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男子はいつまでも中2病、がコンセプトの将棋ブログ。

KKK 2020/11/21

土曜日に行います。

詰ましにいかんでも勝ちやろ…って思ったら自玉が頓死った。頭が緩い。


-飛車先不突棒銀-

KKKには棒銀好きが多いので、今回は棒銀をテーマにしてみます。「飛車先不突?また珍戦法か」と思った貴方、ばかにしてはいけない。ちゃんと有力です。

初手からの指し手
▲7六歩△3四歩▲4八銀



今回は先手番で採用することを考える。
飛車先を突いてはいけないという縛り(?)があるので、序盤はやや変則的になる。振り飛車に対しての戦法なので次手は△4四歩だが、もちろん居飛車でこられることも考慮する必要がある。例えば雁木が得意なら△8四歩に▲6六歩とし、然程不自然な駒組みにはならない。
後手番でも問題なく成立するので、むしろそちらの方が指しやすいかも。

△4四歩▲5六歩△4二飛▲6八玉△9四歩▲9六歩△7二銀▲7八玉 △3二銀▲5八金右△4三銀▲3六歩△6二玉▲6八銀△7一玉▲5七銀左△5二金左▲6八金上△8二玉



四間飛車に対し、坦々と急戦の陣形を組み上げる。違うのは飛車先の歩が未だに2七に居ることだけだ。

▲3七銀△5四歩▲2六銀



そしてそのまま銀を進出する。とりま相手はビックリするだろうw

△6四歩▲3八飛△3二飛▲3五歩



後手が序盤で△3三角と上がっていると△2二角と戻って2手損になるが、△6四歩と△5四歩の分だけなので実はそれでもいい勝負。楽観しない方がよい。
後手は自然な指し手の積み重ねでここまで来たが、ここで(1)△同歩と応じるか、(2)△7四歩などで待つか選択になる。

(1)△同歩▲同銀△3四歩▲3三歩



後手は丁寧に場を収めようとするが、▲3三歩の手裏剣が手筋の一着。これには全ての駒で取る可能性があるが、
①△同桂は▲3四銀と普通に突進し、先手やや有利。△3七歩の切り返しが気になるものの、▲4三銀成と先に取ってしまえば良い。
②△同角▲3四銀△同銀▲同飛と進めて先手指せる。そこで△4五歩とさばこうとすれば、後手の飛車が浮いているので▲4四銀とねじ込めば優勢になる。
③△同飛が有力手。▲4四銀に対し、(a)△同銀▲同角△4九銀▲3九飛は先手玉が薄いものの、いい勝負。(b)△3二飛▲4三銀成△8八角成▲同玉△4三金は▲3六飛が好感触で、互角の戦いだ。
(2)△7四歩▲3四歩△同銀▲3五歩△4三銀▲2五銀△3三歩



▲3五歩が飛車先不突棒銀ならではの一手で、普通なら筋悪になるところ。▲2五銀という継続手があるのが強み。次に▲3四銀とぶつけることができれば先手が指せるので、△3三歩は仕方ない。ここを謝らせられれば、気分は上々だ。
以下、以前の私の研究では①▲2六歩~▲3六銀~▲2五歩とすれば先手良しだと考えていた。しかし改めて調べると、後手にも△3一角~△2二飛という意表の受けがある。形勢は互角としかいえない。
よって②▲4六歩の方がいいかもしれない。(a) △6三金なら、▲3六銀△3四歩▲4五歩と攻め立てて先手が十分。(b)△3一角▲3六銀△5三角と4筋を厚くするのがおそらく互角を保つ唯一の手段だが、知らないと相当指せない。

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