2025/8/3 福井県王将戦 リーグ2次戦
王将戦2次戦がありました。
毎年3次戦が何らかと被る私、今回も中間対局を決意。申し訳ありませんが、対局が残っている方はよろしくお願いいたします。
①△S井五段
私の先手ゴキ中。超速を銀対抗で受けて、私の穴熊vs銀冠に。角を取って大きな駒得になりましたが、玉頭に火が付いて形勢は難解。難しい局面が続きずっと自信が持てなかったものの、お相手の強攻に遂にチャンスが訪れます。飛車を取って合駒請求をすることで、受けが利いて逆転。しかし直後にお相手の攻め筋をうっかりし、逆に必敗に!仕方なく形作りをして投了しようとした1手前、「えっ?」神が味方して詰みを逃れ、○。
時間がお互い無い中でしたが、私の残り時間は5秒でした。
②▲T場三段
私のノーマル中飛車。お相手の米長玉型銀冠に、こちらも銀冠に組んでじっくりとした展開に。積極的に打開を画策し、激しい玉頭戦になりました。▲1五歩と突いた手に対し普通に取られたのが微妙な選択で、本譜は攻めが繋がる展開に。良いタイミングで玉の早逃げも利き、手厚い形となります。押し切って○。
③△G味くん
横歩取り模様の乱戦。若い子相手にマイナーな作戦を選択する悪いオジサンでしたが、しっかり対応され落ち着いた展開に。歩を垂らした手はちょっとした勝負手で、直後の角切りから攻勢を取ることに成功します。その後飛車も切って小駒だけとなったものの、と金で桂香を拾ってうるさい攻めとなりました。快勝で○。
④△M好五段
若手ながら、6月のアマ選手権覇者。アマ名人戦の県代表です。
私の四間飛車に、△5三銀左型の急戦。福井の若手はこれの使い手が結構いる気がします(ネットではもうほぼほぼ見ないが…)。むしろ私の土俵のはずでしたが知らない形に誘導され、気付けば普通に大差に。なんだかんだでちょこちょこ勝負形を作り、玉頭戦に持っていくまでの戦果を上げます。金取りを受けず、金も取らず飛車を活用したのが狙いの一手でした。なんだかんだで○。
なんだかんだはなんだかんだです!(笑)
⑤▲T田氏
角交換振り飛車模様でしたが、角道を止めて普通に四間飛車に。お相手は5筋位取りにされ、これまた懐かしい感じ。(ただ、この5筋位取りは阻止すべきだった。)4筋の戦いとなり形勢不明でしたが、▲2四歩を手抜いて手を作ろうとしたのが悪手。これまた凄い大差で苦戦の将棋となりました。なんだかんだ嫌味に迫り、成桂を活用して催促します。この辺りで体を入れ替え、安全勝ちに移行。やっぱりなんだかんだで○。
⑥△F谷氏
お相手の43戦法。3筋を切ってくる展開で、自陣角を据えて押さえ込みを目指します。体制勝ちと見ていよいよ駒得に動きますが、角切りから竜を作る勝負手を受け意外と難しい。しっかりと自玉を固めて守りを優先します。金銀5枚埋めたものの、馬を切ってこられて最後のラッシュ。ただちょっと無理気味で、潔く投了されて○。(ここで投げられるとは思わなかったですが…)
⑦△N澤六段
2438名人の1手損角換わり。意外な選択でした。早繰り銀を採用してきましたが、こちらが反撃に出たところは十分な形勢だったと思います。本当はソフトタッチで攻めたかったものの、具体的な手順に落とせずハードな順で強攻。銀を奪ったところ(うっかり?)では有利になったと見ていました。そして飛車を取られるのを覚悟で、勝ちに向かって突き進みます。当然名人も粘ってきますが、飛車を取り返せる形となって盤石に。しかし…、なぜかこの飛車を取らなかった こた(仮、なんと飛車で馬をタダ取りされる!最後自玉もピッタリ詰んで、×。
こた(仮史上最も残酷な棋譜となってしまった。
⑧▲G方四段
正調角換わり。▲4五桂~▲5三桂成といきなり捨ててくる定跡形。先に知らない展開にになってしまいましたが、さっぱりしてお相手が攻めを繋ぐが難しくなったと思います。銀をベタベタ打って手厚くし、空中要塞を構築。上手く指し回して○。
何度も言っていますが、精神修行が必要である。
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