七銀引  △5四金


最後に、2筋を絡めず▲4四歩と取り込むと。△5五歩に▲4七銀引ではみすみす5筋を明け渡すだけのようですが、上図で▲4五歩と打てばどうか。△5三銀では元気がでないし、△同銀も一応駒得になります。形勢不明ですが、居飛車最有力?

結論:難しい。振り飛車の方を持って人体実験するしかないかも。

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対四間 5筋位取り急戦

お久な将棋研究記事。。。

最近5筋位取り急戦の変化で質問され、その変化が意外と難しいことに悩んでしまいました。そこで研究を洗いなおしてみたいと思います。疑問な変化はとりあえず置いておき、まず定跡のおさらいから。

▲7六歩    △3四歩    ▲2六歩    △4四歩    ▲4八銀    △4二飛
▲5六歩    △9四歩    ▲9六歩    △7二銀    ▲6八玉    △6二玉
▲7八玉    △7一玉    ▲5八金右  △3二銀    ▲2五歩    △3三角
▲3六歩    △5二金左  ▲6八銀    △8二玉    ▲5七銀左  △1二香



急戦系の将棋は先後の差が大きいので、居飛車先手で統一します。△1二香では△4三銀も普通ですが、これに対して▲5五歩と位取りに行くのは△4五歩の変化を与えます。急戦は様々な作戦をできるようにして使い分けるのが理想です。余談ですが^^;

▲5五歩    △4三銀    ▲5六銀    △6四歩    ▲4六歩    △7四歩
▲3七桂    △4一飛



受けの定跡とされる四間飛車の△1二香+△4一飛の形。先手も急戦を狙う場合はこの形に組むのが定跡です。ちなみに▲5五歩に△4三銀を怠ると、▲3五歩といきなり仕掛けいきなり一本取れます。

▲4五歩    △同 歩    ▲同 銀    △5一角    ▲7九角



▲4五歩△同歩▲同銀に△5一角と軽く指すのが振り飛車らしい手です。当たりを未然にかわし△8四角からの捌きを狙っています。△4四歩と収めるのも有力なのですが、▲2四歩~▲2二歩の狙いが残るので面白くありません。
先手は▲7九角と引いておきます。

▲7九角からの指し手①
△3三桂    ▲5六銀    △3五歩    ▲2六飛    △4四銀
▲3五歩    △8四角    ▲4二歩    △同 飛    ▲3四歩    △4八角成
▲同 金    △3五銀    ▲2八飛    △3九銀    ▲3三歩成  △4八飛成
▲同 飛    △同銀不成  ▲4三と    △同 金    ▲8六桂



▲7九角の瞬間をチャンスと見て、四間側が襲い掛かる変化。長手順ですが最後の▲8六桂が厳しく、先手やや良し。本手順は指し手②です。

▲7九角からの指し手②
△6三金    ▲2四歩    △同 歩    



△6三金と待機しておきます。先手は2筋をこのタイミングで突き捨て、ここが分岐点。▲2三歩と垂らすのも考えられますが、実戦例が多いのは。

△2四同歩からの指し手①
▲5六銀    △5四歩
▲2四角    △6二角    ▲2三歩    △5五歩    ▲4七銀引


上図は難解な形勢。最近は出なくなりましたが5筋位取り急戦の有名な手順で、私ぐらいのキャリアがある方はなんとなく見たことがあるのではないでしょうか。

△2四同歩からの指し手②
▲4四歩    △3二銀
▲3五歩    △3三桂    ▲3六銀    △3五歩    ▲同 角    △2三銀



面白い変化があるので付け加えておきます。この手順は、マイコミ出版の「杉本昌隆の振り飛車破り」で紹介されている変化。この本は凄く面白いのでオススメです(宣伝)。△6三金の待機に対し2筋を突き捨て▲4四歩とねじ込んでいく積極策。△同銀なら▲同銀△同飛▲2四角として先手指せるらしい。ただ本手順のように進むとやり過ぎですが、一発勝負ならちゃんと対応できるかどうか。

以上おさらいでした。
次回以降の、5筋位取り予定のトピック
①疑惑の変化△5四歩
②いなか流亜急戦
③大転換穴熊

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