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男子はいつまでも中2病、がコンセプトの将棋ブログ。

届かない場所

日曜日は県名人戦挑戦者決定戦でした。

県名人戦と言えば、挑戦手合いは福井新聞社の和室でプロさながらのシチュエーションで行われ、解説会までやるという豪華ぶり。ただ、不肖私は去年おととしと解説役…そろそろ「永遠の3番手(笑)」と言われないためにも、気合いを入れていきました!
せっちゃん「なんでスーツなんですか?」
こた(仮「気合いやん!」

予選は3組に分かれて、上位2名のトーナメント進出。
一回戦は坂井地区対決で、G方くんと対局。私の石田流に対して、1筋の位を取って左美濃に。スイッチバック角を打ち(▲5五角と打って△3三角の合わせに、右下に引く角の事)、やや優勢に。G方くんが勝負手気味に駒を捌いてきたので、駒得をしながら差を上手く広げて中押しに。今日G方くんはK五段に勝つ金星を上げましたが、さらなる活躍が待たれます。

二回戦、相手はT場さん。先手の私が中飛車に。後手が2枚銀で5筋の位を取る作戦でしたが、木村美濃に組んで左銀を捌くことに成功。このままでは態勢悪しと見た後手が自陣角で攻めを狙いましたが、それが良くなく銀を投入して受け先手優勢に。最後は暴れてきたのを冷静に対応して勝利を収めました。

三回戦は常連N五段との対局。N五段の初手▲7八飛猫だまし戦法に、相振り飛車を選択。7筋を交換されたあと▲7四歩と抑えられたので、△5二玉から横歩取りのような珍形に構えました(思いつきでなく、成算はありました)。飛車を横に振り回して動いたのに対し角を切られて攻めてこられたので、受けの方針にチェンジ(いつもこうなりますw)。じっくり指し手を殺して勝ち。

四回戦はK五段と。将棋は相雁木という凄く珍しい形に(なぜこうなったw)。先に攻めの銀を捌きましたが、読みが浅かったようです。角銀交換の駒損になって形勢不利に。そのあとも的確に指されて差が広がっていく感じでしたが、開き直って破れかぶれで攻めたのが流れを引き戻しました。攻め合いで相手の玉を上部に引っ張りこんで逆転した感じでしたが、お互い時間が無くなってからミスが出ました。泥仕合も結局自玉が寄せられてしまい、ここは負け。

予選ラストは、B級勝ち上がりのO村くん(中1)と。実は先週のB級の将棋を見学していて、非常に強いと思っていました。この日も奮戦し、ここまで対N五段の勝利も含め3-1!普通に予選通過を懸けた将棋でした。
さて、戦型は角換わりでO村くんが棒銀。棒銀を受けている将棋を見ましたが、有力とみて即実践投入してきたのか。私は△7三銀型で定跡通り受けました。相手が玉を囲ったので私の方が攻める格好になり、ミスに乗じて自陣角で飛車先を食い破りに成功。ここは貫録を見せることができました。

私の組は3-2が3人で混戦でしたが、K五段が同率戦を連勝して通過。

さて他の組はというと、まず1組の主役は「せっちゃん」ことS戸川!この日の彼はなんか知らんけど人が変わったような将棋だった。一体どうしてしまったんだw 悪い意味でなく、緩みなく指し回して全勝通過。2位争いはT五段と、いつもコメを頂きます勝手さんの同率戦に。リーグでは勝手さんが見事勝利していましたが、ここはT五段が実力を発揮してリベンジし通過。
そして2組。本命のN六段が力を見せ独走。リーグ最終戦、S五段とM五段の1敗対決。対抗形で捌き合い難解な将棋でしたが、M五段が上手くまとめて勝利。師匠は残念でしたが勝ち越しで、Y五段をいびっておりました^^(Y五段も指しわけで、悪い成績というわけでもなかったのですが。いつものお二人です^^)

トーナメントは6人なので、シードがあります。私は珍しくシードをGETして、N五段に「若いのに楽をしてw」と言われて、ニコニコ笑ってごまかしているのもいつも通りw
一回戦、鬼勝負となったのはN六段vsS戸川四段。相三間から研究勝ちしていたS戸川が優勢だったようです。飛角交換になり自陣角から相手玉を攻めたのが非常に秀逸な手で、形勢を離しました。ギャラリーはS戸川四段完勝かという空気でしたが、もちろん対局していれば心境は全く違います。そして、今まで数々の修羅場を潜り抜けてきた圧倒的強者が、そんな異空間にまた逆転の魔物を引き込む。
S戸川は夜眠れなかったかもしれませんが、私もぶつかった扉です。次は、こじ開けて突き進め!

そして準決勝。私の相手はK五段で、予選の再戦となりました。最近K五段戦では居飛車が多く、また後手になったので振ろうか振ろうかと考えていましたが、飛車先を突いてしまったのは何かのトラウマだろうか。戯言はさておき、戦型は相矢倉に。しかしなぜかやっぱり力戦調になり、よくわからない将棋になってしまいますw 私が玉頭から厚みを築く展開でしたが、棋風通り攻め合おうとしたのがあまり良くない判断だったかも。お互い入玉が絡みそうなじりじりとした戦いになりました。相手の攻め駒を鈍くさく払いましたが、手数が伸びてやはりお互い時間が切迫します。私が入玉を狙うK五段玉を追いかける終盤でしたが、最後は押し返しに成功。借りを返して決勝進出です。

決勝戦。竜王戦決勝、アマ選手権に続き、N六段との今年3回目の決戦!
戦型はやはり角換わりでしたが、N六段が棒銀でなく腰掛銀をチョイスし、流行りの△6五歩同桂塚田流を採用。桂得になり有利と思いましたが、N六段が代償に馬を作って私の玉頭に攻めかかかってきました。かなりうるさい攻めで、しかも受けに粘りを欠きました。最後重大な見落としもあって、無念の大敗。
結果ももちろんですが、内容が良くないのも残念でした。最近は全体的に勝って安定感が出ているように見えて、負けた将棋は悪い形勢を粘って接戦にすることができず、そのままボロ負けしてしまう感じ。どげんかせんといかん(古い)

2度あることはと言いまして、実力なのでしょうorz だがオレは諦めない!
とりあえず皆様、解説会のお越しお待ち申し上げますw

届かないなら、次はもっと高く遠く飛ぼう。

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英春流 矢倉△6四歩型

普通に矢倉に組んで▲3七銀戦法のように指すのも有力でしたが、今度は別の手段を考えてみようと思います。
切札は2枚ないとダメなんです。1枚では相手もジョーカーを持っているかもしれないでしょう?

▲4八銀    △8四歩    ▲9六歩    △8五歩    ▲7八金    △3四歩
▲5六歩    △8六歩    ▲同 歩    △同 飛    



今度は飛車先をすぐに交換しておきます。角道を開ける前に△8四歩~△8五歩を決めるのはお約束。

▲5七銀    △8二飛
▲8七歩    △6二銀    ▲6九玉    △3二金    ▲5八金    △4一玉
▲6六歩    △6四歩    ▲7六歩    △6三銀    



△6四歩から腰掛銀を狙います。ウソ矢倉対策でよくある形ですが、どうでしょうか。
後手としては△5四銀~△4二銀~△6二飛と右四間を目指すのも考えられますが、個人的にはあまりやる気がしません。

▲6七金右  △5二金
▲2六歩    △5四銀    ▲2五歩    △3三角    ▲3六歩    △4四歩
▲7七角    △2二銀    ▲8八銀    △5一角    



持久戦模様。両陣営とも角を転回します。先手はここから銀冠を目指すのも有力ですが、本譜は菊水矢倉にしておきます。

▲5九角    △7四歩
▲3七角    △7三角    ▲7七桂    △3三銀    ▲7九玉    △3一玉
▲8九玉    △2二玉    ▲5五歩    △4三銀    ▲5六銀



まで、後手ならまずまずの形勢。

ここまでが一段落と言った感じですが、この局面をどう見るか。後手が打開するのはかなり大変そうです。棋風もあると思いますが、進んで指したくない将棋です。
ウソ矢倉なら△8四角~△7三桂の攻撃形があるのですが、桂で対抗されているとそれが難しくなっています。また△8四角の形は▲8六歩から銀冠に組み替えられ、入玉含みに受けられます。よってここからは△9四歩~△6三金のような待機戦術になるでしょうか。

私が英春流を最初目の当りにしたときに、指した形がこれまでの矢倉の将棋です。しかしこれでは英春流を咎めたという感じがしないというのが正直なところ。
そこで、真っ向から英春流を叩き潰す研究を始めたのでした。つづく^^

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やっててよかった詰将棋

タイトルは公文式のキャッチ的な。

今日はアマ選手権本戦が行われました。予選を通過した4人と、去年優勝して本戦にシードされていた私の5人のリーグ戦で争われました。

さて、私は5人リーグだったため一回戦は抜け番に。朝一の低血圧でぽけーっと見ていましたw
そんなこんなで1局目は、Y五段と対局。戦型は対四間に私が穴熊を目指したところ、Y五段が角をぶつけて意外な立石流に。やや作戦負け気味な感じでしたが、玉頭方向に位を3つ張って待ちました。途中金駒一枚ぐらい損をしていたような気がしますが、激しい攻め合いになってお互い時間が無くなっていきます。そこから私の方に先に悪手が出てしまい、完全に負け将棋に。しかしここからが打ち切りマジック!w 玉が這い出し銀3枚を掠め取り、形勢混沌の叩き合いになりました。最後はY五段の方が先に落ちて、辛勝。(手数がやばいことになっていた)

2局目。N六段との対局。前回竜王戦決勝で敗れており、リベンジの舞台。
戦型は予想通りすぎる1手損角換わりに。私の作戦は棒銀でしたが、▲3六歩の瞬間△4五角と筋違い角で歩を掠め取られるというよくわからない展開になりました。その角を巡る攻防になりましたが、飛車を切って持ち角を両取りに打ち込み銀得に。途中かなり優勢になったと思った局面もありましたが、そこから嫌らしく絡まれ、私にミスが出ます。それでもまだまだ優勢だったと思いますが、またまた時間との勝負に。かなり詰みを逃していたようですが、残り1分の状況で必至をかけて辛勝。(手数183手)

3局目。K五段と。戦型はK五段の中飛車に対し、穴熊を目指します。実は前回も同じことをやって風車から玉頭攻めで負けてしまっていたので、今回は改良案で臨みました。その甲斐あり途中上手く指せていたと思いますが、芋筋で飛車を殺されるのをうっかりし形勢急接近。しかし序盤を飛ばして進めることができていたので、今度はK五段の方だけ時間が無くなっていました。勝負手を逃され角を使った寄せが綺麗に決まって(本当に決まっていたかは知らないw)、辛勝。

ラス局。いなかセンパイが牙をむくw 戦型は矢倉になり、いなかセンパイが加藤流に。最近は△4五歩が流行っているので、加藤流を愛用されているようです。お互い最新形を意識しながらもアレンジを加えた難しい将棋でしたが、大駒をボロッともらえて、なんかいきなり必勝形に(対局中は自分が上手くやったと思っていたが、あとで検討したところ難解な形勢だったようだ)。しかし最後の寄せのところで温泉気分で角をバサッと行ったのが寄らなかったら大事件になっていたw 大誤算があって慌てましたが、持ち駒を使い切るピッタリの詰みがあってマグレで辛勝。いなかセンパイが最後の1手まで指したのが無念さを物語っていました。。。

パウロくんが前に「ブログで辛勝、辛勝書いてるけど、ホントにそう思っとるん?」とか言っていましたが、ホントに辛勝ばかりなのです。
まぁ最近は運転中に詰将棋を考える癖がついて危険な代わりに、時間が無くても競り合う力がついていたということにしておきましょうw(そもそもしっかり押し切る力をつけましょう、反省。。。)

ひとりで詰将棋の本に向かった日々が、未来を切り拓く力になる。(進研ゼミ)

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英春流6筋位取り作戦

▲4八銀    △8四歩    ▲9六歩    △8五歩    ▲7八金    △3四歩
▲5六歩    △6二銀    ▲5七銀    △3二金    ▲6九玉    △5四歩
▲5八金    △4二銀    ▲7六歩    △4四歩    ▲6六歩    △4一玉
▲6七金右  △3三銀    ▲7七角    △3一角    ▲5九角    △8六歩
▲同 歩    △同 角    ▲7七桂    △4二角    ▲8七歩    △5二金
▲8八銀    △7四歩    ▲3六歩    △3一玉    ▲7九玉    △4三金右
▲8九玉    △2二玉    ▲3七角    



角を▲3七角と配置した図です。

△7三銀    ▲6五歩



先手は▲6五歩と位を取っていきます。普通の矢倉だとなかなか無い手なのですが、英春流ではかなり厄介。


△6四歩    ▲同 歩    △同 角
▲4六歩



後手やりにくい形。
位にいきなり反発するとこういう感じになりますが、ここで後手側指す手がわかりません。互角だと思いますが、個人的には指したくない形です。


△1二香    ▲6六銀    △1一玉    ▲5八飛    △5二飛    ▲5五歩
△同 歩    ▲同 銀    △5一飛



後手ペース。穴熊に組み替えておいて、後手の方が一方的に堅い将棋です。
いずれ△7五歩か、△9四歩から端攻めを狙う将棋になりそうです。

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こた(仮流43戦法破り

「43戦法」は後手番で石田流を狙う戦法で、昔は私もしょっちゅう使っていました。
現在プロレベルの将棋では居飛車が押していて出現頻度は少ないですが、早石田からの攻め筋も多くアマには後手が楽しい将棋でしょう。
そこで先手居飛車がわかりやすく攻めれる指し方を考えます。

▲7六歩    △3四歩    ▲2六歩    △4二飛    ▲6八玉    △6二玉
▲7八玉    △7二玉    ▲2五歩



玉を移動し飛車先を伸ばすのが最初のポイント。といってもここまではよくある将棋といえます。ここで角を交換されると角交換四間飛車になりますが、その説明は割愛します。
後手が43戦法を目指す場合、2つの指し方があります。


△8二玉    ▲4八銀    △7二銀
▲5八金右  △3二飛    ▲5六歩    △3五歩    



最初に美濃囲いを完成させる指し方。藤井竜王vs鈴木八段の竜王戦でも現れた局面。実戦例通りに進めます。

▲2四歩    △同 歩
▲同 飛    △8八角成  ▲同 銀    △2二飛    ▲2三歩    △1二飛
▲2六飛    △3二金    ▲5五歩    △2二歩    ▲8六角    △4四角
▲5七銀



角交換から飛車ぶつけが後手の▲2四歩対策で、習いある手筋ですが▲2三歩、▲2六飛、▲5五歩と進めます。そして△2二歩合わせに対し▲8六角の自陣角が骨子。△4二銀なら▲5四歩△同歩▲2二歩成で必勝です。
上図は先手有利。以下は後手角をいじめるだけです。藤井先生の模範演技でした。

△3二飛    ▲5六歩    △3五歩
▲2四歩    △同 歩    ▲同 飛    △8八角成  ▲同 銀    △2二飛
▲2三歩    △1二飛    ▲2二角    △3二金    ▲3一角成  △同 金
▲2二銀    △同 金    ▲同歩成    △3三角    ▲1二と    △2四角
▲2二飛



そこでいきなり△3二飛も有力。これには▲5六歩が大切です。△5七角と打ちこんで馬作りを狙うのは▲4八銀に△8四角成なら▲6六角、△3五角成なら▲2六角で馬を消すことができます。
初志貫徹で43戦法を目指せば、やはり飛車先交換。そしていきなり▲2二角と打ちこみ、角を切って▲2二銀とおかわりします。もしこのとき▲5六歩でなく▲4八銀型ならば、△5五角▲3一銀不成△3三角打で後手良し。もちろん本譜ではそう進めることはできませんので、△2二同金と取って飛車の取り合いとなりましたが、最後▲2二飛と打って王手角をかけた上図は先手優勢。△4二角打なら▲4一金の俗手で十分です。後手は美濃囲いにしなかったのが響いた形です。

ここまで上手くいくとは限りませんが、高段にも通用する対策です。先手玉がやや薄いのでそこだけは注意しましょう。
プロが指している対策(渡辺竜王流の▲5八銀は有名ですね)も後手苦戦しており、現時点で43戦法は指しきれないと私は考えています。

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英春流vs7筋交換型

初手から。

▲4八銀    △8四歩    ▲9六歩    △8五歩    ▲7八金    △3四歩
▲5六歩    △6二銀    ▲5七銀    △3二金    ▲6九玉    △5四歩
▲5八金    △4二銀    ▲7六歩    △4四歩    ▲6六歩    △4一玉
▲6七金右  △3三銀    ▲7七角    △3一角    ▲5九角    △8六歩
▲同 歩    △同 角    ▲7七桂    △4二角    ▲8七歩    △5二金
▲8八銀    △7四歩    ▲3六歩    △3一玉    ▲7九玉    △4三金右
▲8九玉    △2二玉    ▲2六歩    △7三銀    ▲2五歩    



先手が▲3七角とせず、▲2六角の3手角を直接狙った場合です。

△7五歩
▲同 歩    △同 角    ▲3七角    △6四角    ▲4六歩    △7四銀
▲7六歩    △7三桂



7筋を交換できれば十分、というのがこれまでの常識でしたが、藤井矢倉などでも歩を交換させて平気で角をぶつける(片矢倉が角の打ち込みに強いからというのもありますが)のを見てると、本譜も難しい気がします。△9四歩~△9五歩が間に合えばいいのですが、いつでも先手から▲4五歩の権利があります。

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英春流の理想形

先にこちらをやるべきだったのかもしれませんが、英春流に矢倉を目指したとき、▲9六歩を強制できず飛車先をすぐに交換してしまうと、理想形を許してしまいます。
▲4八銀    △3四歩    ▲5六歩    △8四歩    ▲5七銀    △8五歩
▲7八金    △6二銀    ▲6九玉    △8六歩    ▲同 歩    △同 飛



前の記事では▲9六歩と突かせていました。また後で角で飛車先を交換していたため、実質本譜は2手損です。

▲8七歩    △8二飛    ▲5八金    △3二金    ▲7六歩    △4一玉
▲6六歩    △5四歩    ▲6七金右  △5二金    ▲7七角    △4二銀
▲8八銀    △3三銀    ▲5九角    △7四歩    ▲3六歩    △3一角
▲7七桂    △4四歩    ▲7九玉    △4三金右  ▲8九玉    △4二角
▲2六歩    △3一玉    ▲2五歩    △2二玉    ▲2六角    △7二飛
▲3七桂    △7三銀    ▲4六歩    △8四銀    ▲4八飛    



2手得を▲2六歩と▲2五歩に費やし、角の転回から先手は理想形を築きました。後手は先攻するしかありませんが。

△7五歩
▲同 歩    △同 銀    ▲4五歩    △同 歩    ▲同 桂    △4四銀
▲7六歩    △同 銀    ▲同 金    △同 飛    ▲5二銀    



先手は△7六歩と打たれても▲6五桂と攻めに跳ねだせるのが強み。4筋に味をつけて▲7六歩から金銀交換を挑んでいくのが明快と思います。先手が▲2七歩型なら▲7六同金のときに一度△2四角の活用があるのですが、本譜は▲5二銀と食いつかれて英春流優勢です。

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異世界へのチャレンジャー

今日は棋聖戦も進行中ですが、やはり注目は2438県名人が参戦する朝日オープンでしょう。2438くんは先日学生名人戦で見事優勝を果たし、プロ棋戦の出場権を得ました。
私も棋譜中継を見ていましたが、後手番になり先手都成四段の中飛車に。位取りを拒否する△5四歩型で対抗して、プロ間でも人気のある将棋になりました。
正直この戦型は私はやらないので、「全然わからねぇ」って感じでポカーンとしながら見ていましたw 都成四段が前例を外したようですが、そこからは2438くんが上手く指したのかと思っていました。△6四角に▲4六角とした局面辺りでは、いけるいける!と無責任に応援していましたが、時間に追われたと棋譜コメにあった△8四角に、▲7七角と打ち返した自陣角がさすがの一手。ここでペースを奪われ返された気がします。以下は勝負手を見切ってプロの素早い寄せが決まり、残念ながら勝ち星を得ることはできませんでした。

でもこの大舞台で好局を指すことができるのは、2438くんの芯の強さを感じました。オレやったら緊張でガチガチになってボロボロに攻め潰される未来が容易に想像できるもんw

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3枚目のジョーカー

カテゴリ「将棋研究」シリーズは、こた(仮が日々考えている局面を徒然と書き出していく脳内暴露です。脳内整理も兼ねて不定期にやっていきます。でも恥ずかしい(笑)ので、パスをかけてます。もし見てみたい人は、私に直接お尋ねください。お教えしませんがw まぁ主観100%で大筋なぞる感じですので、見れても参考にならないでしょう。

もっと正確な研究と検証が必要と思う今日この頃。
切札は多いにこしたことはないよね。

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