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男子はいつまでも中2病、がコンセプトの将棋ブログ。

2025/3/13 野々市リーグ戦

野々市リーグでは右玉の使い手の方が何人かいらっしゃいます。
今回は、実戦的な右玉の優秀性について語ってみます。(ただし、私自身は右玉側を持つことはほぼありません。)

右玉は「玉が薄くて勝ちづらい」「右玉側から攻めることができない」ように言われることがありますが、これは少なくともプロレベルの話だと思います。
つまり、右玉は相手にすると急所が見えづらく食いつきにくいし(「食いつかれるともろい」なんてのも聞きますが、そもそも食いつく場所が分からないときなんてしょっちゅうだ)、食いつけても上部に抜けられるなんてこともあります。

攻めることができないは、実際の対局から反証します。
Tくんとの対局から取材。



上図は後手の私が1手損角換わりに出て、駒組みが整い始めた局面(実戦の局面とは少し異なる)。▲6六銀と先手が指して△4三金左と左金を上がったところです。
先手の指し方はプロでは全く指されないものの、ネット将棋ではよく見かけます。
後手はバランス風味で最近の指し方かと思われるかもしれませんが、右玉対策として以前からある指し方(駒組みが進むと地下鉄飛車などを狙いにしている)ではあります。

ただし、部分的に普通の指し方は△4三金左で△3一玉でしょう。
しかしこれには▲5五銀と攻めていくのが機敏です。



△8六歩▲同歩△同飛▲8七歩△8二飛と1歩交換しておくと、▲4五歩と動いて先手好調。無理なく攻めることができました。
また△5四歩と突くのは▲4四銀と強襲する手があり、▲7一角の筋があってこの局面では先手良し。
本譜の△4三金左としておけば、▲5五銀は怖くありません。

そもそも論としてこの将棋は1手損のため、後手は駒組みに気を遣う必要があります。
4筋を争点にしないことだけ考えれば△4四歩を指さないことも考えられますが、▲4五歩と位を取られると大勢で遅れを取りかねません。


上図は本譜を進めて、戦いとなっている局面。
△1五歩▲同歩△1七歩と味付けしていますが、部分的にここが右玉の急所です。しかしアマレベルだとタイミングが難しい。私もこれでいいのかよく分かっていませんでした。
そして放置して△8六飛の形に対し、▲7五銀と出たのが凄い一着でした。以下△7六飛▲7四歩と打って上図になっています。

私は△8五桂と跳ねました。間接的に7八金を狙っており、対局中はほぼほぼ最善手だろうと思っていました。しかし次に▲6六銀と指されると、読み進めても優勢になる順は分かりませんでした。
正着は△7五飛。しかし▲7三歩成△同飛に▲5五桂や▲8二角、▲8九飛などがあるため、とても後手が有利とは思えません。一瞬の駒得に走る人かムチャクチャ強い人でないと、相当指せないのではないかと思います。
本譜は△8五桂に▲7三歩成△5四銀▲7四角△7七桂成▲5二角成△7八成桂と進み、これは形勢的には後手が良くなりました。
しかし後手玉が迫られているため、しっかり勝つのはかなり大変です。実際なんとか勝ったものの、一瞬ハッキリ負けの局面を作っています。

正直、▲7五銀はかなり違和感のある手です。Tくんは読みを入れてこの手を指したわけですが、実際咎めるのはかなり難しいでしょう。
右玉に対しては有効な指し手が一本道になり、また難易度が高いという局面になりがちです。単なるソフトの評価値では計れない一面と言えます。

考え方として、右玉側が先手で指しているなら、相手側は手詰まり(千日手)に追い込めれば良いことになります。
「右玉側から攻めることができない」というなら、千日手のプランが必要となりますが、私レベルでは分からないですね。(もちろん、もしそういう研究がある方は純粋に教えてほしいと思っています。)

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KKK 2023/9/16

土曜日に行います。
来られる方は前日までにご一報ください。


- KTF 1手損角換わりvs早繰り銀▲7八玉型 No.7 -

今回は10手目△7二銀に代えて△6二銀とする将棋を見ていきます。前回までと同じ将棋になる可能性もありますが、△6二銀ならではの変化があります。



上図からの指し手
▲2五歩    △3二金    ▲3七銀    △4二玉    ▲4六銀    △5一銀
▲1六歩    △3一玉



△4二玉~△5一銀と銀を下から使うのが妙手順。初出はソフトだと思いますが、近年だと丸山九段が採用されています。
▲1六歩は自然で、王手飛車を防ぐ有名な一着。代えてa)▲6八玉は△4四歩▲7八玉△5二銀▲3五歩△4三銀で受けが間に合うのがミソ。この変化のとき普通は△6四歩型なのですが、むしろ△6四角の含みがある△6三歩型の方が勝っています。
ただb)▲6六角と打つ秘手はある。これは割愛しますが、互角の勝負となりそうです。

上図からの指し手①
▲3五歩    △同 歩    ▲同 銀    △3四歩    ▲2六銀    △4二銀上
▲7七銀    △4四銀    ▲6八玉    △3三銀上  ▲7八金    △5二金



①▲3五歩はすぐに攻めていく指し方ですが、②▲7七銀や③▲1五歩も有力です。後で解説します。
後手は△3四歩で納めようとしますが、対してa)▲2四歩が自然に見えます。しかし以下△同歩▲同銀△5五角(△同銀▲同飛△3五角も後手悪くない)▲4六角△2七歩▲3三銀成△同金▲4八飛△4六角▲同歩△2二飛と進むと後手有利。
また、銀を引くにしてもb)▲4六銀の方が自然なようですが、△1四歩とされたときに1歩交換で終わってしまいます。△1四歩に▲1五歩と突けるようにしているのが▲2六銀の意味です。
本譜はお互い陣形整備に移りますが、△4四銀~△3三銀上が反発力のある組み方。▲1五銀には△3五銀があります。

上図からの指し手①-1
▲5八金    △8四歩    ▲7九玉    △9四歩    ▲9六歩    △2二玉
▲6八金右  △4五銀    ▲1五歩    △3六銀



▲5八金から堅い玉形を目指すのは普通の指し方。ただし後手も△4五銀~△3六銀と積極的な指し方を取ることができます(他の指し方もある)。
上図から、▲5八金とすれば△4九角が成立します。以下▲1八角△5八角成▲同飛△4七銀不成▲2八飛△3八金▲2七飛△3六銀成で後手良し。上図で4七を受けなければ1局ながら、後手に主張のある将棋でしょう。

指し手①-2
▲9六歩    △9四歩    ▲1五歩    △8四歩    ▲3七銀    △4五銀
▲4六歩    △5四銀    ▲3六銀    △4四歩    ▲4八金    △8五歩
▲4七銀    △7四歩    ▲3七桂    △6四歩    ▲2九飛



先手は1筋の位を確保してから▲3七銀と立て直すのも有力です。△4五銀で他の手を指すと▲4六銀で1筋を主張されて大局的に不満。
先手は巧妙に下段飛車に組み替えます。後手も腰掛銀にジョブチェンジ。後手が1筋の位及び歩を持たれていることを気にしなければ1局。後手が自分の右辺でアドバンテージを取れるかですが、私は先手持ちです。

指し手②
▲7七銀    △4二銀上  ▲3五歩



①▲3五歩の前に②▲7七銀を見ていきます。これで△5五角の筋は消えました。

上図からの指し手②-1
△4四歩    ▲3四歩    △同 銀    ▲3五歩    △4三銀引  ▲2四歩
△同 歩    ▲同 飛    △2三歩    ▲2八飛    △1四歩


本譜は羽生九段vs丸山九段の実戦例があります。先手は2筋の交換に成功しますが、後手も治めて堅い陣形となりました。難解。

指し手②-2
△3五同歩 ▲同 銀    △3四歩    ▲2四歩    △同 歩    ▲同 銀
△2七歩    ▲同 飛    △4五角    ▲2八飛    △2四銀    ▲同 飛
△6七角成



△3五同歩と取れるのかも検証したいところ。▲2四歩が利くかどうかですが、今度は△2七歩の切り返しがありました。
△2七歩で△2四同銀は、▲同飛△3五角に▲2二銀!の妙手があって先手指せます。
上図まで進み、後手は馬を作ることに成功しました。問題は先手から手ができるかですが、▲2二歩△同金とした後、a)▲2三歩は△1二金で耐えていそう。b)▲2三銀は△3三銀▲2二銀成△同銀▲2三歩△3三銀▲2二角△4二玉で大丈夫。
よって上図は後手良しか。結局先手は▲2四歩といけないことになり、②▲7七銀は実らなそうです。

指し手③
▲1五歩    △4四歩    ▲6八玉    △4二銀上  ▲7七銀    △4三銀
▲9六歩    △9四歩    ▲4八金    △8四歩    ▲7八金    △8五歩
▲3七桂    △5二金    ▲2九飛 



③▲1五歩は、「どうせ持久戦になるなら3筋切らなくてもいいじゃん」と速攻は諦めた手。
△4四歩で△4二銀上を先にすると、▲4五銀△4四歩▲5六銀と1筋の位を取りつつ腰掛銀に切り替える手段を与えます。(これはこれで1局ではある)
▲3七桂~▲2九飛は現代的な組み方です。

上図からの指し手
△2二玉   ▲6六歩    △6四歩    ▲7九玉    △7四歩    ▲5六角
△6三金    ▲3五歩    △5二角    ▲2六飛    △5四金



先手は△7四歩に▲5六角で打開。
▲3五歩に△同歩と取るのは、▲同銀△3六歩▲3四歩△4二銀▲2四歩△同歩▲同銀で先手優勢。△2三歩には▲同銀成△同金▲3三歩成で決まります。
△5二角は一見つらい受けに見えますが、△5四金と活用することができます。上図はいい勝負といえそうです。

一応これで最終回としたいと思います。1手損角換わりvs早繰り銀の攻防、いかがでしたでしょうか?
最近は最序盤に▲7八金と上がらせてから1手損角換わりに出る手が指されており、対して早繰り銀の作戦が進化しています。もし要望があれば、最終回を撤回して続く?

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KKK 2023/7/8

土曜日に行います。
来られる方は前日までにご一報ください。


将棋小話 -異次元の1局-

本日は棋聖戦第3局があり、藤井棋聖が2勝目を上げました。
しかしこの将棋、またしても話題になるのではないだろうか。
角換わりで後手の右玉に対し、まず序盤の▲9七桂が凄い。こんな打開の仕方があるとは、私如きでは思いもよらなかった。「こんな手はあり得ないな」とすら思わず、全く考えもしなかった。
また中盤で玉が上に這い出て、▲8六玉も絶叫の一手。いやいやいやいやいや。。。。。

ブログにすぐさま取り上げたくなるほどの驚きでした。しかし▲9七桂は真似したくなるけど、▲8六玉は絶対に指したくないなぁ。。。。。

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KKK 2023/5/14

日曜日に行います。
来られる方はご一報ください。


- KTF 1手損角換わりvs早繰り銀▲7八玉型 No.5 -

早繰り銀に対し△5四銀~△4三銀として対抗する形で、これまでは△3二金型を解説してきました。今回は△3二玉型を考えていきます。


おさらいですが、▲3五歩と突っかけて△4三銀と引いて受けられたとき、▲3四歩と取り込んだ後▲3六歩と打ち直して歩をバックし、▲3五銀とぶつけて銀の捌きを狙います。
以前は▲3五歩と打ち▲3七銀~▲3六銀と立て直していましたが、全く見なくなりました。

上図からの指し手
▲3五銀    △同 銀    ▲同 歩    △4二金上  ▲5五歩    △7四歩



△4二金上として、前回までと比較し玉と金が入れ替わった形となりました。▲5五歩には平然と△7四歩とできるのが違い。

上図からの指し手①
▲5四歩    △4三銀    ▲5三歩成  △同金直    ▲3四銀    △同銀直
▲同 歩    △7五歩    ▲同 歩    △7六歩    ▲6六銀    △8六歩
▲同 歩    △8八歩



▲5四歩には△4三銀と打ちます。△3二金型と違って玉が5筋から遠いのが大きい。
△7五歩から反撃開始。△5五角の筋があり、先手は指し手が制限されています。
上図まで進み、先手陣が乱されすぎていて苦しい局面。▲同玉なら△6五歩▲5五銀に△3四銀と払っておくような感じです。

指し手②
▲2六飛    △9四歩    ▲9六歩



というわけで▲5四歩と仕掛けるのは無理筋。先手は▲2六飛と浮いておきます。

上図からの指し手②-1
△7三桂    ▲5八金上  △3八歩    ▲5六角    △1四歩    ▲3四歩
△2二銀    ▲3五銀



△7三桂には▲5八金上と固めておきます。その瞬間△3八歩がこの将棋の手筋ですが、▲5六角と打ち据えて敵玉攻略を狙っていきます。もし△3九歩成なら▲2三角成が必殺の一着で、△同玉▲2四歩△同銀▲3四銀△1四玉▲1六歩で先手勝ち。
△1四歩としておけば上の手順で、▲3四銀に△1三玉で問題なし。
▲3四歩~▲3五銀で着々と力を溜めます。

上図からの指し手
△6五銀    ▲2四歩    △同 歩    ▲同 銀    △2三歩    ▲3三歩成
△同 金    ▲同銀成    △同 桂    ▲3四角



△6五銀と打てば角が死んでいそうですが、2筋を攻めれば後手も対応するしかありません。そうなると上図まで進み、角を脱出する形になりました。といっても、結局角は切ることになりそうですが。
上図は意外といい勝負。しかし先手を持って楽しく指せると思います。

指し手②-2
△1四歩    ▲1六歩    △7三桂

△7三桂の前に1筋の交換を入れておくと、▲5六角を恐れる必要が無くなります。

指し手②-2-1
▲5九金    △3八歩    ▲4九金    △3九歩成  ▲同 金    △6五桂



▲5九金は△3八歩をケアした手ですが、やっぱり△3八歩が利きます。ただここは後手にとって手が広いところではあります。
△6五桂は△3八歩の継続手。自然な攻め手です。ただしここでは△8四角という攻め方もあるようで、意外と受けにくい。

上図からの指し手
▲7三角    △8一飛    ▲7二銀    △7七桂成  ▲同 桂    △8九銀



△6五桂に▲8八銀は△5七角で後手優勢。また▲6六銀も△8六歩▲同歩△5九角▲2八飛△6八角成▲同飛△5七銀で後手優勢になります。
よって▲7三角と攻め駒を責めますが、上図の△8九銀が凄まじい一着。
a)▲同玉は△5九角▲2八飛△8六歩▲8一銀不成△8七歩成▲8八銀△8六銀で後手優勢。
b)▲6九玉は△3一飛としておけば後手指せそうです。そこで▲7九玉が利けば良いのですが、△7八銀打▲同金△同銀成▲同玉△5七角で後手良し。

指し手②-2-2
▲5八金上  △3八歩    ▲1五歩



どうせ△3八歩が受からないなら▲5八金上が勝ります。今度は1筋交換を入れたことで、▲1五歩から攻めていくことになります。

上図からの指し手②-2-2-1
△同 歩    ▲同 香    △同 香    ▲1三歩    △2二玉    ▲1四銀
△1一歩    ▲5六角    △4五銀    ▲7四角



先手は香を捨て、▲1三歩と垂らします。△1一歩なら▲1四角と狭いところに打つのが好手で、受けることが難しい。
△2二玉と危険地帯におびき寄せ、今度は▲1四銀と打ちます。加えて▲5六角と打てば、△4五銀と打つぐらい。上図は先手良し。

指し手②-2-2-2
△同 歩    ▲同 香    △1四歩    ▲同 香    △同 香    ▲1三歩
△2二玉    ▲2四銀    △3二銀    ▲5六角



△1四歩と一度打って1四の地点を埋める手が考えられます。しかし歩切れになるので、▲1三歩にはやはり△2二玉と寄るしかない。そこで▲2四銀!の歩頭銀を放ちます。
上図まで進み、攻めが続いて先手指せます。

指し手②-2-2-3
△3九歩成  ▲1四歩    △2九と    ▲同 飛    △3八銀    ▲2八飛
△4九銀不成▲1三歩成  △同 桂    ▲2四歩    △同 銀    ▲1三香成
△同 香    ▲3六桂



△3九歩成が最善か。△2九と、には▲1三歩成も有力で、▲2九同飛には△3七角や△6五桂打も考えられます。本譜は一例と思ってください。
▲2四歩に△同歩は▲3四銀で先手やや良し。しかし△同銀も上図まで進展し、先手が指せます。△3五銀なら▲3四銀と打って、攻めを完全に受け止められることはありません。

△5四銀~△4三銀として対抗する形は、研究では先手が指せそうということで一応結論付けたいと思います。
次回からは、全く別の後手の対策を見ていきましょう。

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KKK 2022/12/3

土曜日に自宅で行います。
来られる方はご一報ください。


- KTF 1手損角換わりvs早繰り銀▲7八玉型 No.1 -

はたして私は新連載を3つも始めてまとめきれるのか?w
A.相掛かり編だけでも無理だから関係ない

以前のソフトでは1手損角換わりの評価が低かったのですが、先手のその対策の1つが早繰り銀です。ただ今は指しているうちに評価値が戻っていくというか、かなり改善されており1手損角換わりは後手番で有力な指し方といえると思います。
プロでは昨今少ないですが、これは普通の角換わりがある程度後手も戦えている情勢があります。1手損がどう見られているかは不透明ではあります。
具体的な手順を持って判断していきたい。(他の記事でもいえますが、こた(仮の主観でKTF=こた(仮の超研究ファイルは作られています。信じて痛い目にあっても私は責任を持ちませんw)

初手からの指し手
▲2六歩    △3四歩    ▲7六歩    △8八角成  ▲同 銀    △2二銀
▲4八銀    △3三銀    ▲3六歩    △7二銀    ▲2五歩    △6四歩



△7二銀では△6二銀もあり、1手損角換わりではあまり変わらないところでもあります。ただ△6二銀でしかできない指し方もあるので、それは後日解説します。
▲3六歩では▲6八玉もありますが、▲6八玉としてしまうと▲7八玉か▲7八金を指さないと△5五角の筋があるため▲3六歩が突けません。▲5九玉型なら△5五角には▲3七銀で受かります。これは基本。
▲6八玉~▲7八玉のあとに▲3六歩だと、△7四歩~△7三銀のような指し方も有力です。▲5九玉型に後手も早繰り銀を選ぶと、普通の角換わり相早繰り銀より1手損するだけとなります。実はこれも実戦で結構指されていたりしますが、こうするなら普通の角換わりをちゃんと勉強すればいいんじゃね?と思ってしまいます。

上図からの指し手①
▲7七銀    △3二金    ▲1六歩



②▲3七銀の変化を詳しく解説していきますが、①▲7七銀も有力です。たしか以前にも取り上げたと思います。
▲7七銀に△6三銀だと▲3五歩が成立します。よって△3二金とし、そこで▲3七銀なら△6三銀▲6八玉△7四歩▲4六銀△7五歩▲同歩△6五角▲9六角△4七角成▲6三角成△4六馬 ▲3七銀…が以前取り上げた変化。他にも▲3七銀に△7四歩▲4六銀△7五歩▲5五銀のような変化もあります。未解決の領域だと思います。
本譜の▲1六歩もよく指されていて、△1四歩と受ければ居玉のまま早繰り銀。△6三銀などなら▲1五歩と伸ばしてじっくり指す将棋となります。1局。
指し手②
▲3七銀    △6三銀    ▲6八玉



▲6八玉に代えて今度▲3五歩と突くのは、△同歩▲4五角△5四銀▲2三角成△4五角と応戦します。▲2四歩△3四銀で馬を取れますし、▲同馬△同銀▲2四歩は△3六歩が▲3七銀型を咎めて後手良し。
上図から②-1△5四銀と腰掛銀で対抗するのが最初のテーマです。これは昔からあるポピュラーな作戦。△5四銀としない作戦は後日取り上げます。

上図からの指し手②-1
△5四銀    ▲7八玉    △4四歩    ▲6八金    △8四歩    ▲7七銀
△8五歩    ▲5六歩    △5二金右  ▲4六銀



この辺りはよく知られた定跡手順。
▲6八金とまずはコンパクトに固めておきます。あまり堅くはないものの、後手からの強力な攻めが無いため攻めに特化した構えです。▲6八金では▲7七銀△8四歩▲2六銀と棒銀作戦も有力で、これも大きな定跡の山脈ではありますが割愛します。
▲5六歩としてから▲4六銀と出れば、△4五歩には▲5五銀とスムーズに攻めていくことができます。 

上図からの指し手
△4二玉    ▲3五歩    △4三銀    ▲3四歩    △同銀右    ▲3六歩



▲3五歩に△4三銀は必修の受け。先手は▲3六歩と改めて打ち直し▲3五銀を狙いますが、これもお馴染みの一手となっています。
後手は上図から②-1-1△3二金と②-1-2△3二玉が考えられます。
いずれにせよ先手は▲3五銀とぶつけていきます。正直、級位者ならここぐらいまで指せれば十分です。あとは楽しんで指しましょうw ただしKTFはここからが本番です!

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KKK 2022/4/16

土曜日に行います。
たまには対面で行いたいと思いますが、いかがでしょうか?


将棋小話 -繊細な乱戦-



本日出現した将棋をいきなりピックアップ!上図の局面は王将リーグの池永vs羽生戦から。1手損角換わりで最もメジャーな立ち上がりです。
余談ですが、羽生さんは調子を落としているためか、最近はいろいろと試行錯誤されていますね。この1手損もそのひとつだと思います。

この局面で一番実戦例が多いのは(1)▲3七銀です(本譜は(2)▲7七銀)。
早繰り銀はずっと有力とされていますが、以前はソフトの評価値が高く出ていました。しかし、実は最近のソフトはそれほどでもないようで、以前先手が指せると見られた変化が見直されています。細部まで解説はしませんが、(1)▲3七銀に次の手は△6三銀。

指し手(1)
▲3七銀    △6三銀    ▲3五歩    △同 歩    ▲4五角    △5四銀
▲2三角成  △4五角    ▲同 馬    △同 銀    ▲2四歩    △3六歩


△6三銀に▲3五歩は上図のように進み、後手が指せます。
しかし▲3七銀が▲7七銀に代わっていると、今度は(2)-1▲7七銀△6三銀▲3五歩△同歩▲4五角の変化は先手よし。
これがまず大きな違いです。

指し手(2)-2
▲7七銀    △3二金    ▲3七銀    △7四歩    ▲6八玉    △6三銀
▲4六銀    △7五歩



よって△3二金と備えることになります。しかしこの手は保留したい意味があり、理想を追うなら(2)-3△4四歩という手も考えられます。これには▲3七銀保留を活かして▲4六歩から腰掛銀を目指す手(4筋に争点ができている)や、▲2四歩△同歩▲3五歩△同歩▲4三角からとりあえず馬を作っておく手も魅力です。

先手は後手の手損を咎め、できるだけ早く動きたい思惑があります。早く▲4六銀と上がって早繰り銀で速攻を仕掛けたい。例えば▲4六銀で▲7八玉には△7三桂で、のちに△6五桂や△8五桂が当たってきます。形勢はともかく、最初に上がった▲7七銀を狙われるのは避けたい。
しかし本譜は△7五歩と突かれ、今度は後手から△6五角を狙われます。これも▲7七銀型の弊害といえますが、お互い細心の手順を踏んだ結果が乱戦を呼ぶのです。

上図からの指し手
▲同 歩    △6五角    ▲9六角    △4七角成  ▲6三角成    △4六馬
▲3七銀    △5五馬    ▲6六銀    △5四馬



先手にも当然切り返しの用意があり、▲9六角がそれ。以下水面下で研究されていた将棋だと思われます。形勢不明ですが、私が使っているソフトではほぼ互角の評価値のようです。

ただ私の所感では後手が怖い将棋に見えます。もし先手が勝ちやすいとなれば、この変化を見据えて定跡が進歩するでしょう。(実戦は後手勝ちだったようです。)
今後の見通しは、私には立ちませんw

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