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男子はいつまでも中2病、がコンセプトの将棋ブログ。

KKK 2022/3/21

(日にちを変更しました)
月曜日(祝)に行います。
リモート研究会です。


-新しいことを学ぼうとする、その取り組みが大切-

初手からの指し手
▲2六歩    △3四歩    ▲2五歩    △3三角    ▲7六歩    △2二飛
▲3三角成  △同 桂    ▲6五角    △4五桂



前回のKKKより。
私は指しませんが、初手から▲2六歩△3四歩に▲2五歩と決める指し方をする場合、△3三角▲7六歩に△2二飛とダイレクトで回る作戦があります。先手の指し手は、後手の作戦を狭める意図があると私は思っているのですが、これは先手が▲2六歩△3四歩▲2五歩と決めなければ出現しえない将棋です。
以下、普通に▲4八銀などとするのは△4二銀で、後手が△4二飛などで途中下車した場合と比べて1手得になります。よって▲3三角成~▲6五角を打ち、△4五桂から激しい展開になだれ込みます。

上図からの指し手(1)
▲4三角成  △5七桂不成  ▲5八金右  △6九桂成  ▲同 玉    △4二銀
▲6五馬    △7二銀    ▲6六馬    △3二金



△4五桂は5七を何か受けさせて、△5五角と打つつもり。先手の飛車の横利きを止めれば、9九の香が受けづらくなります。
まず▲4三角成と受けない変化は、金桂交換で後手が駒得に。
△4二銀に▲3四馬は、△5五角▲6六桂△3六歩で先手が危険です。
よって上図まで進んで、最後の飛車角交換を恐れない△3二金が好手。駒得が大きく後手がやや有利な形勢でしょう。

指し手(2)
▲7八金    △5七桂成  ▲8三角成  △8二飛    ▲6五馬    △6七成桂
▲同 金    △8七飛成  ▲7八銀    △8八龍



(2)▲7八金は△5五角の筋をカバーしながら、△5七桂不成が両取りにならないようにした手。よって△5七桂成としますが、そこで▲4三角成は△4二飛で後手良し。
本譜▲8三角成にも△8二飛とぶつけます。成桂が狭いので(多少もったいない感じもしますが)△6七成桂~△8七飛成を実行し、上図まで。難しいながら後手が指せると言われています。

指し手(3)
▲4八銀    △5五角    ▲9八香    △9九角成  ▲7八銀    △4二飛
▲8三角成  △9八馬    ▲5六馬    △8四香    ▲4五馬    △8七香成



(3)▲4八銀には狙いの△5五角を放ち、以前は後手が良いと言われていました。ただし結論から述べてしまうと、現在は先手が指せる変化とされています。
一旦先手は桂にヒモを付けて▲7八銀としますが、△4二飛と受けるのが面白い手。やはり後で△8二飛と回る手を残しています。単に△9八馬とした実戦例もあるものの、▲4三角成で先手良しと言われています。
△8四香はかなり厳しそうな手。一度△4四歩と受けておく手も見えますが、▲7九金△8四香▲4六歩△8七香成▲同銀△同馬▲8八香で先手が指せます。
本譜は▲4五馬で桂を取り返せたものの、△8七香成の局面は先手が辛そうにも思えるところです。

上図からの指し手
▲同 銀    △同 馬    ▲3九銀    △8二飛    ▲8八香    △6九馬
▲同 玉    △8七歩    ▲7五桂



▲3九銀は知らなければなかなか指せない手だと思います。後手同様に飛車の横利きが重要です。△8二飛にも▲8八香が強打で、▲3三角の王手飛車の筋があるので取ることができません。
本譜は最後の▲7五桂が、6三の地点を睨みながら、真の狙いは▲8三歩で飛車先を止めること。先手が指せそうです。

実は先手はこの展開を避けて、7手目に▲3三角成とせずに▲4八銀から穏やかに指したとしても、形勢が悪くなることはありません。ましてや後手がわざわざ6手目に△2二飛としてくること自体が少なくなっています。おろそかになりやすい変化だと思います。
ただ、私は初手から▲2六歩△3四歩▲2五歩という出だしを選択するからには、この変化は必ず押さえておくべきだと、切に思います。

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