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男子はいつまでも中2病、がコンセプトの将棋ブログ。

2025/7/20 福井県名人戦挑戦者決定戦

※本棋戦はアマ名人戦予選とは異なります。
(アマ名予選は石川県で出たので、念のため)

昨日は福井県名人戦の県大会、A級は挑戦者の決定戦が行われました。
話がいきなり本筋から逸れますが、福井県のタイトル戦で私が出場するのはこの名人戦と、王将戦の2つのみ。来年のシード権は、少ないチャンスですが県内最高段位としては取っておきたい。
やっぱりちょっとぐらい存在感は残しておきたいところです(笑)

予選①▲Y本五段
大ベテラン。E春さんもそうですが、この世代は皆お強い。
戦型はY本さんの三間飛車。私は△6四歩~△7三桂と急戦を仕掛けます。急戦が上手くいく形で攻めることができたと感じていたのですが、分かれは互角ぐらいで落ち着いてしまったかな…という中盤の形勢判断でした。途中千日手のルートに入るも、漢気(?)で打開。馬2枚が働く展開となって優勢になりました。その後飛車を取り返し、縦の攻めを絡めて美濃を攻略。最終的には盤石で○。

予選②△S井五段
理事長杯決勝戦の再戦。オールラウンダーの実力者。
戦型は再び対三間飛車。私は今度は穴熊を選択します。お互い相穴熊でガッチリ堅めて、S井さんが3筋、私が5筋からそれぞれ攻め合います。しかしこの攻め合いは私に分があったと思います。お相手が曲線的な展開に切り替えるものの、隙をついて飛車を殺し優勢に。こうなると相穴熊は手に乗って指せる将棋です。押し切って○。

予選③△T場三段
戦型は角換わり。私が両方の端を詰めるという、端歩三十六景でも最も珍しい形。T場さんは右玉に構えられました。その後1筋に地下鉄で仕掛けられますが、▲2六角で急場を凌ぎつつこの角をめぐって戦いに。馬を作られますが、飛車を追われながら手に乗って必殺の寄せを狙っていました。▲2六角が△6二金を狙いつつ▲8四桂が入って、光速の寄せが炸裂。○。

予選④▲G味くん
将来有望な若手の一人。
私が角交換振り飛車を採用。G味くんは持久戦模様の構えでしたが、▲3七桂と跳ねたので隙ありと見ました。筋違い角を打って△4四銀と連携しつつ桂頭を攻め、とりあえず駒得には成功。その後、と金が上手く使えて優勢になったと思います。手厚く寄せ切り、○。

トナメ①△K川くん
鋭く激しい攻めが得意な、活躍中の若手です。王将戦で凄い攻めを食らって敗戦、そして再戦。
戦型は彼の得意な横歩取り。△4二玉型でゆっくりした展開となり、相掛かりのような将棋に。そこで私は▲7七金と上がり、▲8六歩~▲8七金(最近多くなった形)の組み替えを狙いました。それをチャンスと見た彼が仕掛け、とても怖い展開になりました。飛車角を切り飛ばしての激しい攻めを受けましたが、玉が広く余した形に。反撃に転じてキッチリ寄せ切り、○。

準決勝▲G方四段
トナメでシードの一角、某S(二人目おめでとさんです)を破る。
戦型は角換わり。流行形に進みますが、先に研究手を出します。実は先週の野々市で試していたばかり、しかもそのとき記憶違いをしていたので経験が活きました(笑) ただすぐに覚えていない変化となり、危ない指し方をしたかもしれません。自玉がとても怖い形だったものの、しょうがないと思って指した手がすべて利かしとして入る形となり、持ち直しました。そこからは上手く指し継ぐことができて、逆に独壇場に。最後はきっちり詰まして○。

決勝戦△N西六段
かつての全国制覇者。最近は運営に回られていますが、文頭の私と同じ思いかもしれません(笑)
戦型は△3三金型の角換わり。力戦に持ち込み、力で捻じ伏せてやろうという思いは伝わってきました。しかもソデ飛車に構え、△5五銀と進出し自在な指し回し。かなり危ない形でしたが、上手く局面を落ち着けることに成功しました。その後長考して桂頭を狙い、それを軸として戦いに突入。馬を作って局面は有利となったものの、自玉は常に危険な形です。相手玉を上部で追いつめますが、王手を掛けられながら粘られ寄せ切れるか。しかし今日はしっかり読み切っていました。後手玉を6八の地点で詰まし、○。

福井県名人戦挑戦手合いは9月です。
2438名人で干支が一周したらしいので、もういいんじゃないかな(笑)

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