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男子はいつまでも中2病、がコンセプトの将棋ブログ。

異音同義

今日は北國王将戦がありました。毎度の小松遠征。
賞金があるので皆の目の色が変わる大会です。

予選①△K北さん
1手損角換わりに対し、昨日のオールスター予選で見た棒銀を採用。角を切って強行しますが、自玉が薄いので少し乱暴だった感じがします。ただ本譜は相手玉に迫りながら飛車を取ることに成功し、優勢に。2枚飛車が厳しい寄せで○。

トナメ①△T下くん
福井の中学生有望株。「次おじさんとだよー」
戦型は私の三間飛車。対して玉頭位取りは彼の得意戦法ですが、こちらはトリッキーな指し方を選択します。竜を作ったところは良かったものの、直後の歩の垂らしが悪手で形勢急接近。さらに詰めろ金取りを食らってむしろ不利に陥ってしまいます。しかし、いわゆる「おまじない」の歩の叩きで幻惑し、金を取り返す。子供を騙す悪い大人の図で、○。

彼は有望な子だと思うので序盤作戦について触れておくと、本局のような三間飛車の形にまっすぐに玉頭位取りに行くのは、本当は損な指し方でしょう。なぜなら(四間飛車に比べて)振り飛車は銀を▲5七銀と玉に近いところで使えるし、すぐに石田流に組み替えることもできるからです。四間飛車では相手の玉頭位取りを見て、石田流を目指す指し方もあるぐらいなので。
局面の損得を、定跡形などと比較し理屈づけて結論を出せるようになるというのは、本来は重要な上達のためのプロセスです。(意外とそういうことをせずに強くなる人もいますが。)こういう論理的思考の能力が一番伸びるのは高校生のときと聞いたことがありますが(ソースなし)、今からそういう考え方もあるんだと頭の片隅に置いておいても損はないでしょう。
本局で「有力な普通の指し方」をされなかったのは、相手がルーニーだっただけですw

トナメ②▲A木さん
客観的に見て優勝候補といえる相手。
戦型は雁木系の何か。相手の矢倉+4手角への組み替えが私の虚を突き、序盤作戦は失敗と相成ります。既に局面は作戦負けですが、不利なりに頑張ろうといろいろ読む。そうすると最初の読みを忘れてしまって、ダメと思っていた手をふらっと指す。「嘘だろう」と思う方もいるでしょうが、私は割とこれをやってしまいます。というわけで必敗形に。しかしA木くんも最短の寄せを逃した感じで(相変わらず局面は敗勢だが)、打ち切りの時間が切迫してきます。玉が上に這い出して相手の残り時間は1分、ちゃんと受ければ寄せ切るのは難しかった気もしますが、一手ぐらい攻めの手が入るかもと思って飛車を打ったのが最後の敗着。ガン無視されて詰み形にされ、×。
まぁ盛り返したかと思ったところもソフトで検討したら-2000とかだし、時間で勝ってどうなるんだという感じなので、普通にダメでした。

負ける度に感想戦でぼやいていますが、だいたい言葉を変えて同じ悔しさを発露しているだけなんですよね。ごめんなさい。
負け惜しみおじさん

このA木くんが優勝し、終わったあと勝者1人と敗者(?)5人でご飯にしましたが、場所は「イオン」でした。おじさんだから親父ギャグが言いたくなる

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