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男子はいつまでも中2病、がコンセプトの将棋ブログ。

Past talks

昨日は県名人戦挑戦者決定戦が、西別院で行われました。参加するのは地区予選通過者、シード選手、B級勝ち上がり者で、いずれもつわもの揃い。2438県名人(5連覇中!)への挑戦権を賭けて戦います。

予選は3組に分かれてのリーグ戦。
あれ、ウチのトコやたら強くないですか?w「この組サイコーやな」

一回戦、N藤五段と対局。
元気印N藤さんの作戦は、やはりの早石田。私は△4五角と筋違い格に打ち、馬を作り合う将棋に。銀を進出して飛車先を破り優勢になりましたが、竜を追い返されて長い将棋かと見ていました。ただ好機を捉えて歩の攻めが上手く決まり、再び竜を敵陣に侵入します。そのまま押し切り○。

二回戦はK縁五段と。続いての強敵、アマ選手権の借りを返しておきたいところです。
戦型は前と異なり、相振り飛車に。三間から美濃に素早く囲い、端から仕掛けていきます。桂と香のコンビネーションに加え、合わせの歩や垂れ歩といった手筋も上手く入りました。相手の金無双を突破したところで、中押し○。

三回戦の相手はS水五段。
師匠の作戦は石田流。私は左美濃に構えて、腰掛銀で対抗します。実はTくんにインスパイアされて指した手でした。スキありと見て銀を5五にぶつけて開戦します。こちらの銀冠が堅く、やや指せそうと感じていました。と金を作って確実に攻め、駒得を拡大します。着実に指して○。

四回戦、相手はB級から勝ち上がって参戦のK本くん。
相手の三間飛車に穴熊を目指したところ、K本くんは四間に振りなおして△4四銀型に。松尾流を目指したところで戦いになりました。右桂を捌いて角をぶつけ、快調に駒を運びます。穴熊の堅さもあり、そのまま攻め続けて○。

五回戦はS戸川四段と。S戸川は勝たなければ予選通過がない状況でした。俳句を詠め、介錯してやるw
戦型は私の初手▲7八飛から相振り飛車。向かい飛車に振りなおし、飛車先を交換します。相手の少考後の指し手が、序盤早々波乱を呼びました。飛角交換で決戦になりましたが、形勢はこちら良し。緩まず攻め切り○。慈悲はなかった…w

6人のトーナメントになりますが、全勝ボーナスでシードされました。
準決勝、相手はY本五段。もう古稀前のハズですが、さすがの勝ち上がりとしか言えません。
戦型は私の角交換四間飛車。Y本さんは玉頭の位を2つ抑えて対抗します。積極的に仕掛けていきましたが、自玉が薄くあまり自信はありませんでした。しかし相手にうっかりがあって、銀得になって優勢に。ただ私も安心からか間違えて、最後はかなり追いつかれました。それでもなんとか寄せ切って○。

決勝戦。N西六段。私が勝ったら、キノ(ベスト4)が飯を奢る。
決勝戦は秒読み30秒が付いて、対局開始。私の作戦はゴキゲン中飛車で、後手になったらアマ選手権でも指そうと思っていた戦型です。別に棋譜取りがS戸川だったからではないw さておきN西さんの超速に対し、穴熊系の将棋は無いと見て△3二金型に組みました。しかしアテは見事に外れるものw 決め打ちで疑問手気味なのは判っていましたが、無いと見ていた穴熊に囲われて勝ちづらい将棋になったと思いました。長考に沈んで玉型をまとめたものの、中盤から秒読みに追われる展開に。N西さん得意のハードパンチを受け、苦しい時間が続きます。それでも穴熊に喰らいついて、相手玉も見え始めました。その相手玉を睨みながら、秒読みの音に反応して自玉に打ち付けた△6二金。敗着だったかもしれませんが、相手の攻めをかわして銀冠の小部屋に逃げ込みます。難解な将棋を競り勝って、○。

2438くんに2年連続で挑戦権を得ることができました。去年はかなり内容が悪かったので、まずはいい将棋をお見せすることが目標。(大盤解説があります。解説者はS戸川四段の予定。きっとオレがdisられるw) しっかり対策を練らなければいけないと思います。

自分がこれからすることが、モノを言うと信じて。

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KKK 2018/7/21

次回の研究会は土曜日です。
持参物は自らの課題です。
クーラー最高です。

ブログのコンセプトにマッチした詩的ルサンチイズムが思いつかねぇ…

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KKK 2018/7/15

今週末の日曜日に研究会を行います。
ご参加を希望される方はご一報ください。

昨日のキノとの反省会で…
こた(仮「羽生さんでも苦戦してるわけだし、そろそろ若いもんで打倒N西さんを目指さんといけないわけよ」
キノ「そうですね」
こた(仮「N西さんに恨みはないが、引きずり降ろさんと」
キノ「そうですね」
こた(仮「今度勝ったらなんか奢ってくれ」
キノ「N西さんに黒星をつけたら、つけた人に誰かが飯奢るルールでいいんじゃないですか?」

それ、採用w

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a 7 days' wonder

まだ忘れ得ない。

今日は第1回あわらオープン将棋大会でした。どうやら藤井くんブームは地方の行政にも影響を与えるようですねw あわら市内外から50名ほどの参加がありました。
今日はお世話役に回ったS師匠の挨拶で、大会がスタートします。

A級は2組に分かれての予選リーグ。
私は一回戦、I井(兄)くんと対局。I井くんはA級に挑戦中の若手有望株で、いろいろな戦型を指すオールラウンダーな印象です。
戦型は私の三間飛車から穴熊。対して相手は銀冠にしてきました。穴熊の桂を跳ねて銀桂交換で駒得にしてから、大駒を捌きにいって優勢に。歩の叩きの手筋から光速の寄せも決まり、○。

二回戦、Y田四段との一戦。居飛車党の本格派です。
戦型は序盤の駆け引きがあり、角換わりから相手の早繰り銀に。私は銀矢倉に組んで自然に対応します。しばらく陣形の整備になり、相手は5筋の位を取られました。飛車を中央に配置した瞬間をチャンスと見て、Y田さんが果敢に開戦。私は手に乗って駒を捌きます。自陣角から相手陣を左右から揺さぶり、上手く手を作ることができました。寄せ切って○。

三回戦はU田さんと対局。
対ゴキ中に対し、私の作戦はいわゆる「後速」(後手番超速)。5筋を交換されましたが、△5五歩で飛車の退路を封鎖し殺します。相手がめいっぱい暴れてきたところを、丁寧に受けに回りました。しっかり受け切ってから反撃に転じ○。

四回戦はTさんと。
中飛車に対して三間に構え、呼応してTさんの左穴熊に。組み合って持久戦になりましたが、相手から意表の仕掛けで開戦。どう対応しようかと迷っていたら、やろうとしていた手と別の手を指すという凡ミスw 2枚竜に追われ苦しくなったものの、相手の穴熊に手をつけ最後は勝ちになったのではと思っていました。しかし相手の執念の粘りに指す手がわからなくなり、詰めろをかけてぶん投げます。自玉に詰みがありましたが、本譜は辛うじて逃れて○。

予選の最後五回戦、相手はTくん。
戦型はTくんの1手損角換わりに対し、私は流行の▲4八金~▲2九飛型に組みました。Tくんは△6五歩と位を取る形を得意にしていましたが、本局は位を取らず。この辺り彼なりに試行錯誤をしているのが見てとれます。そして私から▲3五歩△同歩▲4五桂と現代流の仕掛け。ただ手の組み合わせが難しく、やや失敗したかと思っていました。玉頭から強烈な攻めがきましたが、私も角を切り飛ばして竜を作る勝負手。そこで寄せにきたのが敗着になったか。私の玉がギリギリ逃れて、○。

準決勝、M前さんと対局。M前さんには王将戦で痛い1敗を喫しており、油断できない相手です。
戦型は私のゴキ中に対し、超速。私は△4四歩型に構え、相手の陣形を咎めようと積極的に動きます。ちょいちょい疑問手があった気がしますが、竜を作ってがっちり抑え込み。相手もなんとか突破口を開こうと角を捌きますが、頃は良しと竜を切ります。まだ寄せには時間がかかりそうかと思っていたものの、形づくりのような感じになって攻め切り○。

決勝戦は会場の時間の都合で、湯の町公民館からセントピアあわらに移動して対局。セントピアで働いているというT根さんにジュースを頂きました。ありがとうございました。
決勝戦の相手は予想通りというべきか、K下五段。
こた(仮「今日の朝、J良さんが第1回の優勝者はあわらの人であるべきだって言ってたぞ」
キノが1手損角換わりに出たのに対し、私は銀冠を作ってから飛車を振る康光流向かい飛車を採用。しばらくはがっちりとした組み合いになりました。チャンスと見て仕掛け私の方が十分かと考えていましたが、玉頭戦で上手く戦われて自信が持てない展開に。しかしながら馬を切って絡んだ勝負手が功を奏しました。攻め駒を掃除し、自玉を安泰にして優勢を掴みます。押し切り○。

危うい将棋もありましたが、なんとか優勝することができました。
しかし次は県名人戦が控えています。
7つ数えて、先を見据えるとしましょうか。

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あるくあらうんど

疲れを忘れて
また歩き始める

今週末、第1回あわらオープン将棋大会が行われます。
参加フリーです。
場所はあわら湯の町公民館。石川や富山からでも近いですw(当社比)

以上宣伝でした。
負けたばかりなので最上級に燃える、こた(仮がいると思いますw

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はいいろコネクト

暑いですね。夏ですね。晴天ですね。
なんだか空が青すぎて気持ちもブルーになってきました(?)

押し寄せる闇 振り払って 進むよー♪

さて、昨日は久々の将棋大会でした。
アマ選手権本戦、県の強豪8人で争う熾烈なリーグです。

私的には王将1次戦、竜王戦と思うような成績を残すことができず。このアマ選手権は事前に戦う相手がわかっているので、しっかり作戦を立てて臨みました。問題は足りない実力ですが、気合いでカバーだ!

まず朝一の1戦目は、アマ竜王戦代表のS藤くんと対局。いきなり県竜王戦のリベンジの機会がやってきました。
戦型は相手の三間飛車に対して▲5七銀左急戦。S藤くんは最新形に詳しいので、急戦で力勝負が作戦でした。少しアテが外れ、振り飛車から仕掛けられ自信がない展開に。手が多い難しい将棋が続き優勢になったと思った局面もあったものの、寄せが上手くいかず混戦模様。しかし相手の時間が先に無くなり、最後は時間切れで○。

2戦目は常連のK縁五段との一戦。
K縁さんの作戦は中飛車。最近私に対しては中飛車を多用されており、予想通りでした。私は一目散に穴熊を目指し、相手は得意の風車に。玉頭から仕掛け優勢になったものの、事前研究していた手にこだわったのがつまずきの始まりでした。この手の応手をうっかりして、形勢が急接近。お互い時間がなくなる中、相手の決死のラッシュで穴熊が見る見るうちに崩壊します。それでも上部に逃げだして「勝った!」と思った瞬間。やはりこの瞬間が危なかった。×。

気を取り直し3戦目、相手はS戸川四段。
戦型はS戸川の十八番ゴキ中。ヤマが外れて力戦系に誘導しました。作戦負けの気配を感じ、積極的に打開します。中央から戦いになり、金銀がぶつかってこれまた難解な将棋に。相手の攻めが切れ模様になり優勢になったと思ったのも束の間、と金で迫られて自玉が途端に危なくなります。我慢する覚悟が足らなかったか…と反省の境地でしたが、責めて一太刀と反撃に。これが功を奏したか、ギリギリ残して逆転勝ち。○。

お昼を食べながらS戸川と感想戦。あんまり読み筋が噛み合ってなかった気がする。
午後からの互いの健闘を誓い合います。
こた(仮「あそこの奴(キノ)にだけは負けるなよ」

4戦目、相手は小学生名人のTくん。この日T田さんと指し直し2回という激闘を演じていました。
戦型は後手番の私が角換わりを回避して雁木に。角交換した後、藤井聡太七段も採用した△3三金型に構えます。作戦勝ち気味だったものの、継歩で玉頭から攻められ非常に怖い展開。しっかり受けに回って切らしに掛かりました。自陣角を放たれ最後の勝負を挑まれましたが、冷静に飛車を召し取って優勢に。最後は時間が無くなったところでTくんが投了し○。

佳境の5戦目、相手はT田五段。
相手の四間飛車に対し、浮き飛車に構えてからのオリジナル急戦。(亜空間殺法と命名したい。響きが中2っぽいしw) 銀が3五に出て抑え込み態勢を作りにかかりましたが、相手も中央を金で抑えて要点がわからない将棋になりました。この対局で印象に残っているのは、中盤の私の▲3八歩という手です。



打ちました。なんだこの手?と思われるかもしれませんが、私も何が何だかわからなかったw 第1感は▲2四歩でしたが、とりあえず気持ちは入っているということで…
この後なんだかんだで飛車交換になり、難しい攻め合いに。私が優勢になったか、というところで最後は時間切れで○。

6戦目、K下五段と1敗同士の決戦。
戦型は相雁木。これも研究が当たって、相腰掛銀の同形に。キノがソデ飛車に構えて、たしか銀河戦の伊藤真吾六段vs千田六段戦と同一だと思います。颯爽と仕掛けていったものの、渡した歩で継歩されて難解。攻めたり受けたりの難しい将棋でしたが、角切りから猛攻し1手勝てそうな流れに。飛車を見切っての最後の勝負を冷静に対処し、押し切って○。

そしてリーグ最終戦、相手はN西六段。N西さんも1敗で、わかりやすく優勝決定戦となりました。
戦型はN西さん必殺の1手損角換わり。対して私の作戦は早繰り銀。相手の△6二金+△7三桂の布陣でしたが、△6一玉の瞬間に▲4一角の強襲。まさに勝負を託した一着です。これが上手くいき、竜を作って優勢に。しかしそこは百戦錬磨のN西さん、怪しい勝負手を連発します。私も油断からか連続のうっかりで、少しずつ流れがおかしくなり始めました。馬を見切って迫ったものの、自玉にも火が付き混戦に。どうも選択が悉く裏目った感じで、読みが浅かった気がします。終盤の弱さを露呈し、×。

残念ながら優勝には届かず…こた(仮は無念の心を内に秘め帰途に着くのであった…
(内に秘めれてないやん、というツッコミは受け付けておりません。)

と は な ら な い 。

2位決定戦がプレーオフになっていました。というわけでキノと再戦。
戦型は角交換四間飛車。中飛車に振りなおして、5筋を交換します。自陣角を振り替わって上手く攻め、角桂交換ぐらいの駒得に。それでも自陣に嫌味はあるので、さきほどの反省か超丁寧に受けていきました。嫌味を取り切って勝勢に転じ、最後は飛車を成ったところでキノが投げて○。

夕食後、キノ&S戸川と共に傷のなめ合い感想戦が始まります。あるS戸川の対局の感想戦の途中…
こた(仮「ここは銀を引くと?」
S戸川「歩を突かれて歩で受けると壁になるかと思って」
キノ「なるほど、本譜はどうしたん?」
S戸川「単に歩を打ちました」
キノ&こた(仮「壁やん!」(シンクロ)

とりあえず今日イチ笑いました。

ちなみにN西さんの辞退でアマ名人戦の代表になれそうです。
でもやっぱり勝って決めたかったですね。
(別にW杯の日本代表をdisっているわけではないよw)

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人生という執行猶予期間はあまりにも長い

でもW杯にも別に興味ないですしー

ご無沙汰でしたが、最近はYouTuberになったり、会社で「こた(仮の乱」を起こしたり、某将棋誌に名前がリークされたぐらいで、とりあえず元気でした。

ところでちょいちょい自宅で研究会を開いていますが、いろいろと思うところがあります。
とりあえず厚い盤をもう1つと、クーラーを購入したい。

あとぶっちゃけ、連絡がめんどい。
だったらここで参加者募ればいいんでない?
というわけで、

あさって やります 業務連絡 おわり



会社の先輩の7/1のスケジュールが「死闘」となっていました。面白かったので私の7/1のスケジュールに「私闘」と書きこんでおきましたw
アマ選手権がんばろう…マジで。

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最初に言ったのはヤッターマンのナレーターだとか。

今日は県竜王戦でした。

シード勢のこた(仮、予選はキングクリムゾンしてお昼から颯爽と登場。まだ予選進行中でしたが、来る途中に買ってきた将棋世界を優雅(笑)に読みながら待ちます。他にも長丁場に備えたエネルギー補給にも余念がありませんw(お菓子とか)

さて、なんだかんだで16人のトーナメントが決まり、一回戦。相手はS井五段です。
戦型は私の角交換振り飛車。桂を跳ねて飛車をぶっつけ、大駒の総交換に。私が勝負手を放ち、飛車を取らせて2枚替えに出ます。そこから玉頭戦に向かう手筈でしたが、ここで誤算が。速度計算をミスっていて、突きだした歩が1手パスになってしまいました。しかしここで諦めるわけにはいかない、ゾーンを強制解放して必死に手を探します。玉を空中遊泳して、やはり賭けるは玉頭戦。私は足らないと思っていましたが、最後は自玉が詰みにくい形に。辛勝で○。

二回戦、相手はS藤三段。新進気鋭との対決です。
戦型はS藤くんの三間トマホーク。私は以前キノとの練習対局の中でトマホークを指して、ややムリ気味なのではと思っていました。というわけで堂々と受け、中段の飛車を利かせて守りを固めます。そして桂跳ねを放置して態勢を整えていたものの、どうやら格調が高すぎたようです。攻められたときには、これまでの数手がムダになって敗勢に。ゾーンは時間制限で入れず、×。

大差になったのはそういう戦型なのでしょうがないものの、ぐうの音も出ないとはまさにこのことである。いわゆる「その他大勢」になりましたw 用意の一本満足バーがムダになったのは内緒である…

さて、私が無残に敗北したあと、準決勝が進行。面白かったので取り上げます。
まずはN西六段vsキノ五段の本命対決。相雁木相腰掛銀という私とN西さんの対局でもあった進行で、やはり先手のN西さんが果敢に仕掛けます。ただキノがしっかりと受けて、後手がやや有利な展開だったと思います。そして見せ場は最終盤。詰めろを掛け後手のキノ勝ちかと思われた瞬間、飛車のタダ捨てから馬を外すというアクロバティックプレイで、なんと詰めろ逃れの詰めろに。しかし自陣飛車を打ってからもう一枚の飛車を活用して、また詰めろ逃れの詰めろがかかります!これで終わりかと思いきや、王手をしながら馬を作って、なんと再度の詰めろ逃れの詰めろ!!ここで王手していったものの届かず、結果N西さんの逆転勝ち!
私見では最後△6六角と合わせて王手で馬を消し、四度目の詰めろ逃れの詰めろ(!!!)をかけてキノが勝っていたのではないかと見ます。大熱戦でした。

もう1局はこた(仮を屠ったS藤くんと、小学生名人(!)のTくんとの対決。S藤くん得意の三間飛車に対して、力戦調の急戦をTくんが仕掛けていきました。私は途中まで居飛車が指せると見ていましたが、重く駒を打って飛車を抑えにいったのが上手くいって、振り飛車が優勢に。しかしTくんも上手く粘って決め手を与えず、混戦模様に持ち込みます。最後の勝負と相手玉に迫りましたが、ここはS藤くんが正確でした。寄せ切りS藤くんが初の決勝進出。

結果。
①N西六段 三連覇、まだまだ長期政権は揺らがない。
②S藤(新)五段 N西さんの全国出場辞退により、五段に!来期のシード権も獲得。
③T四段 3位決定戦で千日手を挟み、指し直し局でキノをフルボッコに。あっという間に上位を脅かす存在になりました。
K下五段 少し良さそうな千日手局で決め切れず。2局目は悪すぎてさばさばしていました。4位も「その他大勢」なんだよw


※解説しよう!

「キングクリムゾン」
とある漫画の必殺技的な奴。時間をすっ飛ばすことができる。むちゃくちゃ疲れたあとの休日のアレ。

「ゾーン」
極限の集中状態で最高のパフォーマンスを発揮できる状態のこと。意識して入ることは出来ず、時間制限もあるらしい。あの弱いこた(仮がそこそこ勝てているのは、強制的にゾーンに入れるからだという説があるとかないとか。

「その他大勢」
大会で入賞に絡まずに負けてしまうこと。予選落ちしようがベスト8だろうが何ももらえないことには変わらない意。

「1本満足バー」
定時に仕事を片付ければ(放り投げれば)必要ないもの。将棋でも必要になる前に負けてしまうことがある。

「新五段」
アマ竜王戦全国大会に出場すると五段免状がもらえる。S藤くんはこれで三段から一気に五段に特進。たぶん一番悔しがってるのはS戸川。

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砕月

祝!Tくん小学生名人に!

福井県から初めての小学生名人が誕生しました。
実力は以前から高く買われていましたが、最近はさらに増して充実していたと思います。
まだ小学四年生での快挙となりました。

福井の小学生や中学生が全国大会で活躍するというのは今までほとんど無いことでした。
大きな道場や優れた指導者に恵まれる都会と違い、早熟の大器はどうしても生まれづらいのだと思います。
彼個人の努力、特に一人で将棋に向かった時間の賜物だと感じます。

おめでとう!

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The only given

いろいろ悩みは尽きません。

金曜日、快速電車に揺られて神戸の地まで。去年の記憶を紐解きながら、目的地まで足を運びます。その場所ハーバードホテルは、神戸の駅から歩いてほどなくのところです。部屋はゆったりしていて、非常に良いホテルだと思いました。
およそ18:00、支部名人戦西地区大会の会場に到着しました。大会の当たりを決定するくじ引きは、タッチの差で終わっていたようです。ただこれまでの経験上、きっとどこかの誰かに引いてもらった方が良かったのだと思いますw
そこでシニア出場のS水五段や支部対抗戦のTさん親子と合流します。一度部屋に荷物を置きに行って、すぐ前夜祭が始まりました。Tくんは今日も元気いっぱい。一瞬で名札を失くしてしまいましたが、親切な富山のN原一家にお届けいただきました。ただし中身の名前の書かれた紙だけで、なぜか服に留めるためのガワがない…
私は祭りもそこそこに、予選リーグの表を確認した後はロビーで将棋を指していました。富山代表のN平さんの指し手は厳しい。大阪代表の高校生H中くんにも押されっぱなし。当たり前のことですが、皆さん強いのだということを再認識しました。

次の日の朝、そそくさとチェックアウトを済ませた後、外に出て近くのコンビニへ。せめて糖分補給は忘れまいと、ミルクティーを購入。将棋を指していると甘い物が欲しくなりますよね。
そしてホテルに戻り、朝食をゆっくり取り、早めに会場で相手を待ちました。

予選一回戦の相手は、F本さん。私は存じ上げない方だったので、前日に作戦を考えることはしませんでした。後でお話させていただいたのですが、長崎で将棋教室をされているとのこと。
戦型はF本さんの角道を止める中飛車。私はイビアナ模様に組んでいたものの、急戦を警戒して結局は左美濃に妥協します。相手は石田流に組み替えてこられましたが、私よりお若い方だったので意外な進行に感じました。序盤は作戦勝ち気味と見ていたものの、続けて悪手を指して仕掛けを許してしまいます。苦慮の末、角で端香を拾い、銀を見捨てている間に得た香で飛車を殺す勝負手。ただその飛車が敵陣に打ちこんですぐ、一瞬で死んでしまうという失態を犯します。苦しくなりましたが、逆に自陣に放たれた竜を追いながら馬を活用して粘ります。そして玉頭戦に全てを賭けました。苛烈な局所戦を制し、逆転で○。

二回戦、相手はH野さん。激戦区大阪において、代表常連の強豪です。
戦型は相振り飛車。お互い一旦の四間スタートでしたが、私は向かい飛車、H野さんは三間飛車に。浮き飛車にした後、相手陣が不安定とみて右辺側から仕掛けます。いろいろあって、お互いに左辺の香車で相手陣の銀、香、桂を取り合うという非常に激しい将棋になりました。1手先に私が敵陣の首元に襲い掛かると、強く飛車取りに銀を打って受けてこられます。私もここは強く飛車取りに構わず相手玉に迫りました。飛車は取られましたが、直後の香打ちが決め手。そこからは素早く寄せることができ、○。

連勝で予選通過が確定。県代表として一応の責任は果たせたかというところで、とりあえずホッとしました。
団体戦も予選を通過。その後トーナメント二回戦で敗れたものの、ベスト16の成績を残しました。
S水さんは1-1の予選三回戦、勝勢で迎えた最終盤。相手玉に詰みがある状況でしたが、30秒将棋で読み切れず受けに回ったのが無念の敗着に。逆に自玉にピッタリの詰みが生じて、残念な結果になってしまいました。

予選通過22人が決まった後、くじ引きを行ってトーナメントの当たりが決定します。そしてやはり私は巡りあわせが悪いようです。
トーナメント一回戦はN平さんと北陸対決。ただ、意外と大会で当たることが多いわけでもなく、昨日の負けたのをノーカン(笑)とすれば久しぶりの対局となりました。
戦型は私の雁木に対し、N平さんの矢倉。先手の私は4筋の位を取って、銀を4六に進める趣向に出ました。良くも悪くも、既存の形に依存したくないのです。私はバランス重視で駒の組み替えを狙っていましたが、相手は堅陣に組み終えて敢然と仕掛けられました。直後は少しムリな攻めなのではと思っていましたが、銀で桂を取りにいった手が私が読んでいなかった好手でした。飛車角の強烈な攻めを受け切ることができず、×。

私はその日の内に会場を後にしましたが、さきほど調べたら金大のA木くんが3位入賞だったようです。昨日一回戦でH咲さんに当たって悶絶していましたが、見事勝ち抜きました。これは私が事前に死亡フラグを大量に立てていたのが良かったに違いないw おめでとー。

さて、私は今こうして福井の地で大会を振り返っているわけですが、この先果たして念願が叶うことはあるのだろうか。それを得ることができる要素が、自分には何もない気がします。

将棋を指すことだけは、たぶんできます。

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