忍者ブログ
男子はいつまでも中2病、がコンセプトの将棋ブログ。

嘘を真にできてこそ本物

県王将戦1次戦 on エイプリルフールでした。
ただしその結果に現れるのは実力のみであり、決して偽りはないことでしょう(フラグ

まず私の立ち上がりはというと…
①vsI井弟くん
戦型はI井弟くんが後手で四間飛車。対する私は玉頭位取りを採用します。相手も銀冠に組んで持久戦になり、玉頭で交換した1歩を生かして仕掛けていきました。私も間違えたと思いますが、序盤から慎重に時間を使っていたI井くんの時間が無くなっていました。終盤に時間切れで○。

②vsTくん
戦型は私の三間飛車。対するTくんの誘導で力戦系の急戦に。相手の壁銀が祟るだろうという大局観でしたが、仕掛けられた形自体は少し損をしていたかも。飛車を切っての攻めは強引だと感じたものの、切らすのは大変だと思いました。そこで攻め合いに活路を見出しましたが、まさかの▲5三歩成に手抜き。リカバリーが利かず×。

③vsH柳五段
H柳さんの早繰り銀狙いに軽く動き、相居飛車の力戦に。角を打ちこんで香を漁りにいったのが意外と上手くいき、飛車を召し取ることに成功しました。そのまま押し切って快勝で○。

④vsM前さん
M前さんの雁木に早繰り銀で速攻をかけます。反撃されましたが、それに乗じて飛車を取って優勢になりました。しかし手拍子で悪手を指してしまい、完封を逃して攻め合いに突入します。最終盤、2手スキの香打ちに相手玉に詰めろがかかるかどうか。角を取る手と銀を取る手がありどちらかでかかるだろうとタカを括っていましたが、これがかからないんだなあ(笑)。最初の手拍子の反省を生かせず、×。
香を打たれる前の手が敗着だったか。たぶん残していた気がします。

⑤vsF嶋さん
F嶋さんの先手四間飛車に、再び玉頭位取り。▲2七銀から▲3八飛と反撃する形を選ばれました。位は放棄しこちらも反撃に討って出ます。部分的には上手くいっていたと思いましたが、自玉が薄く怖い寄せ合いに。相手に飛車切りから必至を掛けられたものの、豊富な持ち駒で相手玉を詰まして○。

⑥vsM下さん
戦型は私のゴキ中。M下さんから5筋で果敢に動いてきたものの、途中はこちらの必勝形に。しかしなぜかいつのまにか敗勢にw さすがにもう負けられない私、駒音高く(?)粘りにでます。馬と角を利かせて決め手を与えず、なんとか受け切りに。辛勝で○。

⑦vsA池くん
戦型は横歩取り。後手の私は△8四飛型から、懐かしの中原囲いに。先手の陣形がやや危険で、動いて優勢に。しかしこの日の私はどうも見えていなかった。手堅くいったつもりの手が、と金の種を払われる悪手。3筋と5筋に香を据えられ挟まれるという非常に怖い形になりましたが、相手玉に最後はギリギリの詰みがあって○。
たまたま残していました。

今回は1次戦ということもあり、上位陣は軒並み全勝を守りました。(え、K下?S戸川?そんな奴ら知らんなw)
しかし特筆すべきは、やはりTくんの活躍でしょう。7-1で上位陣を2人撃破する殊勲でした。

しかしながらまだ2次戦、3次戦と続きます。昔の偉い人は言いました、強さは持続してこそ本物だと。私はこれから全勝する予定(笑)ですので、Tくんにも全勝して優勝してもらいましょう^^

拍手[0回]

PR

DIM

いつのまにか冬もすっかり終わって、もうすぐ新しい年度が始まります。それにしても、今年度は将棋界にとって本当に面白い1年になりました。
そしてご存じの通り大激戦の順位戦も終了し、名人挑戦者や昇級者が決まりました。そこでこの時期恒例の、順位戦振り返りと来年度予想をしてみたいと思います。

A級
名人挑戦者:羽生竜王

今年度は11人で行われたA級順位戦。降級枠も3人になり、熾烈な戦いが繰り広げられました。いわゆる「将棋界の一番長い日」ではまるで作ったような星取りになり、史上初の6-4で6人が並ぶというプレーオフに突入。豊島八段が王将戦と並行しながらという過酷なパラマス式トーナメントを3回勝ち抜きましたが、最後は主人公補正を見せた羽生永世七冠が挑戦者に決定!特に羽生vs豊島のプレーオフの一戦は驚愕の手順でした。そして羽生竜王はこの名人位にタイトル数100期がかかることになります。…どう考えても没原稿ですほんとうにありがとうございましたw

(こた(仮の勝手な)来期予想
本命:広瀬八段
対抗:豊島八段

当然ながら実力伯仲のA級。その行方は全く予想できませんが、私の押しは最近好調をキープする広瀬八段。とある化物の犠牲になった(笑)朝日杯の準優勝でイメージが悪いかもしれませんが、どの棋戦でも安定して勝っています。そろそろ爆発する頃合いではないでしょうか。
対抗は豊島八段。今年圧倒的な強さで高い勝率を誇りながら、タイトルにも棋戦優勝にも届かなかった悲劇の人。お願いだから陽の目をみてほしい。

B級1組
昇級:糸谷八段、阿久津八段

「鬼の住処」B1。やはり混戦となりましたが、糸谷八段がまず抜け出して早々に初A級を決めました。ライバルの稲葉八段や豊島八段に追いついた格好です(まぁタイトル獲得では先行していますが)。そして2人目は最終戦で橋本八段と阿久津八段の争いとなり、自力だった橋本八段が敗れ阿久津八段が滑り込みました。前回A級では即リターンという悔しい結果に終わった阿久津八段ですが、今回こその気持ちは強いと思います。

来期予想
本命:渡辺棋王
対抗:郷田九段

毎度当たる気がしないクラスですが、今回もNHKとJT杯を併せ持つ山崎八段、初タイトルを獲得した菅井王位など、A級と遜色ない猛者が集まっています。ただやはり今回は、渡辺棋王が本命だと思います。今年は不調でまさかのA級陥落の憂き目を見ましたが、来年度の逆襲を狙っていることでしょう。
対抗もむちゃくちゃ難しい。私は郷田九段を予想します。年齢で言えば苦境を迎えつつある羽生世代の1人ですが、B級にいるような人では本来ないはずです。

B級2組
昇級:野月八段、畠山鎮七段

失礼ながら、昨年この予想をした人はいなかったのでは。野月八段は今年度好調をキープし、各棋戦で活躍しました。また畠山鎮七段も1期でのカムバックを決め、来期は斎藤七段との師弟対決が実現します。
ちなみに私が本命と見ていた中村太一王座は嬉しい初タイトルを獲得したものの、その後調子を落としてしまいました。やはり周囲にマークされたこともあるのかもしれません。

来期予想
本命:永瀬七段
対抗:丸山九段

中堅の実力者が軒並み揃い、足の引っ張り合いが予想されます。しかし、実はこのクラスに関しては本命対抗を迷うことはありませんでした。ずばり、永瀬七段と丸山九段の2人。永瀬七段は棋王挑戦中でフルセットにもつれこんでおり、順位が悪いものの1歩抜けた実力を有していると思います。また丸山九段は今年度まさかの陥落でしたが、格が違うという感があります。当たりによるとは思いますが、実際負けそうな人があんまりいない。
当然中村太一王座も復調してくるでしょうし、他にも有力者が多くいますが、この2人が安定感があると見ています。

C級1組
昇級:千田六段、永瀬七段

去年私だけでなく誰もが昇級争いの一番手だと思っていた2人が、見事昇級を決めました。千田六段は土つかずの10連勝!永瀬七段は初戦をつまずいたものの、その後9連勝で文句なし。一方で、同じく9勝を上げながら順位差で佐々木勇気六段、高崎六段が涙を呑みました。

来期予想
本命:藤井聡太六段
対抗:近藤誠也五段

今年度その化物っぷりを見せつけた藤井聡太六段。羽生さんのデビューを彷彿とさせる勝ちっぷりですが、現時点で言えばかつての羽生さん以上でしょう。中学生ながら朝日杯で名人と竜王を破って優勝を決めるという離れ業を見せました。C1でも有力視せざるを得ないという感じですが、今期がそうだったように来期もレベルの高い争いになると思われます。1敗が致命傷になる予感がするので、藤井六段をもってしても大本命とまでは言えないかもしれません。
対抗は近藤誠也五段でしょうか。プロになってまだ2年目ですが、現在も王位リーグ入りしコンスタントに活躍しています。安定して勝っていますし、今年順位を上げたのも大きいと見ています。

C級2組
昇級:藤井聡太六段、増田康宏五段、都成五段

藤井六段の圧巻の全勝昇級の他は、最終コーナーでバタバタと上位陣が崩れ混戦になりました。結果的には新人王戦連覇で本命と目されていた増田五段と、三段時に優勝経験のある都成四段(昇級で五段)という実力者が順当に昇級。しかしながら実は多数の棋士が8-2で並んでおり、一番順位が大きくものを言ったクラスだったかもしれません。

来期予想
本命:佐々木大地四段
対抗:黒沢五段、大橋四段

安牌と言えるほど飛びぬけた存在はいない気がします。私が押す一番手は、佐々木大地四段。まず深浦九段との師弟愛が面白いw それだけでなく将棋も師匠譲りの粘り強さと、強烈な踏み込みの良さを受け継いでいます。王位リーグ入り等、安定して好成績を収めているのもポイント。
続いて黒沢五段。棋王挑戦者決定戦が記憶に新しいところです。振り飛車党らしい鋭い捌きと、ガッチリとした受けが力を感じさせます。
最後に大橋四段。デビュー年でありながら、7割超えの高い勝率で活躍しています。なんといってもあの藤井聡太六段に2回も勝っている!


ちなみに私の昇級者予想、去年の的中率は驚異の70%!
そんなことを誇ってもしょうがないんですけどね。

自分が誇れる1年にすることが大切なんですから。Do it myself.

拍手[0回]

Side in wonder

(誤用)

金曜日、初めて北陸新幹線に乗りました。そこでトントン、と肩を叩かれます。「こた(仮さんですよね?」振りむくとそこには女流アマ名人のN原さん。
こた(仮「偶然ですね(キリッ」

というわけで朝日アマ名人戦に行ってきました。朝日アマの全国大会は初出場で勝手がわからず、事前に組み合わせが決まることも知りませんでした。
T田五段からトーナメント表を送っていただき、当たって砕けることを誓って出発。人望がないことで有名なこた(仮だったのですが、なぜか沢山の将棋仲間にエールをいただきました。ありがたい。
切符は事前に朝日新聞社様に手配いただいたもの。つまり偶然の邂逅は全然偶然ではなかったことに後で気づきましたw

前夜祭では信越代表のT中さんとお話させていただきました。前回朝日オープンに出場された実力者です。本大会で私が使用していた扇子の揮毫は、「一期一会」。

土曜日、対局当日。持ち時間は50分+60秒で、十分な時間があります。
お相手はH川さん(首都圏ブロック)。昨年プロアマ戦で大活躍し、なんとあの鈴木大介九段を破った御仁。右玉の著書があり、私もしっかり持っています。「サインください!」と言おうか迷いましたが、さすがに勝負の折り合いが悪いのでやめましたw
戦型は私の角交換振り飛車。前日にこれと決めていました。序盤はH川さんが力戦風味で進め、私が自陣角で打開を図ります。少々勝負手気味の打開でしたが、これが通って割合上手くいったと見ていました。ただそこからの攻めが疑問で、相手の角を取ったものの直後に飛車が即死するうっかり。自陣に2枚の角を並べて攻めかかりますが、形勢はハッキリ悪くしてしまいました。ただし時間は私の方がかなり残しており、相手にもミスが出ます。喰らいついて勝負形になり、最後はギリギリの勝負に。対局開始からおよそ3時間、一回戦で終局が最後になる熱戦になりました。最後わからず相手玉に必至をかけましたが、ノータイムで飛んでくる王手。詰まされて×。
必至をかけるときに桂を渡していたのですが、その桂が無ければ自玉は詰みませんでした。熱戦ではあったものの、結果的には頓死です。今考えるとそんなに難しくもありません。
正直、今は前向きな言葉は出てきません。今日いつも通り定跡書を並べだしたのは惰性という奴です。

会場には今は東京で活躍している仲間が応援(やじ馬)に来てくれていました。また以前指したことのある、同じく代表で来ていたU田さんやT下さん、K子さんに会うこともできました。(K谷さんも来ていましたが、話しかけられなかった…) 本大会は結果は残念だったものの、貴重な機会をいただいた気がしています。
ちなみにT下さんとK子さんは見事朝日オープン出場を決めました。またN原さんも女性で史上初の一回戦勝利(凄い!)。おめでとうございます。

今日は日曜日。何もない一日になってしまったはずだったのですが、素晴らしいニュースが飛び込んできました。
それがなんなのかは私が書くことは致しません。彼がやり切るまで。

拍手[1回]

We gotta fire

今年も将棋大会が始まりました。
今日は支部名人戦、支部対抗戦の福井県大会。個人戦に9人、団体戦に9チームが集まりました。

朝は念のため早く家を出ましたが、杞憂に。会場に来ていたちびっ子を集めて、ペア将棋を始めます。みんな強い!
私がどかーん!とムリ攻めして、見事に跳ね返されましたw

大会がスタートして、私の予選1回戦はK林五段と対局。K林さんはオールラウンダーですが、角交換系の将棋が好きなイメージがあります。
本局は筋違い角を打ったり打たれたりして、序盤から乱戦になりました。馬を作ったものの飛ばされた桂頭を目標に攻められ、劣勢だったと思います。ただK林さんは序盤でかなりの長考されていたため、時間が無くなってきていました。受けがなくなったので、決死の攻め合いに活路を求めます。自玉に必至をかけられたものの、下から玉を追いかけます。持ち駒をピッタリ使い切る詰みで辛勝、○。

2回戦、M口五段と対局。M口五段もオールラウンダーで、ベテランながら最新形も指しこなします。
戦型は角換わり。4八金と6二金の対抗で、後手の私が△3一玉と引いた瞬間に▲4五銀とガッチャン。この御年で新しい将棋を吸収して指されているのは、さすがだと感じました。対して私の返した手は、△5五銀。積極的に戦いを挑む姿勢です。直後に少し良くなった気がしましたが、自陣角が強靭な受けで気を引き締めなおします。苛烈な寄せ合いでしたが、自玉はギリギリ耐えていたでしょうか。最後上部に逃げだされて手が見えなくなり焦ったものの、自陣の飛車が詰みに働きました。なんとか○。

3回戦、Y本五段と。お馴染みY本五段は対抗形を好んで指されます。
本局は私の角交換振り飛車。四間飛車から向かい飛車に振り直します。途中本美濃を完成させた▲5八金が自然に見えて、迂闊な手だったかもしれません。自陣角から位を張った手が老獪で、難しい形勢に。ただ本譜は桂を手順に取れたのが大きく、飛車取りを無視して小駒で猛攻します。そのまま押し切り、○。
早く終わったのでしばらく感想戦をしましたが、居飛車が良くなる変化が多かったと思います。Y本さん「今日はN西くんも こた(仮くんも、わてが負けてあげたから残れてるんやで」(準決勝はN西六段vsY本五段のカードでした)

準決勝。キノ五段と。玉がフラフラするのが好きな居飛車党w
戦型は先ほどに続いて角交換振り飛車。キノが強気に対抗し、荒々しい変化に突っ込んでいきました。相手が自陣角で決死の受けを見せ、対して私は飛車も切って猛攻!形勢は私が良かったと思います。途中取り返した飛車を自陣に引かされたものの、盤上の銀を活用し駒を蓄えます。馬を引きつけて粘りに来ましたが、竜で相手玉を攻め寄り筋に。○。

決勝戦。相手はN西六段。もう紹介は必要ないでしょう。
戦型は私の雁木模様に対し、右四間飛車。N西さんは予選のvsキノ戦でも同様の将棋を指しており、プロ間で流行している最新形になりました。N西さんが急戦を諦め角道を止めた手に対し、桂を跳ねて打開。成否は全くわかりませんでしたが、自陣の角を手順に捌いて上手くいったと思いました。その後相手の馬作りが悪手で、一気に寄せを目指します。粘りに出られたものの、召し上げた豊富な金駒で手厚く指します。最後はピッタリ詰めあげて、○。

優勝で支部名人戦の代表をGET。今年最初の大会で最高の結果を残すことができました。
支部名人戦は前回、久々に予選敗退を喫しました。あの頃は自分の将棋に自信が持てず、指し手がチグハグな感じでした。今回はしっかり準備し、良い将棋を指してこれるようにしたいですね。

団体戦は木田支部のS田兄弟、Tくんのチームが優勝。3人とも強く安定して勝っており、全国でも予選抜けが期待できるメンバーだと思います。おめでとうございます。
ちなみに福大のチームも出場しており、実は福大もかなり強いことを知りました。I本くん「ライン教えてください!」
…うーん、バレンタインに女子から言われたかったw
今度研究会しようぜ。(花粉症の時期が過ぎたら…)

そういえば雪の影響でS戸川は休日出勤の運命だったらしい。本命がいなくて助かったわー(棒)

拍手[1回]

雪中の筍

先週北陸では大雪に。また積もるかもしれませんが、福井っ子にとっては降らないでほしいとしか思えません。「2mくらい積もればいい」とか言っている会社の先輩は、きっとどうにかしてしまったんでしょうw
しばらく大会はありませんので、今は力を蓄える時期です。それこそ雪に耐えなければ、春を迎えることはできないのでしょう。(タイトルの故事はそういう意味では無かったと思いますが。)

さて、お暇な方がいらっしゃいましたら、戯れに下の図を考えてみてください。後手側が△4八馬と駒を取って迫ったところです。先手の持ち駒は金、銀×4と歩×4です。



最近見た実戦です。

拍手[0回]

犬も歩けば棒銀に当たる

年越しはなぜか将棋ではなく麻雀をしていた こた(仮です。
新年早々思わぬ幸運を発揮してしまいましたw

将棋でも奇跡が起こってほしいです。
私は棒銀大好きですよ?

本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

拍手[0回]

本気の足跡

今年も終わりが近づいてきましたね。今日は聖なる夜ですが、あいにくワタクシにはそんなもん無縁だよばっきゃろーめ。

というわけで予告通り本年の感想戦です。
朝倉象棋を除く、私の出場した全て大会での戦績です。練習対局や研究会での将棋は含めていません。

○全体成績

対局数:101
勝ち数:83
負け数:17
千日手:1
勝率:83%

○先後別成績

先手:41-8
後手:42-9(千日手:1)

○戦型別成績

矢倉:5-6
角換わり:4-1
相掛り:3-1
横歩取り:6-1
雁木:5-0

振り飛車:9-1(千日手:1)
対振り:12-0
ゴキ中:11-4
対ゴキ中:4-0
石田流:5-0
対石田:1-1
角交換振り飛車:3-1
対角交換振り飛車:5-1

相振り:7-0
その他:3-0

○感想的な

千日手を除くと何気に100局ジャストってのが凄い。
そして意外に振り駒って公平なことが実証されましたw

戦型的には、主力と公言してきた矢倉が負け越しに!(だいたいキノのせいであるw) ばんばん攻められて受け損ね負けるパターンが多かった。逆に左美濃を採用して攻め潰した将棋もありますが、矢倉という戦型の昨今の流れがそうなのかもしれません。

角換わり、相掛り、横歩取りは採用率も勝率も可もなく不可もなく、といったところ。どの戦型もかなりの技術革新があり、私も作戦をいろいろと考えてはいるものの、福井県内の大会でそれが反映されることはあまり無かった気がします。横歩取りの勇気流がでたぐらいですが、意外と勝利はものにできています。

言及すべきところとして、雁木の流行は外せません。今まで居飛車の戦型分類は大きく4つに分かれていましたが、個人的には5つ目の領域ができたとすら感じています。
つまり、
角交換=する、飛車先交換=する →相掛り
角交換=する、飛車先交換=しない →角換わり
角交換=しない、飛車先交換=する →雁木
角交換=しない、飛車先交換=しない →矢倉
特殊な奴 →横歩取り
といった感じでしょうか。矢倉でも急戦が流行り、左美濃や右四間、2枚銀が主流になっているので、微妙な区分ではありますが。
雁木は自分の棋風とマッチし、最近になって多用している将棋です。研究の成果かどうかはともかく、結果も出ているようです。がんがんいこうぜ!w

振り飛車は角道を止めた昔からの四間飛車や三間飛車などのことです。福井ではこれらを得意にされる方が多くいらっしゃり、対策は必須。その甲斐あってか対振りはずっと得意にしています。Y本五段に何度もボロボロにされていた気がしますが、忘れましたw
自分の指している振り飛車は四間飛車穴熊がメインです。後手番の作戦の1つとして採用しています。ただ内容的には苦戦している印象。

ゴキ中は先手中飛車を含んでいます。この先手中飛車を今年は主力として用いていました。ただ全体的に上手く指しこなせている感じがしない。来年は採用率が減るかも。
ただN西六段対策としてはかなりアジャストしています。ピンポイントメタ化しそうw
対ゴキ中はせっちゃん相手が印象深い。今のところ狙い打ちがハマっています。

石田流の隠れエース感は異常w ただ嫌な変化があり、今のところ積極的に使おうとは思えません。その立ち位置は昨年から変わらずといった感じでしょうか。

角交換振り飛車はちょいちょい出る将棋ですが、ある程度勝率をキープしています。「角交換振り飛車は居飛車側が指しやすい」は変わらない私の基本感覚。ただ振り飛車側を持っても面白く指せると思います。ただ大きな舞台にはやっぱりぶつけづらい…。

今年の相振り飛車は、相手の振り飛車模様を見て「この相振りの形は指せる」と私が思うときだけ採用しました。もちろん研究している将棋ですから、勝率もしっかり残せています。ただ対抗形が好きなので、主力化するとなると微妙ですね。

振り返ってみると…やっぱりいろいろありました。
でも、どの大会で誰に勝って負けたかなんてのは、どうでもいいんでねーのって思います。

対局が始まる前の緊張は、対局に集中して解けていく。新たな発見があれば面白く、工夫が実れば嬉しい気持ちになる。勝ちに近づけば異様な昂揚感に襲われ、負けが見えれば言いようのない失望感に苛まれる。盤外では相手を見て次の作戦を立てたり、他人の星勘定で盛り上がったり。ときには彼女同伴の奴を見て、変な炎を燃やすこともw

どれも貴方が一生懸命だったから、味わうことができました。
来年もごひいきに。

拍手[1回]

盲目のTime backward

今日は木田道場にて、最強戦2017@木田が行われました。場所をお貸しいただいているK井建材の社長さんから賞金が出る大会で、今年が2回目の開催です。
朝、キノとせっちゃんが狸の皮算用をしていました。フラグ以外の何物でもないw

4組に分かれてのリーグ戦後、トーナメントという福井方式。
私は予選一回戦、N田さんと対局。ビエンナーレで指しており、偶然の再戦となりました。
将棋は私の先手中飛車。相手が後手超速を目指したところで果敢に仕掛け、乱戦に突入します。飛車で横歩をどんどん取ったあと自陣を整備し、十分な態勢に。駒をさばいて優勢になり、最後は相手に見落としがあって○。

二回戦、相手はS木さん。石川が誇るレジェンド、「かまいたち」の人。
戦型はS木さん得意の独自戦法に対し、すたこらさっさと棒銀に。以前対局したときも棒銀を指したことがありましたが、S木さんから手を変えられました。桂を跳ねさせたあと銀を繰り替え、ソデ飛車で歩交換。自陣が珍妙な形になっていましたが、それなりに指せていたと思います。容易に崩れないガッチリした受けにあって盛り返されたものの、駒得を生かし相手陣に手を付けました。右から成駒を寄せ左に竜を作るという、通常とは逆の挟撃で○。

三回戦、T倉さんと。
戦型は私の角交換振り飛車に。取られた6筋の位に地下鉄飛車で揺さぶりを掛けたところで、居飛車の飛車先から開戦。桂交換から歩を垂らしたりしてちょっかいを出す展開になりました。相手が自陣角で受けてきましたが、これが疑問で本丸を目指します。玉頭からの押しつぶしが上手くいって○。

四回戦、S師匠の娘さんと。代表を目指す支部対抗戦団体のメンバーとして、足を引っ張らないよう特訓中。
相手の四間飛車に大人げなくイビアナに。ソデ飛車から角頭の歩交換し、今度は美濃囲いの跳ねた桂頭を狙います。相手陣を薄くした後、飛車角を刺し違えて一気の攻め。穴熊の暴力を発動して○。
今日は格上ばかりだったと思いますが、がんばっていました。もうちょっと時間使えるとベターb

予選が早く終わったので、将棋教室の方で子供たちが詰将棋を解いているのを微笑ましく?見ていました。(3Fで大会をやって、2Fでは毎週の教室があります。指導棋士のT中先生が来られていました。) 贔屓にしている子がいたので、詰将棋のコツ的なものをアドバイス。「図を覚えて、それを見ずに頭の盤を動かしてやってごらん」それ難易度上がるじゃないですか、みたいな顔してましたw

トーナメントはベスト8から。
相手はS戸川四段。「打倒こた(仮!」を標榜する後輩。こんな穏やかで優しい先輩に向かって敵意をむき出しにしないでくれw
戦型は相振り飛車。せっちゃんお得意の三間飛車から飛車先をを抑えてしまう展開でしたが、今回は私の工夫が上手くいって歩のタダ取りに成功。昨日1分で考えた作戦が上手くいったぜ☆と思ったのですが、さすがに相手もそこから簡単には崩れません。私は自陣を整えながらじっと待ち、戦期を伺いました。せっちゃんも玉をしっかり固めたあと、ついに香を捨てて強攻策に討ってでます(らしい選択だな、と思っていました)。守り駒を全てはがされて玉を左に遁走し、こちらもようやく反撃に。最後は玉が上部を抑えた詰みになって○。

準決勝、ここからは秒読みが付きます。
相手はキノ五段。当たりすぎじゃね?w
キノの矢倉に対して速攻の早繰り銀を狙ったものの、銀対抗されたので流れで雁木にジョブチェンジ。後手らしく玉を固めながら待っていたものの、やっぱり仕掛けてしまいましたw 角が相手陣を引っ掻き回しながら馬に出世し有利と見ていましたが、端角からくらいつかれて際どい終盤戦に。どうやら私が受け方をミスって、相手から銀を捨てる妙手があったようです。実戦は取られない方に動かしましたが、それには馬が攻防に使えて勝ち筋に。馬と角を並べて寄せ切り○。終盤の検討が捗る好局でした。
それにしても、これってもしかしてオレ自身がフラグなのかw

決勝戦。S木さんと再戦。
今度は私が雁木を採用。お互い自陣を堅めつつ、攻めの機会を待ちます。自玉を8八まで囲ってジャブ程度に動こうとしたところ、いきなり△6五歩と仕掛けてこられたのが機敏な一着。自玉方面の戦いでもしっかり顔面受けできれば大丈夫と考えていましたが、途中相手に凄い寄せがあることに気づき形勢を損ねたかと思いました。それでも軌道修正して粘りにでたのが、結果的に功を奏します。玉頭を厚くして自玉が安全になり、受け切りが狙える形に。S木さんが必死に寄せを探すさなか、迫りくる秒読みの音。とっさに指した刹那、タッチの差で時間が切れていました。○。

次回は恒例の本年こた(仮戦績を予定しています。
光陰矢の如しってマジ実感中。

拍手[0回]

Bellflowers

本日は文化庁認定朝倉象棋大会でした。
A級結果↓
①こた(仮
②G方くん
③N藤五段
④T橋四段

むさい男同士の勝負はさておき(笑)、皆様待望の女流棋士をご紹介したいと思います。
本日福井まで遥々お越しいただいたのは、中澤沙耶女流初段、石本さくら女流初段のお二人。中澤女流初段は3年連続でおいでいただき、石本女流初段は初めての来県だそうです。

中澤先生の最初の挨拶曰く、「福井に来て雪が無かったのは初めて」とのこと。まぁ福井のこの季節ですから。(今週から荒れるらしい…がっでむ!)

指導対局がお昼すぎから始まり、大会敗退者から次々に挑戦します。色紙をお二方に3枚書いていただき、勝利した人がもらえる特典付き。
T円澄さんが「2枚落ちで!」と申告したものの、お世話役の勝手さんに却下されていましたw

中澤先生は対局後、快活に感想戦をしていて、負けた人も気分よく、子供たちにも楽しい指導対局になったのではないでしょうか。おじさん諸兄にいじられても、まぶしい笑顔で対応していました。
石本先生はどの対局も真剣な眼差し。Y本さんが対局しているとき、空き時間にちゃちゃを入れにきた私を華麗にスルー(笑)し、将棋の手を一切緩めませんw 将棋に真摯な姿勢が印象的でした。

私は一応本割で優勝してしまったので、指導対局は一番最後になりました。
お相手は石本先生。周りの指導対局は終わりを迎え、対局開始時はマンツーマン対局に。となれば、「綺麗な人に見つめられながら指すなんて照れますね」なんて盤外戦術をかましますw 愛想笑いがチャーミングでした。
途中からG方くんが隣の盤の前に座ったため、2人だけの世界(?)は残念ながら終了。対局が進むと、対局時計の異変に気づきます。自分の時間が、相手が考えている時間も進むというトラップ仕様。「時計がおかしいですね」と言うと、「このまま指さなければ石本先生が勝つね!」ときます。どうやら私の味方はいないようですw
石本先生の将棋の印象としては、さわやかな攻め将棋といった感じ。平手の将棋では振り飛車を指されていました。後手番ということもあるのかもしれませんが、振り飛車党なのかな?

指導対局後もう私にはご褒美がなかったので、勝手さんのはからいで表彰式をお二人にしていただくことに。私は石本先生から表彰状を受けとりました。どさくさに紛れてちょっと手でも触れておけば良かった。ありがとうございました。

中澤先生、石本先生、ぜひまた来てくださいね。

拍手[0回]

指し継ぐレゾンデートル

熱に苛まれ
鼓動が高鳴り
身震いが止まらない
そんな勝負がしたい

福井一介の将棋指しの裏の顔(?)こと、こた(仮です。
今日は朝日アマ名人戦北陸ブロック大会がありました。今年は福井県開催ということで、福井代表4人+石川代表2人+富山代表2人で行われました。
2勝通過2敗失格の予選の後、ベスト4からのトーナメント。今回は予選は30分打ち切り、トーナメントは30分+30秒の持ち時間でした。

くじ引きでリーグを決め、予選一回戦はA田くん(石川代表)との対局に。北國王将杯で苦杯を喫している相手ですので、いいところでリベンジの機会が回ってきました。
戦型はA田くんの雁木。流行りの作戦に対し、▲3七銀~▲3五歩と仕掛けます。角をぶつけて決戦を挑まれましたが、そのあとの指し方が少しヒヨったかも。その後押し引きが続き、頃は良しと角を切って玉頭から攻めかかります。自玉も4段目まで引きずり出されて怖くなりましたが、寄せ切って○。

1勝同士の二回戦は、富山のO屋さんと。O屋さんは元支部名人の超強豪で、以前アマ名人戦の決勝トーナメントで負かされています。リベンジチャンスagain!
戦型は駆け引きがあって、私の右玉に。桂捨てから開戦が好機をつかんだ格好で、優勢になりました。順調に攻めているつもりでしたが、玉頭戦に持ち込まれて形勢急接近。見落としがあって1手負けにしたと思っていました。時間もなくなり捨て身の反撃に出て、詰めろを掛けて天に祈るターンw 怒涛の王手が飛んできましたが、なんと1歩足らず不詰で○。

準決勝。相手はキノ五段。この恨み晴らさでおくべきかw(県予選での誓い)
戦型はキノの矢倉に対し、今度は私が雁木を採用。5筋→4筋→3筋とどんどん歩を突き捨て、積極的に攻めていきました。ただ分かれは私の方が不満だったと思います。途中は我慢して相手が攻めてきたところ、飛車をいじめながらの反撃が上手くいきました。念願達成で○。

決勝戦。相手はW塚くん(富山代表)、本命vsこた(大穴)の図になりましたw
戦型は先手W塚くんの四間飛車。私が穴熊を目指し、窪田流の藤井システムに。4筋からの仕掛けに飛車を回して、徹底抗戦の構えを敷きました。途中実はこちらに凄くいい手があったみたいですが、それを逃して混戦模様。飛車を召し取られたものの、代償に得た桂香で攻めかかります。相手の決死の反撃を余し、○。

朝日アマ名人戦の代表は初めてです。意気込みを聞かれて「胸を借りるつもりで…」と答えると、「ベスト8まで行けばプロアマ戦ですよ」と記者の方。誘導された気がしましたが「プロの先生に教えていただけるところまで勝ち上がりたいですね」。

次の熱くなれる舞台へ。

拍手[0回]