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男子はいつまでも中2病、がコンセプトの将棋ブログ。

KKK 2021/5/1

土曜日に行う予定です。
※緊急事態宣言下です。来られる方はお気を付けてお越しください。

今回は横歩取り△3三桂戦法を取り上げます。現在はほとんど指されることはありませんが、先手が簡単に有利になることはありません。



ここで▲2四飛とするのは、△4五桂とされて激しくなる可能性が高い。先手が悪いとも言い切れないが、リスクが高いと思われる。
よって先手はじっくり指して、1歩得を主張するような方針で指す場合が多い。

上図からの指し手①
▲5八玉    △1四歩    ▲3六飛    △4二銀    ▲3八金    △6二玉
▲4八銀    △7二玉    ▲9六歩    △8二銀    ▲7五歩    △8四飛
▲7七桂



▲5八玉に△7六飛と欲張ると、▲8四飛△8二歩▲2三歩△同金▲2四歩で先手よし。△1四歩はその防ぎにもなっているが、▲3六飛と引いて後手が横歩を取ることはできない。
後手は△6二玉~△7二玉と右側に玉を持っていく。このままでは角が使えないので、△1三角や△3一角と将来動かすことになる。△3三桂と跳ねてしまうと、ひねり飛車以外はいびつな駒組みになってしまうところがある。
対する先手も、ひねり飛車以外の作戦が難しい。▲7七桂では▲2六飛△2五歩と歩を打たせるのも有力。上図以下は、△2四飛▲2七歩△9四歩▲8六飛△8四歩…などが一例となる。要領を得ない手将棋となりやすい。

指されない理由は、このような展開で収まったときに、後手側にそれほど主張が無いと認識されているからだと思われる。
ただし現環境では似たような将棋になりやすいので、自分だけ研究しておけるという実戦的なアドバンテージが後手にはある。

指し手②
▲3六飛   △8四飛    ▲2七歩    △1四歩    ▲4八玉    △4二銀
▲3八玉   △6二玉    ▲9六歩    △7二玉    ▲7五歩



後手の土俵を避けるために、先手も変化球を考えてみよう。私が以前よく指していた作戦である。
単に▲3六飛と引くが、これに△1四歩は▲2三歩△1三角(△同金は▲2四歩)▲8七歩△3五歩▲6六飛△8四飛▲6三飛成△2四飛▲2二歩成△同銀▲2八歩で先手有利になる。よって△8四飛とするが、▲2七歩とベタっと打ってしまうのが如何にも実戦的だ。そして先手も玉を右側に配置して上図となる。
こうなると相振り感覚で自然に指せるという強みはある。後手の方が駒組みが進んでいるが、むしろ相手の手を見ながら有効な陣形を選んでいきたいところ。

アマチュア向きの作戦な気がします。

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