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男子はいつまでも中2病、がコンセプトの将棋ブログ。

俗に言うと物欲

今週末のKKKはお休みとさせていただきます。
高校選手権がんばれー


将棋世界で棋具についての連載をやっていますが、実は私も以前から興味を持っていました。その中でも一番はやっぱり「駒」で、けっこう詳しいのではないかと思います。
ご存じかもしれませんが、職人の制作する駒には、とても高価なものがあります。中には50万円以上するものも…。この値段が何によって決まるのかというと、3つの要素があります。

①仕上げ方
ざっくりした言い方ですが、要するにどんな高度な技を使って、どれほど時間を懸けて作り上げるかということです。
いろいろなテクニックや工法があるわけですが、まず言われるのは「盛上(もりあげ)駒」「彫埋(ほりうめ)駒」「彫り駒」ですね。駒の木地(プラスチックではないよ!w)に印刀(手作業)で字を彫ったのが「彫り駒」、彫った字に漆を埋めたのが「彫埋駒」、そこにさらに漆を書き重ねて字の浮き出たようにするのが「盛上駒」です。
一番グレードが高いとされるのは盛上駒です。ただこれは観賞用という感じで(プロは普通に使っていますが)、個人的には使いやすい彫埋が好きです。彫埋もかなり高価だが…。

②木地
高価な駒はほぼほぼ黄楊(つげ)で作られますが、その中でも希少な部位(牛肉みたいだw)や珍しい模様の入るものは、木地だけでかなりの価格になります。
有名なのは「虎班(とらふ)」や「赤柾(あかまさ)」と言われるもの(これは模様の名前)です。タイトル戦の中継を見ていると、凄い派手な模様の駒がよく使われています。

③駒師
ぶっちゃけ作った人がいくらの値段を付けるのかですw
一般的に「玉将」の駒尻に作者の銘が入っています。その技術を認められた人の銘は一種のブランドと化していて、それを聞いただけである程度の価値がわかります。ただし場合によってはヒドい駒(偽物や、誰かが手を加えたもの)もあるので、それだけで判断するのは危険。

他にも大事な要素として「書体」があります。基本的には能書家の文字を取り出したもので、それらの書体で作られたものは銘駒と呼ばれます。こちらは「王将」の駒尻に書体銘が記されます。
どの書体によって安い高いは無い(ただし大量生産用に昔作られた、画数を減らすための書体(並彫りなど)は安い)のですが、人によって好みが分かれるものです。
ちなみに県の大会で使っているプラ駒にも銘のある書体があって、「錦旗(きんき)」や「水無瀬(みなせ)」の駒があります。もう1つ人気のある「巻菱湖(まきのりょうこ)」と合わせて三大書体と言われたりします。

きりがないので触りだけ書きましたが、自らが使っている道具を愛でるというのも良いものです。気が向いたときに踏み込んだところも書くかもしれません。
「自分も高い駒を使ってみたい!」と密かに思っている方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度相談してくださいw

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