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男子はいつまでも中2病、がコンセプトの将棋ブログ。

KKK 2021/2/21

日曜日に行います。
DIYムズイです。


-KKS▲2五歩+▲5八金右の巻-



角交換四間飛車に戻って参りました。
さて、今回は▲2五歩△7二銀に▲5八金右を考察する。ここまでのあらすじ忘れたって人は、以前の記事を見て拍手1回してくだち。

上図からの指し手
△8八角成  ▲同 銀    △2二銀



▲5八金右は部分的には一番自然な手。しかしこの手を指してしまうと、△8八角成に▲同玉と取りづらくなる。例えば▲同玉△2二銀▲7八銀△3三銀に、▲4六歩だと△4四歩~△4五歩が有力。▲7七桂は△2二飛▲3六歩に△5四角という筋が気になる。

上図からの指し手(1)
▲7七銀    △3三銀    ▲6八金上  △2二飛   



先手は金銀がぴっちりくっついた形。ここで①▲4六歩と②▲3六歩を見ていく。

上図からの指し手①
▲4六歩    △2四歩
▲同 歩    △同 銀    ▲5六角    △3三銀    ▲2三歩    △5二飛
▲3六歩    △3二金    ▲3七桂    △5四歩



逆棒銀に対して、この形だと自陣角を打つぐらいが対抗手段になる。以下一例の進行だが、形勢は難解だ。先手としては筋違い角が働くか不透明だが、後手も上手くまとめきれるかは微妙なところ。個人的な感覚では先手を持って気乗りはしない。

指し手②
▲3六歩    △4四銀    ▲4六歩    △3五歩    ▲同 歩    △同 銀    ▲4七銀



▲3六歩に△2四歩▲同歩△同銀は、今度は▲3七桂で問題なし。これまでも出てきたが、逆棒銀は基本▲3六歩が突いてあれば大丈夫だ。ただ、もし▲5八金が浮いている形だと、△2七歩~△4九角の筋が生じる可能性がある。
よって後手は第2の筋、3筋交換に打って出る。△3五同銀には▲6六角と打ち、△4四角▲同角△同銀▲4七銀とすれば、先手としては場を収めることができる。これには△3二飛▲3六歩△2二飛…と先手に歩を打たせるのが定跡となっているが、これは私の感覚では手損で得策ではない気がしている。△5四歩か△6四歩で強く駒組み合戦にしたいところだ。

上図からの指し手
△3二飛    ▲3八飛    △2七角



△3二飛では△3六歩と打つのも形である。私も最近までこれで後手十分かと思っていたのだが、▲3八飛△3二飛▲2四歩△同銀▲6六角と進むとむしろ先手がやれそう。
よって単に△3二飛とし、▲3八飛なら△2七角で後手が指せそうだ。▲3八飛以外だと▲3七歩とかになってしまいそうだが、振り飛車党ならさすがに後手持ちだろう。

指し手(2)
▲3六歩    △3三銀    ▲4六歩    △2二飛    ▲4七銀    △4四銀
▲6八金上  △3五歩    ▲同 歩    △同 銀   



▲7七銀に代えて▲3六歩を見ていこう。△2二飛で△4四歩は、今度は▲3七桂で4筋交換を防ぐことができる。以下は先ほどの順と同じように進んでいく。

上図からの指し手①
▲3八飛    △3二飛    ▲3三歩    △同 飛    ▲2二角    △4四銀



今度▲3八飛はどうなるだろうか。対して△4四銀なら、▲4五歩△同銀▲6六角△4四角▲同角△同歩に▲3一角が強手。以下△5二飛に▲4二歩が利き、先手が指せる。
△3二飛には一見▲3三歩が痛そうだが、最後の△4四銀が好手。以下▲1一角成なら、△3八飛成▲同銀△3三桂と振り飛車らしく指して後手がむしろ指せる。▲3三角成△同銀▲2八飛…の飛車角交換の展開になりそうだが、これは形勢不明である。

指し手②
▲7七角    △4四角    ▲3六歩    △7七角成  ▲同 銀    △4四銀
▲7五歩



3筋の歩交換のタイミングで、▲7七角を利かすのが手筋。△4四角と合わせるしかないが、手順に▲7七銀を指すことができる。手得を生かし、先手は位を取って模様を張りに行く。

上図からの指し手
△5二金左  ▲6六歩    △6四歩    ▲7六銀    △6三銀
▲6七金直  △7二金    ▲1六歩    △1四歩    ▲3七桂    △5四歩
▲2九飛    △6二金左  ▲5六歩



上図までの指し手は一例。△6三金と高美濃にする手もあるが、それほど展開は変わらないはず。先手はバランスを取りながら、じっくり指し進める方針である。後手が自力で打開するのは難しそう。先手を持って指しこなす腕力があれば、有力な指し方だ。

今回の指し方は振り飛車の動きがあったり、バランス重視の戦いになったりと、居飛車としては指しこなす難易度が少し高いかもしれません。次回は△8八角成に▲同玉と取って深く囲うために、▲2五歩+▲5六歩とする指し方を考えます。

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