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男子はいつまでも中2病、がコンセプトの将棋ブログ。

少年と将棋と日陰者

「将棋が強くなるにはどうすればよいか?」
ありがちな質問ですが、この機会に私の考えをちょろっと書いてみたいと思います。
まぁ、戯言です。多少なりとも共感したとして、結果が出なくても私は一切責任を持ちませんw

いきなりぶっちゃけると、まずこういうことを言う奴に限って、「絶対量」が足りない場合が多い。効率の良いやり方なんて、こっちが知りたいw
将棋はスポーツと違って、やろうと思えばいくらでもやれます。司法試験に受かろうと思えば、むちゃくちゃ法律の勉強をしなければいけないでしょう?もちろん将棋と法律の勉強は違いますが、それぐらいやっている人もいるということです。
とりあえず、ここで偉そうなことを書いている雑魚より時間を取ることから始められてはいかがでしょうか。

同じ時間将棋をしていたとして、中身の濃さというか、差となるのは目標や意識の高さだと思います。
槍玉に挙げて申し訳ないですが、ある人曰く「短い詰将棋をたくさん解いているけど、なかなか勝てない」そうです。私はこのやり方は、子供やC級で入賞を狙う方なら間違っていないと思います。詰将棋を解くことで「詰みの形」を覚えることができるからです。ただこの方はA級選手。読みの力を鍛えるために、長い詰将棋に取り組んだ方がいいと思います。そもそも、ぱぱっと解けるというのは、脳に負荷がかかっていません。自分ができないことにチャレンジしないと。
研究会をするというのなら、例えば「今課題となっていることを解決する」、あるいは「新たな課題を見つけて研究する(持ち帰る)」というのを考えて参加するのか、ただ漫然と将棋を指して帰るのかでは、全然違うと思いませんか?そもそもその意識の差で、準備レベルが違います。
どこを目指すかというのは、人によってそれぞれだと思います。B級やC級で頑張りたいというのも大切ですし、楽しめるだけの知識があればOKだという方もおられるでしょう。ただ目指すところがあるなら、客観的に見てそれを達成できるだけのスキームが必要です。
まぁ、わかっていてもなかなか遂行するのは難しいんですけどね~

お子さんが将棋をしていて、我が子がどうやったら強くなるのか悩む親御さんは意外と多いようです。
もちろん、労力とお金を掛けるに越したことはないでしょう。ただし親が子の将棋の内容に口を出すことは、完全NGだと考えています。「ここではこうやった方が良かった」「もっと攻めた方がいい」「この手は悪手だと誰々が言っていた」「なんでこんなところで時間を使ったんだ」etc...
考えてもみてください。指摘が正しい、正しくないの問題ではないのです。子供なりに頑張って考えて指した手を、(おそらく自分より弱い)親にダメ出しされる…特に男の子だったら、反抗心しか湧きません。
対局相手のおっさんに言われただけなら、今度勝ってやり返せばいいだけなのですが。

あ、マナーについては別です。じゃんじゃん言っちゃってください。

一番怖いのは、子供が将棋を好きじゃなくなること(辞めないにせよ)。子供にとって将棋に熱中していることは、無意識的に絶対量を増やすことと直結します。

あるお父さんお母さんは、いつも大会に顔を見せる子煩悩な方々でした。子が勝てば「やったな」と一緒に喜び、負けたら「惜しかったな」と慰める…その子は、あっという間に強くなりました。名前を出して恐縮ですが、かつてのN西さんも棒銀しか知らない子供に負けるとは思わなかったでしょう。私が一番(生まれ持ったものでは無い)将棋の才能があったと思っている子です。
今度、私は大人になった彼に2度目の挑戦をしなければなりません。

子供にとっては、もちろん良い指導者がついているのがベターです。ただ指導が上手で、強い(将棋的に正しい)指導者に巡り合えるかは、ぶっちゃけ運ですねw
基本的に指導者は「素晴らしい方だ」というようなスタンスでいた方が(フリをした方が)、子供が素直に意見を受け入れやすくなるので良いと思います。まぁ気に食わなかったらやんわり逃げて、違う人に頼めばいいのでは。

ただ、将棋は1人で考える時間が大切です。だいたい学校のテストで一番になるのは、塾に足繁く通っている子ではなく、教科書に色ペンで重要単語をマークしている子でもなく、学校では「全然勉強してないよ」なんて言っている子です。家で「100点を取るにはどうすればいいか」をスケジュールして、ムリなく勉強しています。それが普通で、頑張っているという意識がない。そして「どうしてこいつ等はこんな問題で苦労しているんだ」と思っている。
カリキュラムに追いつくのに必死では、「漫然と将棋を指す」ことから抜けられないのです。しかしながら、これを周囲がどうこう言うのも難しいし、子供は指した分だけ強くなるものなのですが。
まぁ、子供の好きなようにさせてあげるしかないのかもしれません。東大とが京大とか入る子は、意外と勉強についてどうこう言わない親が多いらしいですよ。

長くなってきましたね。意外と言いたいことが多かったようです。
1局に対する集中と油断についてだとか、作戦の立て方だとかのネタもあったのですが、止めておこうと思います。
将棋もそうですが、見えないところで色々考えたことも無駄にはならない気がするのです。

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