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男子はいつまでも中2病、がコンセプトの将棋ブログ。

2024/7/21 県名人戦挑戦者決定戦 結果

2438県名人への挑戦者を決める、挑戦者決定戦が日曜日に行われました。

土曜日に武者修行を行おうと、小松の方で金大メンバーと指してきました。2438くんも来ていましたが、前日飲み会だったとかでキレが無かったw 長めの持ち時間での対局で、読みの感覚が整えられたと思います。
参加された皆様、お世話になりました。

閑話休題、若手が多い昨今の県棋界A級ではありますが、私もまだまだ。(いや、若くは無いけど)
県名人戦は地区予選がシードのため、今回の本戦は予選リーグから参加です。

予選①△M好くん
中学Topの一人。
私の四間飛車に対し、居飛車穴熊。▲6六銀型から組み切る前に仕掛ける定跡形ですが、強いとはいえ中学生であり定跡の整理はまだまだか。端攻めを絡めてひたすら殴りまくります。そのまま攻め切り、○。

予選②▲M野くん
あえて我が弟子、としておこう。小さかった彼ももう高校生。
戦型は角換わり。駒組み途中で筋違い角を打たれて、(以前より)自由に指しているなという印象を受けました。自玉側から相手の角桂を攻めつつ、△6五桂と跳ねて攻勢に。と金を作られるも相手の飛車角を抑えて、リスク管理がしやすい展開となります。押し切って、○。
「大きい将棋※1」を指す子なので、私は彼が将来県のトップアマになってくれることを期待しています。

予選③▲S水五段
我が師。
戦型は師の早石田。△6四歩に▲7四歩と突っかける積極策を取ってこられましたが、ここは自然に受けて対応します。飛車交換になった後、△7七歩と金取りに叩いた手が形を乱す決め手。横からの攻め合いを制し、○。

予選④▲G味くん
彼も中学生、真っ直ぐとした急戦党。
私の四間飛車から、最近ちょっとした話題の北村流※2を採用。▲5七銀左型の得意の急戦で来られますが、もちろん対抗策は用意しています。自陣角からの攻めをいなしつつ、振り飛車らしく飛車を刺し違えていく。2枚飛車の攻めを金銀の厚みでブロックした後攻めに転じ、○。

トナメ①△S井五段
またもや私の四間飛車。今度は居飛車穴熊に組ませた後、△5一角の瞬間に攻めていく。ちょっとしたジャブレベルの攻めでしたが、戦火が拡大したため手厚く指し回します。相手も無理やり飛車を取り合う勝負手に打ってこられたものの、ここで一気に加速。穴熊を崩し切り、○。

準決勝▲N西六段
私のゴキゲン中飛車。▲5六歩型に5筋を交換し、バランスを取った陣形に。対して相手は穴熊に固めてきましたが、2筋交換の瞬間角を打ち込み、馬作りが受からない。さらに5筋から、と金をどんどん作れる展開で押せ押せに。自陣手つかずで快勝となり、○。
N西さん「穴熊を固めたのが敗着」(あまり穴熊はされない御仁です)

決勝戦▲M越Jr.五段
県竜王を得、勢いを駆って3年連続挑戦を狙う。
戦型は再び四間飛車北村流。竜王は一直線の棒銀で叩き潰しにきます。3筋で捌き合いとなり、こちらにミスがあって苦しい分かれだったようですが、曲線的な展開となってむしろ形勢はこちら良し。ただ読み抜けがあって金銀2枚タダで取られ(笑)、さらに特大のうっかりで角までタダ取りされてしまいます(絶望)。しかし粘ろうと自玉を手厚くした後、遊んでいた馬を活用することに成功し再逆転。しかししかし、30秒将棋で混乱した頭で△4四桂というパス以下の一手を放ち、相手にスパークを許す(死)。追いつめられて、手が△5八竜と王手にいった、たまたま最善だった。竜を切ってピッタリ寄りがあって、○。

なんか蘇生したわ。
正直ムチャクチャ運がありました。3年ぶりの挑戦みたいですが、失うものは何もないですねw

※1:様々な形を指しこなせることもそうだが、相手の指し手を見て、相対的に良い展開に持っていけるセンスがある。強い子というのは局地戦の読みに長けることが多いので、彼の個性でもあり、以前努力して培ったものでもあるだろう。

※2:穴熊対策として、金美濃にする四間飛車。豊島九段なども採用し、話題に。奨励会三段発祥の作戦で、本ブログではアマチュアは伏字としているが、もうメディアにも出ているのでそのまま書かせていただきます。

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