KKK 2020/12/26
ちょっといい駒、買いました。
持ち駒にあると角と間違えそうな金の書体って、な~んだ?
-即座に角交換は正義なのか?-
▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △4二飛 ▲4八銀 △6二玉
▲6八玉 △8八角成

こんな場末のブログに立ち寄る皆様には説明不要だと思いますが、角交換四間飛車は居飛車側が▲6八玉と上がったタイミングで角交換するのが1つのパターンです。▲8八同玉を防ぐためですが、とりあえずこれを見ていきましょう。
時系列的にも当初指された将棋ですね。
▲同 銀 △7二玉 ▲7八玉 △3二銀
こんな場末のブログに立ち寄る皆様には説明不要だと思いますが、角交換四間飛車は居飛車側が▲6八玉と上がったタイミングで角交換するのが1つのパターンです。▲8八同玉を防ぐためですが、とりあえずこれを見ていきましょう。
時系列的にも当初指された将棋ですね。
▲同 銀 △7二玉 ▲7八玉 △3二銀
▲9六歩 △9四歩

9筋の端歩の交換を入れるタイミングはそれぞれですが、便宜上この辺りで入れておきます。この端歩に関して、私は角交換振り飛車系では「居飛車が少し得」だと考えています。理由は先手は必ず▲7六歩と突いているから。平美濃の振り飛車の玉が追われて△9三玉~△8四玉と逃げてきたとき、▲7五金と打てれば一発で詰みます。▲8六玉は一発では詰まないですよね。
角交換振り飛車ではどちらかが9筋を突き越す形も多く指されます。特に藤井九段は美濃囲いの端を受けない指し方を以前よく用いていました。この成否についての私の考えは、いずれ覚えていたら話します。
指し手(1)
▲4六歩 △4四歩 ▲2五歩 △3三銀
9筋の端歩の交換を入れるタイミングはそれぞれですが、便宜上この辺りで入れておきます。この端歩に関して、私は角交換振り飛車系では「居飛車が少し得」だと考えています。理由は先手は必ず▲7六歩と突いているから。平美濃の振り飛車の玉が追われて△9三玉~△8四玉と逃げてきたとき、▲7五金と打てれば一発で詰みます。▲8六玉は一発では詰まないですよね。
角交換振り飛車ではどちらかが9筋を突き越す形も多く指されます。特に藤井九段は美濃囲いの端を受けない指し方を以前よく用いていました。この成否についての私の考えは、いずれ覚えていたら話します。
指し手(1)
▲4六歩 △4四歩 ▲2五歩 △3三銀
▲4七銀 △4五歩 ▲同 歩 △同 飛 ▲4六歩 △4二飛
▲5八金右 △8二玉 ▲7七銀 △7二銀 ▲8八玉 △3二金
▲7八金 △4四銀
▲4六歩には△4四歩がやってみたい手。△4四歩に▲2五歩はここが突きどころで、省略すると△4三銀~△2二飛や△3二金の変化を与えます。
以下後手は4筋の歩交換に成功し、△3二金~△4四銀とさらなる攻勢を目指します。
上図は後手が指しやすい。私は居飛車側を持って指す気は全くしません。
(前回申し上げましたが、ソフトの評価は無視しますw)
指し手(2)
▲5八金右 △3三銀 ▲7七銀 △8二玉 ▲4六歩 △7二銀
▲4七銀 △4四歩 ▲5六銀

▲4六歩と突きたいなら▲5八金右とし、△8二玉のときに突くのが良い。▲4六歩に△4四歩▲4七銀△4五歩なら、▲同歩△同飛▲3六角があります。しかし。
△3五歩 ▲2五歩 △3二金
▲4六歩と突きたいなら▲5八金右とし、△8二玉のときに突くのが良い。▲4六歩に△4四歩▲4七銀△4五歩なら、▲同歩△同飛▲3六角があります。しかし。
△3五歩 ▲2五歩 △3二金
▲8八玉 △3四銀 ▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △2三金
▲2八飛 △2五歩 ▲7八金 △2二飛 ▲6八金右 △3三金

指し手(3)
△3五歩~△3二金~△3四銀がなかなかどうして、居飛車からすると手強い手順。△4五歩を突かれるわけにはいかないので2筋を切って牽制するしかありませんが、今度はそれに乗じて向かい飛車から逆襲を企てます。振り飛車が楽しい変化でしょう。
ちなみに図では▲3一角と打てそうですが、△2三飛▲5三角成△2六歩で後手優勢。指し手(3)
▲8六歩 △3三銀 ▲7七桂 △8二玉 ▲8七銀 △7二銀
▲8八玉 △2二飛 ▲7八金

というわけで囲いを進めるのがオススメ。▲8八玉と深く囲うときは、▲5八金右は保留した方が手堅い。矢倉もありますが、ポピュラーなのは銀冠です。
△2二飛では△4四歩も1局。これには▲5六歩とすることが多いですが、この手を見て△5二金左から持久戦を目指す指し方です。ちょっと消極的なきらいはありますが、有力。
△3五歩 ▲4六歩 △2四歩
というわけで囲いを進めるのがオススメ。▲8八玉と深く囲うときは、▲5八金右は保留した方が手堅い。矢倉もありますが、ポピュラーなのは銀冠です。
△2二飛では△4四歩も1局。これには▲5六歩とすることが多いですが、この手を見て△5二金左から持久戦を目指す指し方です。ちょっと消極的なきらいはありますが、有力。
△3五歩 ▲4六歩 △2四歩
▲4七銀 △3四銀 ▲6六角 △4四角 ▲同 角 △同 歩
▲6六角 △3三角 ▲5六銀
△3五歩は積極策。△2四歩~△4四銀は次回取り上げます。
△3四銀となれば2筋から逆棒銀を見て調子が良さそうですが、その瞬間▲6六角がオススメです。△4四角はこの一手で、△3三角だと▲同角成~▲5六角が成立します。以下図まで進みますが…
この局面、居飛車側が手得を生かして自分だけ銀冠まで組めています。攻めの銀も居飛車側の方が玉に近く、遊びにくい位置です。4筋に争点を作っておけば、逆棒銀で一方的にやられることはありません。
よって居飛車十分と断じていいでしょう。手得というリソースを陣形差に変換するプロセスは、居飛車作戦勝ちのコツになります。すぐに角交換する形が廃れた要因と私は考えています。(角交換したから、スムーズに銀冠に組めた。その間に振り飛車側から手を作ることが難しい。)
だったらもう持久戦でいいじゃんね、は次のお話。
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