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男子はいつまでも中2病、がコンセプトの将棋ブログ。

俗に言うと物欲

今週末のKKKはお休みとさせていただきます。
高校選手権がんばれー


将棋世界で棋具についての連載をやっていますが、実は私も以前から興味を持っていました。その中でも一番はやっぱり「駒」で、けっこう詳しいのではないかと思います。
ご存じかもしれませんが、職人の制作する駒には、とても高価なものがあります。中には50万円以上するものも…。この値段が何によって決まるのかというと、3つの要素があります。

①仕上げ方
ざっくりした言い方ですが、要するにどんな高度な技を使って、どれほど時間を懸けて作り上げるかということです。
いろいろなテクニックや工法があるわけですが、まず言われるのは「盛上(もりあげ)駒」「彫埋(ほりうめ)駒」「彫り駒」ですね。駒の木地(プラスチックではないよ!w)に印刀(手作業)で字を彫ったのが「彫り駒」、彫った字に漆を埋めたのが「彫埋駒」、そこにさらに漆を書き重ねて字の浮き出たようにするのが「盛上駒」です。
一番グレードが高いとされるのは盛上駒です。ただこれは観賞用という感じで(プロは普通に使っていますが)、個人的には使いやすい彫埋が好きです。彫埋もかなり高価だが…。

②木地
高価な駒はほぼほぼ黄楊(つげ)で作られますが、その中でも希少な部位(牛肉みたいだw)や珍しい模様の入るものは、木地だけでかなりの価格になります。
有名なのは「虎班(とらふ)」や「赤柾(あかまさ)」と言われるもの(これは模様の名前)です。タイトル戦の中継を見ていると、凄い派手な模様の駒がよく使われています。

③駒師
ぶっちゃけ作った人がいくらの値段を付けるのかですw
一般的に「玉将」の駒尻に作者の銘が入っています。その技術を認められた人の銘は一種のブランドと化していて、それを聞いただけである程度の価値がわかります。ただし場合によってはヒドい駒(偽物や、誰かが手を加えたもの)もあるので、それだけで判断するのは危険。

他にも大事な要素として「書体」があります。基本的には能書家の文字を取り出したもので、それらの書体で作られたものは銘駒と呼ばれます。こちらは「王将」の駒尻に書体銘が記されます。
どの書体によって安い高いは無い(ただし大量生産用に昔作られた、画数を減らすための書体(並彫りなど)は安い)のですが、人によって好みが分かれるものです。
ちなみに県の大会で使っているプラ駒にも銘のある書体があって、「錦旗(きんき)」や「水無瀬(みなせ)」の駒があります。もう1つ人気のある「巻菱湖(まきのりょうこ)」と合わせて三大書体と言われたりします。

きりがないので触りだけ書きましたが、自らが使っている道具を愛でるというのも良いものです。気が向いたときに踏み込んだところも書くかもしれません。
「自分も高い駒を使ってみたい!」と密かに思っている方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度相談してくださいw

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KKK 2022/5/14

土曜日です。
リモートで行いたいと思います。

今年3月の出口vs久保戦の対局では、角交換振り飛車の新趣向の駒組みになりました。しかしこれは私が机上の研究として、1年以上前に紹介した形と全くの同一でした(2021/1/12の記事)。
この話を某Sにしたところ、全く興味無さそうにされたのが悲しかったとです…。

最近サボっていて、将棋小話の書き溜めが無くなりました。
そこで現在進行中の超難解流行形、「相掛かり▲9六歩」をテーマに連載を作ろうかと思案中です。私も主力にしている戦型の1つであり、角交換四間飛車の連載以来のマジ研究になりそうです。
ただテーマがでかすぎるので、いつスタートできるかは分かりませんw


-駒の繰り替えテクニック-

というわけで今回は、前回のKKKの復習をば。
下の局面は私が後手を持っていて、現れた将棋です。



ここまでの駒組みのまとめ方に差があり、やや後手が作戦勝ちの局面。しかしゆっくりしていると、7筋の位を取られている場合は居飛車の形が良くなっていきます。
ただ角交換振り飛車では手待ちをされることも多いと思うので、あえて一人千日手をすることにしました。先手はどう打開すればいいでしょうか?

上図からの指し手①
△4二金    ▲8六歩    △5二金    ▲8五歩    △4二金    ▲5七銀
△5二金    ▲6八銀    △4二金    ▲6七銀上  △5二金    ▲4六歩



まずは玉を固める手法から。
右銀を6七に持っていくのは角交換振り飛車でよく出てきます。もし上図まで固めることができれば、むしろ先手が作戦勝ちです。一例ですが▲8七銀~▲3八金~▲4九飛のような感じで、打開は簡単にできます。
指し手②
△4二金    ▲8六歩    △5二金    ▲8五歩    △4二金    ▲5七銀
△5二金    ▲4六歩    △4二金    ▲6七金    △5二金    ▲7八玉
△4二金    ▲8九飛



バランス型の陣形も有力です。
玉を7八に構えたあと、地下鉄飛車で相手の玉頭を狙います。上図から△2五歩▲同歩△同桂と攻められても、▲2九飛で逆に打開の機会となります。

このように、駒を繰り替えて有効な陣形を作る知識・技は大切です。
将棋は変わりますが、最近よく指されている三間飛車の将棋で、流行形に下の形があります。


先手の囲いは、後手が△3五歩としてくることを想定してのものといえます。しかし仮に裏切って△7四歩から駒組みを進めてきたとしましょう。

上図からの指し手
△7四歩    ▲9八香    △8四歩    ▲9九玉
△7三桂    ▲7九金    △6三金    ▲8八金



有効な仕掛けが無いときに穴熊に組み替えるのはよくありますが、この形は最近になって出てきたものです。この穴熊は私の体感では「あまり堅くないなぁー」と思っていますが、少なくともこの時点で相手玉と比べると”遠い”といえます。

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この真実だけで胃がもたれていく

県王将戦の中間対局を行いました。@居酒屋「桂馬」

vs▲M前四段
振り飛車で結構負けている気がしたので、本局は角換わり。途中から力戦模様になり、ひたすら難しい中盤が続きます。と金を作らせて踏み込んでこられたのが、M前さんの決断の攻め。検討では非常に難解ながら、負けの変化が多かったと思います。本譜は相手が時間稼ぎで歩を一度打って成り捨てたのが失着で、最後に歩切れで攻めが続かなくなりました。手を戻されたところで寄せ切り、○。

王将戦は1局1局の積み重ねですが、勝ち続けるというのは大変です。ギリギリの将棋ばかりでは胃にきますねw
でも料理は美味しくいただきました^^

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KKK 2022/5/8

日曜日です。
自宅で行いたいと思います。


-ゴキゲンな角交換振り飛車-

ゴキゲン中飛車の出だし(▲2六歩△3四歩▲7六歩△5四歩)から、角交換振り飛車を目指す作戦があります。△5四歩が▲6五角を緩和する意味があり、飛車を振るリスクを下げています。

初手からの指し手
▲2六歩    △3四歩    ▲7六歩    △5四歩    ▲2五歩    △3二飛



5筋を通り過ぎて△3二飛と振るのが、菅井流の一着です(最近は指していないと思いますが)。初タイトル獲得の原動力となった戦法ですが、特に名前は付いていません。
一見しただけでは意味を理解するのが難しいので、もう少し進めてみます。

上図からの指し手(1)
▲4八銀    △4二銀    ▲6八玉    △8八角成  ▲同 銀    △2二飛



▲4八銀で▲2四歩は、△同歩▲同飛△8八角成▲同銀△3三角▲2八飛△2六歩で後手十分。これはよく知られた変化です。
また△8八角成で△6二玉は、▲2四歩△同歩▲同飛△8八角成▲同銀に、△3三角だと▲2一飛成が金当たりになって先手よし。ただし△3三角ではなく△3一金という手は部分的な定跡で、これはあるかもしれません。
ただこの戦法の本意は△2二飛と振り直すことにあります。普通の角交換向かい飛車のように見えますが、△3三桂や△3三銀を保留できているのが主張です。

上図からの指し手
▲7八玉    △6二玉    ▲9六歩    △9四歩    ▲4六歩    △7二玉
▲4七銀    △8二玉    ▲3六歩    △7二銀    ▲5八金右  △5三銀
▲8六歩    △4四歩    ▲7七桂    △4二金    ▲8七銀    △3三桂
▲8八玉    △2一飛    ▲7八金



向かい飛車にしてからは駒組みになりますが、上記の手順は一例です。
後手は美濃囲いにしっかり組んでから、△4二銀型を活かして△5三銀と上がります。
△4四歩では先に△3三桂と活用したいところですが、▲5六角と打たれる可能性があります。以下△2一飛▲3四角△4二金▲6六歩△4四歩▲3七桂…のような感じに進み、意外と角をいじめることができません。機を見て角をどかした後、▲3五歩~▲3四歩を狙いにされます。この筋に限りませんが、△3三桂型はこの桂が目標とされることが多いのです。
本譜に戻り、△4二金には▲3一角と打たれる手が気になります(無難に指すなら△3二金もある)が、 △3二飛▲4二角成△同飛▲2四歩に△4五歩(▲同歩なら△6四角)で後手指せます。仮に▲3七桂型でも、▲2四歩の瞬間△1五角(桂歩取り)で受かります。
よって上図まで進んで、これからの将棋です。ただ、後手にも主張がある局面と思います(たぶん菅井さんもそう思っている)が、評価値はあまり良くありません。これは角交換振り飛車の宿命みたいなところがあります。

指し手(2)
▲2二角成  △同 飛    ▲5三角    △4二銀    ▲8六角成  △6二玉
▲6八玉



△5四歩の弊害として、▲5三角の打ち込みから馬作りを許す点があります。先手としては馬は強力ですが、手数を掛けているので馬を(角と交換になったりして)消されないように注意しなければなりません。例えば▲2六角成は△4四角と合わせられて、いきなり失敗します。

上図からの指し手①
△7二玉    ▲7八玉    △8二玉    ▲4八銀    △7二銀    ▲7七馬
△3三銀    ▲8八玉    △4四角    ▲6六歩    △2四歩    ▲同 歩
△同 銀    ▲6七馬    △2五銀


まずは後手が淡々と美濃囲いにする指し方を考えます。
先手はどこかで馬を活用したいところで、▲7七馬は飛車に当てて第一感です。ただ駒組みが制限されている意味もあり、例えば▲3六歩とすると△5五角で馬が消えてしまいます。
▲8八玉などなら何の問題も無さそうですが、それでも△4四角と合わせるのが狙いの一着。逆棒銀に出て積極的です。
上図はいい勝負(ちゃんと指せば2筋を破られることは無さそう)ながら、先手がやや不満な展開に思います。

指し手②
△7二玉    ▲7八玉    △8二玉    ▲6八馬    △7二銀    ▲4八銀
△3三銀    ▲5六歩    △9四歩    ▲9六歩    △5二金左  ▲8八銀



私は▲6八馬と引くのが有力だと思っています。△3三銀に▲5六歩と突けば、逆棒銀は防ぐことができます。
後手が戦えないことはないですが、先手に馬を作ったアドバンテージはあると考えています。

指し手③
△4四角    ▲7七桂    △7二玉    ▲7八玉    △3三銀    ▲4六歩



馬を引かれる前に△4四角と打ってしまうのはどうでしょうか。本譜のタイミングなら▲7七桂と防ぐしかないですが、馬の働きが弱くなりました。
▲4六歩は角を追って反撃するために必要な一手です。

上図からの指し手(a)
△2四歩    ▲同 歩    △同 銀    ▲4五歩    △6二角    ▲6五桂
△5二金右  ▲7七馬



単純に逆棒銀を決行すると、▲4五歩~▲6五桂とカウンターが飛んできます。▲7七馬と矛先を変えて、先手が優勢です。

指し手(b)
△6二銀    ▲7五馬    △2四歩    ▲4五歩    △7七角成  ▲同 玉
△2五歩



というわけで一旦△6二銀と備えます。
▲7五馬は▲6五馬や、▲4五歩と角を追って▲6六馬が狙い。そこで△2四歩▲4五歩には△7七角成と切り飛ばしてしまいます。
凄い駒損ではあるものの、陣形の安定度の差があるので難しそう。私の感覚では、どちらも持ちたくないw

初手からの指し手
▲2六歩    △3四歩    ▲7六歩    △5四歩    ▲4八銀    △8八角成
▲同 銀    △2二飛



5手目が▲2五歩で無い場合、いきなり△8八角成~△2二飛が成立します。懸案の▲5三角は△4二角で受かります。
これは菅井流と比較し、後手が手得の上▲5三角のリスクが無いので、(形勢はともかく)後手が気分良く指せます。

ゴキゲン中飛車は、1つの独立した戦法として用いられることが多く、5手目に▲4八銀でも△5五歩と突いてしまいがちです。こちらに不都合が無ければ、相手の指し手が多少変わっても気にならないのかもしれません。
しかし見えていないだけで、▲2六歩型を活かした有力な作戦は存在しています。逆に実はこちらにとって得な変化があるのに、いつも逃していたなんてこともあるのです。
余談ですが、ゴキ中に超速(5手目に▲2五歩の戦法)が圧倒的にメジャーなのは、ここに理由の1つがあると考えています。

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沿線上の扉を壊せ

昨日は県竜王戦がありました。長らく中止となっておりましたが、久しぶりの開催と相成りました。遂にS戸川の連覇記録が途切れる時がきたかw

私は予選はシードで、お昼から参戦。以前は午前中は運営をしておりましたが、疲労度が全く違う。正直将棋の影響は計り知れないという感覚があります。コンディションは(珍しく)良かったと思います。
トーナメントはちょうど16人で、きっちり。これなら籤運は関係ないな!w

トナメ1回戦△O野木四段
予選全勝通過のノギ先、お見事。戦型は序盤で駆け引きを経て、私の四間飛車に対してエルモ囲いの将棋に。先手なので石田流にして主張点を作りにいきましたが、いまいちだったとすぐ反省(普通に銀冠にした方が良かったと思う)。模様の取りにくい将棋になったものの、手の難しさはお互い様でした。謎の手作りで桂をこさえ、形勢有利に運びます。なんとか纏めて、○。

トナメ2回戦▲N西六段
戦型は相振り飛車。N西さんの突っ張った指し手をとがめるべく、端から颯爽と仕掛けます。結果的にはこれがなかなかの手だったようで、早々にかなりの優勢に。(ただ私の読み筋には綻びがあって危なかった。)飛車を中空でぶん回して歩を回収し、相手は歩切れに泣く展開。N西さんの嫌なところを突く指し回しに丁寧に対処し、快勝。○。

準決勝△S戸川五段
前竜王になる気はさらさら無いだろう彼。将棋はS戸川の三間飛車に、急戦模様。ただ序盤にとちったため、持久戦に切り替えます。しかし囲い切る前に、思わぬ仕掛けで決戦に突入(ただし流石に△4五歩は疑問。△5五歩~△5四銀~△6四角からの仕掛けは形勢不明の戦いだったと思う。対局中はこれも大丈夫だと思っていたが…)。自玉のみ危険性が高い、バランスを取るのが難しい将棋で、その後悪手を指して形勢を損ねました。が、相手の△4四飛が1手バッタリ。角を打って手順にこの飛車と、自陣に迫っていた と金を回収。攻めを切らして、○。

決勝戦△N澤六段
重くて開かない鉄の扉、こじ開けられるか。将棋は私の3手目、▲6六角!以前から一度指す予定の作戦でした。もちろん事前研究ありですが基本的には力戦志向で、ダイレクトで向かい飛車に振ります。相手は左美濃からダイヤモンドにし、固めて勝ちやすさを得る作り。さすがに私の作戦には意表を突かれていたはずですが、対応力の高さは素晴らしい。こちらから仕掛けていったものの、右桂も使われて気を遣う展開となってしまいました。じわじわ差を付けられ、その力を見せつける横綱相撲。最後は大差となり、×。ぐわーっ(跳ね返された音

観戦していた人には、「なんで決勝でそんな作戦したの?」と思われてそうなので、言い訳をば。
この作戦は私のオリジナルと言っていいと思いますが、研究してある程度戦えるのは分かっていました。以前から指していて実戦経験も積んでおり、序盤にいくつか罠が仕込んであります(24八段クラスでもハマることがあるくらいの)。要するに2438名人の、
・序盤で危険を回避し、勝ちやすい作りにするセンスの良さ
・中盤で駒を活用し、優勢を築き上げる読みの確かさ
・終盤でワンチャンスも与えない、経験に基づく押し切りの安定感
があってのこの結果なのです。オレは悪くねぇ!w
ただ、先手番の作戦としては微妙なところもあるので、初戦でここまでしっかり対応されると、もう使えないというのはありますね…

まぁ、私の2438対策は108式あるので、次の大会でまた当たれるように頑張ります。
扉は開けるのではなく破壊するもの。

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雑談の帝王

来月から仕事場が変わることになりました。今日が最後ということで贈り物を頂き、本当にありがたいことだと思いました。仕事ができる人間かはわかりませんが、次のところでも仲良く楽しくやれる人間でありたいなと思います。

日曜の竜王戦は久々の開催ですね。今週末のKKKお休みといたしますが、GW中にやりたいなと思っています。いつがいいかなぁ。

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ハチャメチャが押し寄せてくる

支部名人戦西地区大会に行ってきました。
前日(金曜日)は北陸勢で夕食を取った後、ホテルの自室に。さてゆっくりするかと思ったのも束の間、「ピンポーン」と鳴る。さきほどのメンツがぞろぞろと。
K重くん「桃鉄する?」こた(仮「寝るわ!w」

予選は4人一組の2勝通過で、1-1の場合は隣の組と対戦する方式です。

予選①△K玉さん(滋賀)
私の予選1局目は、いきなり準アマ名人の強豪と対戦となりました。
戦型は相掛かり。持ち時間が短いので序盤は飛ばそうと思っていましたが、25手目にしていきなり手順前後。強く応戦したものの、いきなりリスクの高い戦いになってしまいました。そこで長考してなんとかバランスを取ろうとしましたが、桂交換後ふんどし(角銀両取り)があるのを普通にうっかり。力が出せないまま、×。
ちょっと内容が無かったので、すっぱり切り替えたいところ。

予選②▲I戸崎さん(宮崎)
存じ上げませんでしたがお若い方。負けると終わってしまうので、1戦必勝です。
戦型は相振り飛車。1歩取らせて良い形を作るのは、最近のトレンドという感じ。相振り飛車では珍しいですが、私の趣向です。端を受けてきた▲2六銀を上手く生け捕って、形勢はこちらが良し。ただその後玉頭から殺到する手を警戒していました。本譜は守りに回ったので差が広がり、○。

予選③△T山さん(京都)
この方も存じ上げませんでしたが、たぶん学生だと思います。
戦型はリベンジを期して相掛かり。ちょっと相手の方の序盤が手探りで、後手ひねり飛車になったものの私の作戦勝ちに。優勢のまま寄せに入りました。いよいよ決め所というところでしたが、利かしと思った▲4四銀が大ポカ。切り返されてパニックになり、推定悪手連発で玉を逃げ回られて混戦に。一応玉を下段に落とすことには成功し、最後は気合の踏み込みで詰めろを掛ける。自玉はギリギリ詰まず、○。
…運がありました。これを負けたらショックで寝込むところでした。

トーナメントの抽選は、いつも通り逆シードから。はいはい、テンプレテンプレ。でも引いたときに既にシードが残ってないのはヒドいw

トナメ①▲Y田さん(兵庫)
私と同世代で、学生時代から関西の強豪として有名でした。たぶん向こうは私のこと知らないだろうけどw
戦型は相手の方の先手ゴキ中。序盤で駆け引きがあって、私は△4三銀型の穴熊になりました(県名人戦で2438くんが指した作戦で、逆を持った形)。銀交換後▲6三銀が相手の読みに基づいた打ち込みで、焦らされて動いたもののやや無理筋か。しかしこちらも△5八銀とタダのところに打って攻めを継続します。続くか微妙なところでしたが、本譜は飛車がさばけて穴熊が活きる展開に。穴熊の暴力が決まって、○。

トナメ②▲K子さん(福岡)
全国常連の強豪。以前の支部名で当たったころがあり、その時は私が制しています。
戦型はまさかの英春流(まぁ、K子さんはそう思ってないかもしれないが)。前日K内くんに「研究忘れたわー」とか言いながら、きっちり作戦勝ちを得ます。ただチャンスと見て仕掛けたのが悪手で、逆に苦しい中盤戦に。と金を作られて相手が厚い将棋で、上部に玉を脱出されたら劣勢だったと思います。本譜は飛車を切って決めにきましたが、取らずに▲7三竜(横利きで玉の脱出を防ぐ)が狙いの一着。正直言えば、勝ちになったと思いました。△6二金は苦しい粘りでしたが、落ち着いて▲3三竜…これが2手スキになっていなかったのが痛恨だった。と金を寄せに間に合わされ、×。

残念ながらここで敗退となり、結果はベスト16でした。
他の方はシニアのY本五段もベスト16、団体は1-2で予選通過ならずでした。また富山代表で出場していたW塚五段がベスト8という結果でした。

今日、自宅で目が覚める。昨日の局面が頭に浮かぶ。あれ、▲3三竜で▲5三銀と打っていたら…。
全国大会というのは特殊な環境下で、普通なら当たり前に見える手が指せないことは多々あります。それは気負いだったり、プレッシャーだったりするのでしょうが、自分の力をしっかり発揮できる人はなかなかいないと思います。
敗退した対局では、最後こちらに勝ちがあったという感想戦になりましたが、それは結構難しい手順でした。でも▲5三銀なら自分にも指せたはず。それで問題なく勝ちだったはずです。
しかし実際は、相手のK子さんも気づいていなかったようでした。私はともかく、K子さんはプロアマ戦にも出たことがある方です。つまり、そういうことなのです。(そもそも、このクラスは普段なら逆転させないような気がしますが。)

一番は自分の内面にあるものとの戦いなのかもしれません。その勝負はきっといつまでも続くのでしょうが、私にはなかなか勝つことは難しい気がします。

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順位戦レポート2022

今週末のKKKはお休みです。
支部名人戦に行ってきます。


順位戦は見ている分には面白い、とは将棋世界で順位戦観戦記を書いている”野獣”こと泉八段の弁ですが、まさしくその通りだと思います。順位戦は一日制では最も持ち時間が長く、特にAとB1はストップウォッチ制で深夜まで戦いが続きます。こうなると良くも悪くも、将棋の技術だけではない特殊な世界となるのでしょう。
何が起こるかわからない、それが順位戦!

A級
挑戦者:斎藤八段
的中率:0/1
今期予想:藤井竜王

斎藤八段の2期連続挑戦!しかも連続8-1は、率直に素晴らしい成績。今日から金沢で名人戦第2局が始まっています。ただ極論、この名人戦で勝たなければ意味がないので、いま斎藤八段は必死なのではないかと思います。ただ実績で勝る渡辺名人が有利か。
降級は羽生九段と山崎八段となりました。羽生九段の降級は大ニュースのはずですが、思ったより騒ぎにならなかった感じ。最終局前に決まっていたのもあるかと思います。羽生さんは全体でも不調でしたので、今年度の巻き返しを見たいところです。
今期の挑戦者予想は、いわずもがな。勝率8割男に不安は全く無い。最低でもプレーオフぐらいにはなりそう。

B級1組
前期昇級:藤井竜王、稲葉八段
的中率:2/2
今期予想:千田七段、佐々木七段

はい予想的中よゆー。
とはいうものの、最初稲葉八段に負けが込んだ時は「また外したか…」と思いましたw ただ実力者なのでA級カムバックは順当というところでしょう。藤井竜王に関しては誰が見ても本命で、2敗は喫したものの圧巻の昇級でした。千田七段は9勝を上げたものの頭ハネで、無念だったはずです。
降級は木村九段、松尾八段、阿久津八段。木村九段が降級となったのは、昨年の時点で考えるととても意外。ただ昨年度は不調で、いち木村ファンとしてはぜひ挽回してほしい。また、くしくも山崎八段、松尾八段、阿久津八段の降級組でABEMAトーナメントのチームとなりました。こちらではぜひ大暴れしてほしいです。
今期予想は、まず本命はアベレージの高い千田七段。対抗は難しく、本来なら羽生九段は有力。ただ今期は若手有利は揺るがなさそうで、最年少の近藤七段もあると思います。予想は佐々木七段で、前期は7連勝→5連敗とまさかの大失速。今期こその思いは強いでしょう。

B級2組
前期昇級:澤田七段、中村太地七段、丸山九段
的中率:1/3
今期予想:木村九段、増田六段、大石七段

予想から外したら上がる中村七段、こた(仮はやはり貧乏神かw 澤田七段は毎回好成績でしたので、いつ上がるかという感じでした。最後の一席は丸山九段と鈴木九段というベテラン同士の争いとなりましたが、丸山九段が最終戦きっちり勝って決めました。…ここも三連単狙えたなぁ。
今期予想は結構難しいと思いますが、本命は正直いない。上位で8-2なら上がれそうかな、という印象です。ということでまずは降級してきた木村九段、最近までタイトルを持っていた人ですから、戻してくれば余裕でしょう。増田六段も実力者かつ上位なので、有力だと思います。3枠目は大石七段を予想、地味(失礼)ですが前期7-3、指し盛りですし来そうな気がします。

C級1組
前期昇級:大橋六段、及川七段、飯島八段
的中率:1/3
今期予想:石井六段、出口六段、伊藤五段

勝率主義者のこた(仮、大橋六段は的中。及川七段は詰将棋的終盤力がソフト時代で活きている感じがします。凄八こと飯島八段は、正直全くノーマークでした。某とんねるず(私の棋友)も酒を飲みながら喜んでいるに違いない(一緒に研究会してるとか)。最年長昇級を目指した高橋九段は、勝てそうな局面を作っただけに惜しかったです。
今期予想は上記3人。石井六段は毎回C1リーグでは好成績、上がるのは時間の問題か。出口六段はタイトル初挑戦を決めノリにノッているし、伊藤五段は藤井竜王を抑えて最高勝率、単純に強い。ただ他にも有力所はいますので、全部的中するのは至難と思います。

C級2組
前期昇級:渡辺和史五段、西田五段、伊藤匠五段
的中率:0/3
今期予想:服部四段、池永五段、本田五段

予想から外したら上がる(またか)西田五段、おめでとうございます。伊藤五段は先述した通り昨年度は大活躍で、最終戦で対抗の服部四段が敗れたため順位戦昇級の切符も転がり込んできました。渡辺五段も最終局大熱戦で、はっきり負けていそうでしたが執念の逆転勝ち。一番ドラマがあったクラスでした。
今期予想→正直わからん。最有力は服部四段で、前期も最終局に勝てば昇級でした。今期は絶対逃さないの心境と思います。またずっと推しの佐々木大地五段ですが、疫病神なので今回は外しましたw でも有力だと思います。というわけで予想は池永五段、本田五段としましたが、対抗馬が多すぎます。梶浦七段、黒沢六段、高野六段、八代七段、斎藤五段、冨田四段で10人予想でもいいですかw

さて、今期は何が起こるのか。

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KKK 2022/4/16

土曜日に行います。
たまには対面で行いたいと思いますが、いかがでしょうか?


将棋小話 -繊細な乱戦-



本日出現した将棋をいきなりピックアップ!上図の局面は王将リーグの池永vs羽生戦から。1手損角換わりで最もメジャーな立ち上がりです。
余談ですが、羽生さんは調子を落としているためか、最近はいろいろと試行錯誤されていますね。この1手損もそのひとつだと思います。

この局面で一番実戦例が多いのは(1)▲3七銀です(本譜は(2)▲7七銀)。
早繰り銀はずっと有力とされていますが、以前はソフトの評価値が高く出ていました。しかし、実は最近のソフトはそれほどでもないようで、以前先手が指せると見られた変化が見直されています。細部まで解説はしませんが、(1)▲3七銀に次の手は△6三銀。

指し手(1)
▲3七銀    △6三銀    ▲3五歩    △同 歩    ▲4五角    △5四銀
▲2三角成  △4五角    ▲同 馬    △同 銀    ▲2四歩    △3六歩


△6三銀に▲3五歩は上図のように進み、後手が指せます。
しかし▲3七銀が▲7七銀に代わっていると、今度は(2)-1▲7七銀△6三銀▲3五歩△同歩▲4五角の変化は先手よし。
これがまず大きな違いです。

指し手(2)-2
▲7七銀    △3二金    ▲3七銀    △7四歩    ▲6八玉    △6三銀
▲4六銀    △7五歩



よって△3二金と備えることになります。しかしこの手は保留したい意味があり、理想を追うなら(2)-3△4四歩という手も考えられます。これには▲3七銀保留を活かして▲4六歩から腰掛銀を目指す手(4筋に争点ができている)や、▲2四歩△同歩▲3五歩△同歩▲4三角からとりあえず馬を作っておく手も魅力です。

先手は後手の手損を咎め、できるだけ早く動きたい思惑があります。早く▲4六銀と上がって早繰り銀で速攻を仕掛けたい。例えば▲4六銀で▲7八玉には△7三桂で、のちに△6五桂や△8五桂が当たってきます。形勢はともかく、最初に上がった▲7七銀を狙われるのは避けたい。
しかし本譜は△7五歩と突かれ、今度は後手から△6五角を狙われます。これも▲7七銀型の弊害といえますが、お互い細心の手順を踏んだ結果が乱戦を呼ぶのです。

上図からの指し手
▲同 歩    △6五角    ▲9六角    △4七角成  ▲6三角成    △4六馬
▲3七銀    △5五馬    ▲6六銀    △5四馬



先手にも当然切り返しの用意があり、▲9六角がそれ。以下水面下で研究されていた将棋だと思われます。形勢不明ですが、私が使っているソフトではほぼ互角の評価値のようです。

ただ私の所感では後手が怖い将棋に見えます。もし先手が勝ちやすいとなれば、この変化を見据えて定跡が進歩するでしょう。(実戦は後手勝ちだったようです。)
今後の見通しは、私には立ちませんw

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