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男子はいつまでも中2病、がコンセプトの将棋ブログ。

KKK 2020/11/28

土曜日に行います。


-実戦と研究-

「もっと研究しとけば良かった」となることも時にはあると思いますが、やはり実戦を積まないと研究は深まっていかないですね。
というわけでチャリティー将棋大会の準決勝を今回は題材にします。痛恨の1局をさらしていく胆力っ…!

位が重視されない現代将棋にあっても、やはりそれはいくらかのアドバンテージがある。テーマは先手中飛車に対し5筋を突き返していく形だが、出現確率は意外と高くない(王座戦で出たのはまた違う構想)。先手も後手も避けているイメージ。

先手:K下五段(=キノ)
後手:こた(仮

▲7六歩    △8四歩    ▲5六歩    △6二銀    ▲6八銀    △3四歩
▲5五歩    △4二玉    ▲5八飛    △3二玉    ▲4八玉    △5二金右
▲3八玉    △5四歩



8八の角が浮いた瞬間、相手の飛車先を突き上げる△5四歩。5筋を奪い返すことができれば、基本は先手(奪い返された側)が手損になる。よって後手の構想としては昔からある戦術だ。
先手としては先に▲7七角と上がっておけばこの筋は回避できるが、すると別の構想が有効になる場合がある。具体的に言うと以前キノと△6三銀~△7四銀とする将棋を指したので、それを警戒したのかもしれない。

▲5七銀    △5五歩    ▲6六銀    △5三銀
▲5五銀    △5四歩    ▲6六銀    △6四歩    ▲7七角    △6三金
▲2八玉    △8五歩    ▲3八銀    △4二銀上  ▲1六歩    △1四歩
▲7八金    △7四歩    ▲5九飛    △7三桂   



▲5七銀△5五歩に▲6六銀では、▲4六銀も有力。次に▲5五角と取り返す手を狙っているので、以下△8五歩▲7七角△5六歩▲6六歩…が想定手順。一応後手が十分指せる変化だと思う。
本譜▲5五銀まで手に乗って進軍できるが、△5四歩にこれ以上進むことはできない。これで5筋の位を消すことに成功した。 さらに△6三金まで構えてしまえば5筋から潰されることはない。
以下上図まで駒組みとなる。ここまでが私の持っていた知識で、後手番としてはまずまずという認識だ。ここからは手探りだが、この局面を先手が選ばない(と私は思っている)ので以降の研究が無いというわけだ。
ところで「後手も避けている」と最初に書いたが、実はここまでに気になる変化がある。それはKKKで聞いてくださいw

▲9六歩    △9四歩
▲2六歩    △3一金    ▲3六歩    △6五歩    ▲5七銀    △7七角成
▲同 桂    △8六歩    ▲同 歩    △同 飛    ▲8七歩    △8二飛
▲5六銀    △7五歩    ▲4六角    △8一飛   



▲2六歩では▲4六歩の方が普通。△3一金では(1)△4四歩と(2)△4四角も有力で、迷ったところ。(1)△4四歩▲3六歩△4三銀▲2七銀△4二金はじっくりした戦いで、後手番としては申し分ない。(2)△4四角は▲2七銀と上がれば本譜同様の△6五歩の仕掛けが一層好感触になり、今考えるとこれが最有力だったと思う。
△8六歩▲同歩に△同飛では、△7五歩▲同歩△8六飛という仕掛けもあった。これに先ほどの△4四角を組み合わせれれば、後手有利。本譜の場合は▲5二角のような反撃でいい勝負だろう。
▲4六角は好着。対して△8一飛は手拍子だった。ソフトは△6四角押しだが、一例として▲5五歩△4四銀▲6五桂△同桂▲同銀△5五角…読みにくい変化だ。

▲7五歩    △6四金
▲7四歩    △同 金    ▲4五銀    △7二角    ▲7五歩    △6四金
▲同 角    △同 銀    ▲7四歩    △8五桂    ▲7三歩成  △同 銀



△7二角は辛い我慢。以下▲7五歩△6四金に本譜は▲同角だが、▲5四銀という好手があったようだ。以下△同金▲7三角成  △7一歩▲4六桂となって先手優勢。ただこの銀の捨て方は違和感があるので、私も気づいていなかった。
しかしながら▲7三歩成も好手。単に▲6五桂も見えるが、これは△同銀▲7三歩成△6四角で先手玉のコビンが開いているのが痛く、ハマり形になる。
▲6五桂    △6四銀    ▲7三歩    △8三角    ▲5四銀    △6五銀
▲7二歩成  △5八歩    ▲同 飛    △5七歩    ▲同 飛    △5六歩
▲5九飛    △7二角



▲5四銀では▲6六歩が勝った。本譜は好転を感じていたが、最後の△7二角では△5四銀▲8一と△4四桂がよく、これで後手優勢。それが指せたら強いという手で、発見したかった。

▲6五銀    △7七桂成  ▲5三歩    △同 銀
▲7七金    △5五角    ▲4六桂    △7七角成  ▲5四歩    △4二銀
▲6四銀    △4四桂    ▲2七銀打  △5九馬   



△7七桂成が狙いの一手だったが、▲5三歩が返し技。これに△同銀は実は悪手で、▲5六飛△5五歩▲8六飛△8五歩▲7三歩△6三角▲6六飛△7八成桂▲7二銀とすれば先手優勢がソフト説。が、これは指せない手の類い。
途中▲6四銀を見落としており、直前の△4二銀では△4四銀だったか…と対局中は少し後悔していた。それでも△4四桂は勝負手で、流れで△5九馬から攻めに賭ける。しかし△5九馬では受けに回るのも有力だった。 

▲同 金    △8九飛
▲4九金    △5七歩成  ▲5三歩成  △3六桂    ▲同 銀    △同 角
▲4二と    △同 金    ▲3四桂    △3三銀    ▲4二桂成  △同 銀
▲3四桂    △4九飛成 



△3六桂では(1)△4七と、と(2)△3六角が見えるところ。この辺りは時間も切迫してきている。(1)△4七と、は1手負けと見て真っ先に切り捨てたが、これが最有力だったか。(2)△3六角も指したかったが、これは勝ちが発見できなかった(この読みは当たっていたようだ)。本譜は直観で負けだと思っていたが、仕方ない選択だった。
以下△3三銀に▲4二桂成では、▲2二金△同銀▲4二桂成△同玉▲5三角で先手が勝っていた。△4九飛成で詰めろを掛け、自玉が詰まされたらしょうがないと思っていたが…

▲4二桂成  △同 玉    ▲5三角    △3二玉
▲3三歩    △同 桂    ▲3一金    △同 飛    ▲同角成    △同 玉
▲4二銀    △2二玉    ▲3三銀不成△同 玉    ▲3四歩    △2四玉
▲3三銀    △1三玉    ▲2五桂    △同 角    ▲2四金    △同 歩
▲同銀不成  △1二玉    ▲3二飛    △2二歩    ▲2三銀成



指している内に詰まない気がしてきた。結果論だが詰みは恐らく無かった(?)。相手の持駒が飛車と歩だけになり、勝ったと思った。最後、▲3二飛に△2一玉なら、先手は投了しかなかった。

△同 玉
▲3三歩成  △2四玉    ▲2二飛成  △3五玉    ▲2五龍    △4四玉
▲3四龍
まで145手で先手の勝ち

最後、頓死しなかったら好局だったと思いますw

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途切れるアルゴリズム

予告通りチャリティー将棋大会がありました。

予選1局目は、T山くんの対局。彼とは最近よく当たります。
角換わりになり、バランス良く待つ定跡形。桂ポンで仕掛けられましたが、定跡からは外れた格好になりました。丁寧に受けて駒得になり、大勢を占める。○。

2局目、O野木四段と。大会ではあまり当たりませんが、よく指している尊敬する先輩でございます。
戦型は四間飛車vs棒銀で、四間飛車で最も有名な定跡に。棒銀はノギ先の得意戦法です。しかし飛車先を手抜いて捌きに出るのは、私も大昔に得意にしていた手法でした。荒捌きを決めて、○。

3局目はS井五段と。
角交換振り飛車を採用し、相手が玉側から銀で端攻めを目指してきました。対して中央で戦いを起こし、食い破って優勢に。そのまま押し切り、○。

4局目、石川県のT村くんと。
以前角換わりを指したのを覚えていたので、今度は矢倉に。雁木を採用してきましたが、棒銀から好形を築いて作戦勝ち気味。ゆっくり指した方が良いような気がしたものの、一気呵成に攻めていきました。戦いながら上手く玉を入城し、押し切って○。

5局目は不戦勝に。

トナメ一回戦はM好くんと対局。彼とも今年はかなり当たりました。
序盤に駆け引きがあり、私の石田流に相手が居飛穴に。優勢になりましたが、角を切っていったのがやり過ぎ。歩切れが痛く、歩を取ってパスするハメになりました。自玉が端に追い詰められ負けにしたものの、相手も穴熊を埋めて万全を期すべきだったと思います。食いついて相手玉は必至。自玉はギリ詰まず、○。

準決勝はK下五段との一戦。こた(仮の「振り飛車の方が向いてるんじゃね?」というテキトーな世間話を真に受けたのか、今日は振り飛車一辺倒。
戦型はキノの先手中飛車。私は5筋を突き返す作戦ですが、正直キノは知らないと思って指していたw やや指しやすいとみて角交換に踏み切ったものの、相手の自陣角が好手でバランスが取れています。しばらく形勢不明の折衝が続き、寄せ合いの終盤に突入。必至を懸けにいきましたが、直観では負けと見ていました。王手ラッシュが来ますが、進んでみるや、すんでのところで詰まなそう…もしや勝っちゃったのか、と思った瞬間。それが読みが途切れた時だったのかもしれない。あれれ… 頓死で×。

Y本さんの手筋を使うときが来たかもしれない。「もう引退します」
→ちなみにY本さんは次の日に「現役復帰します」(笑)

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KKK 2020/11/21

土曜日に行います。

詰ましにいかんでも勝ちやろ…って思ったら自玉が頓死った。頭が緩い。


-飛車先不突棒銀-

KKKには棒銀好きが多いので、今回は棒銀をテーマにしてみます。「飛車先不突?また珍戦法か」と思った貴方、ばかにしてはいけない。ちゃんと有力です。

初手からの指し手
▲7六歩△3四歩▲4八銀



今回は先手番で採用することを考える。
飛車先を突いてはいけないという縛り(?)があるので、序盤はやや変則的になる。振り飛車に対しての戦法なので次手は△4四歩だが、もちろん居飛車でこられることも考慮する必要がある。例えば雁木が得意なら△8四歩に▲6六歩とし、然程不自然な駒組みにはならない。
後手番でも問題なく成立するので、むしろそちらの方が指しやすいかも。

△4四歩▲5六歩△4二飛▲6八玉△9四歩▲9六歩△7二銀▲7八玉 △3二銀▲5八金右△4三銀▲3六歩△6二玉▲6八銀△7一玉▲5七銀左△5二金左▲6八金上△8二玉



四間飛車に対し、坦々と急戦の陣形を組み上げる。違うのは飛車先の歩が未だに2七に居ることだけだ。

▲3七銀△5四歩▲2六銀



そしてそのまま銀を進出する。とりま相手はビックリするだろうw

△6四歩▲3八飛△3二飛▲3五歩



後手が序盤で△3三角と上がっていると△2二角と戻って2手損になるが、△6四歩と△5四歩の分だけなので実はそれでもいい勝負。楽観しない方がよい。
後手は自然な指し手の積み重ねでここまで来たが、ここで(1)△同歩と応じるか、(2)△7四歩などで待つか選択になる。

(1)△同歩▲同銀△3四歩▲3三歩



後手は丁寧に場を収めようとするが、▲3三歩の手裏剣が手筋の一着。これには全ての駒で取る可能性があるが、
①△同桂は▲3四銀と普通に突進し、先手やや有利。△3七歩の切り返しが気になるものの、▲4三銀成と先に取ってしまえば良い。
②△同角▲3四銀△同銀▲同飛と進めて先手指せる。そこで△4五歩とさばこうとすれば、後手の飛車が浮いているので▲4四銀とねじ込めば優勢になる。
③△同飛が有力手。▲4四銀に対し、(a)△同銀▲同角△4九銀▲3九飛は先手玉が薄いものの、いい勝負。(b)△3二飛▲4三銀成△8八角成▲同玉△4三金は▲3六飛が好感触で、互角の戦いだ。
(2)△7四歩▲3四歩△同銀▲3五歩△4三銀▲2五銀△3三歩



▲3五歩が飛車先不突棒銀ならではの一手で、普通なら筋悪になるところ。▲2五銀という継続手があるのが強み。次に▲3四銀とぶつけることができれば先手が指せるので、△3三歩は仕方ない。ここを謝らせられれば、気分は上々だ。
以下、以前の私の研究では①▲2六歩~▲3六銀~▲2五歩とすれば先手良しだと考えていた。しかし改めて調べると、後手にも△3一角~△2二飛という意表の受けがある。形勢は互角としかいえない。
よって②▲4六歩の方がいいかもしれない。(a) △6三金なら、▲3六銀△3四歩▲4五歩と攻め立てて先手が十分。(b)△3一角▲3六銀△5三角と4筋を厚くするのがおそらく互角を保つ唯一の手段だが、知らないと相当指せない。

将棋小話のリクエストを随時募集中です。

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KKK 2020/11/14

朝、布団から出れなくなって参りました。
日曜日はチャリティー将棋大会です。
(追記)ミスりました。チャリティー将棋大会は22日でした。奮ってご参加ください。

KKKは土曜日に行います。


-相手が驚くさまが見たい、The珍戦法-

初手からの指し手
▲7六歩△8四歩▲6八銀△3四歩▲7七銀△4二銀▲2六歩△5四歩▲2五歩△3三角▲7八金△4四歩▲4八銀△4三銀▲6九玉△6二銀▲7九角△5三銀▲5六歩△2二飛



先手の矢倉に対し、後手の囲い方は違和感がある。それでも「雁木かな?」と先手に思わせたところで、さっと飛車を反対側に持っていく。最初に居飛車と見せかけ振り飛車にするのは、所謂「陽動振り飛車」。マイナーながら矢倉戦法に対しては有力な手法だ。しかしながら後手のこの陣形は、ここでは狙いがさっぱり見えてこないだろう。

▲3六歩△3二金▲5八金△5二玉



△3二金と指し、飛車の雁木囲いが完成したw さらに次手は△5二玉!
指した後、相手の顔を見てニヤリと笑っておこう。
▲6六歩△5一角 ▲6七金右△7二金▲6八角△7四歩▲7九玉△3三桂▲8八玉△7三角▲3七銀△2一飛



△7三角~△2一飛で、遂に後手の指したかった陣形が姿を見せる。風車系だが、角を転回しているのが工夫。
中盤も奔放な指し回しで、相手の感覚をもろとも破壊してしまおうw 基本戦略は「入玉」で、相手の打開を待ってから3~4筋で盛り上がるイメージだ。

骨休め回でした。
「将棋はエンターテインメントだ!」

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KKK 2020/11/8

日曜日です。
参加される方はご一報ください。(定型句)



福井市長杯がありました。
T田さん…職場まで押しかけて「出ますよね!」って言いに行ったのにw

さて、A級の予選(私の組)で珍事が。6人組だったのですが、私が全勝で5人が2-3で全員並ぶという事態に。再戦はなく、まさかの全員が予選通過ということになりましたw(1人は予選敗退かと帰ってしまっていましたが…)

トーナメントは全勝ボーナスでシードGet。
準々決勝は福大のK藤くん。予選ではY本、N藤両五段を降しての通過。就職も福井らしいので、これからもどんどん大会に参加してほしい。
戦型は裏芸になりつつある、角交換振り飛車。序盤で自陣角を放ちますが、それほど自信があって打った角ではありませんでした。しかし本譜はこれが功を奏し、と金を作って優勢に。桂のふんどしが強力な一着で、快勝。○。

準決勝、小学生強豪のT山くんと。予選に続き2局目の対局。
予選は純正角換わりでしたが、本局はT山くんの1手損。そこから右玉にしてくるのは、ちょうど最近当ブログで講座った形です。本譜はそれより条件がよく、こちらが優勢に。しかし手堅くいったつもりの手が悪手で、寄せが見えなくなってしまいました。自玉にも手が付き始めましたが、それでもぐちゃぐちゃやって持ち直します。最後は相手の時間が切れて、○。

決勝戦、相手はO滝六段。
角交換振り飛車アゲイン。序盤自然に指したつもりが、作戦負けの気配。突っ張ったものの、やや不利かと思っていました。しかしながら中盤の折衝で金を殺し、逆に優勢に。ただ馬を惜しんだのが疑問で、自玉に傷が残って気を遣う展開。結局傷跡を埋めきれず、形勢不明の攻め合いに持ち込まれます。それでも相手の方の手が広かったのが幸いし、再び棋勢を引き寄せました。競り勝って、○。

N藤さんに「こた(仮くんは力戦好きやなw」「上手く騙くらかすなw」とか言われますが、私の序~中盤は理論と経験に基づいた将棋ですよw(自称)

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KKK 2020/10/31

土曜日です。
早くオレより強くなれ(キノ除く


-早繰り銀とムリヤリ右玉-

世の中には「右玉大好き!」という人が一定数います(偏見)が、プロで右玉ばかりという人は全くいません。それは最初から右玉決め打ちだと危険性が高いからなのですが、その一部をご紹介します。

初手からの指し手
▲2六歩△3四歩▲7六歩△3二金▲2五歩△8八角成▲同銀△2二銀▲4八銀△3三銀▲3六歩△7二銀▲3七銀△6四歩▲6八玉△6三銀▲7八玉△7四歩▲4六銀△7三桂▲3五歩



1手損角換わりに対し、最速で早繰り銀に出るのは以前にも取り上げました。▲3五歩で早くも戦端が開かれます。

△同歩▲同銀△5二金▲5八金右△8一飛▲3四歩



▲3四歩で▲2四歩は、△同銀▲同銀△同歩▲同飛△2三歩▲2八飛△6二玉。一応右玉が完成します。先手が悪くはないですが、私の経験上では先手陣の方が角銀を打ち込まれて手を作られやすい。オススメはできません。
ということで▲3四歩と抑えますが、上の変化はチェックしておいてください。

△2二銀▲2四歩△同歩▲同銀△2三歩▲3三歩成



△2二銀で△4四銀は▲2四歩が成立します。よって壁銀を強いることができ、一旦早繰り銀が成功したと言っていいでしょう。
▲3三歩成では▲3五銀と壁を相手にしないのが本筋ですが、大事な変化になるのでさらに攻めかかってみます。

(1)△同銀▲同銀成△同桂▲3四歩△4五桂▲6六角


△同銀は疑問手ですが、▲2三銀成は成立しない。▲3三同銀成に△5五角は、▲4六角△3三角▲3四銀△2四角に▲2三銀成とかっこよく攻め崩し先手有利。
先手陣にも火の手が迫っていますが、▲6六角(上図)が上手くバランスを取った手。以下△4四角なら、▲同角△同歩▲3三銀…と進みます。実戦的には難しいものの、先手有利です。
疑問手から始まった変化ですが、この変化も要チェック!

(2)△同桂▲3五銀△3四歩▲同銀△6二玉▲6八金上△8四歩▲7七銀△8五歩▲4六歩

この変化は駒組みに戻ります。形勢は難しいですが、先手の方が指せる手が多い。こた(仮的には先手持ち。

よってアマチュアレベルなら、ムリヤリ右玉を目指しても大変でしょう。
しかし、実は後手の指し方によっては、先手がいきなりリードを取れる場合があります。例えば序盤に△8四歩が入っていたとしよう。


この局面で△8四歩と突く人はいないと思いますが、最序盤でなんとなく入っている可能性は高い手です。これに対しては▲3四歩ではなく、▲2四歩が面白い。

▲2四歩△同歩▲同銀 △同銀▲同飛△2三歩▲2八飛△8一飛▲3三歩△同桂▲3四歩△4五桂▲6六角
 


途中▲3三歩と叩くのが好手。以下進んでみると、似た局面を先ほど見たような気がしてきませんか。この局面は後手が手得し△8四歩が入っているものの、やはり先手が指せる。

角換わりで△4二玉型から右玉に組み替えたりすることがありますが、ただ眺めていると何をフラフラしているんだろうと感じませんか?w
でも水面下では、やはり駆け引きが存在するのです。

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盤上は僕らのホームグラウンド

あわら市民将棋大会が行われました。そうは謳っておりますが、別に福井市民だろうが金沢市民だろうがご参加いただける大会です。石川県からいらした方も多数いらっしゃいました。
ハイ、もちろん私は生粋のあわら市民でございますw

予選1戦目、M川四段と対局。M川さんは奥越の重鎮で後進の育成に力を入れておられますが、私が子供のころは王将リーグシードの常連でした。
戦型は私の四間飛車に対し、左美濃に組まれました。5筋に振りなおして積極的に仕掛けていきます。金駒を打ち込んでともかく相手陣を薄くして、形勢は振り飛車良し。強襲が功を奏し、○。

2戦目、理事長こと勝手さんと。銀でガンガン攻める居飛車党。
今度は三間飛車を採用し、勝手さんは得意の天守閣美濃。どう見ても私の序盤が危険で、仕掛けられてやや自信なし。それでも飛車を見捨てて捌き、一応互角ぐらいの分かれになった気がしていました。しかし桂が一手で歩の餌食になるというスーパーうっかりが生じ、無事必敗形にw もう悟りの境地でしたが、なんやかんやし一手差に持ち込みます。最後自玉にピッタリの詰みが生じていたものの、玉を泳いでラッキー勝ち。○。

3戦目は石川県から参加のT村くん。隣県の私も噂を聞くくらいの強い子。
戦型は角換わり。T村くんの作戦は早繰り銀で、以前ブログで取り上げた”2枚銀”に。(まさかとは思いますが。)というわけで私の研究範囲だった。手厚く指して駒得を果たし、優勢になります。自玉が事故らないような慎重に指し回して、○。

4戦目、M口五段と。タイトル経験もあるベテラン。
本日2度目の四間飛車。M口さんは居飛車穴熊を目指してこられましたが、端を突き捨てて颯爽と仕掛けていきます。実はこれも研究でした。ガンガン攻めて飛車を成り込み、振り飛車優勢に。相手も長考して光明を探しますが、そのまま潔く投了となって○。

6人のトーナメントで、私は予選全勝のためシードに。

準決勝はN藤五段と対局。「どさまわりのN藤さん」(個人的にむっちゃ気に入ってるフレーズ)の異名通り、キノを破っての本局。
戦型は相振り飛車。最近の私はもっぱら金無双。対するN藤さんは美濃大好きです。横歩を取って少し良くなりそうな気がしましたが、よくわからない将棋に。私は馬を作って催促し、N藤さんが暴れてくるのもありがちな展開です。相手の2枚飛車はかなり怖かったものの、寄せ切って○。
こた(仮「あれ、キノさん大会出てました?」
キノ「いえ、見学に来たんですよ」

決勝戦、Y本五段。今日もさすがの粘っこい指し回しで、気づくとなんだかんだ勝ち残っています。
さて、私はさっと左から4つ目の筋に飛車を持っていく。3度目の四間飛車登板で、Y本さんの「あれ、こた(仮くん振り飛車党かの?」は定跡の口上w
こちらは木村美濃に組んでバランス重視。相手は引き角戦法という、半世紀遡ったような展開になりました。序盤は自信がありませんでしたが、5筋の歩をさばいた形は軽く私好みの将棋。形勢を悪く見たのか、Y本さんは我慢の指し手となりましたが結果的に差が広がりました。優位を生かして押し切り、○。

ホームで強い、これ大事。

今回は振り飛車党のこた(仮(x日ぶりn回目)でしたが、最近まで居飛車の勉強時間が長かったせいか、振り飛車を指すのが楽しかったですね。このようなご時世だからこそ、みなさん将棋を楽しみましょう。

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KKK 2020/10/24

土曜日です。
来られる方はご一報ください。

レンジから出した”へしこ”が炭と化してました。


~ご案内~

あわら市民将棋大会

 日時:10/25(日) 9:30開始
 会場:あわら市湯の町公民館

 ※あわら市民でなくとも参加自由

自分で言うのもなんですが、こた(仮と指せる大会です。
「こた(仮を成敗してやる!」という正義の心で(?)ご参加くださいw

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KKK 2020/10/17

土曜日に行います。


将棋小話 -角換わりの立ち上がり-

最近の角換わりで、▲4五桂ポンの攻めが復活しています。▲5八金型や▲3八銀型などバリエーションはありますが、叡王戦の豊島vs永瀬戦では最速の▲4五桂ポンも指されました。これを念頭に入れながら、角換わりの出だしについてちょっと検証してみたいと思います。

初手からの指し手
▲2六歩△8四歩▲2五歩△8五歩▲7六歩△3二金▲7七角△3四歩▲8八銀△7七角成▲同銀△2二銀▲4八銀



①△3三銀▲3六歩△6二銀▲1六歩△1四歩▲4六歩△6四歩▲3七桂△4二玉▲3五歩△同歩▲4五桂△2二銀▲1五歩



これが上記の叡王戦の進行です。形勢は難しいと思われますが、先手が勝ちやすそうなイメージ。実戦も先手の豊島竜王が快勝しました。
▲1六歩に対して△1四歩では△6四歩のように受けない手もあり、これなら先手は速攻しづらく、個人的には有力だと思っています。ただし現在のプロの将棋では全く指されていません。端歩を受ける受けないは早繰り銀の変化にも関係しており、とても難しい。ただし角換わりには▲2六歩型もあり得ますが、このとき▲1六歩には△1四歩と受けたい(▲1五歩~▲2五桂が嫌な攻め筋になる。)面もあり、結局受ける将棋が先に俎上に上がっているところがあります。(しかしながら、▲2六歩型には雁木を選ぶこともできる。この辺り、オールラウンダーなら選択肢は広がる。)
△6四歩▲3七桂△4二玉では△4二玉▲3七桂△5二金とすれば、▲3五歩~▲4五桂はやや無理筋。しかしこれは△8一飛~△6二金型を指すときに、弊害が起こる可能性がある。詳しくは取り上げませんが、一例がこれも叡王戦の最終局で示されました。

え、難しすぎる?ブラウザバックしないでw
②△6二銀



というわけで△3三銀を一旦保留し、△6二銀とする。これもよく指されているので、ご存知の方も多いでしょう。
対して▲7八金なら△3三銀で、普通に戻る。
また▲2四歩△同歩▲同飛は△3三角と切り返して、▲3四飛なら△2八歩、▲2八飛なら△8六歩▲同歩△8八歩で後手優勢になります。

上図からの指し手(1)
▲3六歩△6四歩▲2四歩△同歩▲同飛△3三角▲3四飛



▲3六歩△6四歩とすると、▲2四歩△同歩▲同飛が成立する可能性があります。以下△3三角▲3四飛に△2八歩が甘くなっており、難解。

(2)▲3六歩△7四歩▲2四歩△同歩▲同飛△8六歩▲同歩△7五歩



▲3六歩△7四歩と突くと、今度▲2四歩は図まで進めて後手有利。実はこの形の有効性は、以前2438くんに指されて知りました(実戦は読んで▲2四歩と仕掛けなかったが)。王将戦では先後逆で図の局面を経由し、やはり先手が▲7八金と指しています。以下先手が早繰り銀を選びましたが、後手が腰掛銀を選んだ時△7四歩と突いていると手が狭くなっている意味があります。
細かな違いに一長一短がある。

(3)▲1六歩△1四歩▲2四歩△同歩▲同飛△3三角▲3四飛△8六歩▲同歩△8八歩



これは先日の順位戦、永瀬vs郷田戦。逆に永瀬王座が先手を持って速攻を選びました。新機軸の仕掛けですが、本譜の進行は形勢不明。これも端の交換があって生じている変化。
ウチのソフトちゃんは△3三角▲3四飛に△4二玉を推奨し、後手が指せると言っていますが真偽は不明。

アマチュアにとっては序盤の激しい変化は、もしかすると敬遠されるところかもしれません。でも一度研究してみると指したくなるのが人情というものですよ?

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最後に残ったものが自分自身だ

以前使った記事タイトルを知らず知らずもう一度使いそうな気がする今日この頃(記憶力低下)。

県王将戦最終戦がありました。
私にとっては虎の子ともいえるタイトル。命題・死守!w

①T田五段
戦型は相振り飛車。途中までは事前の作戦でしたが、相振りは手が広く網羅は難しい。やや不用意なT田さんの手に乗って十分な体制を築いたものの、突っ張って角道を通したのは危険でした。猛攻され「まむしのと金」が這い寄り、自玉は一手一手。それでもこちらも反撃し、感覚は1手勝ちと見ていました。でも…詰めろが…。もうお互い時間は無い。自玉が受け無しになり、最後の王手ラッシュ。馬捨てでカッチリ詰んで、○。(ホントは詰んでなかった気がするが…打ち切りは最後必ず時間勝負になるから難しいのです。)

②S井五段
S井さんの1手損角換わりに。対して早繰り銀を採用し、▲8六角と打ったのが研究手。しかしその後を研究していなかったw 結局やや作戦負けになってしまいました。先手ながら自玉を固めて待つしかない展開。後手から自陣角で打開を図ってきましたが、これは恐らく疑問手。角筋を避けて早逃げし、角があまり働いていません。今度はこっちのターンだ!とばかりに角を敵陣に打ち込みます。歩の手筋を駆使し、○。

③N西六段
前回は1手損角換わりを目指す序盤から、相掛りに変化。今度も同じ立ち上がりでしたが、1手損を受けました。さて、やはり早繰り銀にしましたが、よくありそうでいて見たこと無い序盤戦。積極的に行ったものの、実はあまり自信を持っていたわけではなかった。しかし自信満々っぽい演技(?)が効いたのか、相手のスーパー自重で先手有利に。しかしノータイムで指した▲6四歩が錯覚!本気で錯覚である。本気と書いてマジで錯覚であるw その後角を取りに行ったのですが、これも推定悪手。暴れにいくも、切れ模様に。時間があればもうちょい追い込める手が指せた気もしますが、最後は大差で×。

④2438六段
最終局。先ほど私は敗れてしまったものの、順位の関係で分かりやすく優勝決定戦。
戦型は私後手の角換わり。後手の場合2手目はなんでも△8四歩で、2438くんの注文を受ける予定でした。そして相早繰り銀に進展します。比較的早く進み、△2七銀(▲2八飛が居る)と打つまでは予定。いわゆる花村銀。対局中は忘れていましたが、以前2438くんが指していた手順をトレースしていたようだ。そして▲8五銀と打った手がどうだったか?(でも「こうやるものかと」と言っていたので、研究だったのかも)じりじりと形勢は後手に傾き始めます。先手は銀のタダ捨てで暴れてきますが、正直ここは勝ちを意識していました。しかし、これがミスを呼ぶ心理なのかもしれない。(今になって考えると、いろいろ読み違いをしている…おかしい。後で指摘されたN藤さん説とかの方が俄然マギレがなかった。)何故か相手の自陣の金が気づいたら突進し、4枚の攻めになっています。悪魔に魅入られたように逆転負けし、×。

けっか
①2438六段 全勝優勝を達成。ちなみに今期無敗。は?
②こた(仮 「2438くん包囲網を作ろうぜ」
③T田五段 安定感抜群。
④N西六段 常勝。
⑤K下五段 「こた(仮さんがN西さんに勝てば4位だったのに」知らんがなw
⑥S戸川五段 前期4位ながらシードも危ぶまれていたが、最後は上位相手に意地の3連勝。
⑦M前四段 大物キラー。
⑧O滝六段、Y本五段、N藤五段、S藤五段 同星でたくさん並ぶ(M前さんも実は同星ですが、これは前期順位による)。

さて、いつも記事のタイトルに一番悩むのですが、今回も悩みました。いつもは「はぁ…この年になって中二病台詞考えるのつら…」って感じなのですが、今回は(毎回か?)恨みつらみ(笑)をぐちぐち述べたい心情に陥っておりました。10年越しの彼女に振られたような、そんなメンタルでブログを書いてますw
王将戦の最終戦を迎えるにあたり、ここ一ヵ月ほど対2438戦に綿密な作戦を練っていました。当然ながら研究が実戦に登場するかは水物です。今回は以前2438くんが指していた作戦を狙い撃ちした形になりましたが、それはたまたまで、同じ相早繰り銀でも全く違う変化も想定していました。もちろんこの過程は王将位を得るという結果を求めたものであって、それについては敢え無く失敗したのでした。
以前読んだ米長先生の本に、勝負は「運・鈍・根」が大事ということが書いてありました。私もそう思います。でも将棋の実力を高めるものはまた違うと思っています。

無いものを見つめるな。それが前進するための哲学だ。

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