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男子はいつまでも中2病、がコンセプトの将棋ブログ。

「職人気質のあの人の言葉は、半分理解できたら凄いから」

職場の仕事のできる人と最初に一緒に仕事をして、「やばい…言っていること難しくて全然分からん」ってなったけど、他の人もあんまり分かってないことを知ったとき。


研究会についてですが、仕事のため今週末までお休みとし、来週末(おそらく5/18)に復活しようかと思います。ただ今月はこれ一回になりそうですが…

研究会と言いつつの将棋教室(はよキノ帰ってこいや)は、ここずっと放任主義というか、対局後にアドバイスする方式にとどまっています。
本当はもっと親身に色々教えたい気持ちもあるのですが、相手との相性もありますから。
まぁ、教育学みたいなことについては私は素人なので、(自分なりに考えていることはありますが、)きっと語るに落ちるでしょう。その辺は2438先生とかノギ先生とかに聞きましょう。

教える側としての自分の強みは、①多彩な戦型が指せることと②大局観かと思います。
①は私を知っている人なら分かってくださるでしょうし、明らかにプラス要素でしょう。
②は、形勢判断と言い換えてもいいですが、読みの中で局面を判断する上で、重要な役割を果たしています。なぜなら人間は、「優勢」と思っている局面と「互角」と思っている局面では、読む手が変わってしまうから。「優勢だから本筋(に見えるだけ)のこの攻めが成立するはずだ」という思考です。実際は成立せずに不利に陥るかもしれないのに。
そして人間は自分が普段よく指している形を過大評価する傾向があります。相手の形がいつもと違っていてもです。
これらは私も逃れられないものではありますが、オールラウンダーの方が客観視できるとは考えています。
あと、大局観の理屈付けと言語化も、多少優れているかもしれません。
将棋の強い人の多くは、子どもの頃に感覚で習得してきたものを沢山持っていますが、私は凡才なので。
(まぁ、定跡との差分取りで判断していることもありますが。)

ただし大局観は、現局面ではなく、読みの中で利用するべきです。例えば、と金を作る手というのは普通大きなプラスですが、玉の寄せ合いでスピード負けしてしまうのなら敗着です。現局面では良さそうに思えても、読んで良くなる順が見つからないなら、粘りに出る必要があるかもしれません。

なんか売り込みみたいになっていますが、申し上げたいことが何かといいますと、私は感想戦の最初によく「どうだった?」と聞いています。
ぜひ臆せず「ここはこうだった」と自分の考えを言ってみてください。「”この局面では”・”こういう手の選択肢があって”・”こういう読みでこの手を選んで”・”こういう形勢判断で”・”その理由はこうだった”」と言えればベター。
私の思考も展開しやすいですし、論理的に考える訓練になると思っています。

しかしながら私の思考の展開が伝わっていないとしたら、それは私の指導力不足です。

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