KKK 2020/6/6
コロナ禍に対する感覚はそれぞれだと思いますので、自己責任でお願いいたします。
将棋小話 -elmoセブン
続きです。拍手を3連打したのは誰なんでしょう(笑)
今回は②△4三銀という分岐を見ていきます。この局面ではやや違和感がある手ですが、最近は早く△4三銀と上がることが多いため、合流して現れることは多いと思います。
これには△5三銀型同様、▲4六歩と突きます。一度▲5九金とするのも有力と個人的には見ていますが、▲4六歩を本線とします。
ここで(1)△6四歩と(2)△2二飛が考えられます。
(1)△6四歩▲4八金△7四歩▲4五歩△4二飛▲3七桂
▲4六歩の急戦策に対して、△6四歩から高美濃を目指すのは一番オーソドックスで、昔からある対策です。以下上図まで進むと、見たことのある形ではないでしょうか。つまりは従来の▲5七銀左型舟囲いvs四間飛車の急戦定跡なのです(もちろんこれはelmo囲いではないですが)。もう少し進めてみます。
△6三金▲2四歩△同歩▲4四歩△同銀▲4五歩△同銀▲3三角成△同桂▲8八角△4三飛▲2四飛
これも従来の手順を踏襲していますが、elmo囲いが生きる展開になりました。△4七歩などの反撃が甘くなってますし、囲いがしっかりしています。先手がやや有利。△4三飛では△2五桂の方がよいと思いますが、普通に▲同桂で先手が指せそうです。
さて、前回のテーマ「さっくり攻める」というのを覚えているでしょうか。備えようが何だろうが、やっぱり行ってみたくなるのが人情です(?)。
上図以下、▲4八金△6四歩▲4五歩△同歩▲3三角成△同桂▲3一角△2一飛▲6四角成
これも以前からある裏定跡。△6四歩を見て▲4五歩と仕掛けます。しかし堂々と△同歩と取り、以下馬を作らせて上図。初めて見た方には、先手良しに思える進行でしょう。
△4四角▲6六銀△2四歩▲同歩△2六歩▲3七馬△2四飛▲5七金
△4四角が習いある振り飛車の自陣角。以下2筋から後手が逆襲し、後手陣は伸び伸びとした形になりました。
これも昔からの定跡では舟囲いでしたが、本譜はelmo。難解な形勢ですが、居飛車も指せるのではないかと見ています。
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(「無理だろ!」というコメは受け付けておりませんw)
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