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男子はいつまでも中2病、がコンセプトの将棋ブログ。

KKK 2022/5/14

土曜日です。
リモートで行いたいと思います。

今年3月の出口vs久保戦の対局では、角交換振り飛車の新趣向の駒組みになりました。しかしこれは私が机上の研究として、1年以上前に紹介した形と全くの同一でした(2021/1/12の記事)。
この話を某Sにしたところ、全く興味無さそうにされたのが悲しかったとです…。

最近サボっていて、将棋小話の書き溜めが無くなりました。
そこで現在進行中の超難解流行形、「相掛かり▲9六歩」をテーマに連載を作ろうかと思案中です。私も主力にしている戦型の1つであり、角交換四間飛車の連載以来のマジ研究になりそうです。
ただテーマがでかすぎるので、いつスタートできるかは分かりませんw


-駒の繰り替えテクニック-

というわけで今回は、前回のKKKの復習をば。
下の局面は私が後手を持っていて、現れた将棋です。



ここまでの駒組みのまとめ方に差があり、やや後手が作戦勝ちの局面。しかしゆっくりしていると、7筋の位を取られている場合は居飛車の形が良くなっていきます。
ただ角交換振り飛車では手待ちをされることも多いと思うので、あえて一人千日手をすることにしました。先手はどう打開すればいいでしょうか?

上図からの指し手①
△4二金    ▲8六歩    △5二金    ▲8五歩    △4二金    ▲5七銀
△5二金    ▲6八銀    △4二金    ▲6七銀上  △5二金    ▲4六歩



まずは玉を固める手法から。
右銀を6七に持っていくのは角交換振り飛車でよく出てきます。もし上図まで固めることができれば、むしろ先手が作戦勝ちです。一例ですが▲8七銀~▲3八金~▲4九飛のような感じで、打開は簡単にできます。
指し手②
△4二金    ▲8六歩    △5二金    ▲8五歩    △4二金    ▲5七銀
△5二金    ▲4六歩    △4二金    ▲6七金    △5二金    ▲7八玉
△4二金    ▲8九飛



バランス型の陣形も有力です。
玉を7八に構えたあと、地下鉄飛車で相手の玉頭を狙います。上図から△2五歩▲同歩△同桂と攻められても、▲2九飛で逆に打開の機会となります。

このように、駒を繰り替えて有効な陣形を作る知識・技は大切です。
将棋は変わりますが、最近よく指されている三間飛車の将棋で、流行形に下の形があります。


先手の囲いは、後手が△3五歩としてくることを想定してのものといえます。しかし仮に裏切って△7四歩から駒組みを進めてきたとしましょう。

上図からの指し手
△7四歩    ▲9八香    △8四歩    ▲9九玉
△7三桂    ▲7九金    △6三金    ▲8八金



有効な仕掛けが無いときに穴熊に組み替えるのはよくありますが、この形は最近になって出てきたものです。この穴熊は私の体感では「あまり堅くないなぁー」と思っていますが、少なくともこの時点で相手玉と比べると”遠い”といえます。

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