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男子はいつまでも中2病、がコンセプトの将棋ブログ。

KKK 2019/8/3

土曜日に行います。
ちょびっとの自らの課題と遥かな向上心を持ってお越しくださいw


将棋小話 -2話- △7二金型右玉

右玉って厄介な戦法だと思いませんか?堅さが正義と言われた時代は遥か昔、バランス重視の考え方と角換わり全盛の昨今、右玉も俄かに注目されている形だと言ってよいでしょう。

さて、羽生さんが採用されてから、1手損角換わりから△7二金型の右玉に構える将棋が最近続けて指されました。1手損角換わりには早繰り銀が有力とされますが、それに対して△8五桂から積極的に動いていく将棋です。羽生さんらしい、積極果敢な戦型選択だと感じます。

ところで、なぜ△7二金型という珍妙な形にしているのでしょうか。個人的見解としては理屈は単純で、単に玉頭戦において△5二金より△7二金の方が厚いからでしょう。

では、なぜ「右玉」なのか。攻めたいのなら、△4二玉型では駄目なのか。
この意味は、相手の右銀を捌かせないことにあります。早繰り銀において、本来攻めの銀を相手の守り銀と交換するのが狙いです。しかし右玉の左銀は、守りの銀とは限りません。むしろ銀交換してしまうと、右玉に角銀の持ち駒で手を作られてしまう恐れがあります。

銀交換できないと攻めが一段落し、先手は駒組みに入る。そうなれば例え1手損していても、反撃が間に合ってくる。そんな絡繰りだと思います。
今はこの攻めと受けを両天秤に賭けた作戦が、危うくも真っ直ぐに立っているのか、実は右か左に倒れてしまっているのかを検証している段階なのでしょう。

余談ですが、私は自分の「感覚」だけを信じるなら、右玉だろうが何だろうが銀交換してしまうのが自然に感じます。
こうして右玉に対して何度となく痛い目を見て、「右玉って厄介な奴だなぁ」なんて流布しだすのですw

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