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男子はいつまでも中2病、がコンセプトの将棋ブログ。

まだ悪運は残っているか

県王将戦2次戦が行われました。王将戦といえば20人超のリーグ戦が特徴ですが、今回はコロナの影響もあって全休が何人かいらっしゃいます。私も2次戦は4局のみの消化となりました。

①K下五段
KKKメンバーでもあり、最近は積極的に参加してもらっています。お互い大体の手の内はわかっている対戦というところでしょう。
戦型はキノが先手で、彼が得意としている矢倉に。米長流急戦の陣形もよくやっています。私は持久戦模様にして受けるのではなく、主導権を渡さないような形をチョイス。5筋で歩がぶつかって戦いが始まります。後手の△3一玉が入る前に開戦されたので、機敏に動かれてしまったという印象。ただ形勢は難しく、お互い5筋の叩きにどうするか。先に▲5三歩と打たれ、これを取るか逃げるかはどちらも1局と思いました。ここは割り切って少考で金を引き、相手は利かしが入ったとみて飛車で横歩を取って猛攻の構え。一度自陣角を打ち、角を合わさせてから切り札の△5七歩を放ちます。これに▲6八金と逃げましたが、失着か。△3三銀打とがっちり埋めてから、飛車桂両取りの△2六角で棋勢を掴んだと感じました。馬を見捨てて飛車をぶっつけたのが決め手となり、快勝で○。

②S戸川五段
県名人戦解説コンビ。名人戦大盤解説も行われるので、今週末の日曜日は福井新聞社に足をお運びください^^
戦型は先手S戸川の四間飛車。彼の四間飛車は珍しい気がしましたが、最近はよく指しているらしい。プロ棋戦でも四間飛車は多く指されるようになっています。対する私はトーチカ戦法。四間飛車側が▲4六金と構え、居飛車側が右銀を引き付ける。この前の名人戦でのT田五段戦と同形です。▲5五歩△同歩▲同金と仕掛けてきましたが、△5七歩(飛車取り)が切り返し。S戸川はうっかりしたとのこと。以下角との交換で飛車を得、強気に相手陣に打ち込みます。すぐに飛車が死にましたが、取らせる間に攻め込んで銀得の分かれに。最後は馬と角をばっさり切って詰み筋に入り、○。
S「残りは全勝するつもりで頑張ります。3次戦の相手はブラックリストに入りました。」K「なんで当たり順だけでブラックリスト入りしないとあかんの?」
思いがけずブラックリストに放り込まれたKの運命は如何にw

③I井三段
I井3兄弟妹の真ん中の子。高校1年生。
戦型はI井くんの振り飛車はまず確定なので、私次第。本局は相振り飛車に。相手は金無双からオーソドックスな向かい飛車に構えましたが、私は玉を△6二玉から△5二玉と構え、角換わりで見られるようなバランス型に。相振り飛車でも昨今バランス型の将棋は数多く指されるようになったものの、これまでの形も普通に用いられるので想定局面が広い。いろいろな将棋を楽しみたい方には相振り飛車はいいと思います。本譜はバランス型を生かし、相手の攻め駒を責める展開に持ち込みます。こうなると金無双の壁銀も祟ると言えます。彼も根性を出して粘りに出ますが、攻め切って○。

④Y本五段
「Y本さんの強さが解らない内は半人前」
Y本さんといえば対抗形。一度三間飛車に構えてから、飛車を戻して雁木に組むという趣向に出ます。相居飛車になったからといって勝ちやすくなるような方では全く無いですが、全力を尽くします。さて、相手は金銀4枚で玉を固め、こちらも▲8八玉までしっかり囲います。私の1歩交換に乗じ、堅陣を生かして飛車角で仕掛けて来られました。金銀をはがされたものの飛車桂香を取り、入玉を目指しながら玉が中段で粘る将棋に。自分の馬に対して歩で動きを打診され、ここで逃げ方を間違えたような気がします。上下挟み撃ちにされ、なかなか切れない形になってきました。相手陣に噛み付きにいきますが、やはりというべきか上手くいかない。お互い時間が無くなってきたものの、余されたタイミングで自玉を包囲され、KO寸前に。結論を言うと自玉が詰んで負けの局面があったのですが、攻めたり受けたりで混戦が延々と続く。残り時間は1分を切る。まさに指運の様相、逆に詰まして○。

ということで、天運が味方して全勝をキープしました。ここまで、久々の王将リーグ参加の2438六段も堂々の全勝で来ています。
今年は県タイトル戦の2つが開催を見送られることとなり、王将は可能性のある最後の冠です。自分で言うのもアレなのですが、ノンタイトルとなると自身10年ぶりになります。(毎年ギリギリだがw)
1年ぶり何度目かわからない、死守を目指しますw

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ほら、 押し潰すほどの青空が おれたちの背骨を嘗めてゆく

友達の家に涼みに行きつつオサレ漫画を読み漁った、あの頃。
もっと将棋しとけ。

朝倉象棋大会がありました。いつもは一乗谷で行われていますが、今回は西別院でした。

最近はコロナ対策で換気ばっちりなのですが、おかげで冷気がさやかと逃げてゆく…日が一層高くなる頃には、暑さが天元突破してましたw
というか頭使うと暑い。知恵熱的な。

(略)
なんだかんだで決勝まで勝ち進み、M越Jr.くんと対局。居飛車党の彼の作戦は、意表の向かい飛車。序盤が少し雑だったせいで大事な酔象(基本こた(仮は太子作りを狙っているw)が交換になり、普通の将棋に落ち着きます。振り飛車の左桂を使う積極的な指し手に対し、攻めてこいと催促したのが結果的に悪手か。某Nさんばりにガリガリ攻められて、いつの間にか受からなくなってしまいました。×。

やはり頭の柔らかさが重要だと思いましたw
朝倉象棋は今年もう1回あるので、皆様ぜひご参加を。
若いのに「酔象の動き間違えそう」とか言ってるK、ちゃんと脳トレして次回は来いよ!w

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KKK 2020/8/29

土曜日に行います。
日曜日は朝倉象棋に参加します。


-四間飛車△6二金-

最近は飛車を振った後、△6二金と構える形が随所に登場するようになりました。居玉のまま先に△6二金と上がってしまう将棋も現れています。

△6二金とすると大体△7二玉型になるので、当初は「こんなの急戦で何とかなるさ」と思っていました。しかし四間飛車側も、美濃囲いの”コンパクトさ”と”1路の遠さ”を生かした受け方は最初から捨て、既存の戦い方を脱却しつつあると感じます。
個人的にはもう振り飛車というより、右玉の亜種ぐらいに思っていますw

もちろん、研究が進んで「やはり急戦が有力」となる可能性もあります。注目はしています。していますが…自分であまり指そうと思えないのは、あまりにも振り飛車チックでないからでしょうか。

きっと頭が固いですねw

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KKK 2020/8/15

土曜日です。
来られる方はご一報ください。

-駒磨き-

大したものでも無いけれど、いつも使っている駒を磨きました。妙にピカピカになった気がします。はっ、元々が汚かったのか!w

それぐらい使いこんでいるということで。

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KKK 2020/8/8

土曜日に行います。


将棋小話 -最新横歩取り △4二玉と△4二銀-

以前横歩取りが少なくなっていることをブログでも書きましたが、最近復活しています。ずっと指し続けていたプロ(横山七段、飯島七段、上村五段など)の後手番の勝率は現在かなり高いと思います。これは先手の対策がおざなりになっていることもあるかと思われますが、もっと指す人が増えれば情勢は変わるでしょう。タイトル戦でも永瀬二冠が採用しています。



上の図が横歩取りの出だしです。(初手から▲7六歩△3四歩▲2六歩△8四歩▲2五歩△8五歩▲7八金△3二金▲2四歩△同歩▲同飛まで)

ここで△4二玉と上がるのが一番ホットな形です。新手とは言えませんが、この手が注目されるは初めてでしょう。    

(1)△4二玉▲3四飛△3三角



そもそも△4二玉という符号は普通横歩取りで出てこなかったものです。△8六歩を保留しているのも新しい感覚で、相掛りのようですね。実際問題、(特に青野流で)8筋を切ると浮いた飛車を狙われたり、8筋に歩を叩かれたりします。
ここから現代将棋らしく桂の活用を急ぎます。

上図からの指し手①
▲3六飛△2二銀▲2六飛△7二銀▲5八玉△7四歩▲3八銀△7三桂



陣容整備を見れば、明らかに後手の攻撃陣が先に整っている。もちろん形勢は互角で、ここからは研究課題でしょう。

飛車先を交換してこないならということで、8筋を受ける指し方も試みられています。

②▲5八玉△2二銀▲7七角


▲7七角と上がった将棋も複数ありますが、どこで上がるのがいいかはまだ謎。いずれにせよ、この△4二玉はまた指されること間違いなしでしょう。要注目です。
横歩取り系ですが後手が一発で倒されるような形ではないので、現在の環境では腕力で勝負したいアマにもオススメできます。

本流の横歩取りでは、青野流が全盛。先手はこれしかしてこないとまで言える。その青野流対策は必須ですが、これは後手が対策を散らしている印象を受けます。私がオススメなのはこれ。

(2)△8六歩▲同歩△同飛▲3四飛△3三角▲5八玉△4二銀



▲5八玉が青野流の意思表示と言えますが、△4二銀と上がるのが骨子。これも以前から青野流対策としてあったものの、△4二銀自体は横歩取りではほとんど見かけない形です。

上図からの指し手①
▲3六歩△2二歩▲3七桂△4一玉▲3八銀△7二銀


青野流完遂には△2二歩~△4一玉がガッチリした陣形です。以前はそれから△6二銀~△5一金と指していましたが、△7二銀と一手で引き締めるのが現代的。後手は飛車を引き上げ、△2八角を伺いながら指すような感じになりそう。

②▲3六飛△5二玉▲2六飛△2三歩▲8七歩△8四飛▲3八銀△7二銀


△4二銀ではもう普通の横歩取りに戻せない。よって▲3六飛~▲2六飛と構えるのも普通の考え方です。しかし後手はあっさり△2三歩と打ってしまいます。昔なら「横歩でこれじゃダメ」と言われそうですが、△4二銀型は玉周りがしっかりしていて実戦的。

最新動向に興味を持って自分で試してみるのは大事です。読者の方もぜひ指してみてください。

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夜勤明けの休みにブログを更新する、そんな感じ

日曜日は王将戦の1次戦がありました。

①T山くん
小学生有望株。
戦型は彼の1手損角換わりに。私は早繰り銀で対抗します。5五から銀を捌きを目指すも相手がいなしに懸かる展開で、普通は逆を持って指しそうな形(ベテランの味的な意味で)。角でいつでも王手が掛かる形で難しかったものの、露骨な攻めが上手く刺さりました。攻め切って、○。

②S藤五段
地区予選勝ち上がり組ですが、確実にシードを虎視眈々と狙っているであろう1人。
振り飛車党のS藤くんの作戦は四間飛車。今回は穴熊を採用します。インチキ気味に右銀を引き付けにかかり、咎めるべく相手が動いて捌き合いに。本譜はそれでもやや指せると見ていました。端攻めに対し受けに回った後、反撃のターンが回ります。しかし自玉方面も絡まれて、寄せが全然見えず焦りが募る。最後は時間に救われて、○
後で考えたら寄せはあった気がする、やはり冷静じゃなかったか。

③A池くん
奥越では代表常連ですが、彼の年齢ならシードを目指してほしいところ。
vs雁木に早繰り銀。継歩から3筋を飛銀桂で攻めかかるのは一応理想形です。銀を打ち込むのは露骨でやや筋が悪いかと思ったものの、形勢はこちらが優勢か。反撃も自玉に近いので怖いところでしたが、手順に固めて憂いを無くします。押し切り、○。

④S木さん
すぐ兄の親戚の方。
将棋は横歩模様から力戦に。激しい展開になり、どちらの玉が先に仕留められるかという展開になります。居玉の私の玉が縛られて詰めろが掛かるも、そこから連続王手がスタート。短手数勝負を読み切り、○。

⑤O滝六段
角換わりに。私の最近よくある腰掛銀に、O滝さんが右金を固める力戦調の展開。桂ポンの筋で仕掛けていきます。相手が飛車のコビンを開いたのがやや危ない手で、右桂を狙って手を作ります。O滝さんも飛車を切って勝負にでますが、玉を泳いで余せそうと見ていました。ただ本譜は断固と金の活用で攻め合い。1手勝ちで、○。

⑥N藤五段
シード返り咲きを狙う、The常連。
N藤さんお得意の1つ「43戦法」に対して、私も得意の対抗策を選びます。馬を作って満足し、いわゆる店仕舞を狙うも、微妙な成果で難しい中盤に逆戻り。しかも失敗して手を作られてしまいます。仕方なく「よし、本気で粘るぞ!」と決意し桂を打った瞬間、ノータイム角切りを食らう(うっかり)w 自玉が瀕死状態に陥りますが、玉頭戦(笑)に全てを懸けます。ホントは全然届いていなかった気がしますが、プレッシャーを与えるのは大切。最後は気合の即詰みで、○。

というわけで6連勝発進でした。
同じくN西六段、2438六段(坂井地区予選から参戦)、K下五段(同じく坂井地区)が6連勝でトップ集団です。

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KKK 2020/8/1

土曜日です。


将棋小話 -王位の勝負手-

さて、以前にも取り上げたこの局面を覚えておいでだろうか。



この局面が王位戦第1局、藤井聡太七段(当時)vs木村一基王位の対局で指された。△4四歩と突き、同形を維持する指し方はそれほど多くない。
以下、▲4五歩△同歩▲同銀に△5二玉がまた珍しい手である。



この手がプロで指されたのは割と最近のはずだが、角換わりを得意とするプロならきっと一度は考えたことがあるに違いない。一見有力そうに見えるこの手が、しばらく指されずにいたのは何故か。それはきっと、この手を指した瞬間にソフトの評価値がガクンと落ちるからに他ならないと思われる。
私もまさかこの手がタイトル戦で指されるとは、思いもしなかった。(こんなことなら以前の記事で取り上げておくべきだったw)

以下、王位戦は次のように進む。
(1)▲2四歩△同歩▲5四銀△同歩▲4五桂



これは少し先手が捻った印象。木村王位も本線では無かったのではないかと推察する。ここから△4四銀▲7五歩△4五銀▲7四歩と進んだが、先手の藤井新棋聖が優勢になった。

そこで△4一飛▲4六歩△4四銀はどうだろうか。先に△4一飛とすれば歩を打たせて、▲7五歩の攻めを緩和することができる。


①▲2三銀△同金▲3二角△1三金▲4一角成△同玉▲8一飛△6一銀▲9一飛成△5二玉



▲2三銀が見えた方は鋭い。しかしあっさり飛車を取らせてしまうのが好手。この手順は私の昔の研究だが、意外と後手陣に耐久力がありそうだ。後手も指せると思う。

②▲8三角△4五銀▲同歩△6三銀▲7五歩△4五飛


棋譜コメントでは▲8三角で先手よしと書かれていた。おそらくここらに王位の誤算があったのではないか。しかし、先に△4五銀と食いちぎっておく手がある。一応上図まで進行すれば、△4五飛が7五の歩取りにもなっている。
ただ、この変化を(ウチの)ソフトは先手やや良しと評価している。
△5二玉に対し、最も自然な攻めはやはり▲7五歩だ。

(2)▲7五歩△同歩



▲7五歩にどう指すのかは非常に難しい。個人的には△同歩と取るのが良いのではないかと思っている。むしろ誰か教えてくださいw

①▲7四歩△4一飛▲8二角△4五銀



苛烈な攻め合い。後手を持って自信はない。

②▲5四銀△同歩▲7四歩△4一飛▲4五銀△9二角


この変化は一見上手く切り返したようだが、評価値はやっぱり先手がよい。

結局どの変化も、後手目線ではあまり良くないという結論になる。もちろん違う変化が眠っていたり、形勢判断が間違っている可能性もある。

しかし穿った見方をするなら、敢えて王位がこの将棋をチョイスしたのは、挑戦者を容易ならざる相手と見ている証左ではないか、と私は感じました。
こういうことを考えてみると観戦もまた面白くなりますよね。

さて、次回のテーマは久しぶりに「横歩取り」の予定です。

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KKK 2020/7/26

日曜日に行います。

この日は野々市将棋大会が元々あって、今年は参加したいと思っていたのですが、残念ながら中止になったようです。
福井でもコロナ感染がポチポチ出ています。気を付けましょう。


将棋小話 -角換わり2枚銀-

最初に誤解のないように言っておくと、「2枚銀」という形はおそらく矢倉が発祥で(違ったらスマヌ)、角換わりでそう呼ばれる形はありません。今では▲4六銀+▲6六銀と繰り出す形を一般的にそう呼び、ゴキ中で現れることが多いでしょうか。



今回は角換わりの後手早繰り銀の変化です。
図は△6四銀に▲5六銀と出たところ。後手としては△7五歩と突きたいのですが、▲6五歩と突き返されて先手がまずまずと見られています。名人戦で指された将棋が有名です。よってこの局面では、△6四銀自体がイマイチだと考えられてきました。(というかそういう現状認識があると思われる。)

ここで△4四銀と2枚銀を発動するのが今回の主眼です。



たぶん新手。私は以前ネットで指されて存在を知りました。

角換わりでは角という強力な攻め駒を持っているので、普通は銀をもう一枚繰り出す必要はありません。違和感は拭えませんが、やはりガンガン攻めたい方にはオススメです。先手が3六歩と突いている形で採用するのが良いでしょう。

ここで先手は主に(1)▲4五歩、(2)▲6五歩、(3)▲4八金、(4)▲5八金が考えられます。
(1)▲4五歩△5五銀左▲4七銀△1五角▲6八玉△3三角



出てきた銀を歩でアタックする(1)▲4五歩、(2)▲6五歩は指してみたくなる手。当然
5五にぶつけていくのですが、▲4五歩には△4六角と打つ手も有力。▲4七銀は銀交換を避けて弱気なようでも、位を取ったのに盤上から駒が減るとスキだらけになります。しかし△1五角と打つのが意表で、時間差で△3三角が面白い。上図まで進めば後手ペースと断じていいでしょう。

(2)▲6五歩△5五銀右▲4七銀△8四角▲6七金△7三桂▲5六歩△6五桂▲5五歩△7七桂成▲同桂△6六銀



(2)▲6五歩には以下△8四角と今度は反対側から攻め続ける。△5七角成と△6六銀を同時に防ぐ▲6七金ですが、桂を活用します。上図まで進んで、いい勝負。一応先手は桂得ですが、ここまで攻められては自信はない。人によってどちらを持ちたいかは分かれるかもしれません。

(3)▲4八金△7五歩▲2四歩△同歩▲同飛△2三歩▲2七飛


(3)▲4八金はコビンをカバーし、とりあえず2筋を替えておくことを目指しています。基本的には何をされても2筋交換して▲2七飛と引く感じ。▲2五飛は△3三桂が当たるので、▲2七飛が自然。今では中途半端な▲2七飛も違和感が無くなりました。
上図以下は△7六歩▲同銀△8六歩▲同歩△同飛▲8七銀△8二飛▲8六歩…ぐらいが普通の進行か。本当は▲8七銀で▲8七金とやりたいのですが、▲8七金△8二飛▲8六歩に△8八歩から千日手を狙う筋があります。
先手からすると左辺が下がったのがやや不満で、後手からすると折角の△4四銀がボケた感があります。これも好みがわかれそう。

(4)▲5八金


(4)▲5八金が本命か。 

①△7五歩▲同歩△同銀▲4五歩△3三銀▲3七角△6四歩▲6七金右



△7五歩には堂々▲同歩と取り、▲4五歩で銀を追い返します。▲3七角~▲6七金右となれば手に乗って厚みを築き、先手がやや指せそう。

②△3一玉▲6八玉△7五歩▲6七銀


△3一玉は堅くなってないので、かなり指したくない手。(むしろ△4二玉としたいぐらいだ。)先手も▲6八玉と手を入れ、ここで△7五歩と突っかけます。玉が近くなったので、今度は▲6七銀として銀を出させないのが自然な流れ。
この局面、最初は「先手有利」まであるかと思ったのですが、難しい形勢だそうです。N西さんなら後手を持って余裕で指し回しそうですが、私には実戦投入する度胸はありませんw

というわけで、やっぱり眠る研究になっている…

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