白
そんな中で家に引きこもってずっと将棋してた奴は、きっと人生を損しているに違いない。
はい人生を損している奴こと、こた(仮でございますw
GW中、実はずっと先手中飛車の研究をしていました。あれから何かを変えたいと思っていました。
日曜日。県竜王戦。
私はシード権で予選リーグは免除。トーナメントからの出場になりました。いつも体が温まっていない、一回戦が鬼門。
その一回戦、Y本五段と対局。
私が中飛車にしたとき、どういう対応でくるのか予想しづらい相手だと思いました。そこで普通に居飛車にして、四間に対して穴熊を目指します。いつも対策を散らしてくるY本さん、今回は△4五歩~△3五歩から石田を狙う作戦。もしかして研究されてたかもという進行で、やや苦しい展開になったと感じました。そこで自陣飛車で頑張りに行きましたが、これが次の相手の好手を見落とした悪手。はっきり悪くなりましたが、美濃のコビン攻めで食いつきます。寄りがあるのではと思ったのですが、寄りませんでした。残念、こた(仮の冒険はここで終わってしまった!…となったと思いきや、決めに来た相手のラッシュが決め手にならず、命拾いして○。
二回戦。相手はキノ。予選から全勝中で、確かな実力を持つのはもうみんな気付いています。だがそれを証明させるわけにはいかないw
後手番になったので、素直に居飛車に。1手損角換わりから相腰掛銀になりました。▲4八金vs△6二金といういまどきの将棋でしたが、どっちも攻めたがらないのが面白いところ。(私は後手番角換わりはあまり攻めたくない、と考えています。まぁ結局攻めまくることが多いですがw キノは元々受け8割ぐらいの棋風。)そして指している途中であることに気づきます。あれっ、この局面って昔指したことがある。かつての自らの手順が劣勢に陥ったことを偶然思い出し、変化します。後々考えるとどうも変化手順もあまり面白くない感じがしますが、結果的にはこれが功を奏しました。最後は自玉の不詰を読み切って、1手差の寄せ合いを勝ち切り○。
準決勝。S戸川。なぜか対局前に「ここで勝つことが壁を破る(シード的な意味で。私に勝つこと自体には何の意味もないw)一歩になる、がんばれ」と相手を激励し、対局開始。
後手番に。S戸川相手なら2手目に△8四歩と突けば、中飛車にしてくれるだろう。というわけで目論見通り(対)先手中飛車に。私の作戦は最近は少なくなったいわゆるUFO銀(△6三銀~△7四銀)。ひたすら抑え込みを狙う形になりました。飛車を寄って角金の動きをやや不自由にしたところでは、作戦は成功したと思います。まぁ網が破れると一気に負けになる戦型なので、あんまり意味は無いw その後も薄い玉で頑張って、優勢に結びつけることができました。ただ相手も馬をつくり底歩を打って頑張ってきます。そこでは寄せがわからず焦りましたが、腰を落として端攻めからの寄せが上手くいきました。必至を掛けて、相手のラッシュを逃げきり○。
普通に好局でした。なんとか将棋には勝ちましたが、S戸川の綺麗な彼女がお迎えに来ているのを見て、敗北感w
決勝戦。相手はN西六段。
なぜかY本さんが振り駒をして、見事にと金だらけ。先手の私の初手は、遂に▲5六歩。N西六段の作戦は玉頭位取りでした。私は銀冠穴熊に潜り、せっせと7八の金を自玉に寄せます。相手が玉頭で交換した1歩を手持ちにして△7五歩と開戦したところで、こちらも中央から攻め合いに。上手くいくかは微妙かなと考えていましたが、結果的に上手くいきました。飛車を取って垂れ歩でと金作りを狙い、これをヒタヒタ寄せていくのがいわゆる「と金の遅早」。穴熊も生き、望外の大優勢を築きました。しかし…勝ったと思うと思考が止まるのが人間。駒を埋めて頑張られ、簡明な寄せを逃し少しずつおかしくなっていく。少し緩めようか…なんて考え出した私を待っていたのは、間接王手竜取りでした。無念の大逆転負け、油断大敵ということを改めて心に刻まれる×。(いつも逆転負けしてる私ですが、これは5年に一度レベルな気がする、正直。)
昨日はあまり眠れませんでした。そんな中で見た夢。体が冷たくなって意識が切れ、今朝に戻る夢。
準優勝を喜んで、次こそはと決意を新たにするしかないですね。
今度は、何色に変わろうか。
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