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男子はいつまでも中2病、がコンセプトの将棋ブログ。

KKK 2019/12/15

日曜日に行います。
朝日アマへ冷やかしに行こうか迷いましたが(笑)、研究会します。


将棋小話 -ゴキゲンな世界ぱーと3-



以前紹介した超速の図。
今回はここから(1)△3二銀と(2)△3二金をやってみましょう。これらは△5六歩からの軽い流れを狙っていると考えるべきです。

(1)△3二銀
先手は普通に▲7八玉とし、中央が薄いここが仕掛けてみたいタイミング。以下△5六歩▲3三角成△同銀▲5六歩△同飛と進みます。



ここが分岐点で、(a)▲6八銀、(b)▲6五角、(c)▲2四歩△同歩▲6五角、(d)▲2四歩△同歩▲3五歩△同歩▲2三角などなど。いずれも難しいと思いますが、(d)の順の出現でプロ間では減った局面という認識です。

(2)△3二金
これも▲7八玉に(a)△5六歩▲3三角成△同桂▲5六歩△同飛と進行して図の局面。



この変化はプロ間で先手が指せるとして片付けられたイメージですが、私もかつて研究していたはずなのにさっぱり思い出せないw
たしか▲3五歩から桂頭を攻めるのが定跡だった気がします。

(2)△3二金▲7八玉に(b)△8二玉▲6八銀△7二銀と一度美濃囲いを完成させるのも有力な手段。これに対して▲4五銀とすると、△4二銀型と違って△4二角があるのが大きな違い。よって▲7七銀とするのが大多数です。



△4二銀型なら▲7七銀とすれば△5三銀と上がれるのですが、今回は次に▲6六銀とされると中央の位が守れなくなります。よってやはり△5六歩▲同歩△同飛と動くことになり、初期はここで▲5五歩の飛車生け捕りが多く指されました。しかしこの変化は後手充分ということで消え、▲6六銀△5一飛と進展します。
以下実戦例が最も多いのは▲5五銀右ですが、▲3八飛が千田新手。



以下△4二銀▲3五歩△同歩▲同飛△4四歩▲3六飛△4三銀▲5八金右が一例ですが、私は先手十分だと見ています。

今回に共通する後手の方針は飛車先交換ですが、いずれも先手が指せると見る向きが多いようです。飛車先の歩を切るというのは自然な指し方ではあるものの、ゴキ中であまり指されない理由はこういったところにあると思います。

しかし、実は先手中飛車だと▲5四歩は結構出てくるんですよね。1手の差がどういう違いと大局観を生むか、これは十年後に解説しますw

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