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男子はいつまでも中2病、がコンセプトの将棋ブログ。

2025/8/3 福井県王将戦 リーグ2次戦

滝行と護摩行とスカイダイビング、どれがいいですかね?

王将戦2次戦がありました。
毎年3次戦が何らかと被る私、今回も中間対局を決意。申し訳ありませんが、対局が残っている方はよろしくお願いいたします。

①△S井五段
私の先手ゴキ中。超速を銀対抗で受けて、私の穴熊vs銀冠に。角を取って大きな駒得になりましたが、玉頭に火が付いて形勢は難解。難しい局面が続きずっと自信が持てなかったものの、お相手の強攻に遂にチャンスが訪れます。飛車を取って合駒請求をすることで、受けが利いて逆転。しかし直後にお相手の攻め筋をうっかりし、逆に必敗に!仕方なく形作りをして投了しようとした1手前、「えっ?」神が味方して詰みを逃れ、○。
時間がお互い無い中でしたが、私の残り時間は5秒でした。

②▲T場三段
私のノーマル中飛車。お相手の米長玉型銀冠に、こちらも銀冠に組んでじっくりとした展開に。積極的に打開を画策し、激しい玉頭戦になりました。▲1五歩と突いた手に対し普通に取られたのが微妙な選択で、本譜は攻めが繋がる展開に。良いタイミングで玉の早逃げも利き、手厚い形となります。押し切って○。

③△G味くん
横歩取り模様の乱戦。若い子相手にマイナーな作戦を選択する悪いオジサンでしたが、しっかり対応され落ち着いた展開に。歩を垂らした手はちょっとした勝負手で、直後の角切りから攻勢を取ることに成功します。その後飛車も切って小駒だけとなったものの、と金で桂香を拾ってうるさい攻めとなりました。快勝で○。

④△M好五段
若手ながら、6月のアマ選手権覇者。アマ名人戦の県代表です。
私の四間飛車に、△5三銀左型の急戦。福井の若手はこれの使い手が結構いる気がします(ネットではもうほぼほぼ見ないが…)。むしろ私の土俵のはずでしたが知らない形に誘導され、気付けば普通に大差に。なんだかんだでちょこちょこ勝負形を作り、玉頭戦に持っていくまでの戦果を上げます。金取りを受けず、金も取らず飛車を活用したのが狙いの一手でした。なんだかんだで○。
なんだかんだはなんだかんだです!(笑)

⑤▲T田氏
角交換振り飛車模様でしたが、角道を止めて普通に四間飛車に。お相手は5筋位取りにされ、これまた懐かしい感じ。(ただ、この5筋位取りは阻止すべきだった。)4筋の戦いとなり形勢不明でしたが、▲2四歩を手抜いて手を作ろうとしたのが悪手。これまた凄い大差で苦戦の将棋となりました。なんだかんだ嫌味に迫り、成桂を活用して催促します。この辺りで体を入れ替え、安全勝ちに移行。やっぱりなんだかんだで○。

⑥△F谷氏
お相手の43戦法。3筋を切ってくる展開で、自陣角を据えて押さえ込みを目指します。体制勝ちと見ていよいよ駒得に動きますが、角切りから竜を作る勝負手を受け意外と難しい。しっかりと自玉を固めて守りを優先します。金銀5枚埋めたものの、馬を切ってこられて最後のラッシュ。ただちょっと無理気味で、潔く投了されて○。(ここで投げられるとは思わなかったですが…)

⑦△N澤六段
2438名人の1手損角換わり。意外な選択でした。早繰り銀を採用してきましたが、こちらが反撃に出たところは十分な形勢だったと思います。本当はソフトタッチで攻めたかったものの、具体的な手順に落とせずハードな順で強攻。銀を奪ったところ(うっかり?)では有利になったと見ていました。そして飛車を取られるのを覚悟で、勝ちに向かって突き進みます。当然名人も粘ってきますが、飛車を取り返せる形となって盤石に。しかし…、なぜかこの飛車を取らなかった こた(仮、なんと飛車で馬をタダ取りされる!最後自玉もピッタリ詰んで、×。
こた(仮史上最も残酷な棋譜となってしまった。

⑧▲G方四段
正調角換わり。▲4五桂~▲5三桂成といきなり捨ててくる定跡形。先に知らない展開にになってしまいましたが、さっぱりしてお相手が攻めを繋ぐが難しくなったと思います。銀をベタベタ打って手厚くし、空中要塞を構築。上手く指し回して○。

何度も言っていますが、精神修行が必要である。

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2025/7/27 野々市市将棋大会

将棋大会Back to back。

今週は野々市市将棋大会に参加。
朝、「ブログ見てるよ!」と言っていただきました。とてもありがたいことです。
ゲストで香川女流四段が来られていましたが、この方はYouTuberとしても有名。そんな万人受けすることはない場末のブログですが、せめて活躍して景気の良いことを書きたいものです(笑)

予選①△T間さん
野々市のリーグ戦でも活躍する女の子プレイヤー。当たったとき苦い顔された(笑)
戦型は彼女のゴキゲン中飛車。居飛車党かと思っていたので意外でした。▲6六銀と先に出ていく作戦で、結果的に5五の歩を取り切ることに成功。さらに馬を作って、じり貧を嫌って勝負と踏み込んできたところを咎めて優勢を拡大します。最後は激辛で○。

トナメ①▲K井氏
学生名人。また君か!(今年3局目)
私の1手損角換わり。彼の作戦は右玉でした。▲5五銀と攻めてきたものの、この辺りはしっかり局面の認識をもっていました。ハメ手のような形で優位を取りましたが、その後あまり良くない手が続いたと思います。ガッチリ固めて粘りの体勢を取られ、長期戦に。上手く攻めを呼び込んで、もう一度良くなったと思ったのですが、寄せが見えない展開。良くなった、と思って寄せを探したのが良くなかった。最後は時間勝負の感もあったものの、玉が上部に逃れられたところで投げて×。

今週末は福井県王将戦。To be continued...

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2025/7/20 福井県名人戦挑戦者決定戦

※本棋戦はアマ名人戦予選とは異なります。
(アマ名予選は石川県で出たので、念のため)

昨日は福井県名人戦の県大会、A級は挑戦者の決定戦が行われました。
話がいきなり本筋から逸れますが、福井県のタイトル戦で私が出場するのはこの名人戦と、王将戦の2つのみ。来年のシード権は、少ないチャンスですが県内最高段位としては取っておきたい。
やっぱりちょっとぐらい存在感は残しておきたいところです(笑)

予選①▲Y本五段
大ベテラン。E春さんもそうですが、この世代は皆お強い。
戦型はY本さんの三間飛車。私は△6四歩~△7三桂と急戦を仕掛けます。急戦が上手くいく形で攻めることができたと感じていたのですが、分かれは互角ぐらいで落ち着いてしまったかな…という中盤の形勢判断でした。途中千日手のルートに入るも、漢気(?)で打開。馬2枚が働く展開となって優勢になりました。その後飛車を取り返し、縦の攻めを絡めて美濃を攻略。最終的には盤石で○。

予選②△S井五段
理事長杯決勝戦の再戦。オールラウンダーの実力者。
戦型は再び対三間飛車。私は今度は穴熊を選択します。お互い相穴熊でガッチリ堅めて、S井さんが3筋、私が5筋からそれぞれ攻め合います。しかしこの攻め合いは私に分があったと思います。お相手が曲線的な展開に切り替えるものの、隙をついて飛車を殺し優勢に。こうなると相穴熊は手に乗って指せる将棋です。押し切って○。

予選③△T場三段
戦型は角換わり。私が両方の端を詰めるという、端歩三十六景でも最も珍しい形。T場さんは右玉に構えられました。その後1筋に地下鉄で仕掛けられますが、▲2六角で急場を凌ぎつつこの角をめぐって戦いに。馬を作られますが、飛車を追われながら手に乗って必殺の寄せを狙っていました。▲2六角が△6二金を狙いつつ▲8四桂が入って、光速の寄せが炸裂。○。

予選④▲G味くん
将来有望な若手の一人。
私が角交換振り飛車を採用。G味くんは持久戦模様の構えでしたが、▲3七桂と跳ねたので隙ありと見ました。筋違い角を打って△4四銀と連携しつつ桂頭を攻め、とりあえず駒得には成功。その後、と金が上手く使えて優勢になったと思います。手厚く寄せ切り、○。

トナメ①△K川くん
鋭く激しい攻めが得意な、活躍中の若手です。王将戦で凄い攻めを食らって敗戦、そして再戦。
戦型は彼の得意な横歩取り。△4二玉型でゆっくりした展開となり、相掛かりのような将棋に。そこで私は▲7七金と上がり、▲8六歩~▲8七金(最近多くなった形)の組み替えを狙いました。それをチャンスと見た彼が仕掛け、とても怖い展開になりました。飛車角を切り飛ばしての激しい攻めを受けましたが、玉が広く余した形に。反撃に転じてキッチリ寄せ切り、○。

準決勝▲G方四段
トナメでシードの一角、某S(二人目おめでとさんです)を破る。
戦型は角換わり。流行形に進みますが、先に研究手を出します。実は先週の野々市で試していたばかり、しかもそのとき記憶違いをしていたので経験が活きました(笑) ただすぐに覚えていない変化となり、危ない指し方をしたかもしれません。自玉がとても怖い形だったものの、しょうがないと思って指した手がすべて利かしとして入る形となり、持ち直しました。そこからは上手く指し継ぐことができて、逆に独壇場に。最後はきっちり詰まして○。

決勝戦△N西六段
かつての全国制覇者。最近は運営に回られていますが、文頭の私と同じ思いかもしれません(笑)
戦型は△3三金型の角換わり。力戦に持ち込み、力で捻じ伏せてやろうという思いは伝わってきました。しかもソデ飛車に構え、△5五銀と進出し自在な指し回し。かなり危ない形でしたが、上手く局面を落ち着けることに成功しました。その後長考して桂頭を狙い、それを軸として戦いに突入。馬を作って局面は有利となったものの、自玉は常に危険な形です。相手玉を上部で追いつめますが、王手を掛けられながら粘られ寄せ切れるか。しかし今日はしっかり読み切っていました。後手玉を6八の地点で詰まし、○。

福井県名人戦挑戦手合いは9月です。
2438名人で干支が一周したらしいので、もういいんじゃないかな(笑)

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2025/7/6 理事長杯将棋大会

福井にGo!
理事長杯に出場してきました。あれ、ボクのリボン付きトロフィーは?(オマエのじゃねーよ、というツッコミは受け付けておりません)

予選①▲S水娘二段
彼女にとっては珍しいノーマル三間飛車。私は△6四歩型の急戦を採用しました。仕掛けから馬を作って優勢になり、突撃をいなしきれるかどうか。自陣飛車で受けて、美濃囲いのコビンに縦から殺到。○。
終局後こた(仮、最新定跡を大いに語る。(笑)

予選②▲O滝六段
私の一手損角換わり。腰掛銀となり、▲4五歩~▲4六角は予想された手の1つでした。対して私は右玉に移して待機戦術を取ります。手を作られるのは難しそうと思っていましたが、強攻策を取られて決戦に。私も強く対応したものの、ちょっと危なかったかもしれません。飛車を成った代わりに自玉がボロボロになり、最後は詰むかどうかの勝負に。追い回してムリヤリ詰まし、○。

予選③△O越四段
相振り飛車の向かいvs三間飛車。雁木系に組み、お相手の2筋への振り直しに▲3六歩と反発します。部分的な手筋ですが、その後お相手の攻めを呼び込んで傷となる展開に。玉が上部に引きずり出されて不利を自覚します。粘る手も難しく、勝負手に命運を託すことに。結果的にこれが功を奏したか、相手の乱れを突いて切らすことに成功しました。まぐれ勝ちで、○。

予選④▲N村氏
N村さんの四間飛車に持久戦模様。▲6五歩がやや早かったため角交換型になり、私も左美濃に落ち着きます。駒組みが進むかというところで、▲3七角と自陣角を打ち相手の美濃囲いのコビンに突如襲い掛かりました。ただし対照的な形で私にも角の王手が掛かり、こちらは△1二玉と寄るしかない怖い展開。そこで大長考されましたが、凄い手(自玉への寄せ)は無かったようです。角を取り合う粘りの順を指されましたが、押し切って○。

予選⑤△S藤くん
相掛かり。ただし角換わりのような形となり、私だけ飛車先を切ることに成功します。お相手は早繰り銀で飛車先交換を目論みますが、7筋交換時に▲7六歩と受けておきます。揚々と△8六歩と指されましたが、これはおじさんの罠でした(笑) 1歩持っているときの▲8三歩~▲6五角の手筋が決まります。素早く寄せて○。

トナメ①シード。。。

準決勝▲O滝六段
再戦となり、今度は私が雁木を採用。相手の矢倉に対して棒銀に出る趣向に出ました。角銀総交換となり、形勢はよく分からず指していました。進んで馬取りに対して飛車に当て返された手に、瞬間チャンスと見て飛車のタダ捨てを決行します。しかし派手な手を指した割りに寄せが難しく、手が止まって私の時間が無くなる展開に。金取りに歩を打たれましたが、手抜いて最後の攻めを決断します。一瞬の詰みに切って取り、○。

決勝戦△S井五段
お相手の1手損角換わり。私の早繰り銀に対し、早めに飛車先を決める流行りの形。中盤戦いに突入し、最初はお相手の陣形に不備があると思っていたのですが、咎めた風もなく気分的には失敗した感。ただ飛車取りに馬取りで切り返したとき、馬を逃げられた手は悪手だと思いました。しかし王手の歩打ちがお返しの大悪手!すかさず玉を上部に逃げられ、がっくり(読みを忘れて手拍子で…)。しょうがなく相手玉を縛り、ここが勝負の分かれ目となりました。本譜は飛車を取られたのですが、この普通の手でこちらに流れがきたのはラッキーとしか。今度こそ相手玉を寄せ切り、○。

これで4連覇となったようです。リボンを付けておいてくださいね~

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2025/6/15 かほく市将棋大会

今日は、かほく市将棋大会に行ってきました。
この大会は初めての参加です。石川県将棋情報の広報担当者(?)、ののいち奇襲マニアさんのサイトで昨年の様子を確認。どれぐらいの規模や雰囲気なのかはやっぱり気になるところです。でも結果は全然見ていない人、去年は福井のK川くんが準優勝していたんですね。(会場の壁に歴代の上位入賞者が貼ってありました。)
K川くん超えを目指して頑張りましょう!この前負けたばっかだが(笑)

今日の予選は2勝通過2敗失格だったようです。「だったようです」というのは3人組だったからで、しかも野々市組になってしまいました(笑)

予選①△ I 氏
いつも I さんの右玉には苦戦させられます。
今日の私は雁木を採用。やはりというべきか力戦風味の右玉との戦いになりました。5筋に位を取って手厚い陣形を目指しますが、端角から動いてこられて中盤戦に。ただ角単騎で前線に出てきたので細い攻めだと思っていました。角をいじめて取り切ることに成功し、自陣の飛車角を敵陣に侵入して優勢に。自陣への攻めは極力手抜いて手勝ちに踏み込み、○。

予選②△K我氏
私の早石田。△8五歩の本組阻止に対し、いきなり▲7四歩と突っかける急戦形。中段飛車から横に飛車を振り回す、石田流の軽い指し回しは気分がいいものです(N藤さんが癖になるのも分かる)。5筋の位を取り押さえ込みにこられましたが、「歩越し銀には歩で対抗」の格言通りの指し手で網を突破。中段玉を上手く捕まえて、○。

トナメ①△M田氏
よく大会でお会いしますが、久々の対局だと思います。
M田さんの雁木に対し、昨日ABEMAで見た右四間。対局見ながらソフト回してました(笑) 研究(?)が活きて序盤労せずに指しやすくなりましたが、金のタダ捨てが強烈な勝負手で一手争いに。飛車は取られたものの2枚角で寄せの網を絞ります。お互い居玉のドンパチを制し、○。

トナメ②△F氏
役員をされているのでFさんも大会でいつもお会いするのですが、対局は初めてかも?(いや、流石にどこかで指しているような)
私の四間飛車に、エルモ囲い。玉頭銀に出て狙い通り歩を掠めますが、相手も乗じて反撃し互角の形勢と見ていました。銀が自陣に戻る間に左辺の厚みを失い、▲6二歩は捌きを目指して相手を焦らせる勝負手。難解な中盤が続きましたが、最初に垂らして作った と金が間に合いました。2枚飛車を実現して寄せ切り、○。

準決勝▲Y岸氏
昨年ブログの更新をストップしてた時期ぐらいに指していた気がします。
戦型は角換わりになり、早繰り銀に対して右玉を採用…したのですが、手数計算を間違えていた(笑) 本譜の形ではあまり有効な選択ではなかったと思います。ただ玉側の端を攻めてられたところでは、少し余せそうな攻めだと見ていました。選んだ順は香を犠牲にしても、と金を取ってしまえばと思ったのですが、香を重ね打ちされてみると指し手が難しい。開き直って攻めに手がいったものの短絡的だった気がします。ただ、狙いとなる手を受けられていたら大変でしたが、結果的には功を奏す形となって○。

決勝戦△S木氏
アマ棋界のレジェンド。支部戦で打っ棄ってしまったので雪辱を期される(笑)
戦型は予想通り本家の英春流。ただし金沢に移住後、私の研究もパワーアップしています。今回は矢倉を選択。(英春流に対して居飛車を選ぶと有力な作戦が4つあると思っていて、私は全部指せる準備をしています。)矢倉は研究初期以降選んでいなかったのですが、実は研究を更新していました。しかしながら本譜は研究を外れた形となり、対銀冠でお互い玉を入城し合う、最近では珍しいガッチリした将棋に。先手番を活かして先攻しますが、どうやら相手に誤算があったようです。馬を作って優勢になったものの、どう相手玉に迫るかが難しい展開。本譜は意を決して一気呵成に攻め立てました。すっぽ抜けが気になるところでしたが、上手く手が繋がり堅い銀冠の攻略に成功。望外の寄せが決まって○。

N尾さん「野々市でまたY村さんに負けてなかった?」
こた(仮「Y村さんむっちゃ強いんで」
優勝者が言うんだから間違いないですよ!(笑)

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2025/5/25 石川県アマ名人戦加賀予選

石川県のアマ名人戦は、予選として加賀地区と能登地区に分かれて行い、予選は4人のリーグ戦で勝ち残った人が通過になります。リーグ戦といっても実質負けられない戦いなので、本戦優勝まで考えるとトーナメント7人抜きのつもりで指す必要があります。大変だ。
余談ですが、福井でシード組だと3連勝で優勝、ということも割とあるので、少しシステム変更を考える時期に来ているかもしれません。(6組ぐらいできれば16人以上のトーナメントになりますが、最近はどうしても参加人数が少ないので。)
今日は3局(同率再戦で5局まであり得るが)なので、持ち時間は40分打ち切りです。

朝、籤運、相変わらず無し。

①△T橋氏
名実ともに石川県アマ最強の方。これまで勝利無し。
T橋さんの角道を止めない四間飛車に対し、逆に▲6六歩と止めて穴熊を目指します。自分が嫌に思っている作戦をぶつけましたが、相穴熊から上手い対応策を見せられ、序盤でこちらが時間を使う展開に。先手としては作戦失敗だったと思います。戦いとなり桂損しますが、端を手抜いて飛車を成り込み、急に視界が開けたように感じました。ただ嵩にかかって攻めたものの強靭な受けに遭い、焦って▲6三金と捨てた手が大悪手。直後詰めろ金取りを掛けたのですが両方受かってしまいました。なにやってんの(笑) 攻めが切れて×。
顔から大噴火しそうな負け方になってしまいました(笑)(笑えん)

②△N川氏
どこかから「指導対局3局も指してもらえる」なんて冗談を言われてましたが、野々市リーグで優勝もされている実力者。
私の早石田模様から相振り飛車に。N川さんの四間を見て▲5七銀型に組みましたが、そこからは手将棋になりました。相手の金無双に対し再度▲7四歩と合わせたのが狙っていた一手。▲4四角~▲7四飛と十字飛車が実現して優位に立ちます。その後飛車を成り込み、さらに相手の飛車を責めて取り切りに成功。中押しとなり○。

③△K井氏
この前の最強戦の優勝者。さらに小松で敗れており、これまた難敵である。
戦型は相掛かり。序盤で中住まいにし、▲8七歩を打たず突っ張る。桂を跳ねて軽い形を作り、颯爽と攻めを決行しました。しかし攻め自体は細く、この対局も序盤から時間を使って慎重を期する展開に。結果的には結構上手く指せて形勢をリードしていたようですが、こういうお互い薄い将棋はすぐひっくり返るので難しい。対局中は優勢だと思えるほど余裕はありませんでした。終盤相手の銀捨ての勝負手が飛んできて、局面は佳境に。馬の王手に対し▲7九玉とよろけたのが悪手で互角近くまで戻った(ソフト評)らしいが、なんとか叩き合いを抜け出し、○。
局後、K井くんが序盤をものすごく悲観していて、終盤でいきなり「勝ちでしょ」とくるのが印象的でした。(まぁ、実際追いついているわけだが。若さとずっと勝ってきた者のプライドだなぁ)

指し終えて残念ながら吉報はなく、本戦出場は叶わず。無念なり。

私は場数を踏むことで這い上がってきた方なので、1局の将棋は基本的に難しくて、ずっとリードしたまま指し切るのは困難だと考えています。要するに、「勝っているはずなのに、負かされた」という経験をたくさんしているということです。ただし、それは実力差があると、起こりにくくなります。子供の頃から強い人は、(周りより自分の方が強いのだから、)当たり前のようにそれをやってのけて、そして自信を付けていきます。
また、例えば評価値で+1000の形勢差(ソフト同士ならひっくり返らない差)があっても、特に最近の角換わりや相掛かりの激しい変化では、一手が命取りになる場合があります。最善の手を選び続けるのは容易ではありません。某後輩が「一手に1時間あれば最善を指し続けられる」なんて言ってましたが、そんなこと私らのレベルでは不可能に決まっている(笑) オマエいつの時代の人間だよ(笑)×10と突っ込みたくなりましたが、これも自信の表れです。もちろん強くなるほど明らかにダメな手の理解は進むので、先入観は大敵ですが、悪い手を切り捨てることはできるでしょう。

何が言いたいのかといいますと、「強い人は皆自信を持っている」というのは実は逆説的だということと、一手一手紳士に向き合って検討したいということです。

ただ、私も大学生の頃は局面をもっとシビアに捉えていました。時代の変化とともに将棋の性質が変わったこともありますが、単純に年を重ねておおらかになっているのかもしれません。

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2025/5/11 石川県アマ竜王戦

石川県のアマ竜王戦が行われました。

予選①▲?氏
私の角交換振り飛車。序盤に自陣角を打ち合わされ、やや作戦負けの様相。隙を作って仕掛けさせたものの普通に悪く、土下座の辛抱をすることに。この粘りが功を奏したか、中盤の力比べで徐々に難しくなります。と金を寄せてこちらの攻めも遂に届き、最後は詰み筋に入ったところで時計が落ち、○。

トナメ①▲T内氏
この前に敗れたばかり、リベンジチャンス到来!
戦型は対四間飛車から相穴熊。用意の作戦でそのまま研究通り進み、打開の手段も用意していたものの千日手を選択。

指し直し局△T内氏
今度も対四間飛車。もう一度研究通り進めるつもりでしたが、途中で間違えこちらが良くないと言われる定跡に。戦いに入って形勢を損ね、一度追いついたと見ていましたが、そこから全然いい手が指せなかった気がします。玉頭戦で一方的に押しつぶされ、×。

内容が良くない…
対処法は見えませんが、One-hit wonder では終わりたくないものです。

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2025/4/27 小松将棋大会

皆様GWのご予定はいかがでしょうか。私は日曜に小松将棋大会に参加してきました。
朝ちょっとゆっくりし過ぎて出発が遅れ、5分前にギリギリ到着。とても綺麗な会場でした。

予選①▲N谷氏
独特の序盤戦術を持つ力戦派。
本局は嬉野流。予選では大胆に出がちな私ですが、予選落ちが続いたため今回はかっちりとした矢倉に。序盤作戦はまずまずだったと思います。相手も駒組みを進めてきましたが、隙ありと見て角を切って飛車の成り込みに成功。中段玉を寄せ切り、○。

トナメ①△Y下氏
失礼ながら存じ上げない方だったのですが、年季の入った指し回しに苦戦を強いられる(ネタバレ
私の四間飛車に△5三銀左型の急戦。私の手順前後を咎めて棒銀を選ばれてしまい、指しづらい序盤に。非常に筋良くかつ手厚い指し回しで、勝負手にもきっちり対応され劣勢がハッキリします。ただ相手玉を実戦的に薄くした後、自玉周りを固めて粘りの様相。しかし遊んでいた銀も活用されていよいよ厳しさが増してきます。お互い時間が無くなる中で寄せ合いになり、指運の将棋に。結果的に相手玉を薄くしたのが功を奏して捲る形となり、逆転で制して○。

トナメ②▲T中氏
ベテランの強豪。以前指していたかは?
相手の四間飛車から相穴熊に。▲6六金と繰り出してこられる力強い指し回しに、長考して軽い仕掛けを実行。ただ本譜は怖い展開となってしまい、自玉周りに先に迫られてしまいます。こういう展開で攻めが繋がると負けパターンですが、本譜は受けが上手くいきました。攻めも絡めながら受け切りに成功し、○。

トナメ③▲K井氏
金沢大の学生名人。力強い攻めを得意とする超強豪。
戦型は横歩取り。▲3六飛と引く展開に△6二玉型を含みとしますが、この将棋は序盤にリスクを孕みます。本譜は相手が強く踏み込んでこられ、馬を作らせましたがこれは予定通り。ただその後の読みに穴があり、飛車を切っての得意の強攻を許します。正確にはまだ難しかったようですが、(非常に難易度の高い順で、)堪えきれず劣勢に。最後は暴発して×。

5月に入ると竜王戦もありますので、また作戦を練るGWが始まります。

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2025/4/19 支部名人戦西地区大会

毎年恒例となっている神戸。
ちょうど花粉症が治まる季節ですが、今年も汗ばむ陽気になりました。

指導対局の申し込みに行くと、「平手と香落ちはできません」。
観戦もできないようで、しずしずと(?)退散しました。

前夜祭は2438名人が先に来ていて、T下くんK川くんも同じテーブルに。福井代表メンバーです。若手にしっかりプレッシャーを掛けておきました(笑)
Iさん(石川・シニア)とH柳さん(福井・シニア)にご挨拶した後、I藤さん(岐阜・名人戦)と談笑させていただきました。2438名人とはよく知った仲だそうです。
また、M本さん(鳥取・対抗戦)やK林くん(福井出身、岐阜・対抗戦)とも再会。
M本さん「キノ(共通の友人)が金髪美女とのツーショットを送ってくるんですよ」
…海外でこんな場末のブログを見ている悲しい奴だと思っていたのに。(笑)

翌朝「今回もまた眠れなかったか…」もう来年からは木曜日徹夜して行こう。
小松支部の金大メンバーを鼓舞しつつ(?)、気合を高めます(?)。

予選①△M瀬氏(京都)
立命館大学生。K日くん「むっちゃ強いですよ」
戦型は相掛かり。序盤は手堅く指すつもりだったものの、面白そうな筋に飛び込んでしまうのがやっぱり こた(仮 だった。本譜は上手くいったように感じていたのですが、実際は難しく、むしろ中盤で形勢を損ねました。終盤は必敗ながら、相手が先に秒読みに突入。秒に追われて指された手は、詰めろになっていませんでした。形勢逆転で寄せにまわって、○。

予選②△K田氏(兵庫)
元奨三段にて元アマ竜王。優勝候補筆頭か。
私の四間飛車。その後角交換振り飛車系になり、お互い自陣角を打つ展開に。分岐の局面で相手に疑問手が出て、銀捨てから と金を作ったのが好手順で有利を獲得。しかし手拍子で指して読みに無い手を指され、手が止まってしまいます。指し手の難度が高い局面となり、実際良い手を指すことができませんでした。相手が手堅い手を選び少し差が詰まったものの、最後は突き離されて×。
相手が強いとはいえ、これは痛い将棋でした。1局目と合わせてチャラだと思うことにしましたが…

予選③▲U田氏(大阪)
ネット将棋で有名な強豪。リベンジを期しますが、客観的に見てつらい相手。
相掛かりで序盤は研究形。しかしすぐに研究を忘却した局面になってしまい、手堅い手を選んでアドバンテージは取れず。その後囲い合いになりましたが、こちらの囲い方が問題で作戦負けに陥りました。勝負手を放つも通らず的確に攻められ、形勢は離される一方に。なんとか綾を作るべく反撃したものの、チャンスは巡ってきませんでした。きっちり寄せられ×。

全国大会は当然レベルの高い将棋ばかりだと思われるかもしれませんが、実際はうっかりとか頓死がよく見られる気がします。(U田さん「2局目頓死して…」)
プレッシャーとか気負いとか、原因は様々あれど、本来の自分の力を出すのが難しい場だと私は思っています。
私はなかなかコンディション調整が上手くいかず、これは積年の課題です。
自分の布団と枕で寝られるよう、たまには金沢で全国大会やってくれないかな(笑)

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2025/4/6 福井県王将戦A級一次戦

福井に戻って県王将戦でした。(アマ王将戦とは別)
県の強豪が一同に会す大リーグ戦。本日は全員が参加されたとのことで、かなり珍しいことではないかと思います。

①▲E上くん
B級勝ち上がりの新進気鋭。
戦型は相掛かり。E上くんの中原流相掛かりの銀を繰り出すタイプ。ただ序盤はこれから勉強していってほしいというところで、突撃をとがめてこちらが優勢となりました。手堅くまとめて、○。

②△Y本五段
大ベテラン。まだまだ健在を見せつけます。
私の四間飛車。Y本さんは昭和の引き角戦法を採用。私ですら実戦経験の無いような戦型でしたが「もっと若手にやった方が良かったんじゃないですか?」知識として対応策を持っていました。功を奏して駒がぶつかってすぐ気勢を掴み、順調に優勢を拡大します。押し切って○。

③▲F井四段
今年から将棋に復帰。大学の先輩。
戦型は私の1手損角換わり。先輩の指し回しが非常に懐かしい感じ(10年以上前に主流だった指し方だ)。動こうとしたところを咎めて角を打ち込み、本局も優勢を確保。中押しで○。

④▲S藤くん
今回の最年少。
戦型は横歩取り。駆け引きがあって私の中原囲いとなり、若手相手にちょっとレトロな将棋に。後手番ながら攻勢を取るのはこの将棋の流れで、桂を使った軽い攻めを決行。飛車を相手の角と交換して攻め続けます。上手く攻め切ることとなり、○。

⑤△K川四段
お馴染みの中学生強豪。
K川くんの坂田流向かい飛車。私は自然に進め、自陣角を打ちあって戦いに。この辺りは私のペースでしたが、相手の角が強力に働き追いつかれます。長考してこの角を除きにいくも、上手く攻めを繋がれ熱戦に。攻防の角で切り返しを図りますが、あえて桂2枚を取らせたのがK川くんの構想でした。角を取り返すのが急所で、飛車取りの厳しい一着がボディにHit。寄せ切られ×。
これは上手くやられた。素晴らしい指し回しでした。

⑥▲S長四段
お馴染みの中学生強豪②。
S長くん必殺(?)の三間飛車。私は最近良く指している穴熊にいきそうでいかない指し方(細かいところを工夫して、オリジナルといえばオリジナル)。金を繰り出して中央を抑えながら、チャンスと見て石田流に対して△7四歩と突っかけます。やや指せると見ていましたが、細かいところでミスがあった気がします。堅い玉形相手でしたが、なんとか攻めを続けました。○。

⑦▲T下四段
お馴染みの高校生強豪。
T下くん秘儀(?)の角換わり早繰り銀。今回は相早繰り銀を選択。ただ本譜の構想はあまり面白くなかったかもしれません。銀交換後、彼が▲2七飛と引いたのは面白い手で、意味に気付いて大長考。結局長考してもよく分かりませんでしたが、本譜の進行は相手にうっかりがあり優勢に。そこから綺麗な寄りが見えず悩むも、なんとか押し切り○。

大会後も西別院で指していましたが、特にS長くんの「指したい!」という熱意は凄い。自分もあんな感じではありましたが、彼にはさらにポテンシャルがある。素晴らしい指し回しを見せてくれたK川くんもそうですが、若手が頑張ることで一層面白くなります。

いつだって世界を盛り上げるのは若手の情熱だ

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