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男子はいつまでも中2病、がコンセプトの将棋ブログ。

思考は幸福なのだと

samui.

福井では本日初雪を観測しましたが、そんななか西別院では朝倉象棋大会が行われました。朝倉象棋がわからない方は、私のHP「将棋日和」参照ください^^

予選は2勝通過方式で、一戦目はS水五段と。
序盤は作戦負けで、「酔象」を手損で繰り替えて待つ苦しい展開。中央で戦いが起こりましたが、上手く切り返すことができました。酔象が残ってしまったものの、1手勝ちを決め○。

二戦目はY田四段と対局。
居飛車党のY田さんですが、戦型は相振り飛車。垂らされた歩を取れる形になり指しやすくなりました。角を上段に配置して酔象を突撃したのが結果的に上手くいき、飛車を取られて自陣が危なくなったもののの相手陣に向けて猛ダッシュ!(酔が) 太子づくりが受からなくなり○。朝倉象棋ならではの戦い方でした。

準々決勝、N藤五段と対局。
戦型はやはり対抗形。相手の酔を押し返して位を築く。N藤さんが自身の酔を私の銀にぶつけてきましたが、これは得な取引だと思っていました。(ちなみに酔は持ち駒にあっても使うことはできない。) 立て直される前に一気呵成に攻めて、○。

準決勝はG方くんとの一戦。
私の中飛車にG方くんは穴熊に組みましたが、個人的には穴熊は普通の将棋に比べるとメリットが少ない気がします。堅陣から仕掛けてきたものの、私も手に乗って反撃。酔象を取り合って入酔だけケアしたあと、穴熊を攻略して○。

決勝はS戸川四段。
先手の作戦は私が昨日1分で考えた、相手の振り飛車に対し3筋の位を取らせないもの。実はS水さんにも同じことをしたのですが、上手くいかなかったので工夫します。棒金で対抗形の飛車側を抑え込みに行きました。これが上手くいき、どんどん小駒で圧力をかける形に。普通はそれでも大駒が捌ければなんとかなるのですが、朝倉象棋では酔の進軍があるので意味が違います。結局この進軍が成功し、○。

今日の一言「朝倉象棋は厚みゲー」
朝倉象棋に定跡はありませんが、皆さんいろいろな形を試したり、酔象を生かす指し方を考えたりしています。自分なりにセオリーを作っていくのも面白いのではないでしょうか。自分は詰め込むのは嫌いですが、考えることは楽しいことではないかと思います。

さて、冬の朝倉象棋では毎年女流棋士をお招きしています。今回はよく来ていただく北村女流初段に加え、石川県から新たに女流棋士になった田中女流3級にお越しいただきました。田中さんには去年木田でお会いしましたが、その後に女流プロになられました。おめでとうございます。
…棋士になったばかりなのに、福井の賑やかなおじ様方にどやされて大変だったと思いますw

指導将棋は北村さんに教えていただきました。綺麗な顔をまじまじと見つめてたら、いつの間にか捌かれ形に(毎年のこと)。ですが時間がなかったこともあって、うっちゃり○。
表彰状を北村さんにいただきました。ありがとうございました。

福井の将棋ファンにとって、寒い中でも来て良かったと思えるイベントだったと思います。

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