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男子はいつまでも中2病、がコンセプトの将棋ブログ。

8年前の動悸

今日は県王将戦でした。

①vsT橋さん
後手番で相掛りをチョイス。私は角道を止めて雁木にし、先手は銀冠で対抗しました。先手から仕掛けられましたが、本譜の順はややムリ気味だったと思います。入玉含みで受け止め、かなり迫られたものの○。

②vsK縁五段
先手で石田流。K縁さんの作戦は米長玉の銀冠で、私の方がやや作戦勝ちになったかと見ていましたが、全然そんなことはなかったZE☆ 小競り合いから難解な中盤に突入し、と金攻めの間に相手の玉頭ラッシュが始まります。これをなんとか中段で凌ぎきり、最後は豊富な持ち駒を生かして即詰み○。

③vsキノ五段
1週前の全敗と全勝では結果は見えていると思った貴方、廊下に立ってなさいw
さて戦型は角換わりで、キノお得意の右玉に。私は穴熊に組みかえましたが、やや失敗して打開が難しくなりました。組み替えのスキを縫われ馬を作られ、歩を突きまくるテキトーな攻めが繋がるかどうかの勝負に。ただこの後キノに一失があって、馬を抜いて攻め切り○。

④vsS井五段
私の中飛車に対して左美濃の作戦を取られました。三間に振り替えて歩交換をしましたが、それをきっかけに手を作られて捌き合いに。相手の駒が重くなった瞬間に大駒を切ってギリギリの攻めを敢行します。終盤優勢だと思っていたものの玉頭から食いつかれ、実は大変な形勢だったかも。なんとか余して○。

⑤vsN西六段
1手損角換わりから、相腰掛銀の相引き飛車型に。先手の私が▲3五歩~▲4五桂の筋で仕掛けますが、やはりN西さんが反撃し私が受けに回る展開になりました。こちらが指せそうだと思いながらも、お互いの玉が裸になる激しい将棋。やはりというべきか間違いが出ます。鮮やかな即詰みに討ち取られ×。

⑥vsT円澄さん
対石田流に端の位を取って銀冠にし、相手は穴熊に。仕掛けられたところではあまり自信はなかったものの、玉頭戦に持ち込み難解な形勢。王手飛車の筋を見せながら穴熊を削り、上手く寄せることができました。○。

結果的には5戦目のN西さん戦が優勝決定戦となり、N西さんが今年三冠目となる王将位に輝きました。
3敗にN西さん含む4人が並ぶ混戦だったものの、私は一応2位に滑り込み。最終結果は17-3でした。実は5連覇がかかっていたという噂がありましたが…
来週はまた朝日アマがあり、これが今年最後の県タイトル戦になりました。今年は思うような将棋がさせていないと感じていて、結果もやや落ち気味です。将棋自体の完成度は高くなっているかもしれませんが、どうも読みが穴だらけで粘りを欠いています。当然なんとかしないとという気持ちはあります。

でも、どうしていいのかわからないんだよな。

①N西六段(18-3) 5年ぶりに王将位を奪回。
②こた(仮(17-3)
③T田五段(17-3) 来期シード権を確保。
④S戸川四段(17-3) 3敗ながら順位差で4位に。優勝争いに絡むが無念。
⑤K下五段 コイツもこのままだと来期ノーシード。こた研団体メンバーは来週に命運を賭ける。
⑥K縁五段
⑦S井五段
⑧M前さん
次点:S藤くん 未消化が3局という不運。強く生きてw

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Various travelers

将棋には色々な可能性があって、自分の好きな方向に進めるのに、前だけに囚われているのはつまらないんじゃないか?

昨日は小松で毎年恒例の北國王将杯将棋大会が行われました。

予選一回戦、N尾さんと対局。石川のムードメーカー的な存在(?)ですが、よく当たるような気がします。
N尾さんの作戦は英春流ソデ飛車。私は中座飛車で経験のある進行でしたが、途中で変化して未知の局面に。金を繰り出して攻めを受け止め、相手の攻め駒を撤退させることに成功します。端から反撃して寄せ切り○。

トーナメント一回戦はIさんと対局。以前当たったことがあるような憶えがあったのですが、よく思い出せない…
戦型は角換わりから先手のIさんが右玉に。私は普通に銀矢倉に組みかえます。打開を図った自陣角に対し、チャンスと思って仕掛けた手が微妙だったかも。中盤の分かれは悪手を指していたとお思いますが、自分の攻めがどこまで繋がるかという展開になりました。金の王手に対しての応接が疑問で、飛車を見捨てた寄せが成立します。辛勝で○。

二回戦、N平さんと。優勝候補筆頭との大一番。
戦型は雁木vs矢倉。支部戦と同じ戦型ですが、趣向を凝らしてソデ飛車から力戦に持ち込みます。相手の壁銀を咎めるため、飛車を見捨てて角を奪い攻めたてました。どうやらこちらが指せていたようですが、決めきれず勝負は振りだしに。押したり引いたりの熱戦になり、打ち切り(持ち時間)の非情な終幕が近づきます。惜しかったといえば惜しかったものの、×。

結局N平さんがこのまま勝ち進み、優勝を決めました。
私は牡丹と戯れながら最後まで観戦していたら、ご飯に誘っていただきました。Mくんの妹さんが可愛いとか、K内くんは英春流しかしないんだぜとか、そんななんでもない話の中で私はN平さんの言葉に不意を突かれます。
「こた(仮くんは悪い局面でも楽しそうに考えているよね」

いや、勝ちたいのは勝ちたいんですよ?
それだけが目的ではないだけだと思います。

あ、お寿司美味しかったです!(前回のコメ参照) ごちそうさまでした。

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The weakest conqueror

昨日は石川県支部連合会将棋団体戦がありました。去年は協賛の「ビエンナーレ」が冠された大会でしたが、これは隔年ごとだそうです。
私はS戸川先生お誘いのもと、K下先生と一緒に参加してきました。
「フルマーク狙おうぜ」(フラグ)

A級、B級とも8チームの参加。予選2勝通過2敗失格、以後トーナメントの方式になりました。時間は25分+30秒です。
予選一回戦は、富山のチームと対戦。私がS戸川先生の陰謀で大将に。その相手はいきなりN平さん!
戦型は相振り飛車。力戦形になり、こちらからムリヤリ仕掛けていきます。難しいかな、と思っていた変化に進みましたが、いざ煮詰まってみると私の金損に。N平さんの大局観と指し回しが正確でした。以下普通に押し切られて×。
チームはK下先生が長手数の熱戦でしたが、最後まで崩れずに押し切り勝ち。
S戸川先生はJK相手にエンジョイして勝ち。 彼女さーん!浮気ですよー!

二回戦、小松支部2438チームとの対戦。2438、A木の並びはおかしい。(真顔)
というわけで私の相手は2438くん。私の作戦は先手ゴキ中。後手は△5四歩型で位取りを拒否し、私は銀冠に組みかえます。地下鉄飛車で揺さぶりを狙ったものの、先に攻められ自信なし。大長考しましたが有効な順は発見できず、成り行きで進みます。その後少し2438くんに攻め急ぎがあったかもしれませんが、私が秒に追われて自爆し×。
S戸川先生は本局も快勝だったよう。
K下先生vsA木くんは相穴熊。最終盤、竜切りから桂捨てで穴熊をこじ開けたのが鋭手!光速流炸裂でK下先生勝ち。あれ、隣の人心強いなw

お昼、金沢に帰ってきたという牡丹(元福大)に絡む。K内くんに付くのか、裏切者ー!w

準決勝。相手は金沢大学チーム。
私はS口くんと対局。戦型は角換わりに。進行は後手S口くんの△7二金~△6一飛で王座戦に出た形になりましたが、その王座戦の展開はよくわからなかったので変化します。しかし△4四銀~△1三角がなるほどと感じた攻め。そこで考えたものの時既に遅し、苦しくなったように感じていました。その後も受けに回ったのがチャンスを逃した感で、どんどんマズい形勢になっていきます。ですが相手も秒読みで乱れ、最後は混戦に。自玉が詰めろが解除できればというところで、局後S戸川先生指摘の歩頭に打つ角が勝負手でした。これに気づかず受けに窮して×。
W先生が勝ってチームは勝利。

なんか知らんけど決勝戦。S戸川先生に「最後勝てば全部帳消しですよ」と去年誰かが言っていたような台詞を浴びせられ、泣いても笑っても最終戦。2438チームと再戦です。
…私だってわかっていたのです。最後勝てば官軍なのだと。だが、こた(仮はタダでは転ばない、どうせならカッコよく勝つ!
戦型は相掛り。その決意を秘めた私の最後の作戦は、ズバリ!

 入 玉

である!w 貴方は初手から入玉を狙ったことはありますか?
銀立ち矢倉から金を8六に押し出し、玉も8七に進出。そして5筋を絡め、囲いで相手飛車を圧迫します。そして、なんやかんやで突っ込む!作戦は的中し、局面は私が良し。しかし私は忘れていた、今日の自分がいつにも増して冴えていなかったことをw
飛車交換して捌いてしまった方が入玉しやすいかと思いましたが、当然飛車を打ちこまれて攻められます。私は読み筋とばかりに銀合い。そこで2438くんが「どっちがいいかな」とつぶやきました。私にはこの意味がわからなかった。25秒読まれたところで、合いで打った銀を取られた…。
優勢になってから結局少しずつ悪手を指し、最後は下段に落とされ×。

しかし…
K下先生が野生の高校竜王を再度下し勝ち。
S戸川先生も無傷の4連勝。

全敗で優勝という、ある意味伝説を達成しましたorz

「今日はオレの奢りじゃー!!!」

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KKK 2018/9/16

日曜日に研究会予定です。

イレギュラーで出れなかった(?)昨日のアマ王将の結果を聞いたところ、福井勢は上位には食い込めなかったようです。北國王将もそうですが、近年福井から優勝者は出ていないと思います。私も頑張りますが、どうせならKKK勢で多数入賞を狙いませんか?

Oセンパイ、子供たちにいいところ見せるんですよね?
KとかSとか、そろそろ運転手じゃ満足できないだろ?

え、私?
私のことは誰も期待していないからいいのです。

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ボクはどこにでもいそうな田舎の一将棋指し

アマ名人戦に行って参りました。

福井県の予選となるアマ選手権は準優勝ながら、優勝者の辞退で図らずも出場権を得ました。これで代表というのも憚られますが、せめて恥ずかしくない成績は残したいところ。以前ベスト16に残ったことがあるものの、2年前には連敗で予選落ち。気張っていきましょう!(他に連敗で予選落ちしたのは、初めて全国大会に出た竜王戦のみ。やはり1回も勝てないのは悔しい。初陣で1勝を上げたS藤くんは普通に凄いと思う。)

金曜日の前日入りでしたが、今回は遅くにホテルに到着したので前夜祭は回避しました。組み合わせも見ずにとっとと部屋に行ったものの、誰がしが親切にもリーグ表を知らせてくれました。
いや、もしかしたら煽りのつもりだったのかもしれないw

①こた(仮
②激戦区大阪代表
③支部名人戦連覇
④ほとんどプロ

よし、解散w
見渡す限り強豪というこのアマ名人戦という舞台でも、かなりの鬼リーグ。「これはこた(仮予選落ちだな」と誰もが思ったに違いないw

1日目はまず予選3局が行われます。持ち時間は50分+30秒、あれっいつもこのレギュレーションだったかな?
話は変わりますが、元新潟大のY口くんも福島県代表で参加していました。申し訳ありませんが最初私は全く気づかず…。今回は初参加の人が多く、同世代や20代が目立っていた印象でした。

そして初戦の相手も同い年、大阪代表のU原さん。私は存じ上げませんでしたが、激戦区で代表になっている時点で強さは証明済み。元奨かと警戒しましたが、違ったようです。
先手のU原さんの石田流に対し、私は相振り飛車を選択。相手は矢倉にがっちり組み、私は攻めの態勢を整えます。自玉が薄いので成否がわかりませんでしたが、果敢に端攻めを敢行しました。と金作りを手抜かれて苛烈な攻め合いとなり、相手玉が2手スキの間にこちらが寄るかどうかの勝負に。最後逃げ方を間違えて冷や汗をかいたものの、なんとか逃げきり○。

勝者同士の二戦目、相手はI葉さん(愛知)。アマチュアで唯一、プロ棋戦での優勝経験を持つ超強豪。
戦型は後手の私のゴキゲン中飛車。▲5六歩から角交換され、先後逆でよくありそうな形に。中飛車にこだわらず向かい飛車に振りなおしましたが、自陣角からの仕掛けを誘発しました(こちらが先手なら無い仕掛けか?)。第1感はなんとかなりそうだと思ったものの、受け方がわからず私が不利な形勢だったかもしれません。それでも再び飛車を中央に活用し、角を切ってスパートをかけます。後は気合いと根性だ!w そこからは二転三転していたと思いますが、なんだかんだで寄せ切って○。

係の人がびっくりしてました。

そして今日、トーナメントが始まりました。
私はベスト16をかけた一回戦、O村さん(愛知)と対局。去年まで大学棋界で鳴らしていた、若さと勢いのある相手です。某名人に「がんばってください!」と励ましの言葉を頂いたものの、「代わってくれ」と言いたくなりましたw
戦型は私のダイレクト向かい飛車。県名人戦でも角交換振り飛車を連採しましたが、比較的じっくりとした力勝負に持ち込みやすいのが魅力です。相手は銀冠に組み、自陣角から打開。私は金で角をいじめに掛かりますが、相手陣が非常に厚くあまり自信がない展開でした。手を尽くせば難しかったと思いますが、コビンから攻められ劣勢に。しかしながら寄せ合いで噛みついて、一番最後にチャンスがきます。
負けだと半ば諦めていた局面に、一瞬何かあるはずだと思った秒読みの30秒。2択。
掴みとることができず、×。

というわけで帰ってきて今に至ります。
今は相居飛車が指したい気分です^^

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本気は痛みを厭わない

ちくしょうめー!!!



はぁ、はぁ…

すみません、取り乱しました。
今日は件の県名人戦でした。2438名人に挑戦する3番勝負です。

場所は福井新聞社の和室「閑閑亭」。ケーブルテレビあり、大盤解説ありの本気仕様。朝、県将連会長と福井新聞社さんのご挨拶を上の空(失礼)で聞き、会長が振り駒を行いました。と金が3枚で1局目は先手番です。

本日の解説は告知通りS戸川。一番きちっとした格好でいらっしゃるw
しかも彼女同伴である。マジなんなのコイツw

閑話休題、ほぼ9時頃に第1局がスタートしました。まず私の最初の先手番ですが、作戦は角換わりに決めていました。私にとって角換わりは今まで主力戦法ではなかったのですが、最高の相手にどこまでやれるか挑戦してみたかった。
ただその後の進行はややアテが外れます。途中まで定跡通りだったものの、2438くんに先に新手を指されてしまいました。穏やかな変化を選びましたが、手番で意外といい手がなかったのは誤算。結局悪形にさせられ、相手に先攻を許す苦しい展開に。自陣角を据えて頑張りましたが、相手の攻めが急所を捉えます。しかしながら私も竜を作り、プレッシャーを掛けて勝負。ただ最後に残った時間で、腰を据えて読み切り態勢の名人。桂捨てからピッタリの寄せ手順でした。後手玉に詰みはなく、詰まないことがハッキリしたところで投げ、×。
最後は1手差で惜しい感を醸し出しましたが、こちらにチャンスらしいチャンスは無かったと思います。いきなり横綱相撲で寄り切られてしまいました。

13時から2局目がスタート。こうなればS戸川にあやかるしかないw
戦型は私の角交換四間飛車。最近では後手番のエース格です。プロでは△3三角と上がる形が多いですが、私は△8八角成と交換して美濃囲いに。相手は銀冠の完成を急ぎました。3筋を交換した手に対し、▲6六角と打った手はたぶん手拍子。普通は角を合わせる1手なのですが、本譜は△4四歩が利いて作戦勝ちになりました。ただ相手は名人、容易には崩れず少しずつ混戦模様に。もはや棋風に殉じるのみと、果敢に攻めかかります。これが功を奏したようで、飛車交換から先に相手陣に打ちこんで再び優勢になりました。こうなったら負けられない。手堅く指して、○。
遂に去年も合わせて名人戦初勝利、果たして流れは変わるか?

勝手さんによる再度の振り駒が行われ、最終局は後手番に。先手が欲しかったが、こればかりはしょうがない。
3局目は15時半に開始。こうなったら角交換振り飛車と心中しよう。といっても全く同じなのは性に合わないので、ちょっといきすぎてダイレクト向かい飛車。2438くんは筋違い角の急戦を見送り、今度は自然な矢倉に。もともと彼はこの形を愛用していたような気がします。引き飛車から持久戦模様にしましたが、7筋の位を取られてちょっと嫌な感じ。この形では銀冠を急ぐべきだったかもしれません。自陣角を打った手は解説会では評判が良かったようですが、私はあまり自信はありませんでした。位は取り切ったものの金を引きつけられ、押したり引いたりの難解な中盤戦。相手は先に桂を捨て取り返しにきましたが、これは疑問だったか。上手く桂を助け、ここは本局初めて有利になったと思っていました。受けに回る手もあったものの、1手勝ちの直感に従い寄せ合いに突入します。最後お互いの陣形が瓦解し、詰むや詰まざるや…。今考えると、ギリギリ詰みなしで勝つ順があったと思う。が…読み切れない!詰みと見て竜を抜かれる順を選択し、第2ラウンド。ここでもまだ勝っていたらしいが、やはり寄せの好手を発見できず混沌。長手数の熱戦も逆転負け、×。

2438くんは県名人戦6連覇!を達成。おめでとうございます。(棒読み

あと一歩で負けるのはいつものことといえばいつものことなのですが、やはり何回経験しても慣れません。
ただ、まだ止まれないんですよ。

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世界は僕を変えるインシデント

日曜日は県名人戦挑戦手合い3番勝負が行われます。
福井新聞社では新進気鋭(?)S戸川四段による大盤解説も行われますので、ぜひ皆様お越しくださいませ。
下馬評では2438名人防衛の空気が既に流れているような気がするので、判官贔屓でこた(仮を応援いただけたら幸いです。

作戦はだいたい決まりました。
良かったら戦型予想でもしてみてください。
もしコメントして当たれば、貴方の後の人生になんらかの幸運が訪れるような気がしますw

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KKK 2018/8/25

来週土曜に研究会予定です。

来週は仕事で1週間富山に行っています。ホテルでヒマなので新構想(?)でも練ろうと思います。
再来週には県名人戦、それが終わればアマ名人戦(負ければアマ王将)と大きな大会が控えます。勝てる気がしないことと頑張ることに因果関係は無いと見ます。

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scale out

昨日は県王将戦A級リーグの2次戦が行われました。
私は1次戦で5-2と、不満と言えば不満な成績。まー弱いから仕方ない。
将棋は楽しまないと。

1戦目、T津くんと対局。たぶん福大生?
戦型は私の四間飛車。戦型選択の理由:やりたかったから。といっても相手の得意形とかはわからないので、作戦を練ることもできないのですが。その注目の対抗策は、▲7九金と寄るソフトチックな急戦でした。私は角交換を挑んで、△1三角と打って打開します。もしかしたら、若い人は知らない指し方だったかもしれません。飛車ぶった切ってドカッと攻めて○。

2戦目はT田さんと。
T田さんの初手▲3六歩に、▲6七銀でフレームを作って引き角にします。ひねり飛車にされたので、棒金を選択。圧力に反発されましたが、冷静に指そうと思いました。○。

3戦目、T田五段と。上位陣との一戦です。
名人戦用に考えていた、初手▲7八飛を採用。以下予想通り相振り飛車になりました。浮き飛車を横に使って戦いになり、馬を作ったところではやや有利。そこから自然に指したつもりだったものの、形勢は難しくなっていきました。相手にも2枚飛車を並べられ、受けながらも相手玉を追います。都まで逃げられたものの、たまたま詰んで○。

4戦目はS藤竜王と対局。「竜王」は仕様ですw
戦型は続けての相振り飛車で、私は穴熊を採用。矢倉から盛り上がろうとしてきたので、果敢に攻めを敢行します。途中ムリをして形勢を損ねていたかもしれませんが、勝負手が通って攻めが刺さり始めます。2枚角で敵陣を荒し、私が優勢に。穴熊の堅さに嫌気がさしたか、中押しで○。

5戦目は鬼門になったS戸川四段戦。
実はS戸川、今日はN西六段に土を付けて波に乗っていました。お昼時間にはトップに抜けだし、「S戸川王将か…いい響きだな」とか言ってました。
え、だれが言ってたかって?オーディエンスAとBだよ、たぶんw
そんなS戸川との1局に、作戦を考えていなかった私。初手に体感2分、長考して(採譜の勝手さんに、「始まってるよ」と突っ込まれる)注文をつけ、角交換振り飛車に誘導。対して位を取って地下鉄飛車を狙いにし、大きくかつバランス良く模様を張ります。相手が自陣角で打開を図りますが、正直これならなんとかなると考えていました。しかし自陣が薄くて意外と攻めがうるさく、全く自信がない展開。以下悪手を指して劣勢に陥ってしまいました。だが、投げるわけにもいかない…大駒とか色々捨てて、決死の脱出劇を目指します。そしてお互い時間がなくなり、最後は時計の叩き合いに。ラスト1分、指運で相手玉を詰まし○。

6戦目はY本五段。続いての強敵。
戦型は序盤に駆け引きがあり、向かい飛車に対して私が右玉的な何かに。イメージは去年の王位戦の菅井王位の作戦でした。模様の取り方に苦労しましたが、手渡ししたところY本さんから積極的に仕掛けられます。形勢はよくわからなかったものの、銀挟みに成功。読み筋に2歩が入っていたりしたものの、なんだかんだで押し切って○。

7戦目、O柳さんと本日ラスト局。
戦型は横歩取りに。O柳さんは△8四飛型から中原囲いと、やや旧式の作戦を採用。私は中住まいから3筋の位を取りにいく、たぶん流行当時一番オーソドックスだった作戦。積極的に▲8二角と打ちこんでいったのが功を奏して、形勢は先手良し。玉頭からの攻めを余してから反撃します。馬が挟撃形の待ち駒になって詰まし、○。

指したいことを指して勝つのが理想で、指したいことを指させて勝つのも理想。
難しいのはわかっていますが、私はオールラウンダーなんで。

目先の目標が大切なんて、みんな判っているさ。

あ、トータルは12-2です。
次回、「S戸川王将爆誕!」こうご期待!(フラグ)

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少年と将棋と日陰者

「将棋が強くなるにはどうすればよいか?」
ありがちな質問ですが、この機会に私の考えをちょろっと書いてみたいと思います。
まぁ、戯言です。多少なりとも共感したとして、結果が出なくても私は一切責任を持ちませんw

いきなりぶっちゃけると、まずこういうことを言う奴に限って、「絶対量」が足りない場合が多い。効率の良いやり方なんて、こっちが知りたいw
将棋はスポーツと違って、やろうと思えばいくらでもやれます。司法試験に受かろうと思えば、むちゃくちゃ法律の勉強をしなければいけないでしょう?もちろん将棋と法律の勉強は違いますが、それぐらいやっている人もいるということです。
とりあえず、ここで偉そうなことを書いている雑魚より時間を取ることから始められてはいかがでしょうか。

同じ時間将棋をしていたとして、中身の濃さというか、差となるのは目標や意識の高さだと思います。
槍玉に挙げて申し訳ないですが、ある人曰く「短い詰将棋をたくさん解いているけど、なかなか勝てない」そうです。私はこのやり方は、子供やC級で入賞を狙う方なら間違っていないと思います。詰将棋を解くことで「詰みの形」を覚えることができるからです。ただこの方はA級選手。読みの力を鍛えるために、長い詰将棋に取り組んだ方がいいと思います。そもそも、ぱぱっと解けるというのは、脳に負荷がかかっていません。自分ができないことにチャレンジしないと。
研究会をするというのなら、例えば「今課題となっていることを解決する」、あるいは「新たな課題を見つけて研究する(持ち帰る)」というのを考えて参加するのか、ただ漫然と将棋を指して帰るのかでは、全然違うと思いませんか?そもそもその意識の差で、準備レベルが違います。
どこを目指すかというのは、人によってそれぞれだと思います。B級やC級で頑張りたいというのも大切ですし、楽しめるだけの知識があればOKだという方もおられるでしょう。ただ目指すところがあるなら、客観的に見てそれを達成できるだけのスキームが必要です。
まぁ、わかっていてもなかなか遂行するのは難しいんですけどね~

お子さんが将棋をしていて、我が子がどうやったら強くなるのか悩む親御さんは意外と多いようです。
もちろん、労力とお金を掛けるに越したことはないでしょう。ただし親が子の将棋の内容に口を出すことは、完全NGだと考えています。「ここではこうやった方が良かった」「もっと攻めた方がいい」「この手は悪手だと誰々が言っていた」「なんでこんなところで時間を使ったんだ」etc...
考えてもみてください。指摘が正しい、正しくないの問題ではないのです。子供なりに頑張って考えて指した手を、(おそらく自分より弱い)親にダメ出しされる…特に男の子だったら、反抗心しか湧きません。
対局相手のおっさんに言われただけなら、今度勝ってやり返せばいいだけなのですが。

あ、マナーについては別です。じゃんじゃん言っちゃってください。

一番怖いのは、子供が将棋を好きじゃなくなること(辞めないにせよ)。子供にとって将棋に熱中していることは、無意識的に絶対量を増やすことと直結します。

あるお父さんお母さんは、いつも大会に顔を見せる子煩悩な方々でした。子が勝てば「やったな」と一緒に喜び、負けたら「惜しかったな」と慰める…その子は、あっという間に強くなりました。名前を出して恐縮ですが、かつてのN西さんも棒銀しか知らない子供に負けるとは思わなかったでしょう。私が一番(生まれ持ったものでは無い)将棋の才能があったと思っている子です。
今度、私は大人になった彼に2度目の挑戦をしなければなりません。

子供にとっては、もちろん良い指導者がついているのがベターです。ただ指導が上手で、強い(将棋的に正しい)指導者に巡り合えるかは、ぶっちゃけ運ですねw
基本的に指導者は「素晴らしい方だ」というようなスタンスでいた方が(フリをした方が)、子供が素直に意見を受け入れやすくなるので良いと思います。まぁ気に食わなかったらやんわり逃げて、違う人に頼めばいいのでは。

ただ、将棋は1人で考える時間が大切です。だいたい学校のテストで一番になるのは、塾に足繁く通っている子ではなく、教科書に色ペンで重要単語をマークしている子でもなく、学校では「全然勉強してないよ」なんて言っている子です。家で「100点を取るにはどうすればいいか」をスケジュールして、ムリなく勉強しています。それが普通で、頑張っているという意識がない。そして「どうしてこいつ等はこんな問題で苦労しているんだ」と思っている。
カリキュラムに追いつくのに必死では、「漫然と将棋を指す」ことから抜けられないのです。しかしながら、これを周囲がどうこう言うのも難しいし、子供は指した分だけ強くなるものなのですが。
まぁ、子供の好きなようにさせてあげるしかないのかもしれません。東大とが京大とか入る子は、意外と勉強についてどうこう言わない親が多いらしいですよ。

長くなってきましたね。意外と言いたいことが多かったようです。
1局に対する集中と油断についてだとか、作戦の立て方だとかのネタもあったのですが、止めておこうと思います。
将棋もそうですが、見えないところで色々考えたことも無駄にはならない気がするのです。

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