順位戦レポート2019
さて、もはや1年に1回となったプロ棋戦に関しての話題であるw
今期順位戦は、昨日のB級1組の最終戦をもって全て終了。昇降級者が決まりました。
実は去年の今頃、同じテーマで記事を作成して、昇級予想を7割的中させた私こた(仮。我ながら大した大局観だ(?)とか思っていたのですが、今年は果たして?
A級
私の本命予想は広瀬八段(当時)でした。ブレイクの予感はまさかの的中(失礼な言い方で申し訳ありません。しかし1年前に私と同じ予想をした人は少なかったのでは)で、今年度は竜王位を獲得。しかしながら順位戦は最後連敗で脱落し、挑戦者は豊島二冠に(対抗予想でした)。今年度当初にいきなり二冠になった豊島さん、名人戦でも奪取し頂点に君臨することができるかどうか。佐藤天名人との名人戦は、面白い勝負になると思います。
一方、降級の憂き目を見たのは深浦九段、阿久津八段。阿久津八段は最終戦勝って、意地を見せました。深浦九段は調子を落としていますが、まだまだB1では昇級候補だと見ます。
ずばり!来年度予想
本命:渡辺二冠
対抗:羽生九段
来年度の展望ですが、難しい。マジ難しい。豊島二冠が名人になれなければ豊島先生な気もするが、本命はやはり戻ってきた渡辺二冠か。挑戦争いは順位が低くてもあまり関係が無いし、年齢と地力を考えればという気がする。対抗はもっと悩む。わかんないので羽生先生。無冠になったとはいえ力は健在ですし、神通力もありますw
B級1組
渡辺さんのカムバックはまぁ正解。昨年負け越しを喫したとはいえ、長年唯一羽生世代と渡り合ってきた実力。圧巻の全勝昇級でした。二位は最終戦、直接対決を勝って木村九段が久々のA級復帰!みんな大好き木村九段、ただのおじさんではないw
降級は橋本八段と野月八段に。若手、中堅、ベテランと実力伯仲のクラスでしたが、昨年昇級争いをしていた橋本八段、B2を全勝で昇級してきた野月八段が落ちる改めて厳しいクラスです。
ずばり!来年度予想
本命:永瀬七段
対抗:斎藤慎王座
予想が非常に困難なクラス…と言いたいところですが、ずばり来期は若手優位だと見ます。もちろん誰かがずば抜けて走るというのは難しいでしょうが、本命は永瀬さん1期抜け予想。順位が悪いというネックはあるものの、単純に強い。対抗は斎藤王座で、今年は最終戦勝っていればというところでした。タイトルを取ってからもそれほど調子を落とした感じもなく、来年度はさらにやってくれそうな気がします。若手といえば菅井七段も有力ですが、こちらは順位があまり良くないのが気がかり。
B級2組
実力のある中堅が揃うクラス。今期はC1から上がってきた2人、永瀬七段と千田(新)七段のダブル1期抜けとなりました。この2連単を本命視していた方も多かったかも。ただ、私は丸山九段推しだったので、残念ながら単勝。
ずばり!来年度予想
本命:横山七段
対抗:中村太七段
誰もが足を引っ張る力があるものの、昇級候補となるとそれほど多くはない印象のB2。本命は意外に思われる方もいるかもしれませんが、横山七段を推します。2期連続の3位と、常に好成績を上げ続ける仕事人。上位クラスに対しても、将棋の内容で全く引けを取っていない方だと思います。対抗は悩みましたが、中村太七段でしょうか。今期王座を失冠したものの、タイトル挑戦4回の指し盛り。普通は大本命で実際強いと思うのですが、取りこぼしが多い印象をどうしても受けてしまいます(実際通算勝率も実績のわりには良くない)。上位に橋本八段、村山七段という昇級候補がいるのも不安材料。ちなみにあと丸山九段、澤田六段、近藤誠六段をいれたら当たる気がする。(そして来年恥をかくw)
C級1組
予想通りハイレベルな争いとなったC1クラス。1敗で2人が頭ハネを喫する厳しい結果となりました。やはり藤井聡太七段に触れないわけにはいきませんが、近藤誠戦で敗れ連続昇級を逃します。しかし代わりに師匠が見事最終戦勝ち切り、B2復帰を決めました。やはり強い人と直接指せる機会があるというのは、大きなことなのだと思います。個人的には船江六段も好きな先生なので、残留となったのは残念なところ。一方近藤誠(新)六段は最後に強敵の連戦でしたが、見事でした。(ちなみに昨年の近藤五段予想は当たりました。)
ずばり!来年度予想
本命:藤井聡太七段
対抗:青嶋五段
本命は当たる(確信)…とか思ってる貴方、全勝(誰か)1敗(船江六段、藤井七段)とかがあるのがこのクラスですよw そうは言うものの、私も聡太くんだと思います、さすがに。どう見たって強い。オッズが一番低いのは彼です。そして対抗はふなえもんと言いたいんですが、なぜか青嶋五段。私の中に「揺り返しの法則」というものがあるw 簡単に言うと来期は調子上げてくるよって奴なのですが、戦型的にちょっとスタイルを変えてきそうな気がするのです。
C級2組
予想が壊滅したC2。及川六段、石井五段、佐藤和六段が昇級しました。及川六段は今年ブレイクし、堂々の全勝昇級でお見事としか言えません。しかし正直な話、及川先生が上がるとは…(失礼)。あとの2人は開幕前から有力な昇級候補でしたが、他にも候補が多かったというのはありました。しかし、人は予想を裏切ってくるからきっと面白いのだと思います。
ずばり!来年度予想
本命:佐々木大五段
対抗:大橋四段、西田四段
本命は去年と同じ。ここしかない。順位戦は1枚足りなかったものの、各種棋戦で活躍し実力は折り紙付き。上位に怯まず、安定感もあります。大橋四段も去年対抗で挙げました。また外れたら、こた(仮はきっと疫病神かなにかなんでしょうw 三人目は悩み所でしたが、西田四段にしました。来期落ちてくる人を除くと、順位3位。これがでかそう。
こういう予想は当然ですが全員をフォローすることはできません。
もしかすると失礼な印象を与えてしまうかもしれません。そこはすみません、先に謝っておきます<(_ _)>
でもプロの将棋に対して、いろいろな見方から楽しみを見つけてみるのもいいと思います。もちろん、将棋の内容に対して面白いと思っていただけるのが一番ですから、ぜひ勝ち負けだけじゃくて中身も見てくださいね。
というわけで今年は3割バッターでした。来年も花粉症とともに、楽しみにお待ちくださいw
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