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男子はいつまでも中2病、がコンセプトの将棋ブログ。

ハッピーハードコア

台風一過、福井でも昨夜は強烈な風雨に見舞われましたが、本日は県王将戦3次戦が行われました。B,C級大会は参加者の入りを見て、少し遅れてのスタートとなったようです。

さて、中間対局でM前さんに完敗を喫したワタクシこた(仮。2敗となり厳しい状況になって、1局1局に最善を尽くそうという殊勝な(?)心構えで臨みます。

1戦目はお馴染みのS戸川五段と対局。S戸川はここまで全勝、こた(仮「オレ以外には全勝して優勝すればいいんじゃない?」
戦型は相手のゴキゲン中飛車。私が先手番では多い戦型です。5筋を切ってきたものの、相手の浮き飛車を追いながら中央を手厚くします。それから歩で桂を奪って先手有利に。一気に攻めたてる手を読みましたが、意外と大変そう。我慢して相手の勝負手をいなす方針に変更し、駒得を拡大。中押して○。

2戦目、相手はS井五段。今期はアマ選手権本戦出場など、常勝の強豪。
戦型は矢倉。早繰り銀で相手の左美濃を攻めましたが、少し乱暴だったかも。竜を作ったあと、すぐに角と刺し違えたのが好判断だった気がします。相手の攻め駒を上手く消し去り、先手優勢に。しかしS井さんの頑張りで相手陣のすぐの寄せが難しく、私の玉もかなり追い立てられます。最後は自玉に必至がかかりましたが、もらった駒で相手玉を即詰みに討ち取り○。

3戦目、T田五段と。お馴染み振り飛車党の本格派。
戦型は用意の相振り飛車。先手向かい飛車で▲6五歩と角をぶつけてから、▲7八銀と引いたのが本邦初公開の研究手。実はうっかり練習対局でS戸川とかに見せていた気がするが、初公開って言ったら初公開w これが功を奏し、相手の疑問手を誘って先手指せる形に。その後上手く銀挟みを実現し、先手勝勢。押し切って○。

4戦目、N西六段との一戦。N西さんは最終局で、勝つと優勝が決まる対局でした。
N西さん十八番の1手損角換わりでしたが、相腰掛銀の最新形に合流(△7二金から△6二金と待った手と同一局面)します。私は今年の棋王戦と同一手順で仕掛け、N西さんの新手で未知の局面に。角を捨てて、と金を作る強襲で難しい中盤に入りました。難解な形勢のまま終盤戦に突入し、お互い相手の玉に手が届く形。相手の鋭い寄せが迫りますが、△6五銀が悪手だったか。(局後真っ先にN西さんが指摘した局面でしたが、代替手なら勝敗不明でした。)私の反撃のターンが回り、大熱戦を制し○。

ラスト5局目、O滝六段と。福井棋界きっての受け将棋を持つ重鎮。
戦型は先手で角換わり。今日は全て先手番でした。O滝さんの早繰り銀に対し、4筋で反撃して難しい将棋に。しかし相手の△6四角に、▲5五角と合わせたのが痛恨の失着。そのタイミングで△4七歩と金頭に叩かれる手をうっかりし、自信のない局面になりました。ただ相手もその後見落としがあって、私は飛車角を切る大勝負に討って出ます。攻めながら飛車角を取り返してこちらが良くなりましたが、そこからの凌ぎがO滝六段の真骨頂。攻めあぐね、これも熱戦に。最後は先手が残していたと思いますが、実戦ならどうなったかわかりません。時計が勝敗を決し、○。

王将:こた(仮(21ー2) 2年ぶり王将位奪回。無欲の勝利。
準王将:N西六段
3位:T田五段
4位:S戸川五段
5位:K縁五段
6位:S井五段
7位:M前四段
8位:O滝六段
次点:T橋四段

今回のシード争いはレベルが高く、T橋さんの勝ち数なら例年は6~7位に入っていても全くおかしくありませんでした。

S戸川がダウナーモード化してましたが、私は完全ハッピーでしたw

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