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男子はいつまでも中2病、がコンセプトの将棋ブログ。

対四間5筋位取り 大転換穴熊 ~序章

ラストトピック序章。穴熊の「あ」の字も出てこないですが、気にしちゃ負けですw

初手からの指し手
▲7六歩    △3四歩    ▲2六歩    △4四歩    ▲4八銀    △4二飛
▲5六歩    △9四歩    ▲9六歩    △7二銀    ▲6八玉    △6二玉
▲7八玉    △7一玉    ▲5八金右  △3二銀    ▲2五歩    △3三角
▲3六歩    △5二金左  ▲6八銀    △8二玉    ▲5七銀左  △1二香
▲5五歩    △4三銀    ▲5六銀    △6四歩    ▲3七桂    



▲4六歩と突かずに、先に▲3七桂と跳ねる指し方があります。この指し方は後手が△1二香と上がっていなければ効果が薄いので注意。

△7四歩    ▲7九角



引き角。

▲7九角からの指し手①
△1四歩
▲2四歩    △同 歩    ▲同 角    △2二飛
▲2五歩    △2三歩    ▲3三角成  △同 桂    ▲1一角    △3二飛
▲2四歩



引き角の力で2筋を交換します。手筋の△2二飛で意味がないようですが、▲2五歩とつないで角交換に成功。続けて▲1一角と打てるのが△1二香を咎めています。上図まで進めば2筋を破って先手よし。

▲7九角からの指し手②
△2二飛    ▲4六角    △6三金



というわけで△2二飛と事前に受けておきます。そこで▲4六角と構えるのが二の矢。銀と桂の力で上段にいながら安定しています。後手は高美濃を完成させて上図。

実は先月の将棋世界でも紹介された形。いいところで切っていく編集者メソッド、つづくw

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5筋位取り いなか流亜急戦

5筋の位を確保して4筋から急戦を仕掛ける将棋を取りあげてきましたが、仕掛ける形を作って戦機を伺う作戦も考えられます。福井棋界では、いなかセンパイが得意にする指し方。

初手からの指し手
▲7六歩    △3四歩    ▲2六歩    △4四歩    ▲4八銀    △4二飛
▲5六歩    △9四歩    ▲9六歩    △7二銀    ▲6八玉    △6二玉
▲7八玉    △7一玉    ▲5八金右  △3二銀    ▲2五歩    △3三角
▲3六歩    △5二金左  ▲6八銀    △8二玉    ▲5七銀左  △1二香
▲5五歩    △4三銀    ▲5六銀    △6四歩    ▲5七銀



位を確保した後▲5七銀とするのがこの形の指し方。以下▲6五歩~▲6六歩とするのが大山時代に主流を為した持久戦調の5筋位取りですが、本譜は違う指し方をします。

△7四歩    ▲4六歩    △6三金    ▲1六歩    △7三桂    ▲3七桂



△1五角の筋を消すために▲1六歩としてから桂を跳ねておきます。この辺りは前と似たような形です。後手はここまで指し方にも工夫の余地はあると思いますが、自然な指し方で対抗します。

△5二飛    ▲4五歩    △5四歩    ▲2四歩



5筋の位に反発するために△5二飛。高美濃を作ったあと飛車を回るのは△6五桂とも連動して、手強い指し手です。この手を見て先手は▲4五歩と仕掛けます。▲2四歩の突き捨てには△同歩か△同角かですが。

▲2四歩からの指し手①
△同 歩    ▲5四歩    △同 金



普通に△同歩とし、先手が▲5四歩と取り込むのは真っ先に思い浮かぶ順ですが、△5四同金として難解だと思います。△同銀は▲4四歩のとき動きが難しい。

▲2四歩からの指し手②
△同 歩    ▲4六銀    △7五歩
▲4四歩    △同 銀    ▲5四歩    △5五歩    ▲4五銀左



△同歩には▲4六銀と厚みを加えます。後手はここで中央から捌きたいのですが、その方法がわかりません(私には)。よって△7五歩と戦線拡大を図りますが、先手は手抜いて攻め上図。薄さが不安ですが先手指せると見ます。

▲2四歩からの指し手③
△同 角    ▲4四歩    △同 銀
▲5四歩    △5五歩    ▲4七銀    △5四飛    ▲4五歩



というわけで△2四同角と取ります。以下後手の方が5筋を抑え込むように指して、上図。ここで銀を引けば▲4六銀左で先手指せますが、△6五桂や△5六歩で勝負してきます。これは後手が勝ちやすいでしょう。
ただし、先手には▲2四歩の突き捨てを入れず②の順を目指す手もあります。後手はそれを咎める手があるかどうか。

初手からの指し手
▲7六歩    △3四歩    ▲2六歩    △4四歩    ▲4八銀    △4二飛
▲5六歩    △9四歩    ▲9六歩    △7二銀    ▲6八玉    △6二玉
▲7八玉    △7一玉    ▲5八金右  △3二銀    ▲2五歩    △3三角
▲3六歩    △5二金左  ▲6八銀    △8二玉    ▲5七銀左  △1二香
▲5五歩    △4三銀    ▲5六銀    △6四歩    ▲5七銀    △7四歩
▲4六歩    △6三金    ▲1六歩    △7三桂    ▲3七桂    △4一飛
▲6八金上  △8四歩



△5二飛とせずに△4一飛と待つと、じっくりとした展開に。もし△8三銀と離れ駒を作れば、▲4五歩と仕掛けることになるでしょう。△5二飛で良くできないなら後手番なので待機戦術も戦略の1つ。先手は▲4七金などで手を見るか、▲6六角△6五歩▲8八角で▲7七桂を狙っていく手が考えられます。いずれにせよ力と経験が必要ですね。

真似しても簡単に結果が出ない戦型かもしれませんw

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若手の登竜門

今日は文化の日、フェニックスプラザで恒例の福井市長杯が開催されました。福井市長杯といえば、若手の初優勝が多くある大会です。私の初優勝もこの大会でしたし、弟もそうでした。いなかセンパイも優勝しているし、去年の覇者はS戸川。

こた(仮「市長杯に優勝すると、翌年大活躍するはずなんだけど」
S戸川「そんなことはなかったですね。私が身をもって否定しました」

今日も若い子が見えますが、さて負けないよう頑張っていきましょう^^

A級は3組。今日はA級だけでなく、全てのクラスで1組6人構成という珍しいことが起きていましたw 予選は、
①vsK道四段。私の中飛車に対し三間にされたので、左穴熊に。相手が金を開くバランス型を採用し、難しい将棋に。美濃のコビンを攻め、そんなに自信があったわけではなかったが攻め切って○。
②vsM川四段。久々の対戦。角交換しダイレクト向かい飛車に。そこから高美濃に組みましたが、途中は失敗していた気がします。本譜はまぁまぁ捌けて、最後は1手差で寄せ切って○。

お昼にレアキャラのノギ先に絡んで英気を養うw
③vsいなか四段。1手損角換わりから相腰掛銀に。私の組み方がやや不用意だったか、居玉で仕掛けられて一気に劣勢に。玉を2二まで早逃げしてともかく絡み、なんだかんだ勝負形を狙います。相手の飛車をうっちゃりでもぎ取り、逆転で○。
④vsN五段。早石田のような形でしたが、どう見ても相手の形が変。筋違い角から桂をタダ取りし有利になりました。そこから押し切る算段でしたが、ミスして逆転(N五段指摘の順で寄りがあったようです)。王手をかけながら自玉を安全にされたら負けでしたが、本譜はN五段が受けに回りました。しかし、またもやうっちゃりを狙っていた私、竜を逃げずピッタリの寄せで受け無しに追いこんで○。
⑤vs勝手三段。横歩取りから勝手さん得意の△4五角戦法に。私の方から定跡を変化しました。どこかで見たことがある程度の新手でイマイチ用意が疎かでしたが、本譜は攻めを受け止めて優勢に。戦法の特性上短手数で押し切り○。

トーナメントは通過者8人で争われました。
私はY五段と対局。石田流にY五段得意の6筋からの仕掛け。歩が切れたのと手得という構図でしたが、中盤でちょっとしたミスが合ってやや不利な形勢に。金銀5枚の美濃で本腰を入れ頑張ります。相手の飛車下ろしが角のラインを見落とした失着で、そこからは自玉の堅さにものを言わせて○。

準決勝はS五段。再びの石田流に、師匠の作戦は天守閣美濃からソデ飛車。持久戦になりましたが、泣きたいぐらい作戦負けになってしまいました。千日手覚悟でしたがやはり玉頭から開戦され、悪い手を指した気がしないのに不利な形勢に(序盤の形が悪かったのか)。なんとか竜を追い払って、相手の玉目指して決死の攻めにでます。なんとか攻めが繋がり、○。

そして決勝、T川四段と対局。やべぇ、フラグを回収するときが来た感w
戦型は矢倉に。やはり若いだけあって、相手の作戦は左美濃急戦。銀を進出し対抗、研究してた成果(?)が出て優勢に。(いなかセンパイが「ああやって指すものなの?」とか聞いてたけど、もともとセンパイが指した手をベースに研究しましたw あざっす。)角銀交換の駒得から、端攻めで左美濃を食い破って○。
T川くんは今日は優勝するぞの気概だったようで、終局後は悔しそうでした。

私も気持ちは若いですから。

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平等に涙の機会を得よう

部屋の掃除をしていたら、昔の県将連会報を発見しました。名人戦→O滝先生に決勝で負け挑戦者になれず。王将戦→優勝のN西先生に勝ったものの2位。名将戦→敗者戦で勝ち上がり決勝でN西さんに1勝返したものの2発目が遠かった。最強戦→決勝で2438くんに痛恨の敗戦。…四段時代の4連続2位でしたw(翌年の竜王戦で遂に報われました。)

さて、もう泣きたくないと決意を新たにして、今日はあわら市民将棋大会でした。子供さんに多く来ていただいて、予想以上の参加人数になりました。会場が狭かったw

A級は2組。
①Y田四段と横歩取り戦。青野流を採用し、▲4五桂から好調な攻め。優勢になってから攻めがぐだぐだだった気がしますが、大きな駒得にものを言わせて押し切り○。
②vsM五段。四間飛車で対穴熊に▲6六銀型。相手に上手く右桂を捌かれてやや苦しい展開。駒損になったが、離されないようなんとか着いていけていたようです。最後は1手差で先に穴熊を寄り切って○。
③Tくん(小2)との矢倉戦。5筋からの仕掛けに金を進出して対抗。玉を矢倉城に入城したあと、中央で本格的に開戦。4筋の拠点から打ち込みを図り、攻め倒して○。
④N五段の2手目△3二飛。▲6五角と打って馬を作り合う将棋に。じっくりした展開になりましたが、4筋から開戦。難しい将棋ながら、飛車を奪って指しやすくなりました。圧し切って○。

トーナメント。
準決勝はいなか四段と。私の三間飛車に対し急戦形の将棋でしたが、要領のつかみにくい力戦形に。途中失敗したと感じていましたが、読み直すと意外と難しい形勢。と金の活用が上手くいき、相手の勝負手気味の攻めを受け止め自陣がさっぱりしたところで投了され、○。

決勝。「弱い五段」と戦前ちゃかされていたY五段、何をおっしゃると言わんばかりに全勝で対戦。対抗形が指したいY五段との「早く振りなさいな」という駆け引きがあったものの、相振り飛車に。私が銀冠に組んでやや作戦勝ち気味になり、自玉の堅さを頼りに攻める展開。意外と難しいと思っていたものの存外攻めが繋がって、飛車を取り優勢になりました。そのまま2枚飛車で押し切って○。

B級は、あわら湯の町公民館将棋くらぶのK子さんが優勝。「あわらの看板を守ったね」ということで、お開きになりました。(タイトルは回収しないスタイルw)

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対四間5筋位取り △5四歩反発型

いよいよ問題の局面を考えてみようと思います。初手からの手順は、

▲7六歩    △3四歩    ▲2六歩    △4四歩    ▲4八銀    △4二飛
▲5六歩    △9四歩    ▲9六歩    △7二銀    ▲6八玉    △6二玉
▲7八玉    △7一玉    ▲5八金右  △3二銀    ▲2五歩    △3三角
▲3六歩    △5二金左  ▲6八銀    △8二玉    ▲5七銀左  △6四歩



今度は△1二香に代えて△6四歩を急ぎます。質問された局面は居飛車が後手だったので△1二香も入っていましたが、それほど違いは無いと思います。

▲5五歩    △4三銀    ▲5六銀    △6三金    ▲4六歩    △7四歩
▲3七桂    △7三桂



△1二香、△4一飛の防御態勢に代えて△6三金、△7三桂を間に合わせます。一見無策なようですが…

▲4五歩    △5四歩



▲4五歩は急戦を狙った以上、やってみたい仕掛け。△同歩なら▲同桂△4四角▲2四歩で居飛車良し。しかし、そこで△5四歩と反発します。

△5四歩からの指し手①
▲2四歩    △同 歩
▲5四歩    △同 銀    ▲3五歩    △4五歩    ▲3三角成  △同 桂
▲3四歩    △2五桂    ▲同 桂    △4六角



攻め続けようと思うと、▲5四歩か▲4四歩と取り込んでいくことになるでしょう。ただその前に一本2筋を突き捨てます。これに△同角も難しい変化なのですが、△同歩とし▲5四歩とすると上図までが一例。▲2九飛なら△2五歩としておいて△6五銀を狙う要領です。高美濃が丸々残っているため、振り飛車勝ちやすいと見ます。

△5四歩からの指し手②
▲2四歩    △同 歩
▲4四歩    △同 銀    ▲5四歩    △5五歩    ▲4五歩    △5六歩
▲4四歩    △同 飛    ▲5五銀    △4八飛成  ▲同 金    △3九銀



▲4四歩と4筋の方を取りこむとこんな感じ。△4四飛と走って▲5五銀には△4八飛成と一気の捌き。これも形勢は難解ですが、後手を持って気持ちがいい展開です。

△5四歩からの指し手③
▲4四歩    △同 銀    ▲5四歩    △5五歩    ▲4七銀引  △5四金


最後に、2筋を絡めず▲4四歩と取り込むと。△5五歩に▲4七銀引ではみすみす5筋を明け渡すだけのようですが、上図で▲4五歩と打てばどうか。△5三銀では元気がでないし、△同銀も一応駒得になります。形勢不明ですが、居飛車最有力?

結論:難しい。振り飛車の方を持って人体実験するしかないかも。

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対四間 5筋位取り急戦

お久な将棋研究記事。。。

最近5筋位取り急戦の変化で質問され、その変化が意外と難しいことに悩んでしまいました。そこで研究を洗いなおしてみたいと思います。疑問な変化はとりあえず置いておき、まず定跡のおさらいから。

▲7六歩    △3四歩    ▲2六歩    △4四歩    ▲4八銀    △4二飛
▲5六歩    △9四歩    ▲9六歩    △7二銀    ▲6八玉    △6二玉
▲7八玉    △7一玉    ▲5八金右  △3二銀    ▲2五歩    △3三角
▲3六歩    △5二金左  ▲6八銀    △8二玉    ▲5七銀左  △1二香



急戦系の将棋は先後の差が大きいので、居飛車先手で統一します。△1二香では△4三銀も普通ですが、これに対して▲5五歩と位取りに行くのは△4五歩の変化を与えます。急戦は様々な作戦をできるようにして使い分けるのが理想です。余談ですが^^;

▲5五歩    △4三銀    ▲5六銀    △6四歩    ▲4六歩    △7四歩
▲3七桂    △4一飛



受けの定跡とされる四間飛車の△1二香+△4一飛の形。先手も急戦を狙う場合はこの形に組むのが定跡です。ちなみに▲5五歩に△4三銀を怠ると、▲3五歩といきなり仕掛けいきなり一本取れます。

▲4五歩    △同 歩    ▲同 銀    △5一角    ▲7九角



▲4五歩△同歩▲同銀に△5一角と軽く指すのが振り飛車らしい手です。当たりを未然にかわし△8四角からの捌きを狙っています。△4四歩と収めるのも有力なのですが、▲2四歩~▲2二歩の狙いが残るので面白くありません。
先手は▲7九角と引いておきます。

▲7九角からの指し手①
△3三桂    ▲5六銀    △3五歩    ▲2六飛    △4四銀
▲3五歩    △8四角    ▲4二歩    △同 飛    ▲3四歩    △4八角成
▲同 金    △3五銀    ▲2八飛    △3九銀    ▲3三歩成  △4八飛成
▲同 飛    △同銀不成  ▲4三と    △同 金    ▲8六桂



▲7九角の瞬間をチャンスと見て、四間側が襲い掛かる変化。長手順ですが最後の▲8六桂が厳しく、先手やや良し。本手順は指し手②です。

▲7九角からの指し手②
△6三金    ▲2四歩    △同 歩    



△6三金と待機しておきます。先手は2筋をこのタイミングで突き捨て、ここが分岐点。▲2三歩と垂らすのも考えられますが、実戦例が多いのは。

△2四同歩からの指し手①
▲5六銀    △5四歩
▲2四角    △6二角    ▲2三歩    △5五歩    ▲4七銀引


上図は難解な形勢。最近は出なくなりましたが5筋位取り急戦の有名な手順で、私ぐらいのキャリアがある方はなんとなく見たことがあるのではないでしょうか。

△2四同歩からの指し手②
▲4四歩    △3二銀
▲3五歩    △3三桂    ▲3六銀    △3五歩    ▲同 角    △2三銀



面白い変化があるので付け加えておきます。この手順は、マイコミ出版の「杉本昌隆の振り飛車破り」で紹介されている変化。この本は凄く面白いのでオススメです(宣伝)。△6三金の待機に対し2筋を突き捨て▲4四歩とねじ込んでいく積極策。△同銀なら▲同銀△同飛▲2四角として先手指せるらしい。ただ本手順のように進むとやり過ぎですが、一発勝負ならちゃんと対応できるかどうか。

以上おさらいでした。
次回以降の、5筋位取り予定のトピック
①疑惑の変化△5四歩
②いなか流亜急戦
③大転換穴熊

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re:let me

もう一度ここから。

昨日は王将戦最終戦がありました。私は1敗で全勝のN六段を追います。上位陣と多く当たるので、厳しい展開ですが頑張っていきましょう。っていうかそろそろ精神安定剤が必要だw

①vsK林四段
先手番になり角換わりに。K林さんが棒銀にされたため右玉にしましたが、左辺の小競り合いでやや損をしたでしょうか。馬を作られ苦しい形勢でしたが、玉を左に逃げだした後、角銀で反撃。攻めを通して○。

②vsS戸川四段
因縁の対決(?)w 相振り飛車から3筋交換に対して矢倉を目指しますが、相手も△3六歩と打ち決戦に。攻め合いにしましたが、危険な選択だった気がします。難しい形勢でしたが、最後は残っていたか。よれよれの自玉でしたが潤沢な持ち駒で相手玉を討ち取って○。

③vsS木さん
すぐちゃんの叔父さんらしい、お忙しいのに来ていただいてお疲れ様でした。さて将棋の方はウソ矢倉に。S木さんが素早く棒銀を捌いたが、中央から動いて相手玉が囲い切れていなかったのが響きました。王手飛車から押し切って○。

④vsN六段
N六段が連敗でリーグ戦は有利な状況になっていましたが、もちろん鬼勝負。戦型は相振りagain。相手が桂跳ねで端攻めを目指してきたので銀冠に組みましたが、延々と受け続ける気持ち苦しい展開に。全然わからない難解な中盤でしたが、もう知らねっと攻め合い。しかしどこまで行っても勝ちが見えず、将棋は敗勢に。しかし投げることはできないと玉を逃げ続け、勝負は時計の針次第に。そして針が落ち、勝負は…○。 情けないが^^;

⑤vsT五段
T五段の角交換振り飛車(最近のテーマらしい)。2筋交換型でしたが、正直福井棋界では出ない戦型だったので研究してませんでしたw やや序盤の作りが悪かったようですが、筋違い角を打って切ったのが強力な手作りで、優勢に。美濃囲いを継桂で打ち崩し○。

⑥vsK五段
最終戦。藤井矢倉で、角の打ち込みから金をもぎ取り攻め続ける。正直かなり優勢だと思っていましたが、決めるつもりで飛車までバーンと切ったのがやり過ぎだった。K五段に上手く上部に抜けられ、入玉を止められず×。 やっぱ情けないorz

そしてトータルスコアは19勝2敗。最後は負けてしまいましたが、なんとか優勝(3連覇!)。
さらに、これで県内で積み上げたタイトル数が10期。県将連段位で六段昇段です!
でも、もちろんこれで終わりじゃありません。

追伸:2位・T川四段(随分若い子がいるなぁ)。やべぇ、やべぇよw

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泣きたくて 笑いたくて

いいたいこと
いえないけど
ここにいるよ

今日は朝日アマ名人戦福井県大会がありました。A級は2名が北陸大会へ参加できます。
さて、早速ですが予選一回戦はY五段と対局。私の四間飛車に対して引き角戦法。飛車先交換に軽く対応し、上手く飛車を殺しました。最後はY先生お得意の(?)反則決着で○。

二回戦はS井五段と。私の三間に対して穴熊を目指されたので、石田流本組から仕掛けました。なんやかんや一方的に攻めまくって○。

三回戦、H多三段と。この前の赤旗でも当たっていますが、今日は相手の角交換振り飛車に。紆余曲折あって角を打ち合い、ゴキ中のような形になりました。△5五歩~△5五同銀の仕掛けに▲4五銀とすれ違い、中央で戦いに。飛車先に叩いた歩が厳しく中押しで○。

四回戦、S川三段と。変わった形を好まれるS川さんですが、私の三間飛車にやっぱり変わった形で対抗。端からの逆棒銀がやりすぎで優位に立ち、ヨレた寄せながら押し切って○。

なんとここまで午前の部、今日のオレはガンガン行こうぜ!モードでしたw しかしここで待ち時間の波に呑まれる…

五回戦。相手はM五段。矢倉にしたものの、Mさんの左美濃から右四間という最近ありがちな形。研究手順で仕掛け(そんな大層に研究していたわけでもないが)、竜を作ったもののやり過ぎだったようです。寄せ切られそうと思っていましたが自陣竜と金駒の厚みで粘り、逆転で○。

六回戦、勝手さんと対局。ゴキゲン中飛車を採用しました。▲4七銀型vs木村美濃で、先手の勝手さんが桂単騎の仕掛け。角切りから竜を作られましたが、ややムリ気味だったでしょうか。こちらも竜を作り、2枚角を味よく活用。最後は自玉がかなり寒くなったものの即詰みに討ち取り○。

トーナメントはシードを引きましたが、準決勝は優勝候補筆頭T五段とバッティング。戦型は相振り飛車に。工夫の中原囲いから飛車を横に振り回し難しい将棋でしたが、手順をミスってmy飛車がお亡くなりにw 相手玉になんだかんだ迫ったものの手負けを読み切られ、×。

3位決定戦は、S戸川四段の無気力試合で○。

今日のひとこと(言うのかよ)
「臥薪嘗胆」

結果は…
①T五段
②T川くん
③こた(オマケ ←北陸大会は出れませんw

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革命の御旗

タイトルに危険思想とかは断じて無いw

日曜日は赤旗名人戦福井地区予選でした。福井地区予選といっても、実は次に福井県大会があるという罠w
実は赤旗は初参加。県将連が主催していない大会なので、参加者はあまり多くありません。A級は5人総当たりで行われました。

一回戦、M五段と対局。突然ですが、振り飛車党にオレはなる!ということで、先手でノーマル四間。相手が穴熊を目指したところで、足早に仕掛けました。飛車交換になり別れは互角かと思いましたが、折衝を間違えたか攻められっぱなしでやや劣勢に。そのあと玉頭戦になりましたが、ここで我慢が足りず暴発して負け。(自陣飛車で頑張るしかなかったか)
二回戦、Y田四段と。今度は三間飛車。相手の右四間から攻められましたが、Y田さんにうっかりがあって歩損に。そこで暴れてきましたところを冷静に対処したのがよく、大きな駒得になって中押し勝ちに。
三回戦、赤旗の帝王N五段と。石田流に対し相振り含みで端を突きましたが、挨拶されなかったので端を突きこして左美濃に進展。バランスを取るのが難しい将棋でしたが、N五段の軽い動きに金を進出し馬を作ります。以下端攻めから玉を引っ張り出して寄せ切り勝ち。
四回戦はH多三段と。相振り飛車でしたが私が矢倉に組んだのを見て、左玉に変化されました。難解な将棋でしたが、矢倉の手厚さで勝ちやすい作りだったでしょうか。H多さんの攻め急ぎもあり、受けたあと中央から攻め返して勝ち。

さて、3-1が3人で同率に。代表は3人なので順位はじゃんけんで決めればよくね?という案もありましたが、「いや、決着をつけるのが男でしょう」。運営の早く帰らせろという空気をガン無視して、再戦スタートw
シード振り駒に敗北したので、まずN五段と対戦。かっこつけたけど歳で疲れが見えていたオレ、手が滑って猫だまし引き角に。その戦法なんだって聞かれても、オレもわからねぇw しかしなんだかんだで馬ができて、優勢に。怖い自玉にラッシュするN五段の癇癪を捌いて、制勝。
優勝決定戦は、朝一敗北を喫したM五段と。戦型は横歩取り。最初の振り飛車党宣言はどこいったwという感じですが、いいかげん私が横歩が下手なのがバレています。いい感じで敗勢に陥りました。なんとか差をつめましたが、まだ負けてそう。そう思っていた矢先、投了されてビックリ。時間が無いからムリだという判断でしたが(再戦は20分打ち切りに短縮していた)、ノータイムで指し続けられたら自信はありませんでした。

なんか釈然としないけど優勝でした。とりあえずまだ予選の予選なので、次も勝てるよう頑張ります。振り飛車党に果たしてなれるのか!?w

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中秋の名月

今日は県名人戦3番勝負が、福井新聞社にて開催されました。対局者は3連覇中の2438県名人と、福井棋界の第一人者N六段。現地では大盤解説も行いまして、沢山の方においでいただき本当にありがとうございました。さてさて、たまには穏やかに月を仰ぎ見るとしましょうか^^

朝。永遠の3番手こと私めは、8時半ごろ福井新聞社に到着。文頭からおとなしく入っておいて、本音は悔しい「解説役」w そして入口でいきなりN六段に遭遇。去年は「矢倉中心の名人戦になると思います」と口を滑らせ恥をかいたので、「N西先生、今日の戦型は?」…愛想笑いされてスルーされましたw
対局場では2438くんがスーツをバシッと決めて。N五段に「勝って新聞に載る準備は万端やなw」としっかりイジられた後、対局準備にかかります。持ち時間は60分+秒読み60秒。新聞社の方が振り駒され、県名人先手で9時半、対局がスタートしました。

1局目の戦型は、N六段の1手損角換わりに。まずは予想された出だしになりました。早く△4二玉と上がるのがN六段流で、やはり咎めるため名人が早繰り銀を選択。攻め合いの様相になりました。先手が自然な攻めをしているように見えましたが、攻めたてられ△2四金と金が逃げていってみると、意外と後手のN六段が指せそうな形勢。逆に7筋に銀をかちこんで噛みつき、先手玉が危うい形になりました。しかしそこからの2438名人の懐が深かった。▲7六玉の形にさせられ飛車も切りましたが、後手玉の兼ね合いで寄せがありませんでした。最後はタダ捨ての角というカッコいい決め手が炸裂し、2438名人が先勝。
感想戦で散々先手玉を攻めたててみますが、やっぱり妙に攻め切れない。挑戦者の鋭い攻めでしたが、見切っていました。

2局目は手損なしで角換わりに。最近の2438名人は居飛車党の王道タイプにジョブチェンジしているので、やはりという戦型です。相腰掛銀から後手が塚田流(端を突かず、先攻を目指す流行の形)を目指したため、先手が▲8八玉と入城。そこから自陣角を据え厚い攻めを目論見ましたが、これは疑問の構想でした。角が働く前に後手が6筋から一気の攻めを見せ、△6九角の打ち込みまで流れるように進んでみると既に後手勝勢。N六段も大長考で懸命に粘る手段を模索しましたが、2438名人が光速の寄せ切りで完勝。

うん、ぶっちゃけ2438くん強すぎw

これで県名人4連覇。来年の出場は未定ということですが、またこの強さを見たいと皆が思っています。よろしく^^

今日の一句。
手を伸ばし ゆらぎ消えるは 水面月 (詠み人知らず)

来期こそ。。。

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