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男子はいつまでも中2病、がコンセプトの将棋ブログ。

2025/4/6 福井県王将戦A級一次戦

福井に戻って県王将戦でした。(アマ王将戦とは別)
県の強豪が一同に会す大リーグ戦。本日は全員が参加されたとのことで、かなり珍しいことではないかと思います。

①▲E上くん
B級勝ち上がりの新進気鋭。
戦型は相掛かり。E上くんの中原流相掛かりの銀を繰り出すタイプ。ただ序盤はこれから勉強していってほしいというところで、突撃をとがめてこちらが優勢となりました。手堅くまとめて、○。

②△Y本五段
大ベテラン。まだまだ健在を見せつけます。
私の四間飛車。Y本さんは昭和の引き角戦法を採用。私ですら実戦経験の無いような戦型でしたが「もっと若手にやった方が良かったんじゃないですか?」知識として対応策を持っていました。功を奏して駒がぶつかってすぐ気勢を掴み、順調に優勢を拡大します。押し切って○。

③▲F井四段
今年から将棋に復帰。大学の先輩。
戦型は私の1手損角換わり。先輩の指し回しが非常に懐かしい感じ(10年以上前に主流だった指し方だ)。動こうとしたところを咎めて角を打ち込み、本局も優勢を確保。中押しで○。

④▲S藤くん
今回の最年少。
戦型は横歩取り。駆け引きがあって私の中原囲いとなり、若手相手にちょっとレトロな将棋に。後手番ながら攻勢を取るのはこの将棋の流れで、桂を使った軽い攻めを決行。飛車を相手の角と交換して攻め続けます。上手く攻め切ることとなり、○。

⑤△K川四段
お馴染みの中学生強豪。
K川くんの坂田流向かい飛車。私は自然に進め、自陣角を打ちあって戦いに。この辺りは私のペースでしたが、相手の角が強力に働き追いつかれます。長考してこの角を除きにいくも、上手く攻めを繋がれ熱戦に。攻防の角で切り返しを図りますが、あえて桂2枚を取らせたのがK川くんの構想でした。角を取り返すのが急所で、飛車取りの厳しい一着がボディにHit。寄せ切られ×。
これは上手くやられた。素晴らしい指し回しでした。

⑥▲S長四段
お馴染みの中学生強豪②。
S長くん必殺(?)の三間飛車。私は最近良く指している穴熊にいきそうでいかない指し方(細かいところを工夫して、オリジナルといえばオリジナル)。金を繰り出して中央を抑えながら、チャンスと見て石田流に対して△7四歩と突っかけます。やや指せると見ていましたが、細かいところでミスがあった気がします。堅い玉形相手でしたが、なんとか攻めを続けました。○。

⑦▲T下四段
お馴染みの高校生強豪。
T下くん秘儀(?)の角換わり早繰り銀。今回は相早繰り銀を選択。ただ本譜の構想はあまり面白くなかったかもしれません。銀交換後、彼が▲2七飛と引いたのは面白い手で、意味に気付いて大長考。結局長考してもよく分かりませんでしたが、本譜の進行は相手にうっかりがあり優勢に。そこから綺麗な寄りが見えず悩むも、なんとか押し切り○。

大会後も西別院で指していましたが、特にS長くんの「指したい!」という熱意は凄い。自分もあんな感じではありましたが、彼にはさらにポテンシャルがある。素晴らしい指し回しを見せてくれたK川くんもそうですが、若手が頑張ることで一層面白くなります。

いつだって世界を盛り上げるのは若手の情熱だ

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