忍者ブログ
男子はいつまでも中2病、がコンセプトの将棋ブログ。

2020

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

鐘の音が聞こえますが、勝ちたいという煩悩が潰えることはありませんw

拍手[0回]

努力は過去の自分に「No」を突きつけるための闘争である

大晦日ですね。我が家には弟が帰って参りました。指し納めに弟と将棋をしましたが、勝てなくて泣きそうですw

さて、今年も恒例のこた(仮の成績表を晒すときがやって参りました。ひあうぃごー。

勝ち:78
負け:19
千日手:1
勝率:80.4%
先手:42勝9敗
後手:37勝10敗

今年は凄い負けた気がしてたのですが、意外と勝率にすると悪くない。作戦的には先手で悩むことが多かったものの、普通に先手の方がやや分が良い。
戦型としてはどうか?

ノーマル振り飛車:6-0
vsノーマル振り飛車:10-4

ゴキゲン中飛車:4-2
vsゴキゲン中飛車:6-2

角交換振り飛車:0-0 (!?)
vs角交換振り飛車:6-1

相振り飛車:9-3

まずは振り飛車編。
最初に昨年までエース級だった角交換振り飛車ですが、1局もなし?自分でもどういうことなのかよくわかりませんが、後手番であらゆる作戦を指しこなせていると前向きに考えましょうw まぁでも来年はどっかで指すと思います。
アマチュアではやはりノーマル振り飛車(角道を止める振り飛車)がまだまだ多い印象。実際相手にすることが多々あり、けっこう負けてもいる。ただそんなに苦手とは思っていません。一時は三間飛車対策に悩んでいた時期もありましたが…
毎年裏エースとして君臨している相振り飛車。ただ今年は、フォームの改造を図りたいと思っていた戦型でした。現状は少し行き詰まり感がある。

矢倉:4-2
横歩取り:5-1
相掛り:2-1
雁木:1-2(矢倉vs雁木を除く)
角換わり:17-0(千日手1)

続いて相居飛車。ある1つの戦型を除いて、今年は対局数がやや少ない。自分が指さなかったというより、相手に振り飛車などを指されることが多かったような感じがします。
横歩取りが思ったより指されている印象。プロでも少なくなっていますし、そもそもアマではそんなに指されない戦法に思えます。2438戦でボロ負けしたのが印象深いですが、実は横歩はそんなに苦手意識は無い。
矢倉、相掛り、雁木に関しては、はっきり言えば、課題はかなり沢山あります。この辺はちょっと頑張りたい。
しかし特筆すべきは、角換わりでしょう。17連勝!であるw(これも2438戦で先手を取りながら、序盤で為す術無く千日手にさせられた将棋は忘れてw)角換わりは毎年、とにかくN西さんに勝ちたいという気持ちで指しています。今年も堂々受けて立ち(?)、熱戦を勝ち切れたことは良かったと思います。良かったという点において、今年唯一と言ってもよいw

今年は凄い負けた気がしたと最初に言ったけれど、例年より大会での成績や、将棋の内容は悪かったとやはり感じています。県王将の奪回は、僥倖という他ない。
理由としては、中盤の読み合いの弱さを感じています。負けるときは、すっぽ抜けがあって大差にされている。今は勉強の仕方を変えている最中です。

ちなみに今年の県タイトルホルダーは全員20代でした。来年、私は30です。ということで、来年は30代の年にしましょう!(少なくとも、2438くんに総タイトル数で抜かれないようにしたいw)

拍手[0回]

ロンリー論理

書くの忘れてたw

日曜に朝倉象棋大会が行われました。朝倉象棋とはなんぞや?という方は当ブログの過去の記事を最初から通して読めばわかりますw
この大会は毎年女流棋士をお迎えしていますが、今回は脇田菜々子女流1級と藤井奈々女流1級にご来県頂きました。
いつもならこちらが主役で、脇役こた(仮の大会での活躍(?)は宙に浮くのですが、今年は時間の関係もあり指導対局は指せず。しょうがないので自分の対局を振り返りましょう。

予選は2勝通過2敗失格。私は3人組で初戦を不戦勝。2回戦でG方四段と対局しました。戦型は私の振り飛車で、中央から開戦。相手の指し手を咎めることに成功しリードを拡げます。そのまま押し切り、○。

準々決勝、K縁五段と対局。
戦型は私の1手損角換わり。実はこれが今大会の私のテーマでした。相腰掛銀になり流行形の引き飛車にして、金駒が一枚多い酔象将棋。果たして先手から打開は可能なのか?がそのテーマ。実際かなり難しいと思います。目論見としては上手くいったと思いますが、私の性格的には千日手模様を後手から打開していくタイプである。(じゃあ作戦がおかしくないか、ですって?そうですねw) 結局細い攻めを敢行し、繋がるかどうかの勝負に。なんとか攻め切って、○。

準決勝、相手はS井五段。
相掛りで、S井さんの極限早繰り銀に。途中であることを思いついて、それを元に作戦を組み立てる。飛車をぶつける筋を実現し、決戦に持ち込みます。これは普通の将棋だと危険だと思っていた手順を、朝倉象棋に輸入してみたもの。アドリブでしたが、上手くいきました。中盤に金得になって私が勝勢に。○。

決勝戦、O滝六段と。
私は振り飛車に。日々「朝倉象棋は位ゲー」とか言っている私でしたが、あっさり相手に4筋の位を取らせたのは軽率だったか。(取らせたと書いたが、うっかりであるw)先手だったので積極的に開戦したものの、1手後に読みを外され(笑)、微妙な展開に。中盤の押し合いへし合いの末、私の酔象が前に出て「太子」を巡る肉弾戦に突入します。さすがにO滝さん相手とあって太子作りは成し得ませんでしたが、僻地でリソースを割かせたのは大きかった。自玉への最後のお願いを余し、○。

朝倉象棋の特徴として、
・酔象という金駒(これが金駒なのかという議論はさておき)が一枚多い
・酔象は取られても相手は使えない
ことから、守備力が高いと思っています。

ということは千日手になる確率が高いのでは?というのが今の私の考え。でも実際は千日手はほとんど現れていないはずです。

つまり、まだまだ私たちは朝倉象棋の本質が理解できていないということですよ!
(な、なんだってー)
あなたもぜひ解明に一役買ってみてください。

拍手[0回]

KKK 2019/12/15

日曜日に行います。
朝日アマへ冷やかしに行こうか迷いましたが(笑)、研究会します。


将棋小話 -ゴキゲンな世界ぱーと3-



以前紹介した超速の図。
今回はここから(1)△3二銀と(2)△3二金をやってみましょう。これらは△5六歩からの軽い流れを狙っていると考えるべきです。

(1)△3二銀
先手は普通に▲7八玉とし、中央が薄いここが仕掛けてみたいタイミング。以下△5六歩▲3三角成△同銀▲5六歩△同飛と進みます。



ここが分岐点で、(a)▲6八銀、(b)▲6五角、(c)▲2四歩△同歩▲6五角、(d)▲2四歩△同歩▲3五歩△同歩▲2三角などなど。いずれも難しいと思いますが、(d)の順の出現でプロ間では減った局面という認識です。

(2)△3二金
これも▲7八玉に(a)△5六歩▲3三角成△同桂▲5六歩△同飛と進行して図の局面。



この変化はプロ間で先手が指せるとして片付けられたイメージですが、私もかつて研究していたはずなのにさっぱり思い出せないw
たしか▲3五歩から桂頭を攻めるのが定跡だった気がします。

(2)△3二金▲7八玉に(b)△8二玉▲6八銀△7二銀と一度美濃囲いを完成させるのも有力な手段。これに対して▲4五銀とすると、△4二銀型と違って△4二角があるのが大きな違い。よって▲7七銀とするのが大多数です。



△4二銀型なら▲7七銀とすれば△5三銀と上がれるのですが、今回は次に▲6六銀とされると中央の位が守れなくなります。よってやはり△5六歩▲同歩△同飛と動くことになり、初期はここで▲5五歩の飛車生け捕りが多く指されました。しかしこの変化は後手充分ということで消え、▲6六銀△5一飛と進展します。
以下実戦例が最も多いのは▲5五銀右ですが、▲3八飛が千田新手。



以下△4二銀▲3五歩△同歩▲同飛△4四歩▲3六飛△4三銀▲5八金右が一例ですが、私は先手十分だと見ています。

今回に共通する後手の方針は飛車先交換ですが、いずれも先手が指せると見る向きが多いようです。飛車先の歩を切るというのは自然な指し方ではあるものの、ゴキ中であまり指されない理由はこういったところにあると思います。

しかし、実は先手中飛車だと▲5四歩は結構出てくるんですよね。1手の差がどういう違いと大局観を生むか、これは十年後に解説しますw

拍手[1回]

KKK 2019/12/7

もう師走ですね。
土曜日のお昼からです。

最近月日が高速で流れます。ソニックブームが起きるぐらい早いです。


将棋小話 -ゴキゲンな世界second-

以前は触りからゴキ中について話していきましたが、今回はテーマ図からいきなり入っちゃいましょう。(めんどくさかったからとかではない、決してw)



とりあえずですね、図がでかくなった件につきましてはですね、なぜか小さい図を入れると解像度が落ちるからです。

これが△4二銀型です。ちなみに△7二銀までとなっていますが、美濃囲いを完成させてから△4二銀の方がメジャーです。
現時点では超速対策として、一番よく指されているような気がします。

ここから、①▲7七銀は居飛車の2枚銀で抑え込む作戦で、部分的には超速でよくある形。しかし△4二銀型の場合、以下△5三銀▲6六銀△5四銀と応援が利くので、居飛車がつまらないとされています。
よって②▲4五銀の変化がよく指されました。以下△3二金▲3四銀△4四角(このときに4二銀が邪魔で角を右に引くことができない。ただし△2二角も有力)▲2四歩△同歩▲同飛△2二歩が一例。


パッと見ると随分居飛車が上手くやっているようですが、美濃が舟囲いより遠いので、実戦的には後手が勝ちやすいかもしれません。

③▲3七桂としておくのも有力。



これはソフトの推奨手で、一部では以前から知られていた手でした。私も知っていた。
この後についてはプロの実戦例があまりない(と思われる)ので、代表的な変化はわかりません。研究課題といえば研究課題。

もう1つ、多い形として△7二銀と△3二金を入れ替えた将棋もあります。



これは後手が美濃囲いとまだ決めていないので、進展によっては穴熊に籠る将棋も指されています。

詳しい変化までは記せませんが、これらの将棋は振り飛車の「勝ちやすさ」が残っているというのが、私の見解です。現在振り飛車の主流は角交換系に移っている印象ですが、ゴキ中に戻ってきたとき、いずれまた指される将棋ではないかと思います。

拍手[1回]

KKK 2019/11/30

土曜日ですが、今回は変則で10:00~13:00で行いたいと思います。
よろしくお願いいたします。
テーマは相掛り系の早繰り銀、通称「極限早繰り銀」です。

終わったあと私は県将連の役員会に行きますw

拍手[0回]

世界に打ちのめされて負ける意味を知った

昨日はチャリティー将棋大会でした。

一回戦、相手はK畑四段。
K畑さん得意のゴキゲン中飛車に、私の作戦は超速。対ゴキ中の看板戦法です。△4二銀型に対し▲3七桂と跳ねたのはソフト流で、実戦例は少ないかもしれませんが採用してみました。本譜は玉側の香を取られる怖い展開でしたが、丁寧に指して居飛車良しに。冷静に勝ち切って○。

二回戦、相手は小学生のT山くん。私は子供相手だとクリエィティブ?なことをして失敗することが多いのですが、最近負けちゃいかんと思うようになりましたw
先手T山くんが角換わりに誘導してきましたが、飛車先交換できたのでついでに横歩も頂きにかかる。作戦勝ち気味でしたが、(勢いで)少し無理目の打開をして攻め合いに。有利になったあと、T山くんの粘りが素晴らしく長期戦に。それでも土俵は割らず、○。

三回戦、K道四段と。
私が居飛車にすればK道さん得意の立石流が予想されましたが、前回も指したので相振り飛車に。私の三間飛車vs向かい飛車という定跡化された形で、やや珍しい△5四歩型を採用。端からガンガン攻められましたが、これはこの戦型の定め的なところがあるw 相手の金無双の「うさぎの耳」をガジって、攻勢に転じます。○。

四回戦はこれまた小学生、T下くんと対局。
戦型は横歩取り模様に、▲7八金を省いて▲2四歩と突っかける。△3三角の反撃にも▲2一飛成とつっこんでいく。「負けちゃいかん」の決意とは何だったのかw それでも乱戦模様で竜ができているのは、実戦的に大きいもの。相手にうっかりもあって、攻め続けて○。

というわけで予選は一位通過。ここからはトーナメントですが、もちろん(?)私は逆シード。
全勝は5人いて、内4人がシードになったんですけどねw

トナメ一回戦はS藤五段と。
これも相振り飛車にし、今度は私の向かい飛車vs三間飛車。自陣の金無双の歩をバシバシ突くという良くいうと積極的(悪くいうと自爆w)な開戦で、読み合いに持ち込みます。しかし直後に指した自陣角が大悪手で、いきなり劣勢に。先に歩を打っておけば難しかった。(あまりに悪い手を指したので、感想戦では「歩なら必勝」と言ってしまいましたが、実際は難しかったと思います。訂正してお詫びいたしますw)しかしS藤くんの角切りの攻めが意外で、駒割が角得になり持ち返したかと思いました。ただ腰を落ち着けてみると、自玉に嫌味が付きすぎてこれが受からない。長考したものの結局いい手が発見できず、×。

いくつになっても、負けると悔しいものです。

拍手[0回]