まだ忘れ得ない。
今日は第1回あわらオープン将棋大会でした。どうやら藤井くんブームは地方の行政にも影響を与えるようですねw あわら市内外から50名ほどの参加がありました。
今日はお世話役に回ったS師匠の挨拶で、大会がスタートします。
A級は2組に分かれての予選リーグ。
私は一回戦、I井(兄)くんと対局。I井くんはA級に挑戦中の若手有望株で、いろいろな戦型を指すオールラウンダーな印象です。
戦型は私の三間飛車から穴熊。対して相手は銀冠にしてきました。穴熊の桂を跳ねて銀桂交換で駒得にしてから、大駒を捌きにいって優勢に。歩の叩きの手筋から光速の寄せも決まり、○。
二回戦、Y田四段との一戦。居飛車党の本格派です。
戦型は序盤の駆け引きがあり、角換わりから相手の早繰り銀に。私は銀矢倉に組んで自然に対応します。しばらく陣形の整備になり、相手は5筋の位を取られました。飛車を中央に配置した瞬間をチャンスと見て、Y田さんが果敢に開戦。私は手に乗って駒を捌きます。自陣角から相手陣を左右から揺さぶり、上手く手を作ることができました。寄せ切って○。
三回戦はU田さんと対局。
対ゴキ中に対し、私の作戦はいわゆる「後速」(後手番超速)。5筋を交換されましたが、△5五歩で飛車の退路を封鎖し殺します。相手がめいっぱい暴れてきたところを、丁寧に受けに回りました。しっかり受け切ってから反撃に転じ○。
四回戦はTさんと。
中飛車に対して三間に構え、呼応してTさんの左穴熊に。組み合って持久戦になりましたが、相手から意表の仕掛けで開戦。どう対応しようかと迷っていたら、やろうとしていた手と別の手を指すという凡ミスw 2枚竜に追われ苦しくなったものの、相手の穴熊に手をつけ最後は勝ちになったのではと思っていました。しかし相手の執念の粘りに指す手がわからなくなり、詰めろをかけてぶん投げます。自玉に詰みがありましたが、本譜は辛うじて逃れて○。
予選の最後五回戦、相手はTくん。
戦型はTくんの1手損角換わりに対し、私は流行の▲4八金~▲2九飛型に組みました。Tくんは△6五歩と位を取る形を得意にしていましたが、本局は位を取らず。この辺り彼なりに試行錯誤をしているのが見てとれます。そして私から▲3五歩△同歩▲4五桂と現代流の仕掛け。ただ手の組み合わせが難しく、やや失敗したかと思っていました。玉頭から強烈な攻めがきましたが、私も角を切り飛ばして竜を作る勝負手。そこで寄せにきたのが敗着になったか。私の玉がギリギリ逃れて、○。
準決勝、M前さんと対局。M前さんには王将戦で痛い1敗を喫しており、油断できない相手です。
戦型は私のゴキ中に対し、超速。私は△4四歩型に構え、相手の陣形を咎めようと積極的に動きます。ちょいちょい疑問手があった気がしますが、竜を作ってがっちり抑え込み。相手もなんとか突破口を開こうと角を捌きますが、頃は良しと竜を切ります。まだ寄せには時間がかかりそうかと思っていたものの、形づくりのような感じになって攻め切り○。
決勝戦は会場の時間の都合で、湯の町公民館からセントピアあわらに移動して対局。セントピアで働いているというT根さんにジュースを頂きました。ありがとうございました。
決勝戦の相手は予想通りというべきか、K下五段。
こた(仮「今日の朝、J良さんが第1回の優勝者はあわらの人であるべきだって言ってたぞ」
キノが1手損角換わりに出たのに対し、私は銀冠を作ってから飛車を振る康光流向かい飛車を採用。しばらくはがっちりとした組み合いになりました。チャンスと見て仕掛け私の方が十分かと考えていましたが、玉頭戦で上手く戦われて自信が持てない展開に。しかしながら馬を切って絡んだ勝負手が功を奏しました。攻め駒を掃除し、自玉を安泰にして優勢を掴みます。押し切り○。
危うい将棋もありましたが、なんとか優勝することができました。
しかし次は県名人戦が控えています。
7つ数えて、先を見据えるとしましょうか。
[0回]
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疲れを忘れて
また歩き始める
今週末、第1回あわらオープン将棋大会が行われます。
参加フリーです。
場所はあわら湯の町公民館。石川や富山からでも近いですw(当社比)
以上宣伝でした。
負けたばかりなので最上級に燃える、こた(仮がいると思いますw
[1回]
暑いですね。夏ですね。晴天ですね。
なんだか空が青すぎて気持ちもブルーになってきました(?)
押し寄せる闇 振り払って 進むよー♪
さて、昨日は久々の将棋大会でした。
アマ選手権本戦、県の強豪8人で争う熾烈なリーグです。
私的には王将1次戦、竜王戦と思うような成績を残すことができず。このアマ選手権は事前に戦う相手がわかっているので、しっかり作戦を立てて臨みました。問題は足りない実力ですが、気合いでカバーだ!
まず朝一の1戦目は、アマ竜王戦代表のS藤くんと対局。いきなり県竜王戦のリベンジの機会がやってきました。
戦型は相手の三間飛車に対して▲5七銀左急戦。S藤くんは最新形に詳しいので、急戦で力勝負が作戦でした。少しアテが外れ、振り飛車から仕掛けられ自信がない展開に。手が多い難しい将棋が続き優勢になったと思った局面もあったものの、寄せが上手くいかず混戦模様。しかし相手の時間が先に無くなり、最後は時間切れで○。
2戦目は常連のK縁五段との一戦。
K縁さんの作戦は中飛車。最近私に対しては中飛車を多用されており、予想通りでした。私は一目散に穴熊を目指し、相手は得意の風車に。玉頭から仕掛け優勢になったものの、事前研究していた手にこだわったのがつまずきの始まりでした。この手の応手をうっかりして、形勢が急接近。お互い時間がなくなる中、相手の決死のラッシュで穴熊が見る見るうちに崩壊します。それでも上部に逃げだして「勝った!」と思った瞬間。やはりこの瞬間が危なかった。×。
気を取り直し3戦目、相手はS戸川四段。
戦型はS戸川の十八番ゴキ中。ヤマが外れて力戦系に誘導しました。作戦負けの気配を感じ、積極的に打開します。中央から戦いになり、金銀がぶつかってこれまた難解な将棋に。相手の攻めが切れ模様になり優勢になったと思ったのも束の間、と金で迫られて自玉が途端に危なくなります。我慢する覚悟が足らなかったか…と反省の境地でしたが、責めて一太刀と反撃に。これが功を奏したか、ギリギリ残して逆転勝ち。○。
お昼を食べながらS戸川と感想戦。あんまり読み筋が噛み合ってなかった気がする。
午後からの互いの健闘を誓い合います。
こた(仮「あそこの奴(キノ)にだけは負けるなよ」
4戦目、相手は小学生名人のTくん。この日T田さんと指し直し2回という激闘を演じていました。
戦型は後手番の私が角換わりを回避して雁木に。角交換した後、藤井聡太七段も採用した△3三金型に構えます。作戦勝ち気味だったものの、継歩で玉頭から攻められ非常に怖い展開。しっかり受けに回って切らしに掛かりました。自陣角を放たれ最後の勝負を挑まれましたが、冷静に飛車を召し取って優勢に。最後は時間が無くなったところでTくんが投了し○。
佳境の5戦目、相手はT田五段。
相手の四間飛車に対し、浮き飛車に構えてからのオリジナル急戦。(亜空間殺法と命名したい。響きが中2っぽいしw) 銀が3五に出て抑え込み態勢を作りにかかりましたが、相手も中央を金で抑えて要点がわからない将棋になりました。この対局で印象に残っているのは、中盤の私の▲3八歩という手です。
打ちました。なんだこの手?と思われるかもしれませんが、私も何が何だかわからなかったw 第1感は▲2四歩でしたが、とりあえず気持ちは入っているということで…
この後なんだかんだで飛車交換になり、難しい攻め合いに。私が優勢になったか、というところで最後は時間切れで○。
6戦目、K下五段と1敗同士の決戦。
戦型は相雁木。これも研究が当たって、相腰掛銀の同形に。キノがソデ飛車に構えて、たしか銀河戦の伊藤真吾六段vs千田六段戦と同一だと思います。颯爽と仕掛けていったものの、渡した歩で継歩されて難解。攻めたり受けたりの難しい将棋でしたが、角切りから猛攻し1手勝てそうな流れに。飛車を見切っての最後の勝負を冷静に対処し、押し切って○。
そしてリーグ最終戦、相手はN西六段。N西さんも1敗で、わかりやすく優勝決定戦となりました。
戦型はN西さん必殺の1手損角換わり。対して私の作戦は早繰り銀。相手の△6二金+△7三桂の布陣でしたが、△6一玉の瞬間に▲4一角の強襲。まさに勝負を託した一着です。これが上手くいき、竜を作って優勢に。しかしそこは百戦錬磨のN西さん、怪しい勝負手を連発します。私も油断からか連続のうっかりで、少しずつ流れがおかしくなり始めました。馬を見切って迫ったものの、自玉にも火が付き混戦に。どうも選択が悉く裏目った感じで、読みが浅かった気がします。終盤の弱さを露呈し、×。
残念ながら優勝には届かず…こた(仮は無念の心を内に秘め帰途に着くのであった…
(内に秘めれてないやん、というツッコミは受け付けておりません。)
と は な ら な い 。
2位決定戦がプレーオフになっていました。というわけでキノと再戦。
戦型は角交換四間飛車。中飛車に振りなおして、5筋を交換します。自陣角を振り替わって上手く攻め、角桂交換ぐらいの駒得に。それでも自陣に嫌味はあるので、さきほどの反省か超丁寧に受けていきました。嫌味を取り切って勝勢に転じ、最後は飛車を成ったところでキノが投げて○。
夕食後、キノ&S戸川と共に傷のなめ合い感想戦が始まります。あるS戸川の対局の感想戦の途中…
こた(仮「ここは銀を引くと?」
S戸川「歩を突かれて歩で受けると壁になるかと思って」
キノ「なるほど、本譜はどうしたん?」
S戸川「単に歩を打ちました」
キノ&こた(仮「壁やん!」(シンクロ)
とりあえず今日イチ笑いました。
ちなみにN西さんの辞退でアマ名人戦の代表になれそうです。
でもやっぱり勝って決めたかったですね。
(別にW杯の日本代表をdisっているわけではないよw)
[0回]
でもW杯にも別に興味ないですしー
ご無沙汰でしたが、最近はYouTuberになったり、会社で「こた(仮の乱」を起こしたり、某将棋誌に名前がリークされたぐらいで、とりあえず元気でした。
ところでちょいちょい自宅で研究会を開いていますが、いろいろと思うところがあります。
とりあえず厚い盤をもう1つと、クーラーを購入したい。
あとぶっちゃけ、連絡がめんどい。
だったらここで参加者募ればいいんでない?
というわけで、
あさって やります 業務連絡 おわり
会社の先輩の7/1のスケジュールが「死闘」となっていました。面白かったので私の7/1のスケジュールに「私闘」と書きこんでおきましたw
アマ選手権がんばろう…マジで。
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今日は県竜王戦でした。
シード勢のこた(仮、予選はキングクリムゾンしてお昼から颯爽と登場。まだ予選進行中でしたが、来る途中に買ってきた将棋世界を優雅(笑)に読みながら待ちます。他にも長丁場に備えたエネルギー補給にも余念がありませんw(お菓子とか)
さて、なんだかんだで16人のトーナメントが決まり、一回戦。相手はS井五段です。
戦型は私の角交換振り飛車。桂を跳ねて飛車をぶっつけ、大駒の総交換に。私が勝負手を放ち、飛車を取らせて2枚替えに出ます。そこから玉頭戦に向かう手筈でしたが、ここで誤算が。速度計算をミスっていて、突きだした歩が1手パスになってしまいました。しかしここで諦めるわけにはいかない、ゾーンを強制解放して必死に手を探します。玉を空中遊泳して、やはり賭けるは玉頭戦。私は足らないと思っていましたが、最後は自玉が詰みにくい形に。辛勝で○。
二回戦、相手はS藤三段。新進気鋭との対決です。
戦型はS藤くんの三間トマホーク。私は以前キノとの練習対局の中でトマホークを指して、ややムリ気味なのではと思っていました。というわけで堂々と受け、中段の飛車を利かせて守りを固めます。そして桂跳ねを放置して態勢を整えていたものの、どうやら格調が高すぎたようです。攻められたときには、これまでの数手がムダになって敗勢に。ゾーンは時間制限で入れず、×。
大差になったのはそういう戦型なのでしょうがないものの、ぐうの音も出ないとはまさにこのことである。いわゆる「その他大勢」になりましたw 用意の一本満足バーがムダになったのは内緒である…
さて、私が無残に敗北したあと、準決勝が進行。面白かったので取り上げます。
まずはN西六段vsキノ五段の本命対決。相雁木相腰掛銀という私とN西さんの対局でもあった進行で、やはり先手のN西さんが果敢に仕掛けます。ただキノがしっかりと受けて、後手がやや有利な展開だったと思います。そして見せ場は最終盤。詰めろを掛け後手のキノ勝ちかと思われた瞬間、飛車のタダ捨てから馬を外すというアクロバティックプレイで、なんと詰めろ逃れの詰めろに。しかし自陣飛車を打ってからもう一枚の飛車を活用して、また詰めろ逃れの詰めろがかかります!これで終わりかと思いきや、王手をしながら馬を作って、なんと再度の詰めろ逃れの詰めろ!!ここで王手していったものの届かず、結果N西さんの逆転勝ち!
私見では最後△6六角と合わせて王手で馬を消し、四度目の詰めろ逃れの詰めろ(!!!)をかけてキノが勝っていたのではないかと見ます。大熱戦でした。
もう1局はこた(仮を屠ったS藤くんと、小学生名人(!)のTくんとの対決。S藤くん得意の三間飛車に対して、力戦調の急戦をTくんが仕掛けていきました。私は途中まで居飛車が指せると見ていましたが、重く駒を打って飛車を抑えにいったのが上手くいって、振り飛車が優勢に。しかしTくんも上手く粘って決め手を与えず、混戦模様に持ち込みます。最後の勝負と相手玉に迫りましたが、ここはS藤くんが正確でした。寄せ切りS藤くんが初の決勝進出。
結果。
①N西六段 三連覇、まだまだ長期政権は揺らがない。
②S藤(新)五段 N西さんの全国出場辞退により、五段に!来期のシード権も獲得。
③T四段 3位決定戦で千日手を挟み、指し直し局でキノをフルボッコに。あっという間に上位を脅かす存在になりました。
K下五段 少し良さそうな千日手局で決め切れず。2局目は悪すぎてさばさばしていました。4位も「その他大勢」なんだよw
※解説しよう!
「キングクリムゾン」
とある漫画の必殺技的な奴。時間をすっ飛ばすことができる。むちゃくちゃ疲れたあとの休日のアレ。
「ゾーン」
極限の集中状態で最高のパフォーマンスを発揮できる状態のこと。意識して入ることは出来ず、時間制限もあるらしい。あの弱いこた(仮がそこそこ勝てているのは、強制的にゾーンに入れるからだという説があるとかないとか。
「その他大勢」
大会で入賞に絡まずに負けてしまうこと。予選落ちしようがベスト8だろうが何ももらえないことには変わらない意。
「1本満足バー」
定時に仕事を片付ければ(放り投げれば)必要ないもの。将棋でも必要になる前に負けてしまうことがある。
「新五段」
アマ竜王戦全国大会に出場すると五段免状がもらえる。S藤くんはこれで三段から一気に五段に特進。たぶん一番悔しがってるのはS戸川。
[1回]
祝!Tくん小学生名人に!
福井県から初めての小学生名人が誕生しました。
実力は以前から高く買われていましたが、最近はさらに増して充実していたと思います。
まだ小学四年生での快挙となりました。
福井の小学生や中学生が全国大会で活躍するというのは今までほとんど無いことでした。
大きな道場や優れた指導者に恵まれる都会と違い、早熟の大器はどうしても生まれづらいのだと思います。
彼個人の努力、特に一人で将棋に向かった時間の賜物だと感じます。
おめでとう!
[2回]
いろいろ悩みは尽きません。
金曜日、快速電車に揺られて神戸の地まで。去年の記憶を紐解きながら、目的地まで足を運びます。その場所ハーバードホテルは、神戸の駅から歩いてほどなくのところです。部屋はゆったりしていて、非常に良いホテルだと思いました。
およそ18:00、支部名人戦西地区大会の会場に到着しました。大会の当たりを決定するくじ引きは、タッチの差で終わっていたようです。ただこれまでの経験上、きっとどこかの誰かに引いてもらった方が良かったのだと思いますw
そこでシニア出場のS水五段や支部対抗戦のTさん親子と合流します。一度部屋に荷物を置きに行って、すぐ前夜祭が始まりました。Tくんは今日も元気いっぱい。一瞬で名札を失くしてしまいましたが、親切な富山のN原一家にお届けいただきました。ただし中身の名前の書かれた紙だけで、なぜか服に留めるためのガワがない…
私は祭りもそこそこに、予選リーグの表を確認した後はロビーで将棋を指していました。富山代表のN平さんの指し手は厳しい。大阪代表の高校生H中くんにも押されっぱなし。当たり前のことですが、皆さん強いのだということを再認識しました。
次の日の朝、そそくさとチェックアウトを済ませた後、外に出て近くのコンビニへ。せめて糖分補給は忘れまいと、ミルクティーを購入。将棋を指していると甘い物が欲しくなりますよね。
そしてホテルに戻り、朝食をゆっくり取り、早めに会場で相手を待ちました。
予選一回戦の相手は、F本さん。私は存じ上げない方だったので、前日に作戦を考えることはしませんでした。後でお話させていただいたのですが、長崎で将棋教室をされているとのこと。
戦型はF本さんの角道を止める中飛車。私はイビアナ模様に組んでいたものの、急戦を警戒して結局は左美濃に妥協します。相手は石田流に組み替えてこられましたが、私よりお若い方だったので意外な進行に感じました。序盤は作戦勝ち気味と見ていたものの、続けて悪手を指して仕掛けを許してしまいます。苦慮の末、角で端香を拾い、銀を見捨てている間に得た香で飛車を殺す勝負手。ただその飛車が敵陣に打ちこんですぐ、一瞬で死んでしまうという失態を犯します。苦しくなりましたが、逆に自陣に放たれた竜を追いながら馬を活用して粘ります。そして玉頭戦に全てを賭けました。苛烈な局所戦を制し、逆転で○。
二回戦、相手はH野さん。激戦区大阪において、代表常連の強豪です。
戦型は相振り飛車。お互い一旦の四間スタートでしたが、私は向かい飛車、H野さんは三間飛車に。浮き飛車にした後、相手陣が不安定とみて右辺側から仕掛けます。いろいろあって、お互いに左辺の香車で相手陣の銀、香、桂を取り合うという非常に激しい将棋になりました。1手先に私が敵陣の首元に襲い掛かると、強く飛車取りに銀を打って受けてこられます。私もここは強く飛車取りに構わず相手玉に迫りました。飛車は取られましたが、直後の香打ちが決め手。そこからは素早く寄せることができ、○。
連勝で予選通過が確定。県代表として一応の責任は果たせたかというところで、とりあえずホッとしました。
団体戦も予選を通過。その後トーナメント二回戦で敗れたものの、ベスト16の成績を残しました。
S水さんは1-1の予選三回戦、勝勢で迎えた最終盤。相手玉に詰みがある状況でしたが、30秒将棋で読み切れず受けに回ったのが無念の敗着に。逆に自玉にピッタリの詰みが生じて、残念な結果になってしまいました。
予選通過22人が決まった後、くじ引きを行ってトーナメントの当たりが決定します。そしてやはり私は巡りあわせが悪いようです。
トーナメント一回戦はN平さんと北陸対決。ただ、意外と大会で当たることが多いわけでもなく、昨日の負けたのをノーカン(笑)とすれば久しぶりの対局となりました。
戦型は私の雁木に対し、N平さんの矢倉。先手の私は4筋の位を取って、銀を4六に進める趣向に出ました。良くも悪くも、既存の形に依存したくないのです。私はバランス重視で駒の組み替えを狙っていましたが、相手は堅陣に組み終えて敢然と仕掛けられました。直後は少しムリな攻めなのではと思っていましたが、銀で桂を取りにいった手が私が読んでいなかった好手でした。飛車角の強烈な攻めを受け切ることができず、×。
私はその日の内に会場を後にしましたが、さきほど調べたら金大のA木くんが3位入賞だったようです。昨日一回戦でH咲さんに当たって悶絶していましたが、見事勝ち抜きました。これは私が事前に死亡フラグを大量に立てていたのが良かったに違いないw おめでとー。
さて、私は今こうして福井の地で大会を振り返っているわけですが、この先果たして念願が叶うことはあるのだろうか。それを得ることができる要素が、自分には何もない気がします。
将棋を指すことだけは、たぶんできます。
[0回]
県王将戦1次戦 on エイプリルフールでした。
ただしその結果に現れるのは実力のみであり、決して偽りはないことでしょう(フラグ
まず私の立ち上がりはというと…
①vsI井弟くん
戦型はI井弟くんが後手で四間飛車。対する私は玉頭位取りを採用します。相手も銀冠に組んで持久戦になり、玉頭で交換した1歩を生かして仕掛けていきました。私も間違えたと思いますが、序盤から慎重に時間を使っていたI井くんの時間が無くなっていました。終盤に時間切れで○。
②vsTくん
戦型は私の三間飛車。対するTくんの誘導で力戦系の急戦に。相手の壁銀が祟るだろうという大局観でしたが、仕掛けられた形自体は少し損をしていたかも。飛車を切っての攻めは強引だと感じたものの、切らすのは大変だと思いました。そこで攻め合いに活路を見出しましたが、まさかの▲5三歩成に手抜き。リカバリーが利かず×。
③vsH柳五段
H柳さんの早繰り銀狙いに軽く動き、相居飛車の力戦に。角を打ちこんで香を漁りにいったのが意外と上手くいき、飛車を召し取ることに成功しました。そのまま押し切って快勝で○。
④vsM前さん
M前さんの雁木に早繰り銀で速攻をかけます。反撃されましたが、それに乗じて飛車を取って優勢になりました。しかし手拍子で悪手を指してしまい、完封を逃して攻め合いに突入します。最終盤、2手スキの香打ちに相手玉に詰めろがかかるかどうか。角を取る手と銀を取る手がありどちらかでかかるだろうとタカを括っていましたが、これがかからないんだなあ(笑)。最初の手拍子の反省を生かせず、×。
香を打たれる前の手が敗着だったか。たぶん残していた気がします。
⑤vsF嶋さん
F嶋さんの先手四間飛車に、再び玉頭位取り。▲2七銀から▲3八飛と反撃する形を選ばれました。位は放棄しこちらも反撃に討って出ます。部分的には上手くいっていたと思いましたが、自玉が薄く怖い寄せ合いに。相手に飛車切りから必至を掛けられたものの、豊富な持ち駒で相手玉を詰まして○。
⑥vsM下さん
戦型は私のゴキ中。M下さんから5筋で果敢に動いてきたものの、途中はこちらの必勝形に。しかしなぜかいつのまにか敗勢にw さすがにもう負けられない私、駒音高く(?)粘りにでます。馬と角を利かせて決め手を与えず、なんとか受け切りに。辛勝で○。
⑦vsA池くん
戦型は横歩取り。後手の私は△8四飛型から、懐かしの中原囲いに。先手の陣形がやや危険で、動いて優勢に。しかしこの日の私はどうも見えていなかった。手堅くいったつもりの手が、と金の種を払われる悪手。3筋と5筋に香を据えられ挟まれるという非常に怖い形になりましたが、相手玉に最後はギリギリの詰みがあって○。
たまたま残していました。
今回は1次戦ということもあり、上位陣は軒並み全勝を守りました。(え、K下?S戸川?そんな奴ら知らんなw)
しかし特筆すべきは、やはりTくんの活躍でしょう。7-1で上位陣を2人撃破する殊勲でした。
しかしながらまだ2次戦、3次戦と続きます。昔の偉い人は言いました、強さは持続してこそ本物だと。私はこれから全勝する予定(笑)ですので、Tくんにも全勝して優勝してもらいましょう^^
[0回]
いつのまにか冬もすっかり終わって、もうすぐ新しい年度が始まります。それにしても、今年度は将棋界にとって本当に面白い1年になりました。
そしてご存じの通り大激戦の順位戦も終了し、名人挑戦者や昇級者が決まりました。そこでこの時期恒例の、順位戦振り返りと来年度予想をしてみたいと思います。
A級
名人挑戦者:羽生竜王
今年度は11人で行われたA級順位戦。降級枠も3人になり、熾烈な戦いが繰り広げられました。いわゆる「将棋界の一番長い日」ではまるで作ったような星取りになり、史上初の6-4で6人が並ぶというプレーオフに突入。豊島八段が王将戦と並行しながらという過酷なパラマス式トーナメントを3回勝ち抜きましたが、最後は主人公補正を見せた羽生永世七冠が挑戦者に決定!特に羽生vs豊島のプレーオフの一戦は驚愕の手順でした。そして羽生竜王はこの名人位にタイトル数100期がかかることになります。…どう考えても没原稿ですほんとうにありがとうございましたw
(こた(仮の勝手な)来期予想
本命:広瀬八段
対抗:豊島八段
当然ながら実力伯仲のA級。その行方は全く予想できませんが、私の押しは最近好調をキープする広瀬八段。とある化物の犠牲になった(笑)朝日杯の準優勝でイメージが悪いかもしれませんが、どの棋戦でも安定して勝っています。そろそろ爆発する頃合いではないでしょうか。
対抗は豊島八段。今年圧倒的な強さで高い勝率を誇りながら、タイトルにも棋戦優勝にも届かなかった悲劇の人。お願いだから陽の目をみてほしい。
B級1組
昇級:糸谷八段、阿久津八段
「鬼の住処」B1。やはり混戦となりましたが、糸谷八段がまず抜け出して早々に初A級を決めました。ライバルの稲葉八段や豊島八段に追いついた格好です(まぁタイトル獲得では先行していますが)。そして2人目は最終戦で橋本八段と阿久津八段の争いとなり、自力だった橋本八段が敗れ阿久津八段が滑り込みました。前回A級では即リターンという悔しい結果に終わった阿久津八段ですが、今回こその気持ちは強いと思います。
来期予想
本命:渡辺棋王
対抗:郷田九段
毎度当たる気がしないクラスですが、今回もNHKとJT杯を併せ持つ山崎八段、初タイトルを獲得した菅井王位など、A級と遜色ない猛者が集まっています。ただやはり今回は、渡辺棋王が本命だと思います。今年は不調でまさかのA級陥落の憂き目を見ましたが、来年度の逆襲を狙っていることでしょう。
対抗もむちゃくちゃ難しい。私は郷田九段を予想します。年齢で言えば苦境を迎えつつある羽生世代の1人ですが、B級にいるような人では本来ないはずです。
B級2組
昇級:野月八段、畠山鎮七段
失礼ながら、昨年この予想をした人はいなかったのでは。野月八段は今年度好調をキープし、各棋戦で活躍しました。また畠山鎮七段も1期でのカムバックを決め、来期は斎藤七段との師弟対決が実現します。
ちなみに私が本命と見ていた中村太一王座は嬉しい初タイトルを獲得したものの、その後調子を落としてしまいました。やはり周囲にマークされたこともあるのかもしれません。
来期予想
本命:永瀬七段
対抗:丸山九段
中堅の実力者が軒並み揃い、足の引っ張り合いが予想されます。しかし、実はこのクラスに関しては本命対抗を迷うことはありませんでした。ずばり、永瀬七段と丸山九段の2人。永瀬七段は棋王挑戦中でフルセットにもつれこんでおり、順位が悪いものの1歩抜けた実力を有していると思います。また丸山九段は今年度まさかの陥落でしたが、格が違うという感があります。当たりによるとは思いますが、実際負けそうな人があんまりいない。
当然中村太一王座も復調してくるでしょうし、他にも有力者が多くいますが、この2人が安定感があると見ています。
C級1組
昇級:千田六段、永瀬七段
去年私だけでなく誰もが昇級争いの一番手だと思っていた2人が、見事昇級を決めました。千田六段は土つかずの10連勝!永瀬七段は初戦をつまずいたものの、その後9連勝で文句なし。一方で、同じく9勝を上げながら順位差で佐々木勇気六段、高崎六段が涙を呑みました。
来期予想
本命:藤井聡太六段
対抗:近藤誠也五段
今年度その化物っぷりを見せつけた藤井聡太六段。羽生さんのデビューを彷彿とさせる勝ちっぷりですが、現時点で言えばかつての羽生さん以上でしょう。中学生ながら朝日杯で名人と竜王を破って優勝を決めるという離れ業を見せました。C1でも有力視せざるを得ないという感じですが、今期がそうだったように来期もレベルの高い争いになると思われます。1敗が致命傷になる予感がするので、藤井六段をもってしても大本命とまでは言えないかもしれません。
対抗は近藤誠也五段でしょうか。プロになってまだ2年目ですが、現在も王位リーグ入りしコンスタントに活躍しています。安定して勝っていますし、今年順位を上げたのも大きいと見ています。
C級2組
昇級:藤井聡太六段、増田康宏五段、都成五段
藤井六段の圧巻の全勝昇級の他は、最終コーナーでバタバタと上位陣が崩れ混戦になりました。結果的には新人王戦連覇で本命と目されていた増田五段と、三段時に優勝経験のある都成四段(昇級で五段)という実力者が順当に昇級。しかしながら実は多数の棋士が8-2で並んでおり、一番順位が大きくものを言ったクラスだったかもしれません。
来期予想
本命:佐々木大地四段
対抗:黒沢五段、大橋四段
安牌と言えるほど飛びぬけた存在はいない気がします。私が押す一番手は、佐々木大地四段。まず深浦九段との師弟愛が面白いw それだけでなく将棋も師匠譲りの粘り強さと、強烈な踏み込みの良さを受け継いでいます。王位リーグ入り等、安定して好成績を収めているのもポイント。
続いて黒沢五段。棋王挑戦者決定戦が記憶に新しいところです。振り飛車党らしい鋭い捌きと、ガッチリとした受けが力を感じさせます。
最後に大橋四段。デビュー年でありながら、7割超えの高い勝率で活躍しています。なんといってもあの藤井聡太六段に2回も勝っている!
ちなみに私の昇級者予想、去年の的中率は驚異の70%!
そんなことを誇ってもしょうがないんですけどね。
自分が誇れる1年にすることが大切なんですから。Do it myself.
[0回]
(誤用)
金曜日、初めて北陸新幹線に乗りました。そこでトントン、と肩を叩かれます。「こた(仮さんですよね?」振りむくとそこには女流アマ名人のN原さん。
こた(仮「偶然ですね(キリッ」
というわけで朝日アマ名人戦に行ってきました。朝日アマの全国大会は初出場で勝手がわからず、事前に組み合わせが決まることも知りませんでした。
T田五段からトーナメント表を送っていただき、当たって砕けることを誓って出発。人望がないことで有名なこた(仮だったのですが、なぜか沢山の将棋仲間にエールをいただきました。ありがたい。
切符は事前に朝日新聞社様に手配いただいたもの。つまり偶然の邂逅は全然偶然ではなかったことに後で気づきましたw
前夜祭では信越代表のT中さんとお話させていただきました。前回朝日オープンに出場された実力者です。本大会で私が使用していた扇子の揮毫は、「一期一会」。
土曜日、対局当日。持ち時間は50分+60秒で、十分な時間があります。
お相手はH川さん(首都圏ブロック)。昨年プロアマ戦で大活躍し、なんとあの鈴木大介九段を破った御仁。右玉の著書があり、私もしっかり持っています。「サインください!」と言おうか迷いましたが、さすがに勝負の折り合いが悪いのでやめましたw
戦型は私の角交換振り飛車。前日にこれと決めていました。序盤はH川さんが力戦風味で進め、私が自陣角で打開を図ります。少々勝負手気味の打開でしたが、これが通って割合上手くいったと見ていました。ただそこからの攻めが疑問で、相手の角を取ったものの直後に飛車が即死するうっかり。自陣に2枚の角を並べて攻めかかりますが、形勢はハッキリ悪くしてしまいました。ただし時間は私の方がかなり残しており、相手にもミスが出ます。喰らいついて勝負形になり、最後はギリギリの勝負に。対局開始からおよそ3時間、一回戦で終局が最後になる熱戦になりました。最後わからず相手玉に必至をかけましたが、ノータイムで飛んでくる王手。詰まされて×。
必至をかけるときに桂を渡していたのですが、その桂が無ければ自玉は詰みませんでした。熱戦ではあったものの、結果的には頓死です。今考えるとそんなに難しくもありません。
正直、今は前向きな言葉は出てきません。今日いつも通り定跡書を並べだしたのは惰性という奴です。
会場には今は東京で活躍している仲間が応援(やじ馬)に来てくれていました。また以前指したことのある、同じく代表で来ていたU田さんやT下さん、K子さんに会うこともできました。(K谷さんも来ていましたが、話しかけられなかった…) 本大会は結果は残念だったものの、貴重な機会をいただいた気がしています。
ちなみにT下さんとK子さんは見事朝日オープン出場を決めました。またN原さんも女性で史上初の一回戦勝利(凄い!)。おめでとうございます。
今日は日曜日。何もない一日になってしまったはずだったのですが、素晴らしいニュースが飛び込んできました。
それがなんなのかは私が書くことは致しません。彼がやり切るまで。
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