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男子はいつまでも中2病、がコンセプトの将棋ブログ。

2025/9/21 福井県名人戦挑戦手合い

今回は奨励会員のT山くんが解説、聞き手がM越Jr.五段でした。

①△N澤名人
聞き手の得意戦法を選ぶ相掛かり。最序盤から工夫をしましたがお相手は名人、手堅く指されて成果は無し。相中住まいになりそのまま折り合うこととなるかと見ていましたが、突っ張った指し方を選ばれて戦いになりました。馬を作られますが桂を取り、分かれとしては成功。さらに踏み込んで攻めていきました。そのまま優位に立ち、後はきっちり寄せるのみとなりましたが、上手く玉を泳がれます。終盤に力無く、寄せることができませんでした。良い将棋を落とし×。
まぁ私はこれぐらいの逆転負けは千回はしてるから(なぞの切り替え)

②▲N澤名人
S戸川がいないので振り飛車せんでもええやろ、の精神で角換わり。ちょっと捻って△3三金型を採用しました。序盤はちょっと不用意だったかもで、お相手に早繰り銀を選ぶ余地を与えました。名人の得意戦法なので警戒するべきでしたね。△5五角と自陣角を放ちますが▲4六歩を軽視しており、勝負と踏み込んだものの手を作ることができません。際どいは際どいのですが、結局上手く手を繋げられます。自玉がピッタリ寄る形で負けを悟ることとなりました。しっかり指し切られて×。
3局目行かないと作戦が余るな(諦観)

13連覇を許すことになりました。もうおめでとうと言う気もおきねぇ
正直、今年は2438くんもあまり調子が良くなさそうに見えますが…

体力面の強化とか、将棋の技術面以外のことも鍛えて今回は臨みました。
忘れるまで走るつもりでしたが、意外と遠くまで行けてしまって帰れなくなりそうなので止めました。うへぇ

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2025/9/20 福井県王将戦中間対局

vs△T田五段
対三間飛車に、穴熊模様の用意の作戦をぶつけます。しかし予想外の待ち方をされたため、研究のレールには乗りませんでした。難解な中盤戦が続きましたが、途中両取りに対して上手く切り返しました。ただ流れにも乗れず飛車を取られ終盤に突入。お互い時間が無くなる中、相手の美濃に殺到します。なんとか攻めが繋がり○。

私は一足先に全対局を終了。今年は最終日会場に行けない(石川県朝日アマに出場させていただきます)ので、恐縮ですがよろしくお願いいたします。
4敗という結果については、ちょっと2敗目で内容がヒドくて折れてしまった感はありました。心を入れ替えなければ。

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2025/9/14 アマ王将戦北陸大会

予選①▲Ⅰ氏
野々市でも指しますが、大会でもよく当たります。
予想通り、一手損角換わりからの右玉に対す。自然に指していたつもりでしたが、いつの間にか自身の無い展開でした。左辺の激しい殴り合いになり、なんとか寄せ勝って○。

トナメ①▲H田氏
北陸外の若手強豪(だったらしい。私は存じ上げなかった)。
またの先手番一手損角換わりで、右四間でとりあえずガンガン来るタイプでした。下段飛車を展開して対応したものの、うっかりで角が死んで苦しくなりました。挽回できず×。
この将棋はちょっとの陣形の違いで対応が変わるので難しいのですが、向こうだけ慣れているのでツラくなりがちです。対抗策を練って丸暗記する作戦に出ようかと思います(笑)

最近負けが込んでいます。汝自身を知れ、そろそろ弱い事を認めなければならないか。

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2025/8/21 野々市リーグ戦

久しぶりに野々市リーグから取材。



後手が私で、お相手はS尾さん。
序盤早々の局面、角換わりの出だしでしたが、S尾さんが角道を止められました。
得意だという雁木を目指しています。

さて、プロでは先手雁木はあまり指されませんが、基本的に後手で有力な作戦は、先手でも有力なはずです。
しかも△3二金を決められてしまっているので、後手はさらに取れる戦法が狭くなっています。後手雁木に対してよく指される早繰り銀系は、無理筋と言っていいでしょう。
先手で有力でなくなる例外の要因となるのは「千日手」で、後手も雁木を選んで"相雁木"にするのは、この要因を活かした戦略です。
また、ウソ矢倉(上図の次の手が△3三角となるので、普通の矢倉はできない。やっぱり手は狭い)は有力です。
右四間も考えられるとは思いますが、個人的にはあまりいいイメージは無いです。

私は上記とは違う作戦を選びました。



先手は予定通りしっかり雁木に。後手はまず腰掛銀に構えます。
本譜は▲5六歩~▲5七銀ですが、ツノ銀型も考えられます。ツノ銀を目指す場合もちゃんとやれば1局ですが、▲4六歩の瞬間に△6二飛~△6五歩が成立しないよう気を付ける必要があります。
後手は腰掛銀に構えた後、囲いを作って桂を使います。
飛車は8筋で使うつもり。
上図の局面の△6二金がバランスを取った一手です。(ただし△6五歩と突っかけてしまう手も有力。)
先手の次の一手がほぼほぼ攻めの手になるので、その瞬間に△6五歩から仕掛けます。

本譜は▲3八飛でした。以下、△6五歩に▲3五歩△同歩▲同飛としましたが、△8六歩▲同歩△8五歩が手筋の反撃です。


継歩はこの形で1歩持つと頻出。本譜は既に先手が困っているようです。
▲3八飛では▲4六銀が有力だったと思います。▲4六銀にも△6五歩と仕掛け、▲同歩なら△7五歩と攻めていきます。これが後手の作戦の基本の攻め筋となります。

上図から▲6五歩とされましたが、△8六歩▲8八歩△6五桂▲3三角成△同銀に、5七の銀の逃げ方がありません。
△1三角や△4四角が含みになっています。
この将棋はとても上手くいきました。

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2025/8/16,17 福井県王将戦中間対局

3次戦不参加のため、王将戦の中間対局を行いました。
西別院までご足労いただいた皆様、ありがとうございました。

①▲D肥四段
研究熱心な振り飛車党。(そろそろ「期待の若手」なんて枠は要らないだろう)
三間飛車に対し、プロでも研究課題となっている勇気流急戦。序盤はこちらが最善に気付かず、互角のねじり合いに。お相手が銀取りで角を打った手が疑問手で、手抜いて飛車走りが利き有利な局面となりました。そのまま押し切って○。

②▲N西六段
私のダイレクト向かい飛車(角交換振り飛車)。序盤にN西さんが馬を作る変化に飛び込みました。その後こちらが失敗したと思っていましたが、実際は難しかったらしく、むしろ銀交換して攻めていれば有望でした(前局の序盤もそうですが、冴えが無い)。本譜は上手く馬を活用され、金を突っ込んで勝負にいったものの傷を広げます。しかしお相手も手拍子があって、勝負手が成立し終盤は難解に。最後は相手玉に詰みがありましたが、詰ますことができず×。

③▲M越五段
私のダイレクト向かい飛車。木村美濃から持久戦を狙いますが、自陣角を打たれて固まります。普通に悪そうで、研究不足でした。本譜は右桂を遅ればせながら活用して決死の勝負にでますが、やっぱり普通に悪かった。細かく手を繋げられ、私としては殴られるだけのつらい展開。結局サンドバッグで×。

④△S戸川五段
三間飛車に対して右四間。エルモに組んで仕掛けを模索しますが、結局断念せざるを得なくなり大作戦負けに。さらに結局仕掛けも与えてしまうという…。端を絡めながら勝負形を目指し、一応飛車の活用には成功。この手が金の質を見ていたのですが、それを一度受けられて苦しいと思っていました。本譜は飛車を成ってきたのですがこれはうっかりで、▲7四桂打の繋ぎ桂が炸裂。質の金を取って寄り形となり、○。
1敗を維持していたS戸川、痛恨。

⑤▲Ⅰ川四段
相振り飛車。序盤ちょっとミスった感があったものの、雁木vs美濃で落ち着く。お相手が中飛車スタートだったので5五の歩を狙い、これが取れてやや作戦成功。ただその後突っ張りすぎて、自玉周りの仕掛けを許します。攻め自体は無理と見ていましたが、組み替えたお相手の矢倉が堅くちょっと嫌な展開。ひと段落し、入玉を見据えた形となりながら飛車を打って反撃します。しかし矢倉に手を付けた瞬間、純粋王手飛車を完全にうっかり!劣勢になりましたが、お相手の時間が無くなっていたため、粘って攻めを余しにかかります。なんとか○。

よわすぎーっ!(IKKO的な)

残りは2局ですが、H山戦は消化できるか不明(H山さんは2戦目欠場)。
T田戦は日程を取り決めたので、9月に消化して終了予定です。

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2025/8/10 富山チャリティー団体戦

高岡に遠征して、団体戦に参加してきました。
S水娘さんに声掛けしてもらって、福井のメンバーで参加。
富山の大会は(朝日アマの代表戦などを除き)初めて参加しましたが、とても盛況で素晴らしいなと感じました。
スイス式で4戦、以下メンバーの5人です。
・F井先輩…大学の同学年だけど先輩。「将棋が10年前で止まっているので期待してないです(辛辣)」(笑)
・S水娘さん…発起人。計画を立ててくれてありがとう。
・M越くん…えーす。とりあえずプレッシャーをかけておく。
・G方くん…「M越くんとG方くんで2勝よろしく」
・こた(仮…オーダーをアトランダムで決めるだけの存在(笑)

①vs富山支部
私の相手は△K床氏で、角換わりに。王道の定跡形でしたが、Enjoy勢らしく派手な変化に突っ込みます。中盤はお相手が自分の形勢を悪いと見ていたみたいで、粘りの手順に出られて私も指しやすくなったと感じていました。しかし調子に乗って(?)、銀を放り込んで決めにいったのが大悪手。その銀が1秒で取られていきなり敗勢に。その後もなんやかんやを発揮できず×。
チームも2-3で負け。M越「なにやってんすかー」

②vs帰省組
私の先手で四間飛車。お相手の作戦は右四間で、序盤をふらっと指しすぎて良いタイミングで仕掛けられました。馬を作られますが玉頭戦に移行し、中盤のねじり合いで徐々に盛り返します。最後は玉を上部まで泳いだものの、押し切って○。
チームも勝ち。

③vsこつぶっこ
私の相手は▲I野氏。下の世代ですが大学OBのチームで、知ったお相手でした。早石田に対しよく指した進行でしたが、ちょっと序盤は危なかったかも。本譜はお相手の攻めを咎めて、こちらが有利な展開となりました。なんやかんやで○。
チームも勝ち。相手のエースに敗れたM越くん「もうこた(仮さんを煽れなくなりました」

④vsほぼほぼ右玉
私の相手は▲S久間くん。小学生ながらたぶん野々市将棋大会でベスト8に入っていた子(つまり私より強いということだ)。戦型は私のダイレクト向かい飛車。木村美濃vs穴熊の持久戦となり、お相手の自陣角からの攻めをごちゃごちゃ要領を得ない手順で受け止めます。こちらも交点の自陣角で、玉頭から反撃。泥沼流で若手の力を出させず、○。
チームも勝ち。

初戦負けながら結果2位入賞となりました。オレ戦犯じゃん!
全勝のF井さん、往年の力が戻ってきたか?(笑)

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2025/8/3 福井県王将戦 リーグ2次戦

滝行と護摩行とスカイダイビング、どれがいいですかね?

王将戦2次戦がありました。
毎年3次戦が何らかと被る私、今回も中間対局を決意。申し訳ありませんが、対局が残っている方はよろしくお願いいたします。

①△S井五段
私の先手ゴキ中。超速を銀対抗で受けて、私の穴熊vs銀冠に。角を取って大きな駒得になりましたが、玉頭に火が付いて形勢は難解。難しい局面が続きずっと自信が持てなかったものの、お相手の強攻に遂にチャンスが訪れます。飛車を取って合駒請求をすることで、受けが利いて逆転。しかし直後にお相手の攻め筋をうっかりし、逆に必敗に!仕方なく形作りをして投了しようとした1手前、「えっ?」神が味方して詰みを逃れ、○。
時間がお互い無い中でしたが、私の残り時間は5秒でした。

②▲T場三段
私のノーマル中飛車。お相手の米長玉型銀冠に、こちらも銀冠に組んでじっくりとした展開に。積極的に打開を画策し、激しい玉頭戦になりました。▲1五歩と突いた手に対し普通に取られたのが微妙な選択で、本譜は攻めが繋がる展開に。良いタイミングで玉の早逃げも利き、手厚い形となります。押し切って○。

③△G味くん
横歩取り模様の乱戦。若い子相手にマイナーな作戦を選択する悪いオジサンでしたが、しっかり対応され落ち着いた展開に。歩を垂らした手はちょっとした勝負手で、直後の角切りから攻勢を取ることに成功します。その後飛車も切って小駒だけとなったものの、と金で桂香を拾ってうるさい攻めとなりました。快勝で○。

④△M好五段
若手ながら、6月のアマ選手権覇者。アマ名人戦の県代表です。
私の四間飛車に、△5三銀左型の急戦。福井の若手はこれの使い手が結構いる気がします(ネットではもうほぼほぼ見ないが…)。むしろ私の土俵のはずでしたが知らない形に誘導され、気付けば普通に大差に。なんだかんだでちょこちょこ勝負形を作り、玉頭戦に持っていくまでの戦果を上げます。金取りを受けず、金も取らず飛車を活用したのが狙いの一手でした。なんだかんだで○。
なんだかんだはなんだかんだです!(笑)

⑤▲T田氏
角交換振り飛車模様でしたが、角道を止めて普通に四間飛車に。お相手は5筋位取りにされ、これまた懐かしい感じ。(ただ、この5筋位取りは阻止すべきだった。)4筋の戦いとなり形勢不明でしたが、▲2四歩を手抜いて手を作ろうとしたのが悪手。これまた凄い大差で苦戦の将棋となりました。なんだかんだ嫌味に迫り、成桂を活用して催促します。この辺りで体を入れ替え、安全勝ちに移行。やっぱりなんだかんだで○。

⑥△F谷氏
お相手の43戦法。3筋を切ってくる展開で、自陣角を据えて押さえ込みを目指します。体制勝ちと見ていよいよ駒得に動きますが、角切りから竜を作る勝負手を受け意外と難しい。しっかりと自玉を固めて守りを優先します。金銀5枚埋めたものの、馬を切ってこられて最後のラッシュ。ただちょっと無理気味で、潔く投了されて○。(ここで投げられるとは思わなかったですが…)

⑦△N澤六段
2438名人の1手損角換わり。意外な選択でした。早繰り銀を採用してきましたが、こちらが反撃に出たところは十分な形勢だったと思います。本当はソフトタッチで攻めたかったものの、具体的な手順に落とせずハードな順で強攻。銀を奪ったところ(うっかり?)では有利になったと見ていました。そして飛車を取られるのを覚悟で、勝ちに向かって突き進みます。当然名人も粘ってきますが、飛車を取り返せる形となって盤石に。しかし…、なぜかこの飛車を取らなかった こた(仮、なんと飛車で馬をタダ取りされる!最後自玉もピッタリ詰んで、×。
こた(仮史上最も残酷な棋譜となってしまった。

⑧▲G方四段
正調角換わり。▲4五桂~▲5三桂成といきなり捨ててくる定跡形。先に知らない展開にになってしまいましたが、さっぱりしてお相手が攻めを繋ぐが難しくなったと思います。銀をベタベタ打って手厚くし、空中要塞を構築。上手く指し回して○。

何度も言っていますが、精神修行が必要である。

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2025/7/27 野々市市将棋大会

将棋大会Back to back。

今週は野々市市将棋大会に参加。
朝、「ブログ見てるよ!」と言っていただきました。とてもありがたいことです。
ゲストで香川女流四段が来られていましたが、この方はYouTuberとしても有名。そんな万人受けすることはない場末のブログですが、せめて活躍して景気の良いことを書きたいものです(笑)

予選①△T間さん
野々市のリーグ戦でも活躍する女の子プレイヤー。当たったとき苦い顔された(笑)
戦型は彼女のゴキゲン中飛車。居飛車党かと思っていたので意外でした。▲6六銀と先に出ていく作戦で、結果的に5五の歩を取り切ることに成功。さらに馬を作って、じり貧を嫌って勝負と踏み込んできたところを咎めて優勢を拡大します。最後は激辛で○。

トナメ①▲K井氏
学生名人。また君か!(今年3局目)
私の1手損角換わり。彼の作戦は右玉でした。▲5五銀と攻めてきたものの、この辺りはしっかり局面の認識をもっていました。ハメ手のような形で優位を取りましたが、その後あまり良くない手が続いたと思います。ガッチリ固めて粘りの体勢を取られ、長期戦に。上手く攻めを呼び込んで、もう一度良くなったと思ったのですが、寄せが見えない展開。良くなった、と思って寄せを探したのが良くなかった。最後は時間勝負の感もあったものの、玉が上部に逃れられたところで投げて×。

今週末は福井県王将戦。To be continued...

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2025/7/20 福井県名人戦挑戦者決定戦

※本棋戦はアマ名人戦予選とは異なります。
(アマ名予選は石川県で出たので、念のため)

昨日は福井県名人戦の県大会、A級は挑戦者の決定戦が行われました。
話がいきなり本筋から逸れますが、福井県のタイトル戦で私が出場するのはこの名人戦と、王将戦の2つのみ。来年のシード権は、少ないチャンスですが県内最高段位としては取っておきたい。
やっぱりちょっとぐらい存在感は残しておきたいところです(笑)

予選①▲Y本五段
大ベテラン。E春さんもそうですが、この世代は皆お強い。
戦型はY本さんの三間飛車。私は△6四歩~△7三桂と急戦を仕掛けます。急戦が上手くいく形で攻めることができたと感じていたのですが、分かれは互角ぐらいで落ち着いてしまったかな…という中盤の形勢判断でした。途中千日手のルートに入るも、漢気(?)で打開。馬2枚が働く展開となって優勢になりました。その後飛車を取り返し、縦の攻めを絡めて美濃を攻略。最終的には盤石で○。

予選②△S井五段
理事長杯決勝戦の再戦。オールラウンダーの実力者。
戦型は再び対三間飛車。私は今度は穴熊を選択します。お互い相穴熊でガッチリ堅めて、S井さんが3筋、私が5筋からそれぞれ攻め合います。しかしこの攻め合いは私に分があったと思います。お相手が曲線的な展開に切り替えるものの、隙をついて飛車を殺し優勢に。こうなると相穴熊は手に乗って指せる将棋です。押し切って○。

予選③△T場三段
戦型は角換わり。私が両方の端を詰めるという、端歩三十六景でも最も珍しい形。T場さんは右玉に構えられました。その後1筋に地下鉄で仕掛けられますが、▲2六角で急場を凌ぎつつこの角をめぐって戦いに。馬を作られますが、飛車を追われながら手に乗って必殺の寄せを狙っていました。▲2六角が△6二金を狙いつつ▲8四桂が入って、光速の寄せが炸裂。○。

予選④▲G味くん
将来有望な若手の一人。
私が角交換振り飛車を採用。G味くんは持久戦模様の構えでしたが、▲3七桂と跳ねたので隙ありと見ました。筋違い角を打って△4四銀と連携しつつ桂頭を攻め、とりあえず駒得には成功。その後、と金が上手く使えて優勢になったと思います。手厚く寄せ切り、○。

トナメ①△K川くん
鋭く激しい攻めが得意な、活躍中の若手です。王将戦で凄い攻めを食らって敗戦、そして再戦。
戦型は彼の得意な横歩取り。△4二玉型でゆっくりした展開となり、相掛かりのような将棋に。そこで私は▲7七金と上がり、▲8六歩~▲8七金(最近多くなった形)の組み替えを狙いました。それをチャンスと見た彼が仕掛け、とても怖い展開になりました。飛車角を切り飛ばしての激しい攻めを受けましたが、玉が広く余した形に。反撃に転じてキッチリ寄せ切り、○。

準決勝▲G方四段
トナメでシードの一角、某S(二人目おめでとさんです)を破る。
戦型は角換わり。流行形に進みますが、先に研究手を出します。実は先週の野々市で試していたばかり、しかもそのとき記憶違いをしていたので経験が活きました(笑) ただすぐに覚えていない変化となり、危ない指し方をしたかもしれません。自玉がとても怖い形だったものの、しょうがないと思って指した手がすべて利かしとして入る形となり、持ち直しました。そこからは上手く指し継ぐことができて、逆に独壇場に。最後はきっちり詰まして○。

決勝戦△N西六段
かつての全国制覇者。最近は運営に回られていますが、文頭の私と同じ思いかもしれません(笑)
戦型は△3三金型の角換わり。力戦に持ち込み、力で捻じ伏せてやろうという思いは伝わってきました。しかもソデ飛車に構え、△5五銀と進出し自在な指し回し。かなり危ない形でしたが、上手く局面を落ち着けることに成功しました。その後長考して桂頭を狙い、それを軸として戦いに突入。馬を作って局面は有利となったものの、自玉は常に危険な形です。相手玉を上部で追いつめますが、王手を掛けられながら粘られ寄せ切れるか。しかし今日はしっかり読み切っていました。後手玉を6八の地点で詰まし、○。

福井県名人戦挑戦手合いは9月です。
2438名人で干支が一周したらしいので、もういいんじゃないかな(笑)

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2025/7/6 理事長杯将棋大会

福井にGo!
理事長杯に出場してきました。あれ、ボクのリボン付きトロフィーは?(オマエのじゃねーよ、というツッコミは受け付けておりません)

予選①▲S水娘二段
彼女にとっては珍しいノーマル三間飛車。私は△6四歩型の急戦を採用しました。仕掛けから馬を作って優勢になり、突撃をいなしきれるかどうか。自陣飛車で受けて、美濃囲いのコビンに縦から殺到。○。
終局後こた(仮、最新定跡を大いに語る。(笑)

予選②▲O滝六段
私の一手損角換わり。腰掛銀となり、▲4五歩~▲4六角は予想された手の1つでした。対して私は右玉に移して待機戦術を取ります。手を作られるのは難しそうと思っていましたが、強攻策を取られて決戦に。私も強く対応したものの、ちょっと危なかったかもしれません。飛車を成った代わりに自玉がボロボロになり、最後は詰むかどうかの勝負に。追い回してムリヤリ詰まし、○。

予選③△O越四段
相振り飛車の向かいvs三間飛車。雁木系に組み、お相手の2筋への振り直しに▲3六歩と反発します。部分的な手筋ですが、その後お相手の攻めを呼び込んで傷となる展開に。玉が上部に引きずり出されて不利を自覚します。粘る手も難しく、勝負手に命運を託すことに。結果的にこれが功を奏したか、相手の乱れを突いて切らすことに成功しました。まぐれ勝ちで、○。

予選④▲N村氏
N村さんの四間飛車に持久戦模様。▲6五歩がやや早かったため角交換型になり、私も左美濃に落ち着きます。駒組みが進むかというところで、▲3七角と自陣角を打ち相手の美濃囲いのコビンに突如襲い掛かりました。ただし対照的な形で私にも角の王手が掛かり、こちらは△1二玉と寄るしかない怖い展開。そこで大長考されましたが、凄い手(自玉への寄せ)は無かったようです。角を取り合う粘りの順を指されましたが、押し切って○。

予選⑤△S藤くん
相掛かり。ただし角換わりのような形となり、私だけ飛車先を切ることに成功します。お相手は早繰り銀で飛車先交換を目論みますが、7筋交換時に▲7六歩と受けておきます。揚々と△8六歩と指されましたが、これはおじさんの罠でした(笑) 1歩持っているときの▲8三歩~▲6五角の手筋が決まります。素早く寄せて○。

トナメ①シード。。。

準決勝▲O滝六段
再戦となり、今度は私が雁木を採用。相手の矢倉に対して棒銀に出る趣向に出ました。角銀総交換となり、形勢はよく分からず指していました。進んで馬取りに対して飛車に当て返された手に、瞬間チャンスと見て飛車のタダ捨てを決行します。しかし派手な手を指した割りに寄せが難しく、手が止まって私の時間が無くなる展開に。金取りに歩を打たれましたが、手抜いて最後の攻めを決断します。一瞬の詰みに切って取り、○。

決勝戦△S井五段
お相手の1手損角換わり。私の早繰り銀に対し、早めに飛車先を決める流行りの形。中盤戦いに突入し、最初はお相手の陣形に不備があると思っていたのですが、咎めた風もなく気分的には失敗した感。ただ飛車取りに馬取りで切り返したとき、馬を逃げられた手は悪手だと思いました。しかし王手の歩打ちがお返しの大悪手!すかさず玉を上部に逃げられ、がっくり(読みを忘れて手拍子で…)。しょうがなく相手玉を縛り、ここが勝負の分かれ目となりました。本譜は飛車を取られたのですが、この普通の手でこちらに流れがきたのはラッキーとしか。今度こそ相手玉を寄せ切り、○。

これで4連覇となったようです。リボンを付けておいてくださいね~

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