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男子はいつまでも中2病、がコンセプトの将棋ブログ。

体感340m/s Phantasm

恥ずかしながら戻って参りましたw

さて、明日はもう県竜王戦です。GW(ぐーたら週間)だからって無為に過ごさないよう、将棋に励んできたわけです。

4月29日は2438名人にお呼ばれして金沢大学の研究会に行ってきました。都合をつけて福井からT田五段とS戸川(金大将棋部名誉部長?)と共に遥々敵地(?)へ、T田さん運転手ありがとうございました。総勢20人ほどでしょうか、大学生の活気あるレベルの高い研究会でした。
私の対局はというと…

①vsK澤くん。金大将棋部に入ってから実力をつけている2年生、春大会レギュラーの1人。
戦型は私の振り飛車。▲7六銀~▲9七桂~▲8五桂と頑張ってさばく。そんなんで捌けるんですかと後輩せっちゃんに言われてしまう辺り悲しい信用ですが、なんだかんだで捌けた気がしていました。ただ自分の美濃より相手の左美濃の方が広く、攻め合いで足りず×。うーむ、朝ごはんを抜いたのが敗因かw

②vsA木くん。スーパールーキー。高校竜王。まじやばい。
戦型は私の1手損角換わり。相手の自陣角(▲4六角)に△2二角と打ち返し、端攻め。対局中は難しいと思っていましたが、以下攻め合いの様相でやや私の方に分がある感じだったでしょうか。自玉への攻めをかわし、1手差で寄り切って○。お昼のご飯おかわりが勝因。

③vsM野くん。押しも押されもせぬ金大将棋部エース。
戦型はM野くんの三間飛車に、穴熊で対抗。戦いが起こったところは少しマズった気がしていましたが、いい勝負になりました。中盤の自玉側の受けが何度かしくじっていた感じで、銀の打ちこみに秒に追われて角を逃げたのが大失着。完全にやられた…と思いましたが思い出王手にM野くんも玉の逃げ方を誤り、飛ばされた穴熊の▲7七桂が▲8五桂と逆に詰めろ逃れの詰めろになって大逆転、○。

④vs2438くん。ジョーカー。
戦型は横歩取り。2438くんの作戦はやや意外な青野流、▲8七金△7五飛▲7六歩に△8六歩と打ち返す定跡通りの切り返し。もちろん研究範囲の進行だったようで、対して▲6五桂と跳ねるのが凄い一着。私は全然知らなかったw その後は手探りで指し継ぐことになりましたが、いつのまにやら届かない将棋になっている…。飛車を切って必死の反撃を試みるも、寄りはなく×。

金大将棋部の皆様、ご招待いただき本当にありがとう。おじさんに絡まれても嫌な顔することもなく、あぁなんてみんな清々しい好青年なんだ…とおじさんは思っていましたw


5月2日、名人戦の全国一斉解説会が今年も開かれました。福井会場には西川和宏六段が来訪。西川六段と言えば親子2代で棋士というサラブレッド家系ですが、お父さんと違って自身は開拓的な振り飛車党。最近は角頭歩戦法でお馴染みで、他の有力棋士も追随しています。

福井の解説会は毎度のことながら先生のことなんて歯牙にもかけない意見がバシバシ飛び交います。あんまり西川先生をいじめないであげてくださいw
次の1手問題もありました。景品の大山先生「王将」駒袋はぜひほしかったのですが、どうも私は人と違う手をやりたいらしい。西川先生には「筋が良い」「格調高い」と褒めていただきましたが、見事に外れましたw

次の日は指導対局。私も参加。本当は角落ちレベルのこた(仮ですが、図に乗って平手で挑戦。昨日ちょっと角頭歩の話題を振っていたのが功を奏して、狙い通りの戦型になりました。自陣角を打ってから銀冠~穴熊に組みかえ、右桂をぶつけて開戦。その後駒得して有利になりました。玉頭からのラッシュをなんとか余し、取った飛車で反撃。緩めてもらって○。

N西さんと私で「なかなかコンビ」、意外となかなかのものでしたw
西川和宏先生、ありがとうございました&大変おつかれさまでした^^


さて、明日の準備は万全ですか?

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ジキルとハイド

博士、お許しください!

支部名人戦西日本大会に行って参りました。
福井県からは、支部名人戦:K縁さん、私。シニア名人戦:Y本さん。支部対抗戦:N藤くん、T川兄くん、Tくんが出場しました。

私は木曜になんとか週の仕事を終わらせ(押しつけ)、金曜のお昼頃Tさん親子と共に福井を出発。JR~阪神電鉄を乗り継ぎ、尼崎(兵庫県)の地に遥々降り立ちました(大げさ)。

指導対局は見てるだけ。Tくんは今日NHK杯に出ていた桐山九段に飛車落ちで。しっかり攻めて見事勝利しました。
前夜祭の頃にはK縁さん、N藤くん、T川くんも合流。支部戦前夜祭お決まりのご飯争奪バトルは若いのに任せて、私は食べるw 小3のTくんがあっちこっち好奇心旺盛に動き回るので、注意を配る。今回は、いつものハイパー籤運は発揮されませんでした。

土曜日、9時。対局開始。

私は予選一回戦、Y永氏(福岡)と対局。
戦型は横歩取り。後手Y永さんの△3三桂戦法というやや意表をつかれる出だしに。私も趣向を凝らして、相振り飛車の相金無双のような将棋になりました。構想通り左銀を進出して1本取ったかと思いましたが、攻めを逡巡したため相手に嫌味を突かれて嫌な形に。ただ相手の疑問手もあって、こちらの攻めが急所に入り始めました。しかしそこからヨレて、玉が上部に来て形勢は混沌。今度は逆に受ける展開になり、相手の攻めが細くなって切れが見え始めたかと思った瞬間。相手にバシッと銀を打たれて、何事かと思ったら自玉が詰んでいる…。頓死で×。(わずか7手詰…逃げ道を塞いでいた垂れ歩を払っていたら切れ筋でした。)

気を取り直して二回戦。相手はH脇氏(和歌山)。
気を取り直してと言いながら、先の局面がフラッシュバックしまくる序盤。私の四間飛車穴熊に、H脇さんの居飛車穴熊という今時の将棋。私が飛車を4筋から6筋に転回し、相手が3筋から歩を切ってきました。序盤は手堅くさしていたつもりだったのですが、簡単な手が読めておらずいきなり悪くなってしまいました。相手の穴熊が非常に堅くどうしても1手足りないと感じていましたが、秒読みに追われ攻め合いに突入。ただ穴熊の殴り合いは角とかの攻防手がないとどうしても速度が逆転しません。結局自玉が必至になり、いわゆる最後のお願いの王手。完全に観念していましたが、悪運保存の法則は存在する。なぜか○。(今度は頓死で拾う。なんてことだ。)

予選突破を掛けた三回戦。相手はM越氏(大阪)。
戦型は矢倉。M越さんの2枚銀矢倉という最近屋敷先生が多用した戦法に。これも予想外の進みとなってしまい、私としては自然に指したつもりでしたが作戦負けの様相だったでしょうか。本局はさらに相手がつっぱって、角を生け捕りにくる伸るか反るかに。ここからの折衝は互いに何度か間違えたと思うのですが、一度取られた角を取り返し少し局面が収まりました。一時の小康状態は嵐の前の静けさ。そこからはお互いガンガン攻め合って、熱戦が展開。秒読みの中必死に読んで攻めては受け、勝ちを探しましたが相手玉が残念ながら寄りつきませんでした。最後は持ち駒ピッタリで中段で詰まされ×。

予選通過できなかったのは残念ですが、最後の対局で力は出せたでしょうか。悔しさを忘れず、次の対局につなげなければいけないと感じます。

本当は、自分の頭に爆弾を仕掛けて放り出してやりたい。

他の福井県代表の結果は、K縁さん、団体メンバーは残念ながら予選敗退。Y本さんは流石の予選通過でしたが一回戦で敗れ、福井から2日目に残ることはできませんでした。

さて、最近あまり記事投稿ができていませんが、今度の更新も県竜王戦後になると思います。
お許しください。

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曖昧思考ビットレート

今日は朝、何人かの方から「とりこぼさないように」と激励を受けたのですが、そんな気持ちになれるほど余裕はないんだよなぁ。。。

さて、ボカロの曲名みたいなタイトルで始まるは、県王将戦の1次戦。今回は総勢23人、大リーグ戦の始まりです。

①vsO村くん
初戦はB級勝ち上がりの中学生。といっても侮るなかれ、既にA級3位入賞経験もある期待の若手です。
戦型は私の藤井システム模様に、天守閣美濃。なんだかんだあって角交換四間飛車みたいな形になりました。先手のO村くんが自陣角で打開しましたが、金を使って角をいじめ指しやすくなりました。押し切って○。

②vsS藤くん
これまたB級勝ち上がりの23歳。彼のことは知らなかったのですが、振り飛車の非常にしっかりした将棋を指していました。
本局は彼の四間飛車に私が急戦。棒銀に対して中飛車に振りなおされ、ソデ飛車から仕掛けていきました。こういう古い将棋は、私に一日の長があったでしょうか。中盤の競り合いで優勢になり、飛車を取り切って中押しで○。

③vsS木三段
すぐる兄さんの叔父様。
戦型は矢倉に。私としてはじっくり指したかったのですが、最近の傾向か動かれて中央で乱戦になりました。途中いい勝負かと思っていましたが、相手の動きに合わせて飛車を中央に据えることに成功し有利に。そのまま5筋をガジガジ攻めして○。

④vsM川四段
奥越の実力者。
私の先手で横歩取りを目指し、▲7八金と上がらず▲2四歩△同歩▲同飛△3二金▲5八玉のソフト流。1歩得ながら局面が落ち着き、後手に堅陣に組まれて動くのが難しい展開に。積極果敢に攻めましたが、本当にうまくいっていたのかは微妙でした。玉頭戦で手に入れた桂で飛車を殺し、優勢に。寄せ切り○。

⑤vsTくん
驚異の小学3年生!もちろん王将リーグ入りは最年少記録です。
私が四間飛車にして、Tくんの玉頭位取りに。位取りのような大きい将棋が好きなようです。私が玉横のソデ飛車で攻め、玉頭戦になりました。自信がない展開でしたが、交換した金を重く角取りに打ってきたのは筋が悪い手でした。飛車を切って角を捌き、打たれた金を遊ばせて寄せ切り○。

⑥vsF嶋四段
相手の先手中飛車に私は角道を開けず、△7四歩~△7三銀と出ていく後手番超速。昔からネット将棋などでは指されていた手でしたが、最近アレンジされてプロの将棋にも現れています。本局は上手くいい形を作ったと思ったのですが、角切りから銀を厚く打って私の飛車を抑えられたのが好手。自然に指していたつもりだったのですが、劣勢になりました。相手の美濃の玉頭から香や桂を集めて攻めかかりましたが、受けに回ったらダメだからむちゃくちゃ攻めてるという感じ。しかし、全く成算がない攻めがなぜかつながってしまい、結果は○。(相手の受けが悪かったわけではなく、これがつながったのは奇跡でした^^;)

⑦vsM下五段
相手の1手損角換わりに。力戦になりましたが、桂を殺して優勢に。この対局はやや一方的に攻め切って○。

今日の結果は7勝で、まず上々のスタートになりました。将棋の内容の方は、全体的にはそれほど悪くなかったという気がします。だけど勘違いや雑な手もあり、やはり反省点はありました。人間である以上、完璧な読みというのは不可能でしょうが、それでも最大限の頭を回す努力は必要だと思います。


こた(仮目線の全体の情勢。
やはり上位陣は安定感があり、T川四段6-1、N六段7-0、K五段5-1、T五段6-1と勝ち星を重ねています。そこに割り込もうとしているのがキノ5-2、せっちゃん6-1。ですが今日の殊勲は、誰を置いてもY五段でした。上位陣を2人食って5-3は、私が言うのは僭越ですがお見事な成績です。

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1つ分の陽だまり

皆様、AbemaTVはご存じでしょうか?
インターネットで見るTVなんですが、ちょっと前に「将棋チャンネル」が開設されました。A級とB級1組は最終局が生放送され、私も楽しんで見ていました。

というわけで、去年につづいて今年度の順位戦リポート。

A級
挑戦:稲葉八段
降級:森内九段

挑戦権を得たのは、去年B級1組を抜けてきた稲葉八段。天彦名人に続いて新鋭がいきなり挑戦となりました。若手同士の名人戦、というよりタイトル戦は羽生世代台頭以降なかったので、新鮮な対決です。勢いに乗って2年連続の新名人誕生となるのか、それとも天彦名人の初防衛か。それにしても、正直なところ稲葉八段が挑戦は意外でした。もちろん稲葉八段の強さは異論をはさむ余地がないのですが、超一流がずらりと並んでいるクラスですから。新時代到来?でしょうか。
一方、降級の憂き目を見たのは森内18世名人。今期もイマイチ成績が振るわず、最終局では当の稲葉八段に先手番で千日手にしてしまったあと、指し直し局をやや一方的に押し切られてしまいました。千日手局は森内九段自身が後手を持って上手く指していた前例があって、それをベースに考えていたのではないかと思いますが、稲葉八段がそれを離れて上手く千日手にしました。たぶん研究だったのだろうと思います。

(私の勝手な)来期予想
本命:羽生三冠
対抗:渡辺竜王

来期も相変わらずぎちぎちに厳しいA級。ただ、私は羽生さんがいたら本命は常に羽生さんです。え、面白味がないって?w ただ、やはりオッズが低いのはこの2人ではないでしょうか。

B級1組
昇級:久保王将、豊島八段
降級:飯島七段、畠山鎮七段

王将に復位した久保王将が、順位戦でも格の違いを見せてラス前に昇級。
豊島さんは私と同い年。見事A級八段を決めました。昨年私は本命に挙げていましたが、途中で負けがつき昇級は厳しくなっていました。それでも折れず最後連勝したのが逆転昇級に結びつきました。しかし笑う者あれば泣くものありで、山崎八段、阿久津八段は惜しくも届かず。
降級は飯島七段、畠山七段。郷田九段が降級争いという意外な展開の中、最終局の郷田vs飯島戦は鬼勝負でした。

来期予想
本命:糸谷八段
対抗:阿久津八段

去年にも増して超鬼クラスと化しているB級1組。もうA級2組でいいと思う。
正直予想は超困難ですが、若手実力者の糸谷八段でしょうか。対抗も悩みますが、順位がよくA級経験もある阿久津八段を押します。(阿久津八段の綺麗な将棋が好きなので、若干ひいきが入っていますw)最強世代、中堅実力者、怒涛の若手軍団と見渡す限り猛者揃いです。

B級2組
昇級:斎藤七段、菅井七段

若手強豪の2人が昇級。菅井七段は常に順位戦で高勝率を上げ、今回は順位がいいので大本命でした。もう1人は接戦になるかと思いましたが、斎藤くんが連続昇級。B級1組でも大暴れしそうな2人です。

来期予想
本命:中村太一六段
対抗:澤田六段

タイトル挑戦2回の中村六段が一歩抜けていると思います。対抗は、現時点での単純な技術だけなら藤井九段を押したいのですが、順位戦ということを考えると澤田六段と予想します。

C級1組
昇級:横山六段、大石六段

大所帯でいつも渋滞するクラス。私の一押し船江先生は、残念ながら星が伸びず。横山六段は苦労人ですが、全勝は見事の一言。大石六段も1敗のみで素晴らしい成績でした。

来期予想
本命:永瀬六段
対抗:千田六段

ド本命は永瀬六段。今期は9勝ながら順位最下位で頭ハネ。むしろ来期はこれ以外あるのかレベルの実力者。対抗は有力者がたくさんいますが、やはり棋王王手をかけている千田六段。ただ千田くんはイマイチ強さがピンとこない感じがして、個人的には自信を持って押しにくいところがありました。一押し先生の他にも今年度高勝率の佐々木五段、青嶋五段などなど有望若手が多いので、難しいところ。

C級2組
昇級:西尾六段、門倉五段、近藤五段

始まる時点でこの予想をしたものはいまい。いい意味で裏切ったのが西尾六段、門倉五段の2人。西尾六段はソフト風の作戦で成績が上向いていましたが、見事厳しい順位戦を最後まで勝ち抜きました。そして門倉さん、美人の奥様をゲットしましたが、まさか昇級までゲットするとは(失礼w)。近藤五段は、王将リーグ入りを決め羽生さんに金星を上げている実力派。またもや強い若手がでてきました。

来期予想
本命:増田四段
対抗:佐藤伸哉六段、藤井四段

去年も本命に挙げていた増田四段ですが、今年は新人王も取ってやはりといった活躍をあげました。ただ順位戦は後半に連敗してまさかの失速。ただ来期は大本命と言っていいと思います。
対抗は有力な若手が多く難しいのですが、あえてサトシン先生を押します。あえて、と言ってしまいましたが実力派で毎年好成績。今年も順位がよく、有力な昇級候補でしょう。
そしてこの人を放っておくわけにはいくまい、藤井聡太四段。本命に挙げている増田四段に企画対局で勝ち、公式戦も未だ負けなし。駆け抜けていく様が見たいと思っている方は、たくさんいるのではないかと思います。

1年順位戦を戦い、日の目を見るのは本当に少しの人だけ。
でも1局1局はきっと来年に繋がっています。(普通の〆)

業務連絡:そろそろキノのコメントがほしいと思う今日この頃。

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横歩取りvs△7二銀型 先手▲5六飛作戦①

しばらく大会はないのですが、なんとか強くなろうともがいている最中です。
しかし大会がないとやはりブログネタが無いのです。あまり放置しているとただでさえ少ない読者の皆様がさらに少なくなってしまう気がするので、最近私が考えている横歩取りについて語っていこうと思います。

初手からの指し手
▲7六歩    △3四歩    ▲2六歩    △8四歩    ▲2五歩    △8五歩
▲7八金    △3二金    ▲2四歩    △同 歩    ▲同 飛    △8六歩
▲同 歩    △同 飛    ▲3四飛    △3三角    ▲3六飛    △8四飛
▲2六飛    △2二銀    ▲8七歩    △5二玉    ▲5八玉    △7二銀
▲3八金    



最近流行りの後手は△7二銀型+△5二玉型。△7二銀型でもいきなり△6二玉としてひねり飛車模様を目指すのもあるのでしょうが、これは全く違う将棋になります。先手も▲6八玉型や▲3八銀型があり、どれも1局。今回は▲3八金~▲4八銀の中住まいを考えていこうと思います。

▲3八金からの指し手①
△2三銀    ▲4八銀    △2四飛    ▲同 飛    △同 銀
▲8六歩    △8八角成  ▲同 銀    △3三銀    ▲8五歩    △4四角



こた(仮の形勢判断:先手指せるはず。
まず後手が△2三銀とする形。いきなり形を決めているので、△2四飛のぶっつけ一点狙いなところがあります。個人的には先後どっちを持ってもあまり好きではない将棋。
さて、上図まで進むのが定跡手順ですがこの局面、プロで後手を持って勝っているのは佐藤天彦名人のみ。一時期流行しましたが現状では先手よしと見られ、ほとんど指されない形になりました。

▲3八金からの指し手②
△1四歩    ▲4八銀    △9四歩    



わずか3手ですが、変化の多い局面です。
まず△1四歩ですが、ここではもちろん△7四歩も考えられます。ただ、プロ間でこの手は見たことがありません(実際は何局かはあるのかもしれないが)。▲3八銀型に対しては非常に多い△7四歩ですが、▲4八銀型は桂で攻めても中央が厚いことが理由でしょうか。まぁ本譜の順があるのも大きいとは思いますが。
次の▲4八銀では▲1六歩とお付き合いしておくのも有力ですが、これは自然な指し手でしょう。
そして△9四歩では△1五歩も実戦例の多い指し方。今回は△9四歩の変化に絞ります。一見端歩ばかり突いて手得を放棄しているようですが、狙いはあります。まずは定跡手順の一例から。

△9四歩からの指し手①
▲3六歩    △8六歩
▲同 歩    △同 飛    ▲3五歩    △8八飛成  ▲同 銀    △5五角打
▲8三歩    △8八角成  ▲同 金    △同角成    ▲8二歩成  △2五歩



こた(仮の形勢判断:先手を持って自信がない。
▲3六歩の瞬間△8六歩と合わせて攻めかかるのが、有力とされる手順。△5五角打に▲7七桂は、△8七歩▲同金△1九角成▲3七桂に△1五角が好着で後手よし。これは△1四歩型が生きた変化です。先手も8筋から、と金を作りにいきますが、2枚替えにして飛車先を一本叩くのが手筋。応手を見て手を変える狙いです。最終盤まで調べなければいけない変化ですが、私の感触では先手自信がありません。

△9四歩からの指し手②   
▲5六飛    



そこで私がずっと考えていた手が、▲5六飛と回る手。△7二銀型は中央が薄いので、理に適った一着だという気がします。

▲5六飛からの指し手①
△6二金
▲3六歩    △7四歩    ▲3七桂    △6四歩    ▲3五歩 


こた(仮の形勢判断:先手十分。
放っておけば▲3三角成~▲7五角が痛打になるので、△6二金は自然な1手です。これには▲3六歩から桂馬を活用にかかります。事前に▲5六飛としておけば、後手から合わせの歩で速攻はありません。そこで後手は中住まいを発展させ先手の手詰まりを狙います。昔はなかった指し方ですが、実際打開できるの?と問いかけています。しかしこの局面では、▲3五歩までで先手が十分だと思います。端歩の2手がイマイチ利いていない感じです。
以下△6三銀ぐらいなら、▲3四歩△8八角成▲同銀。そこで△8五飛から乱戦を目指すのが怖い手ですが、強く▲7七桂△3五飛に▲2七金!と受ければ先手指せると思います。

▲5六飛からの指し手②
△2四飛



よって△6二金ではつまらないと見て、△2四飛と後手も回ります。一番やってみたい指し方だと思います。プロ的にはこれで先手がつまらないと見られているのだと思いますが、はたして。

△2四飛からの指し手①
▲2七歩    △4四歩    ▲3六歩    △2三銀    ▲3七銀    △3四銀
▲7五歩    △6二玉    ▲6八銀


こた(仮の形勢判断:互角だが先手勝ちにくい。
先手が▲2七歩と受ければ、後手は△4四歩と角交換を拒否します。ここでは△4二角として△3三銀~△4四銀の活用も有力。
上図のように進むと、形勢は互角。後手はひねり飛車のイメージです。先手中住まいなのが戦いが起きるとイマイチな感じで、個人的には後手がしっかり美濃にして最後は堅陣を生かす戦いになりやすい気がします。

△2四飛からの指し手②
▲3三角成  △同 銀    ▲2七歩    △3四銀    



先手は先に角交換をしておきます。以下後手は▲3五角を防がなければなりませんが、△3四銀がいいと思います。△4四銀は▲8二角と打ち込んで先手が指せると見ます。

△3四銀からの指し手①
▲8二角    △3三角    ▲8八銀    △4五銀


こた(仮の形勢判断:後手よし。
それでも▲8二角の打ち込みには、△3三角が鋭手。そして△4五銀と出ればあら不思議、飛車が詰んでいます。▲6六飛なら△同角~△9二飛がありますし、▲9一角成なら△5六銀~△1五歩から端攻めを狙えば後手よしでしょう。

△3四銀からの指し手②
▲7五歩    △8二歩
▲8六飛    △8三銀    ▲7四歩    △6四角    ▲7三歩成  △同 角



こた(仮の形勢判断:先手を持ってなんとかしたい。
そこで△3四銀には▲7五歩と飛車の可動域を拡げておきます。後手は8筋を受けますが、▲7四歩の単突きが利きます。△同歩なら▲4六角の筋があります。よって△6四角と打って受けるぐらいですが、上図まで進めてどうか。形勢不明ですが、相手の形が悪くなっているので先手でどうにかならないかと思っています。

ここで一旦切ろうと思います。▲5六飛と回って自分だけの研究に持ち込むのも面白いかも?

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vs英春流 角交換型

角道を開けた英春流に対しては、後手から角を換えて指す指し方が有力です。英春流は5筋を既に突いてしまっているため、自然な腰掛銀にはできません。
それでは、見ていきましょう。

初手からの指し手
▲7六歩    △3四歩    ▲4八銀    △8四歩    ▲5六歩    △8五歩
▲5七銀    △8八角成



後手は自分から角交換し、そこから駒組みを進めます。飛車先交換はしばらく保留します。(後で手得するため)

▲同 銀    △3二銀    ▲7八金    △6二銀
▲6九玉    △4二玉    ▲5八金    △5二金右  ▲6六歩    △3三銀
▲2六歩    △3二金    ▲2五歩    △6四歩    ▲6七金右  △3一玉
▲3六歩    △2二玉    ▲7七桂    △6三銀    ▲7九玉    △7四歩
▲8九玉    △7三桂    ▲1六歩    △1四歩    ▲9六歩    △9四歩


長手数進めましたが、自然な順なのでわかりやすいと思います。後手番のポイントは、矢倉への入城を急いでいることと、銀を腰掛けず6三に置いていること。

△9四歩からの指し手①
▲4六銀    △4四歩



先手は一通り組みあがったので、斜め棒銀で仕掛けを狙う手が考えられます。これには△4四歩と一回膨らんでおくのが良いかと思います。

△4四歩からの指し手①
▲3五歩    △同 歩    ▲同 銀    △3四歩    ▲2六銀    △7五歩
▲同 歩    △6五歩


こた(仮の形勢判断:後手指せる。
まず、先手が▲3五歩から単刀直入に仕掛ける指し方から。3筋を交換しますが、玉を早めに入城しておいたおかげで△3四歩に▲2四歩が成立しません。よって▲2六銀から▲1五歩を狙いますが、この瞬間が銀の働きが悪くなっています。後手から反撃し指せる形勢でしょう。△7五歩▲同歩△6五歩に▲同歩なら△3九角で後手よし。

△4四歩からの指し手②
▲5五歩    △8六歩    ▲同 歩    △同 飛
▲8七歩    △8一飛    ▲5六角    



▲5五歩として待った場合は、後手も8筋交換して飛車を△8一飛と引いておきます。△8六同飛に▲8五歩△同桂▲8七銀は、△7七桂不成が王手なのでダメです。▲5五歩の狙いは、▲5六角の自陣角。

△4三金右  ▲3五歩    △同 歩
▲同 銀    △3四歩    ▲2四歩    △同 歩    ▲同 銀    △同 銀
▲同 飛    △2三歩    ▲2八飛    △4五銀


こた(仮の形勢判断:後手有利だと思うが、玉形が薄いので油断禁物。
先手は自陣角の効果で攻めの銀と守りの銀の交換に成功します。しかし交換した瞬間に△4五銀で角が死にます。ここから▲同角△同歩に先手はどうするか。後手駒得なので、形勢はやや後手有利とみます。

△9四歩からの指し手②
▲5五歩    △8六歩    ▲同 歩    △同 飛



次に▲5五歩と位を取り、▲5六銀の好形を目指す指し方を見ていきます。やはり8筋を交換します。

△8六同飛からの指し手①
▲8七歩    △8一飛    ▲5六銀    △4九角


こた(仮の形勢判断:後手有利。
▲8七歩として▲5六銀と狙い通り好形を作りましたが、そこでぼんやりと△4九角と打っておくのが好打。この角を先手は殺すことができません。△7五歩の狙いもあり、先手困っていると思います。

△8六同飛からの指し手②
▲8七銀    △8一飛    ▲8六歩    △8五歩    ▲同 歩    △同 桂
▲同 桂    △同 飛    ▲8六歩    



よって先手は桂頭をカバーするために銀冠を構築します。しかし再度△8五歩と合わせ、桂馬も交換しておきます。先手はやはり局面を収めようとしますが、後手からの強襲は大丈夫でしょうか。

▲8六歩からの指し手①
△3九角    ▲2七飛    △5五飛    ▲5六銀    △同 飛    ▲同 金
△4四桂


こた(仮の形勢判断:やや無理筋。
ウチのソフトが示した手順。▲5五歩を咎めてはいますが、しかし如何にもやりすぎ感が出ています。攻め切るのは大変でしょう。

▲8六歩からの指し手②
△8一飛    ▲8八玉    △4九角



こた(仮の形勢判断:後手指せる。
やはり△8一飛とし、△4九角と打ちこんでいくのが本筋でしょう。この手の狙いは、△2七桂のいわゆるB面攻撃です。難しいところですが、後手が指せそうな局面です。

後手の作戦は角道を開ける英春流に対するとても有力な作戦だと思っています。ちなみに私は当初、△4二玉型で指す順をいろいろと考えていました。ただ攻めたときに後手の右辺からの反撃がきつく、なかなか上手くいきませんでした。この作戦はこれまでの棒銀や横歩を狙う作戦と違って、玉がしっかりしているのも心強い要素です。

▲5七銀型の英春流にはいろいろな指し方がありますので、皆さんもぜひ研究してみてください。
実は英春流にはもう1つ大きな鉱脈としてソデ飛車型があるのですが、その英春流対策はまた気が向いたら取り上げようと思います。

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頻闇の蛍

(しきやみ)
もう月は隠れてしまったけれど、まだ僕には小さな光が見えている。

なんのこっちゃというノスタルジック調な感じで始まりましたが、支部名人戦福井県予選が西別院で行われました。
毎年のことですが、団体戦のメンバー3人と、個人戦代表2人を決定します。

個人戦参加は腕に覚えのある12名。6人のリーグ戦に分かれて、各組1位2位のクロス決戦になりました。
①vsS五段。私の一回戦はいきなりの師弟対決。相手が石田流を目指したので、△5四歩から相振り飛車に。少し私が指せそうな流れで、徐々にですが差を広げていると感じていました。しかし角で飛車取りと来た手に対し、ノータイムで飛車を逃げた手が悪手。直後の飛車の陰にいた自陣の金を奪う手をうっかりしていました。自玉が薄くなり混戦模様でしたが、熱戦の途中で時間切れで○。

②vsN六段(県竜王)。角換わり模様に私が角道をクローズして矢倉に変化。早囲いを目指した手に対し、スキありと見てN六段が仕掛けます。自玉方面での戦いになりましたが、相手玉もまだ囲いの外で薄い形でした。以下銀のタダ取りに成功して優勢になり、押し切って○。

美味しい昼食タイム。S戸川と同じ死亡フラグを、キノが立てていたw
2438くん曰く、金大で「やまと流」が流行っているらしい。オレが作った戦法として広めてくれw

③vsT五段(県朝日アマ名人)。相手の角換わり振り飛車に。王将戦での反省を生かし、私が変化。これに対応し三間に振りなおされましたが、馬作りで有利になりました。自陣の金2枚を取らせる踏み込みの後、持ち駒を自陣にふんだんに投入して馬+金銀4枚のナゾ堅陣を構築。心を折って○。

④vsキノ(四段扱い?)。大阪から来た俊英、戦型は木田でのリベンジを誓う中飛車。前回の私は絶不調だった(言い訳)が、今回はそうはいかんぞ!と思っていましたが、なんかよくわからない駒組みの神経戦に。私の方だけ穴熊に組み替えることができたので作戦勝ち気味と思っていましたが、打開ができるかどうか。そう思っていたら、相手から攻められました。桂得vsと金の対抗でしたが、どうも戦いになってからの私の指し方が甘かったようです。攻め合いにならず、寄せ切られて×。(キノの持ち時間は戦いになった時点で6,7分、よく勝てたなw)

まだ1敗なので敗退が濃厚になったわけではないのですが、この時点で死神が呼んでいる気がしました。

⑤vsY五段。Y五段得意の四間飛車に5筋位取りを目指したところ、銀が3二にいるのにいきなり△5四歩の反発。そのあと私の角と相手の飛車を交換してどうかという将棋でした。序盤の私の指し方はやや淡泊だった気がしましたが、中盤でなんとかバランスを取りました。なんやかんやで○。

私のリーグは4-1で3人が並び、同率プレーオフに。まず運命の1位抜け振り駒で、最初に私が振る。歩が一枚。もう流れは完全に無いと確信した瞬間だったw
結局N六段が1位抜けとなり(持っている人はこの辺が違う)、私はキノと再戦に。

同率戦vsキノ。キノの1手損角換わりに。私は早繰り銀を目指しましたが、短い時間(20分打ち切り)を気にして序盤に甘い一手がでます。じり貧を恐れて仕掛けましたが、反撃されて明らかに不利な形勢に。リーグ戦と同じく と金を作られて焦らされ、いかに攻めを繋げることができるかという勝負になりました。相手も右桂を使って反撃し攻め合いになりましたが、丁寧に受けられたら苦しかったと思います。私の右桂が捌けたのが大きく、攻め勝って○。
キノは見事死亡フラグを回収してしまったw

決定戦vs2438五段(県名人、全国学生名人)。まくりの死神こと2438くんが待っているのが、2位通過の宿命。どの戦型でも勝てる気がしないが、とりあえずエースに託す矢倉に。対する2438くんの矢倉中飛車は、意外な戦型チョイスでした。(一度やってみようと思って研究していた作戦だったとのこと。)銀を犠牲に桂香を奪い、難解な将棋に進展。そして手が広くなった瞬間、受けに回ったのが敗着級の悪手でした。しばらくして自玉に必至がかかることに気づく…同時に気づいたのですが、受けに回らず攻めて難しい変化がありました。勝ち筋が見えなくなり絶望で出家する心境(?)でしたが、2438くんの手が止まります。その選択は、飛車ぶつけ。あぁ、これでも詰めろになるのか… 詰めろなのか? 詰めろじゃなくね? 正確には詰めろなのですが、王手をしながら自陣に利いている角を抜く手がありました。まだ逆転したのかまではわかったいなかったのですが、お互いギリギリまで時間を投入する中、2438くんの玉を自陣手前まで引っ張りだします。小さな光を捕まえて、○。

今年は、印象的で劇的なスタートになりました。
支部名人戦は4月です。まだ光は見えている気がします。


団体戦は、若手が大活躍でした。有力と見られたT円澄三段、S川三段らが敗退する中、今年のメンバーはN藤くん(高2)、T川兄くん(中2)、Tくん(小2)。やはり特筆すべきは最年少のTくんでしょう。実は1年ほど私と将棋を指している子なのですが、素晴らしい上達ぶりです。全国大会は団体戦も強豪ばかりですが、若手のパワーを期待したいと思います。

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2017

あけましておめでとうございます。
こんなブログですが、今年もどうぞ宜しくお願いいたします。

今年の目標ですか?婚活ですかねw

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英春流▲7六歩スタート

今までの英春流は▲4八銀や▲9六歩から始まっていましたが、普通に▲7六歩からスタートする英春流もあります。ちなみに牡丹が得意にしているのはこっち。メリットもあればデメリットもあるので、まずは進めていきたいと思います。

初手からの指し手
▲7六歩    △3四歩    ▲4八銀    △8四歩    ▲5六歩    △8五歩
▲5七銀    



前回までとの違いは、▲9六歩と▲7六歩が代わっていること。ここから前回の棒銀は先手が1手省略できているのであまり得策ではありません。

ここから△8六歩と交換しに行く手を考えます。単なる1歩交換ではなく、▲7六歩が早いことを咎めて横歩取りを狙っています。①いきなり△8六歩の交換と、②一度△3二金とする手を見てみましょう。

▲5七銀からの指し手①
△8六歩    ▲同 歩    △同 飛    ▲2二角成  △同 銀    ▲7七角
△8九飛成  ▲2二角成  △3三角    ▲2一馬    △9九角成  ▲5五桂



こた(仮の形勢判断:わからん。
△8六歩▲同歩△同飛には▲7八金と穏やかに指せば1局ですが、強く指してみましょう。飛車成の代償に銀を奪い、最後の▲5五桂まではありそうな手順だと思います。ここで△6二玉と受けるか、△7七桂のように攻めるか。既にどちらかが倒れていてもおかしくない局面です。形勢不明としか言いようがなく、英春党の方に聞いてくださいと申しておきますw 私の感覚だけの判断では、先手が残せそうな気がします。
先手が選べる展開なので、後手側を持ったら指す気がしない将棋です。

▲5七銀からの指し手②
△3二金    ▲7八金    △8六歩    ▲同 歩    △同 飛
▲6九玉    



そこで、一度手堅く△3二金としてから歩を切りました。先手は▲8七歩とすると△7六歩と取られるので(実際は取らせて▲2二角成~▲8五角もありそう)、▲6九玉とします。

▲6九玉からの指し手①
△7六飛    ▲2二角成  △同 銀    ▲7七金    △7四飛    ▲8八飛
△8二歩    ▲3九金    △3三銀    ▲6八銀上



こた(仮の形勢判断:ちゃんとやれば後手も指せる。
当初の狙い通り横歩取りを完遂すると、先手は角交換から▲7七金とするのが英春流の狙い。以下▲8八飛と大転換して、歩を謝らせることに成功します。ただし後手にも主張があり、▲6九玉と指させたおかげで▲3九金と角打ちを消す余分な手を指させています。あとで▲5八玉~▲3八金と直すことになりそうです。(すぐに▲3九金で▲3八金は、△4九角▲7六歩△4四飛で凄く危険。)後手はいかに飛車をいじめられないようにするかが勝負の鍵。囲い方も色々考えられ、センスが問われそうです。(私には無いものだw)

▲6九玉からの指し手②
△4二玉    ▲5五歩    △7六飛    ▲6六角    △8六飛
▲8八銀    △8二飛



こた(仮の形勢判断:1局
△4二玉には▲5五歩と位を確保するのが良いでしょう。自然に△4二銀と備えることができなくなっています。やはり横歩を奪いますが、上図まで進んで1局としか言えません。先手は▲5六銀のあとに様々な構想がありそうです。個人的には先手が勝ちやすいのではないかと感じています。

今回は軽い変化に留めました。有力かもしれませんが、私がメインで研究した形ではないためです。工夫の余地はかなりあると思います。
次回は、この▲7六歩からの英春流に対して全く別の手段を見ていきたいと思います。

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確定申告

控除はあるんだろうか。

毎回しっかり将棋の戦型と勝敗を手帳につけている私。今年も1年の振り返りをするときがやってまいりました。今年の目標を「命爆発!」とかわけわからんこと言ってましたが、はたして爆発できたのでしょうかw
まずはやっぱり気になる勝敗から。

局数:105
勝ち:89
負け:16
勝率:84.8%

先手:56(49-7)
後手:49(40-9)

連勝:22
連敗:4

勝率アップ。昨年までは秋にかけて勝率を落としている感がありましたが、昨日O江さんに止められるまで実は22連勝中でした(あわら~市長杯~チャリティー)。
先後については、今年は先番が多くて勝率も高かったのでラッキーだったのでしょう。

お次は大事な戦型別。よく指した戦型をピックアップ。

矢倉:17-3
角換わり:7-3
ノーマル振り飛車:10-5
石田流:8-0
相振り:16-1

まずは私の主力戦法、矢倉。オールラウンダーを自称する私ですが、5分の1は矢倉に頼っていることになります。負けられないと思った対局では、矢倉を選んでいる自覚もあります。プロでは先手矢倉不遇の時代ですが、私の中では不動の地位でした。
相居飛車で2番手につけたのは角換わり。毎回苦手と言っている戦型ですが、今年の3敗はN西さんと全国の1敗のみ。だが名人戦で負けた対局が思い出されて苦手感が払拭できないw

振り飛車では、角道を止める振り飛車(四間、三間、中、向かい)の対抗形を多く指しました。ちょっと意識して多くしていたところもあるのですが、これは振り飛車側を持って5敗。ほとんどが後手で指していて、実は後手9敗の内4敗がコイツ。がんばれ、負けるな振り飛車!w ちなみに居飛車側を持つと6勝1敗。
それに比べて、石田流は8連勝、役満である。正直メイン戦法ではなかったのですが、攻めれる振り飛車は得意ということでしょうか。
そして相振り飛車、こちらは16勝1敗。まずこんなに指していると思いませんでしたが、実は毎年勝率自体は高い。研究していないのに得意とはこれいかに。

今年はアマ選手権、王将戦で優勝し県六段昇段。正直、自分が段位に値する実力があるとはとても思えない。福井県の方とやるときは、相手見て作戦練ってるもん。
来年は、自分だけでなく周りにも恥じない将棋を指したい。

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