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男子はいつまでも中2病、がコンセプトの将棋ブログ。

KKK 2021/1/16

一応土曜日を予定していますが、雪とかコロナとか諸々を鑑みてお出でくださいませ。
ちなみに車を近くに停めている方は、その場所に雪山が出現しています。。。


角交換四間飛車の△3三角の変化において、▲7七角と自陣角を据えるのが定跡とされる一手です。今回はこの変化を見ていきます。
②▲7七角



斜めのラインで桂と飛車を目標にする角。後手は(a)△4二銀と(b)△3二金が考えられる。

(a)以降の指し手A
△4二銀    ▲3六歩    △3二金    ▲3七銀    △2一飛
▲4六銀    △5四歩    ▲5八金右  △8二玉    ▲8八玉    △7二銀
▲7八銀



居飛車側は▲4六銀と繰り出して、桂頭を狙っていく。ただしいきなり▲3五歩と仕掛けると、△同歩▲同銀△6四角の反撃がある。以下▲4六銀△4四歩▲同角△4五歩…となれば形勢不明の勝負。しかしこの変化は振り飛車側が美濃囲いを急いでいると成立する可能性があるので、注意が必要だ。△8二玉~△7二銀の前に△3三角を急いだのはこうした理由による。
よって先手もじっくり陣形整備を行い、上図で左美濃が完成する。居飛車側がかなり勝ちやすい。

(a)以降の指し手B
△4二銀    ▲3六歩    △4四角    ▲6六歩    △5四歩    ▲3七銀    △8二玉    ▲4六銀
△7二銀    ▲5六歩    △6四歩    ▲5八金右  △6二角    ▲8八玉
△2一飛    ▲9八香


△4四角と合わせる変化はどうだろうか。これには▲6六歩と角交換を拒否してしまう手がある。後手は右銀のプレッシャーを避けるため角を退避するが、それをしり目に先手は穴熊を目指す。一見図々しく感じる指し方だが振り飛車側に咎める手段は無く、やはり居飛車十分だ。

今度は▲7七角に(b)△3二金と工夫してみる。

(b)以降の指し手A
△3二金    ▲3六歩    △6四角    ▲3七銀    △4五桂



△3二金はこの瞬間は違和感があるが、▲3六歩にいきなり△6四角と打つ狙い。今まで同様▲3七銀とすると、△4五桂が成立して振り飛車有利。▲4六銀なら△5七桂不成がある。飛車が取られる形だが、▲2二角成は△同銀で問題ない。

(b)以降の指し手B
△3二金    ▲3六歩    △6四角    ▲3七桂    △4二銀    ▲2九飛
△5四歩    ▲5六歩    △2一飛    ▲3八金


ということで△6四角には▲3七桂と受けることになる。これで先手の攻めは頓挫したようだが、居飛車も引き飛車に構えるのが良い構想だと思う。上図まで妥当な進行も、お互いの陣形を見比べていただきたい。次に▲5七銀と出て、後手の指し手を見て▲4六銀と▲6六銀を天秤にすれば先手有利と言ってしまってもいいだろう。

どうやら▲7七角がとても優秀なことが判ってきた。実際振り飛車側はかなり苦戦を強いられてきたのだが、ここからは私の研究を紹介する。

(a)以降の指し手X
△4二銀    ▲3六歩    △4四角    ▲6六歩    △5四歩    ▲3七銀
△7四歩



先ほどの△4四角と合わせる変化を採用し、△8二玉に代えて△7四歩とする。△7二玉型でバランスを取る算段だ。

振り飛車が△7二玉のまま戦うような将棋は最近、ノーマル四間飛車などで多く指されている。(耀龍四間飛車という名称が定着し始めている。)しかし、角交換振り飛車で指しているのは窪田七段ぐらいで、まだ未開拓の荒野である。初めて見たという方も多いかもしれない。

改めて、私の机上の研究に過ぎないことを申し添えておきます。

上図からの指し手
▲4六銀    △7三桂    ▲5八金右  △5二金左  ▲6七金    △6四歩


▲4六銀には△6二角も有力で、これは後に△7三角として居飛車側の攻め駒を牽制する指し方。
本譜の△7三桂は、居飛車側の囲いの方を牽制している。▲6七金では▲3五歩△同歩▲3八飛と攻める手が見えるものの、これは△3二飛でピッタリ受かる。
上図まで進むと1局。完全に未知の将棋だ。

というわけで、△3三角型は従来の指し方だと居飛車が指せますが、眠っている鉱脈を掘り起こせば面白い指し方となり得るかもしれません。
こっそり研究しておきましょうw

次回は、角を動かさず△8二玉~△7二銀と先に美濃囲いを完成させる指し方です。

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KKK 2021/1/9

土曜日に行います。
来られる方はご一報ください。


駒の書体が区別できない件について。
錦旗と水無瀬と清安って何が違うんですか。。。

筆跡鑑定眼(?)を養おうと思います。

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格付けチェック ver.将棋 とか誰か作ってください

あけましておめでとうございます。
こた(仮を今年もよろしくお願いいたします。

新春早速の話題は、角換わり四間飛車から。
今回から△3三角型を紹介します。

初手からの指し手
▲7六歩    △3四歩    ▲2六歩    △4二飛    ▲4八銀    △6二玉
▲6八玉    △7二玉    ▲7八玉    △3三角



自分から角交換をせず、相手に換えさせようとするのが△3三角。これを発動するタイミングは、絶対に△3三角としたいならこの局面がいいと思っている。△8二玉や△7二銀を入れてから△3三角も有り得るが、これは相手の手を見ながらの選択となる。この理由は次回以降に振り返って言及したい。

上図からの指し手(1)
▲5八金右  △3二銀    ▲6六歩    △8二玉    ▲5六歩



△3三角に実戦例が多いのは(2)▲3三同角成だが、まず(1)▲5八金右から検証する。ここから居飛車側は持久戦を目指すが、△3二銀を見て▲6六歩が最初のポイント。△8二玉~△7二銀を先に指されたら、▲5六歩~▲5七銀と合わせれば問題ない。△3二銀の前に▲6六歩としてしまうと、△2二飛の角道を止めない向かい飛車が厄介だ。

上図からの指し手①
△7二銀
▲5七銀    △9四歩    ▲7七角    △6四歩    ▲8八玉    △6二飛
▲6七金    △7四歩    ▲9八香    △7三桂    ▲9九玉



まずは振り飛車側が美濃囲いにする指し方を考えてみる。居飛車側は穴熊に行くが、振り飛車側がまず思いつくのは、角道を止めていないことを生かして速攻を狙う指し方だ。上図までが自然な進行というところ。
昔、何かの本に似た局面が書いてあって、後手十分とされていた覚えがある。しかしこの局面、△6五歩や△8五桂といった仕掛けが見えるものの、振り飛車側が攻めを繋ぐのは容易ではない。居飛車側も怖いが、先手が指せる。玉が3一に居れば後手良しだが…

指し手②
△9二香    ▲5七銀    △9一玉    ▲7七角    △8二銀    ▲8八玉
△7一金    ▲9八香    △4四歩    ▲9九玉    △4三銀



ということで振り飛車も穴熊にして囲い負けを拒否。しかしこうなると左銀を使うためには△4四歩とするしかなく、普通の四間飛車での相穴熊の将棋と合流している。
上図は1局としか言えない。振り飛車からすると角交換振り飛車を指したかったのにという不満はあり、居飛車側からすると▲6六歩型に限定させられたという不満がある。

以前、振り飛車側を持っていい指し方が無いか私も色々と考えたのですが、結局未だに見つかっていません。誰か教えてプリーズw

指し手(2)
▲同角成    △同 桂    ▲2五歩    △2二飛    ▲9六歩    △9四歩



ここから居飛車が角交換する指し方を取り上げる。△2二飛はこの一手ではないが、現時点では本手。▲9六歩△9四歩の時期は微妙なところで難しい。

上図からの指し手①
▲8八銀    △4二銀    ▲7七銀
△8二玉    ▲8八玉    △7二銀    ▲7八金    △4四歩    ▲4六歩
△4三銀    ▲4七銀    △3二金    ▲5八金    △2一飛    ▲6六歩
△5四銀    ▲3六歩    △4一飛



①▲8八銀は前回同様に、囲い合いになれば陣形差を主張できるのでは、という思考の手である。
後手は△4四歩~△4三銀と組むのがオススメ。△5四銀ではさらに囲いを進展させるのも有力だが、△4一飛と回れば後手から攻めることも可能だ。上図は後手が指せる。
居飛車側は他の指し方をすれば互角にはなるが、できれば早い△3三桂の形を咎めて良さを求めたいところ。

次回は②▲7七角を紹介します。この戦型では超メジャーな指し方です。
拍手あざます!

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やんないんじゃない、できないんだ。

ダメなとこ(終盤力)はもう研究で補っていく、その予定さ。


前回の局面、顕現。予告通り△2四歩~△4四銀を見ていきます。

上図からの指し手
△2四歩    ▲4六歩    △4四銀    ▲4七銀    △3三桂



△2四歩はここで突く必要はないものの、△4四銀を先にして▲2五歩とされるのも馬鹿らしい。居飛車側は▲4六歩~▲4七銀が自然。
さて、角交換四間飛車のこの形は△3三銀型になることから、速攻を封じられると△4四銀型にならざるを得ない。(手損で△4二銀~△4四歩~△4三銀と組み替えていたこともあるが…)
手の狭さは気になる。

指し手(1)
▲5八金    △5二金左
▲3六歩    △2五歩    ▲同 歩    △同 飛


▲5八金は疑問手と言って差し支えないと思う。△5二金左と離れ駒を無くして、飛車をぶつけていく。振り飛車十分。

指し手(2)
▲3六歩    △2一飛    ▲3七桂    △4二金    ▲2九飛



というわけで▲3六歩で▲3七桂を用意するのが正着。以下お互い引き飛車にする。居飛車は▲2九飛で▲5八金もあるが、ここでは割愛する。

上図からの指し手①
△8四歩    ▲4八金    △8三銀    ▲5六銀    △5四歩    ▲4五桂



まず後手も銀冠を目指すのは、▲5六銀として▲4五桂が爽やかな仕掛け。▲6五銀~▲7五歩と手厚く指す方針もあるが、いずれにしろ居飛車が指せる。どちらが勝ちやすいかも明らかだろう。

指し手②
△5四歩    ▲4八金    △6四歩    ▲1六角    △1二角    ▲4五歩
△5三銀    ▲4六銀


よって△5四歩ぐらいが相場だ。△6四歩に▲6六歩とより囲いを強化しようとすると、△5五銀と振り飛車から攻勢に出る変化を与える。
▲1六角のような筋違い角は、この形の打開の頻出手筋。△1二角と受けたものの、▲4五歩とぐいぐい行く。これに△同桂は▲同桂△同銀▲3七桂で先手有利なので、居飛車側は自然に駒を進出できる。
本来持久戦では、振り飛車側は争点を曖昧にして腕力勝負に持ち込みたいところ。しかし手の狭さが禍して、意外とあっさり打開されやすい。

こんな感じで、すぐの角交換はあまり冴えないというのが現在の認識です。では振り飛車はどうするべきなのでしょうか。割とここからが本番です。

できないことはどんどんできるようになっていきましょう。
次回は△3三角型の予定。拍手が3つ付いたら続く!

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KKK 2020/12/26

土曜日です。

ちょっといい駒、買いました。
持ち駒にあると角と間違えそうな金の書体って、な~んだ?


-即座に角交換は正義なのか?-

▲7六歩    △3四歩    ▲2六歩    △4二飛    ▲4八銀    △6二玉
▲6八玉    △8八角成



こんな場末のブログに立ち寄る皆様には説明不要だと思いますが、角交換四間飛車は居飛車側が▲6八玉と上がったタイミングで角交換するのが1つのパターンです。▲8八同玉を防ぐためですが、とりあえずこれを見ていきましょう。
時系列的にも当初指された将棋ですね。

▲同 銀    △7二玉    ▲7八玉    △3二銀
▲9六歩    △9四歩



9筋の端歩の交換を入れるタイミングはそれぞれですが、便宜上この辺りで入れておきます。この端歩に関して、私は角交換振り飛車系では「居飛車が少し得」だと考えています。理由は先手は必ず▲7六歩と突いているから。平美濃の振り飛車の玉が追われて△9三玉~△8四玉と逃げてきたとき、▲7五金と打てれば一発で詰みます。▲8六玉は一発では詰まないですよね。

角交換振り飛車ではどちらかが9筋を突き越す形も多く指されます。特に藤井九段は美濃囲いの端を受けない指し方を以前よく用いていました。この成否についての私の考えは、いずれ覚えていたら話します。

指し手(1)
▲4六歩    △4四歩    ▲2五歩    △3三銀
▲4七銀    △4五歩    ▲同 歩    △同 飛    ▲4六歩    △4二飛
▲5八金右  △8二玉    ▲7七銀    △7二銀    ▲8八玉    △3二金
▲7八金    △4四銀



▲4六歩には△4四歩がやってみたい手。△4四歩に▲2五歩はここが突きどころで、省略すると△4三銀~△2二飛や△3二金の変化を与えます。
以下後手は4筋の歩交換に成功し、△3二金~△4四銀とさらなる攻勢を目指します。

上図は後手が指しやすい。私は居飛車側を持って指す気は全くしません。
(前回申し上げましたが、ソフトの評価は無視しますw)

指し手(2)
▲5八金右  △3三銀    ▲7七銀    △8二玉    ▲4六歩    △7二銀
▲4七銀    △4四歩    ▲5六銀



▲4六歩と突きたいなら▲5八金右とし、△8二玉のときに突くのが良い。▲4六歩に△4四歩▲4七銀△4五歩なら、▲同歩△同飛▲3六角があります。しかし。

△3五歩    ▲2五歩    △3二金
▲8八玉    △3四銀    ▲2四歩    △同 歩    ▲同 飛    △2三金
▲2八飛    △2五歩    ▲7八金    △2二飛    ▲6八金右  △3三金



△3五歩~△3二金~△3四銀がなかなかどうして、居飛車からすると手強い手順。△4五歩を突かれるわけにはいかないので2筋を切って牽制するしかありませんが、今度はそれに乗じて向かい飛車から逆襲を企てます。振り飛車が楽しい変化でしょう。
ちなみに図では▲3一角と打てそうですが、△2三飛▲5三角成△2六歩で後手優勢。

指し手(3)
▲8六歩    △3三銀    ▲7七桂    △8二玉    ▲8七銀    △7二銀
▲8八玉    △2二飛    ▲7八金



というわけで囲いを進めるのがオススメ。▲8八玉と深く囲うときは、▲5八金右は保留した方が手堅い。矢倉もありますが、ポピュラーなのは銀冠です。
△2二飛では△4四歩も1局。これには▲5六歩とすることが多いですが、この手を見て△5二金左から持久戦を目指す指し方です。ちょっと消極的なきらいはありますが、有力。

△3五歩    ▲4六歩    △2四歩
▲4七銀    △3四銀    ▲6六角    △4四角    ▲同 角    △同 歩
▲6六角    △3三角    ▲5六銀



△3五歩は積極策。△2四歩~△4四銀は次回取り上げます。
△3四銀となれば2筋から逆棒銀を見て調子が良さそうですが、その瞬間▲6六角がオススメです。△4四角はこの一手で、△3三角だと▲同角成~▲5六角が成立します。以下図まで進みますが…
この局面、居飛車側が手得を生かして自分だけ銀冠まで組めています。攻めの銀も居飛車側の方が玉に近く、遊びにくい位置です。4筋に争点を作っておけば、逆棒銀で一方的にやられることはありません。

よって居飛車十分と断じていいでしょう。手得というリソースを陣形差に変換するプロセスは、居飛車作戦勝ちのコツになります。すぐに角交換する形が廃れた要因と私は考えています。(角交換したから、スムーズに銀冠に組めた。その間に振り飛車側から手を作ることが難しい。)

だったらもう持久戦でいいじゃんね、は次のお話。

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KKK 2020/12/20

日曜日に行います。
しかし大雪かなー。


-こた(仮が語る角交換四間飛車-

一般的に角交換された、あるいはそれが可能な状態で駒組みする振り飛車を角交換振り飛車と呼びますが、いろいろな形がある割にはそれぞれに名前が付いたものは多くありません。「角交換四間飛車」は最も初期から指されていた角交換振り飛車だけあって、何の捻りもないネーミングで呼ばれていますw

角交換振り飛車をこれから指そうとする方には、角交換四間飛車は一番の基本の形と言えるでしょう。それは歴史を追うとかそういうのとは別で、最もリスクの少ない陣形であるからです。具体的には居飛車からの▲6五角や▲2四歩の筋に対することですが、これらはあまりにも広く知られているのでこの中では触れません。というか基本的な対処や細かい変化まで言い出すと、本が三冊くらい出来上がるでしょうw 角交換振り飛車の中の角交換四間飛車という戦型に絞っても、無数の局面が考えうるのが将棋です。
むしろ、角交換四間飛車は後に向かい飛車(2筋)に振り直す展開がポピュラーなために、△4二飛という手がまるで「▲6五角を防ぐ振り場所」のように解釈されがちです。四間飛車を生かした指し口もレパートリーとして持っておきたいところです。

しかしながら、基本の陣形はやはり向かい飛車にしてからの、「逆棒銀」「3筋の歩交換」「△2一飛からの持久戦」になるでしょう。居飛車側はしっかり対策を立てておきたいですね。

ところで、角交換振り飛車はソフトの評価値が低くなりがちです。-300ぐらいはざらです。しかし、ちゃんと指せば評価値が戻っていくこともありますし、人間的には指す価値がある局面も存在すると思っています。
この将棋小話の中での局面の評価は、私の大局観に沿ったものにしていくことをお断りしておきます。

前置きが既に長すぎる件についてw
つづく!(将棋の話まで入れなかった…すまぬ…すまぬ…)

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棋に酔うたよう

毎年恒例の朝倉象棋大会がありました。福井では今年最後の将棋大会になります。そして毎年女流棋士の指導対局が受けられる大会でもあります。

今年お招きしたのは中澤女流初段と藤井女流初段。以前にも福井に来県されたことのあるお二人でした。
中澤女流初段はとても愛嬌のある先生で、おじさんにワーワー言われても素敵な笑顔w 指導対局でアマに気持ちよく指させてくれます。
藤井女流初段は、まだアマのときに支部名人戦でお見掛けしたのを覚えています。子どもに丁寧に将棋を教える、優しい先生という印象を持ちました。

大会は順調に勝ち上がります。夏の朝倉象棋と同じく、M越Jr.五段との決勝戦になりました。
内容は私が序盤早々から変態流を駆使しますが、思ったより上手く攻めれません。それでも端から手を作り、銀を見捨てて酔象を突撃します(酔象が成って太子になったら勝ち)。しかしその酔がうっかりで死に、形勢不利に。それでも相手の銀冠の堅陣に食いつき、素知らぬ顔。自玉に必至がかかりましたが、即詰みに切って○。
…実は最後はこちらが負け。勝ちがありそうなのに読んでも読んでも負けている局面はツラい心境でしたが、今日は運がありました。

指導対局は電車の時間が迫る中、中澤先生のところに滑り込みw しかし残念ながら途中で時間切れ。終わった後、
「以前こた(仮さんとは指しましたよね」

まさかこんな一介の田舎将棋指しのことを覚えていらっしゃるとは…プロの記憶力は恐ろしい(笑)

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KKK 2020/12/12

土曜日に行います。
来られる方はご連絡ください。

KKKメンバーを募集します。
KKKはむちゃくちゃ厳しい(笑)研究会です。こた(仮は将棋に関しては超スパルタ(笑)です。入会の条件もたくさん付けるし、入会試験もします。
それでもいいという方のみご連絡ください。

定員:1人
前提条件:こた(仮より強くなること

来なくなった子のために空け続けていた一席ですが、もう叶わない恋は諦めましたw

リクエスト(?)を頂いた角交換四間飛車小話は来週から行う予定です。
キノに許可を取らなくても大丈夫かな?w

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モノを言うのは書いてきたノートの数ではなく、かいてきた汗の量だ

今週末のKKKはお休みさせていただきます。

寒いときは暖を取りながら棋譜並べに勤しみましょう。
「脳に汗をかく」と表現したのは米長永世棋聖か。

今年もやってきました、自分の戦績を振り返ろうのコーナーです。

局数:64
勝ち:55
負け:8
千日手:1
勝率:87.3%

今年は某ウィルスのせいで、対局数は少なくなりました。それでも福井では割と早く大会が再開していたこともあり、例年の2/3ぐらいですね。ノンタイトルに終わったものの、北國王将の優勝は1つの成果でした。

戦型別。

角換わり:11-3
矢倉:5-0
相掛り:4-0-1千日手
雁木系:3-0

居飛車では角換わり、矢倉、相掛りのどれも自信を持っていて、バランス良く使っています。角換わりの局数が多いのは、角換わりが得意な「相手」が多いから。逆に「先手で相掛りを指す相手」はほぼいません。
雁木系の将棋は、アマでも流行は過ぎた感があります。私もほとんど指しません。
同じく横歩取りもアマでは出にくい戦型(今期は1局のみ)。正直言えば青野流とかはあまり研究できていないものの、いくらでも変化可能なので問題とは感じていません。

ノーマル四間飛車:4-0
角交換振り飛車:5-0
相振り飛車:4-1
vsノーマル四間:8-2

自分が飛車を振るのは全体の1/5ぐらい。ノマ四間、角交換振り飛車は主戦力級ですが、現時点では後手の相居飛車を苦にしていないため、そんなにパーセンテージは多くありません。
相振り飛車は相変わらず知識がアップデートしていかない…
よってと言うべきか対振りで居飛車側を持つことは多く、特に福井では対四間がメイン。以前は▲5七銀左の急戦をよく指していましたが、これはほとんど指さなくなりました。今は持久戦の方に信を置いている感じ。
プロで今年一番指されたのは三間飛車ではないかと思いますが、私はほとんど指していません。意外と相手にもやられない。私の中で三間飛車、特に角を右に引いて石田流に組み替える三間は互角を目指しているイメージで、序盤から色々はっちゃけたい私好みでは(今のところ)ありません。でもネットで真部流とかコーヤン流とか指すと面白かったりするw(昔取った杵柄的な)

ぶっちゃけあんまり戦績付けるとか意味ないような気がします。特に私なんかそのときの気分のまま指してますからねw
来年も楽しく指しましょう!

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KKK 2020/11/28

土曜日に行います。


-実戦と研究-

「もっと研究しとけば良かった」となることも時にはあると思いますが、やはり実戦を積まないと研究は深まっていかないですね。
というわけでチャリティー将棋大会の準決勝を今回は題材にします。痛恨の1局をさらしていく胆力っ…!

位が重視されない現代将棋にあっても、やはりそれはいくらかのアドバンテージがある。テーマは先手中飛車に対し5筋を突き返していく形だが、出現確率は意外と高くない(王座戦で出たのはまた違う構想)。先手も後手も避けているイメージ。

先手:K下五段(=キノ)
後手:こた(仮

▲7六歩    △8四歩    ▲5六歩    △6二銀    ▲6八銀    △3四歩
▲5五歩    △4二玉    ▲5八飛    △3二玉    ▲4八玉    △5二金右
▲3八玉    △5四歩



8八の角が浮いた瞬間、相手の飛車先を突き上げる△5四歩。5筋を奪い返すことができれば、基本は先手(奪い返された側)が手損になる。よって後手の構想としては昔からある戦術だ。
先手としては先に▲7七角と上がっておけばこの筋は回避できるが、すると別の構想が有効になる場合がある。具体的に言うと以前キノと△6三銀~△7四銀とする将棋を指したので、それを警戒したのかもしれない。

▲5七銀    △5五歩    ▲6六銀    △5三銀
▲5五銀    △5四歩    ▲6六銀    △6四歩    ▲7七角    △6三金
▲2八玉    △8五歩    ▲3八銀    △4二銀上  ▲1六歩    △1四歩
▲7八金    △7四歩    ▲5九飛    △7三桂   



▲5七銀△5五歩に▲6六銀では、▲4六銀も有力。次に▲5五角と取り返す手を狙っているので、以下△8五歩▲7七角△5六歩▲6六歩…が想定手順。一応後手が十分指せる変化だと思う。
本譜▲5五銀まで手に乗って進軍できるが、△5四歩にこれ以上進むことはできない。これで5筋の位を消すことに成功した。 さらに△6三金まで構えてしまえば5筋から潰されることはない。
以下上図まで駒組みとなる。ここまでが私の持っていた知識で、後手番としてはまずまずという認識だ。ここからは手探りだが、この局面を先手が選ばない(と私は思っている)ので以降の研究が無いというわけだ。
ところで「後手も避けている」と最初に書いたが、実はここまでに気になる変化がある。それはKKKで聞いてくださいw

▲9六歩    △9四歩
▲2六歩    △3一金    ▲3六歩    △6五歩    ▲5七銀    △7七角成
▲同 桂    △8六歩    ▲同 歩    △同 飛    ▲8七歩    △8二飛
▲5六銀    △7五歩    ▲4六角    △8一飛   



▲2六歩では▲4六歩の方が普通。△3一金では(1)△4四歩と(2)△4四角も有力で、迷ったところ。(1)△4四歩▲3六歩△4三銀▲2七銀△4二金はじっくりした戦いで、後手番としては申し分ない。(2)△4四角は▲2七銀と上がれば本譜同様の△6五歩の仕掛けが一層好感触になり、今考えるとこれが最有力だったと思う。
△8六歩▲同歩に△同飛では、△7五歩▲同歩△8六飛という仕掛けもあった。これに先ほどの△4四角を組み合わせれれば、後手有利。本譜の場合は▲5二角のような反撃でいい勝負だろう。
▲4六角は好着。対して△8一飛は手拍子だった。ソフトは△6四角押しだが、一例として▲5五歩△4四銀▲6五桂△同桂▲同銀△5五角…読みにくい変化だ。

▲7五歩    △6四金
▲7四歩    △同 金    ▲4五銀    △7二角    ▲7五歩    △6四金
▲同 角    △同 銀    ▲7四歩    △8五桂    ▲7三歩成  △同 銀



△7二角は辛い我慢。以下▲7五歩△6四金に本譜は▲同角だが、▲5四銀という好手があったようだ。以下△同金▲7三角成  △7一歩▲4六桂となって先手優勢。ただこの銀の捨て方は違和感があるので、私も気づいていなかった。
しかしながら▲7三歩成も好手。単に▲6五桂も見えるが、これは△同銀▲7三歩成△6四角で先手玉のコビンが開いているのが痛く、ハマり形になる。
▲6五桂    △6四銀    ▲7三歩    △8三角    ▲5四銀    △6五銀
▲7二歩成  △5八歩    ▲同 飛    △5七歩    ▲同 飛    △5六歩
▲5九飛    △7二角



▲5四銀では▲6六歩が勝った。本譜は好転を感じていたが、最後の△7二角では△5四銀▲8一と△4四桂がよく、これで後手優勢。それが指せたら強いという手で、発見したかった。

▲6五銀    △7七桂成  ▲5三歩    △同 銀
▲7七金    △5五角    ▲4六桂    △7七角成  ▲5四歩    △4二銀
▲6四銀    △4四桂    ▲2七銀打  △5九馬   



△7七桂成が狙いの一手だったが、▲5三歩が返し技。これに△同銀は実は悪手で、▲5六飛△5五歩▲8六飛△8五歩▲7三歩△6三角▲6六飛△7八成桂▲7二銀とすれば先手優勢がソフト説。が、これは指せない手の類い。
途中▲6四銀を見落としており、直前の△4二銀では△4四銀だったか…と対局中は少し後悔していた。それでも△4四桂は勝負手で、流れで△5九馬から攻めに賭ける。しかし△5九馬では受けに回るのも有力だった。 

▲同 金    △8九飛
▲4九金    △5七歩成  ▲5三歩成  △3六桂    ▲同 銀    △同 角
▲4二と    △同 金    ▲3四桂    △3三銀    ▲4二桂成  △同 銀
▲3四桂    △4九飛成 



△3六桂では(1)△4七と、と(2)△3六角が見えるところ。この辺りは時間も切迫してきている。(1)△4七と、は1手負けと見て真っ先に切り捨てたが、これが最有力だったか。(2)△3六角も指したかったが、これは勝ちが発見できなかった(この読みは当たっていたようだ)。本譜は直観で負けだと思っていたが、仕方ない選択だった。
以下△3三銀に▲4二桂成では、▲2二金△同銀▲4二桂成△同玉▲5三角で先手が勝っていた。△4九飛成で詰めろを掛け、自玉が詰まされたらしょうがないと思っていたが…

▲4二桂成  △同 玉    ▲5三角    △3二玉
▲3三歩    △同 桂    ▲3一金    △同 飛    ▲同角成    △同 玉
▲4二銀    △2二玉    ▲3三銀不成△同 玉    ▲3四歩    △2四玉
▲3三銀    △1三玉    ▲2五桂    △同 角    ▲2四金    △同 歩
▲同銀不成  △1二玉    ▲3二飛    △2二歩    ▲2三銀成



指している内に詰まない気がしてきた。結果論だが詰みは恐らく無かった(?)。相手の持駒が飛車と歩だけになり、勝ったと思った。最後、▲3二飛に△2一玉なら、先手は投了しかなかった。

△同 玉
▲3三歩成  △2四玉    ▲2二飛成  △3五玉    ▲2五龍    △4四玉
▲3四龍
まで145手で先手の勝ち

最後、頓死しなかったら好局だったと思いますw

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