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男子はいつまでも中2病、がコンセプトの将棋ブログ。

KKK 2019/7/27

土曜日のお昼からです。
来られる方はご一報ください。


この前のNHK杯は里見女流五冠が素晴らしい指し回しで、実力者の高崎六段を下しました。しかも解説者が羽生さんということで、とりわけ注目度も高かったと思います。

ところで、この局の2手目△5四歩ですが、里見さんが好んで指している手です。初手▲7八飛に対し△5四歩と指し、△4二銀~△5三銀と形を決めました。これはマイナビオープンでも同じように進めています。
実は私もこの里見流、以前から結構指していました。対三間飛車において、出方によっては強襲をかける含みがあり、ちょっとした序盤のアイデアだと思います。この辺りは話し出すと日が暮れるので、聞きたい人は直接聞いてくださいw まぁ基本的には、私がこれを使う相手はただ1人しかいないのですが…(賢明な皆様ならきっとわかるはず)

私がこの2手目を多用しない理由は、普通の相振りの持久戦になったときに模様の取り方が難しいと思っていたからです。NHK杯でも先手向かい飛車の展開になったため、どう駒組みをするのかと見ていました。里見さんは△2一飛の下段飛車に構えた後、△5二金右と上がります。羽生さんの解説でもありましたが、この手は8筋を攻められて▲8三角成や▲8三飛成とされたときに、△6二玉と逃げる形を見た工夫です。△7四角という鬼手も出て、結果的に先手の攻めを頓挫させました。

筋違い角が怖いからといって△7二金+△6二玉(△5二玉)型にすると、△5三銀を攻めに使ったときコビンが開き(或いは玉頭に空間のある)弱い陣形になってしまいます。△5三銀が動けないと非常に消極的ですが、この陣形なら自由度が高そうに感じました。金がくっついている(△6二金)より金が離れている(△5二金右)方が固い(仕掛けられない)可能性があるというのも面白い事象だと思います。

次回のこた(仮の将棋小話(?)は、△7二金型右玉の予定です。(予告なく変更される場合がございますw)

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