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男子はいつまでも中2病、がコンセプトの将棋ブログ。

同じ六段なのにそんなに負けてて恥ずかしくないんですか

ぐぎぎぎぎ…

今週末のKKKはお休みいたします。


-段位について-

断っておくが、段位とはどっかの誰かが勝手に付けているものに他ならない。
だから段位は実力を正確に反映していないし、しなければならないものとも私は思わない。数の実績で昇段するものでもある(将棋以外の段位については知らないけど)。まぁ、無茶苦茶なら誰もそれを信用しなくなるだろうから、ある程度の実力は担保されるかもしれない。
また、どれが正式なんてこともない。日将連のアマ段位はぶっちゃけ免状ビジネスでしかない。

でも誇りたくなるのがやっぱり段位なのです ^^

本ブログでの段位表記は、県将棋連盟が認定しているもので、もっと言うと各地区の理事が決めている。日将連の段位とは無関係のはずだが、ちょっと引っ張られていたりもする。人が決めているものなので、たまに「なんであいつより俺の方が段位低いんだ!」となることもある。いつぞやは某すぐ兄(大学の先輩)が降段したこともあるw(手違い)
その辺は多めに見てくださいw

誰が認めるかによって、同じ段位の人でも実力差は当然出てくる。
県将連段位は、町道場とかが付ける段位とだいたい同等ぐらいかと思っているが、正直私にはよくわかっていない。
将棋会館の道場はやや緩めの設定と聞いたことがあるが、真偽はわからない。
余談だが免状段位は認定方法が多岐に渡る(ぶっちゃけ¥とか)ことから正確性はほぼ無い。

ネット将棋で付く段位は、勝ち負けによってレーティングが上下し決まるから公正なようだが、不確かな部分もある。
将棋ウォーズは持ち時間によって明らかに段位が違ってくるように見える。10秒将棋の初段以上は割と正確な気がするが、もちろん早指しの得意下手はあるだろう。
24は超デフレ化し、下に行くほど超厳しくなる。たぶん24の5級は初段に匹敵するだろう。24初段になれば、福井の大会では普通にA級で戦えるレベル。ただし「じゃあ四段ぐらいになれば県トップレベル?」かというとそうではなく、この辺りが県王将戦のシードラインと思われる。

段位の話からは少々逸れるが、ネット将棋は弱くてもリアルでは強いという人は結構いるが、逆はまずありえないと思っている。私のように大会前は不眠に悩まされたり、当日体調を崩したりする人間でもそれなりには勝つものですから。(ただし時計を押し忘れて負ける人はいるw 兄さん、大学の団体戦で2回もやるのはさすがに無いですw)

割と最近、将棋ウォーズの3切れを始めました。最初は30級からひとつずつ上げていかなければいけません。ネタで「オレ7級だからw」とか言っていたのですが、もう使えなくなってしまったのが残念ですw

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異音同義

今日は北國王将戦がありました。毎度の小松遠征。
賞金があるので皆の目の色が変わる大会です。

予選①△K北さん
1手損角換わりに対し、昨日のオールスター予選で見た棒銀を採用。角を切って強行しますが、自玉が薄いので少し乱暴だった感じがします。ただ本譜は相手玉に迫りながら飛車を取ることに成功し、優勢に。2枚飛車が厳しい寄せで○。

トナメ①△T下くん
福井の中学生有望株。「次おじさんとだよー」
戦型は私の三間飛車。対して玉頭位取りは彼の得意戦法ですが、こちらはトリッキーな指し方を選択します。竜を作ったところは良かったものの、直後の歩の垂らしが悪手で形勢急接近。さらに詰めろ金取りを食らってむしろ不利に陥ってしまいます。しかし、いわゆる「おまじない」の歩の叩きで幻惑し、金を取り返す。子供を騙す悪い大人の図で、○。

彼は有望な子だと思うので序盤作戦について触れておくと、本局のような三間飛車の形にまっすぐに玉頭位取りに行くのは、本当は損な指し方でしょう。なぜなら(四間飛車に比べて)振り飛車は銀を▲5七銀と玉に近いところで使えるし、すぐに石田流に組み替えることもできるからです。四間飛車では相手の玉頭位取りを見て、石田流を目指す指し方もあるぐらいなので。
局面の損得を、定跡形などと比較し理屈づけて結論を出せるようになるというのは、本来は重要な上達のためのプロセスです。(意外とそういうことをせずに強くなる人もいますが。)こういう論理的思考の能力が一番伸びるのは高校生のときと聞いたことがありますが(ソースなし)、今からそういう考え方もあるんだと頭の片隅に置いておいても損はないでしょう。
本局で「有力な普通の指し方」をされなかったのは、相手がルーニーだっただけですw

トナメ②▲A木さん
客観的に見て優勝候補といえる相手。
戦型は雁木系の何か。相手の矢倉+4手角への組み替えが私の虚を突き、序盤作戦は失敗と相成ります。既に局面は作戦負けですが、不利なりに頑張ろうといろいろ読む。そうすると最初の読みを忘れてしまって、ダメと思っていた手をふらっと指す。「嘘だろう」と思う方もいるでしょうが、私は割とこれをやってしまいます。というわけで必敗形に。しかしA木くんも最短の寄せを逃した感じで(相変わらず局面は敗勢だが)、打ち切りの時間が切迫してきます。玉が上に這い出して相手の残り時間は1分、ちゃんと受ければ寄せ切るのは難しかった気もしますが、一手ぐらい攻めの手が入るかもと思って飛車を打ったのが最後の敗着。ガン無視されて詰み形にされ、×。
まぁ盛り返したかと思ったところもソフトで検討したら-2000とかだし、時間で勝ってどうなるんだという感じなので、普通にダメでした。

負ける度に感想戦でぼやいていますが、だいたい言葉を変えて同じ悔しさを発露しているだけなんですよね。ごめんなさい。
負け惜しみおじさん

このA木くんが優勝し、終わったあと勝者1人と敗者(?)5人でご飯にしましたが、場所は「イオン」でした。おじさんだから親父ギャグが言いたくなる

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KKK 2022/10/1

土曜日、自宅で行います。
来られる方は(できれば前日までに)ご一報ください。

将棋の研究記事をずっと書いてきましたが、最近モチベが出ません。
求めている人がいたら応援してくださいw

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両取り両方逃げるべし

県王将戦がありました。先月大雨災害があったことによる追加対局です。

①△G味くん
戦型は矢倉。経験に物を言わせて序盤スムーズに進めます。彼に失着があって角桂が相手陣に刺さる形に。大人げなく攻めまくって○。

②△S戸川五段
三間飛車に対して、居飛車金無双から穴熊に組み替える将棋。ソフト的には居飛車やや良しだったようですが、人間的には大変と感じました(もうやらない気がする)。本命の手順が良く無さそうと思って角をぶつけた手が錯覚で、その角で純粋両取りを食って大失敗。終盤で「ダメそうだな…」と思いながら切り合う順を選ぶも、マジックは起きず×。

③▲O越四段
私の矢倉vs雁木に。中央から動いて力戦になり、難しい局面が続きます。大駒が圧迫されながらも上手く玉を固め、好転したと思った矢先に手拍子の一着。角が取られてしまいそうでしたが、結果的には事なきを得て○。

④▲N藤五段
序盤から馬を作り合う乱戦に。桂得になってこちらがやや良しも、収めずに強く戦います。そっぽに出た単騎の△8五馬という手が存外厳しく、変な形で王手飛車を掛けることに成功。よくわからないうちに上手くいって○。

記事タイトルは「両取りかけたら両方に逃げられたわwww」と言っていたN藤さんの言から。

練習将棋で秒に追われて「なんか起これ」とか言いながら歩を突き捨てる、こた(仮。
最終戦、なんか起これ。

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とりあえず足の筋肉痛は解消した

今週末のKKKはお休みさせていただきます。

18日の県名人戦は大盤解説を務めさせていただきましたが、2438名人が10連覇を達成しました。
挑戦者のM越Jr.五段も健闘し好勝負だったと思います。

これから大会が続きますので、自分自身もコンディションを整えたいと思います。
けっこう解説も疲れるのよ、これが。

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KKK 2022/9/17

土曜日です。
リモートで行います。

日曜には福井新聞社で県名人戦が行われます。大盤解説会もございますので奮ってお越しください。解説者がプロじゃなくてがっかりしないようにしてくださいw

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KKK 2022/9/10

土曜日です。
リモートで行います。


-源兵衛清安-

”げんべえきよやす”
三大書体に次いでメジャーであり、流麗で美しい書体。
駒の五角形の形に合わせて末広がりになる、字体の曲線美がこた(仮を狂わせる。(私が今一番欲しい書体です。)
また錦旗以上に作り手のセンスが問われる書体と個人的には思っています。「玉」の文字がでかくてバランスが悪い奴、反省しろ(※個人的な見解です。他者の嗜好は否定しません。
なかなかビビッとくる駒には出会えません。(私の給料に見合いつつ

ちなみに「清安」という書体もあって、源兵衛清安に比べてがっちりした印象ですが、影水(天才駒師)字母の清安はほぼ源兵衛清安と同一であり、書体は源兵衛清安のようでも銘は清安と入っているものもあります。
あと「清定」(きよさだ)とか「安清」(やすきよ)とか紛らわしい名前の書体が多いw

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KKK 2022/9/3

土曜日に自宅で行いたいと思います。
来られる方はご一報ください。


-遠さを活かさせない構想-

ゴキゲン中飛車に対しては、先後問わず超速が主流の作戦です。対振り飛車には勝ちやすさのある堅く囲う作戦が現代でも重宝される中、超速はそれだけ有力だと見られているということでしょう。
ゴキ中側の工夫として穴熊に囲い、急戦策に遠さで対抗する手がたまに見られます。研究会で課題局面となりましたので、今回はこれを考えてみます。

初手からの指し手
▲7六歩    △8四歩    ▲5六歩    △6二銀    ▲5八飛    △4二玉
▲5五歩    △5二金右  ▲4八玉    △3二玉



今回は居飛車側が後手だとします。(ぶっちゃけ居飛車先手だと中飛車側の条件が悪すぎるので。)
後手はしばらく角道を開けずに指しますが、普通の進行の1つでしょう。先手が変化するなら▲5五歩を保留する手がありますが、以前から述べているように「手を保留する」と「お互いに手が広くなる」意味があります。今回は割愛します。

また、後手が変化するなら△3二玉で△3二銀とするのも有力です。以下▲3八玉△3一玉▲6八銀△1四歩▲2八玉△8五歩▲7七角△7四歩▲1八香と穴熊を目指したとして、△7三銀▲5七銀△6四銀▲6六銀△1五歩と進みます。



後手は左美濃にして、これなら持久戦で十分戦えます。課題局面から外れるので、参考まで。

△3二玉以下の指し手
▲3八玉    △1四歩    ▲6八銀    △8五歩    ▲7七角    △7四歩
▲2八玉    △4二銀    ▲1八香    △7三銀



先手は△1四歩に手抜きをし、穴熊の気配が出てきました。後手は銀を繰り出していきますが、本来の超速はもっと早く銀を進出するものです。ただ現在は銀を早く出るメリット(中身は割愛)が評価されなくなり、結局同じ変化に落ち着くことが大多数です。

上図からの指し手①
▲6六歩    △7五歩    ▲6七銀    △6四銀    ▲6五歩    △7六歩
▲同 銀    △7五歩    ▲6七銀    △6五銀



歩越し銀には歩で受けよ、で▲6六歩はやってみたい手なのですが、残念ながら疑問手。△7五歩と攻められたときの対応が難しく、▲同歩は普通に△6四銀で困ります。このとき後手の角道が開いていないため、先手は捌くのが困難なのです。
蛇足ながら△7五歩と突かずに△6四銀と出ると、▲6五歩と突かれて難解です。
本譜はその変化と似たようで全くちがう展開。上図はやはり振り飛車捌けず、後手有利です。

指し手②
▲5七銀    △6四銀    ▲6六銀    △8六歩



よってお馴染み銀対抗の形になります。これで一息ついたかと思いきや、いきなり△8六歩と突き捨てる手があります。どちらで取るか…
話は前後しますが、△8六歩では△3四歩から普通に指すのも有力です。先手の注文通りではありますが、ちゃんと指せば居飛車作戦勝ちにできそうな気がします。先手は駒が出ていかないので、捌くのは容易では無いですね。

上図からの指し手①
▲同 歩    △7三桂    ▲1九玉    △6五銀    ▲同 銀    △同 桂
▲5九角    △1三角


突き捨てに▲同歩と取る手から。
後手は△7三桂と跳ねます。速攻狙い。△6五銀とぶつける手には▲7五歩も手筋ですが、△同歩▲2八銀△1三角とされて先手の指し手が難しくなります。最後の△1三角の活用が当初からの後手の狙いとなっています。
本譜の△6五同桂に▲6八角なら△5七銀と露骨に打って良し。▲5九角もやはり△1三角が好感触で、後手良しです。

指し手②
▲同 角    △3四歩    ▲1九玉    △3三銀    ▲7八金    △4四銀
▲7七角    △7三桂    ▲2八銀    △9四歩    ▲5九飛    △1五歩
▲3九金    △4二金上  ▲9六歩    △8一飛    ▲8八角    △3三角


突き捨てに▲同角の場合は、今度は左銀を繰り出していきます。部分的には常とう手段ですが、この場合は先手が▲7八金~▲7七角としないと5五の歩が取れます。
以下は一旦一段落。しかし穴熊なのに金銀が分断してしまっているのはネックです。そもそも先手から手の出し方が難しい。
▲4六歩と突きたいのですが、△2四角▲7九角△3三角とすれば最低千日手はありそう。▲3六歩なら△2四歩~△2五歩と伸ばす感じでしょうか。

穴熊の遠さが活きるような攻め合いだけは避けるのが、まずは大事な考え方です。

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将棋の地域性と多様性

今日は遠征し、野々市将棋大会に参加してきました。伊藤真吾六段と田中女流1級を迎えて、結構大きな大会です。3年ぶりぐらいかなと思ったら、実は5年ぶりの参加でした。(ブログの正しい使い方)

予選①△I田さん
大学生とのこと。もう自分もリアルおじさんになってしまったので、さすがに面識はなし。
戦型は1手損角換わり。私の早繰り銀に△7二金型の右玉で、後手から積極的にこられました。相手の手にのってカウンターし、かなり難しい将棋に。強く攻め合いに出て自玉も危険ながら、1手早く相手玉に辿り着けそうな感触がありました。こちらの受けは最小限にし、最後は即詰みに討ち取って○。

トナメ①△Nさん
ベテランの方で以前対戦経験があるはずです。
Nさんの三間飛車に、端の位を取って穴熊という大胆な作戦に。その後相穴熊に進展しました。右銀を引き付けて4枚穴熊にし、相手より堅い状態で仕掛けを得て十分すぎる展開。飛車の打ち合いになった後、端攻めも絡めることができ序盤の貯金が活きます。ある程度自玉への攻めは手抜き、ガンガンいって○。

トナメ②△Y岸さん
戦型は私の先手ゴキ中。相手の後手超速も、序盤早々で誤算があったようです。桂頭攻めしてそのまま駒得になり、また桂が金に代わり…。さらに歩を駆使して相手玉を上部に引っ張りだします。最後は銀をタダのところに出る王手が、飛車筋を通した決め手。○。

トナメ③▲T田さん
戦型は相振り飛車。自陣は美濃囲いで素早く仕掛け、香を交換。ここまでは良かったと思いますが、さらに差を広げるべく△4五桂と果敢に跳ねていきます。しかし強く▲4六歩と催促される手を軽視しており、飛車も切って攻め続けるものの自信なし。ただ相手の方も私が自信満々風に攻めてくるので、自信が持てていなかったのだと思います。さらに最終盤に詰みだと思って踏み込んだら、読み抜けがあって詰んでない!ここまでやらかしたら普通負けますが、相手も詰みだと思い込んだのか詰み筋に入って、○。

準決勝▲S下さん
戦型は相掛かり。序盤早々から駆け引きがあって、お互い中住まいで歩越し飛車の力戦に。作戦勝ち気味かと思ったところもあったものの、上手い構想を立てることはできず、ひたすら難しい将棋。痺れを切らして飛車をぶつけましたが、交換されて攻め合いは難解だと考えていました。本譜は飛車にひもを付けて力を溜めましたが、直後に歩を垂らした手が有効になった気がします。垂れ歩を拠点に駒を打ち込んで一気に攻略し、○。

決勝戦▲パウロ・K内・Ⅱ世
名前は気にしないでくださいw 9月にある石川県のアマ名代表。久々の対局です。
彼の英春流はいつも通り。浮き飛車に構え、相手が飛車先を交換した瞬間に△9五歩とちょっかいを出します。これは塚田スペシャルの仕掛けで、私の当初からの狙いでした(初手の▲9六歩を咎めたようで気分もいい)。K内くんもポイントを取られたと見て強襲に出ますが、切先を見切ってギリギリの受けに。その後手厚く受ける手が入って優勢になります。ただ終盤はかなり怪しく、ここは反省中なう(古)。結果的には事なきを得て、○。

石川の方も力戦を得意にする方が多く、県内やネットで指す将棋とはまた違った展開が楽しく感じます。将棋にも地域性はあるかと思いますが、戦型だけでなく感覚も異なるように思います。
よそ者ですが感想戦も楽しくしていただきました。止められるまで延々と感想戦が続くのは共通ですねw

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