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男子はいつまでも中2病、がコンセプトの将棋ブログ。

2025/11/20 野々市リーグ戦

日曜は福井に戻りチャリティー将棋大会に出ようと思っていたのですが、体調を崩してしまいました。
季節の変わり目ですので、皆様お気をつけください。

そんなわけで、久々に野々市リーグ戦で記事を書くことにします。



△Y岸さんの対局から取材、A級リーグ常連の実力者です。いまや珍しくなった相矢倉に。
先手の私は、早い△5四歩を見て(理由は後述)、急戦矢倉を選択しました。後手側から見て少し怖いイメージを持っているのですが、互角の序盤です。

上図から▲4七銀~▲6六銀と組むのが、一番ポピュラーな指し方でしょう。ただ▲4七銀△7三桂▲6六銀△6四歩とすれば、▲5五歩に△6五歩が利きます(これはこれで普通の将棋で、五分の分かれ)。
しかし先手としては、▲4七銀△7三桂には単に▲5五歩と突く手もあるし、▲2九飛~▲4五歩と攻める手もあります。
しかししかし後手も▲4七銀に△7三桂以外の手が考えられるので、本譜は違う手を選ぶことにしました。

本譜は▲5五歩△同歩▲6六銀として下図。本譜も変化の順もそうですが、▲5五歩を絡める攻めができるようになるのが、早い△5四歩を見て急戦矢倉にした理由です。



ここでは△6四歩が読みの本命でした。以下(少し乱暴だが)▲4五歩△同歩▲5五銀△5四歩▲4四歩と激しく行くか、▲5五銀とじっくり1歩交換しておくか。

本譜は△3五歩と後手から積極的にこられて、全面戦争に。ただ手に乗って相手陣を攻めることができ、先手がペースを握りました。

以下10手ほど進んで、下図。


私が形に囚われて強い手を選べず、ここでは再び互角の形勢。
ここは△4五歩が有力でした。
対する3択が難しく、私の本命は①▲5六飛と回り、△3四歩▲4四歩△4二金引に▲4五桂とガンガンいく順。ギリギリの攻めです。
また②▲4五同桂△4四銀▲同銀△同金もあり、この順は一番本筋っぽい。ただ飛車が近いのが祟る変化でもあり、こちらも難解です。
③▲2四歩も普通で、この3択はソフト的にも甲乙付け難いようです。

本譜は△3四歩でしたが、▲4四銀(▲2四歩△同歩▲2三歩が勝った)△同銀▲同歩△同角▲5六飛と進み、先手優勢となりました。こうなれば駒が躍動し、切れない攻めとなっています。
しかし実は△4四同角のとき、金取りを手抜いて△5七歩成と形を乱すのが最善、がソフト談。ただ実質この手は指し切れないので、△3四歩に代えて△4五歩だったということです。

優勢となってからは押し切ることができました。
最近指すことがない戦型で、かえって新鮮な気持ちになる将棋でした。

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