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男子はいつまでも中2病、がコンセプトの将棋ブログ。

将棋の地域性と多様性

今日は遠征し、野々市将棋大会に参加してきました。伊藤真吾六段と田中女流1級を迎えて、結構大きな大会です。3年ぶりぐらいかなと思ったら、実は5年ぶりの参加でした。(ブログの正しい使い方)

予選①△I田さん
大学生とのこと。もう自分もリアルおじさんになってしまったので、さすがに面識はなし。
戦型は1手損角換わり。私の早繰り銀に△7二金型の右玉で、後手から積極的にこられました。相手の手にのってカウンターし、かなり難しい将棋に。強く攻め合いに出て自玉も危険ながら、1手早く相手玉に辿り着けそうな感触がありました。こちらの受けは最小限にし、最後は即詰みに討ち取って○。

トナメ①△Nさん
ベテランの方で以前対戦経験があるはずです。
Nさんの三間飛車に、端の位を取って穴熊という大胆な作戦に。その後相穴熊に進展しました。右銀を引き付けて4枚穴熊にし、相手より堅い状態で仕掛けを得て十分すぎる展開。飛車の打ち合いになった後、端攻めも絡めることができ序盤の貯金が活きます。ある程度自玉への攻めは手抜き、ガンガンいって○。

トナメ②△Y岸さん
戦型は私の先手ゴキ中。相手の後手超速も、序盤早々で誤算があったようです。桂頭攻めしてそのまま駒得になり、また桂が金に代わり…。さらに歩を駆使して相手玉を上部に引っ張りだします。最後は銀をタダのところに出る王手が、飛車筋を通した決め手。○。

トナメ③▲T田さん
戦型は相振り飛車。自陣は美濃囲いで素早く仕掛け、香を交換。ここまでは良かったと思いますが、さらに差を広げるべく△4五桂と果敢に跳ねていきます。しかし強く▲4六歩と催促される手を軽視しており、飛車も切って攻め続けるものの自信なし。ただ相手の方も私が自信満々風に攻めてくるので、自信が持てていなかったのだと思います。さらに最終盤に詰みだと思って踏み込んだら、読み抜けがあって詰んでない!ここまでやらかしたら普通負けますが、相手も詰みだと思い込んだのか詰み筋に入って、○。

準決勝▲S下さん
戦型は相掛かり。序盤早々から駆け引きがあって、お互い中住まいで歩越し飛車の力戦に。作戦勝ち気味かと思ったところもあったものの、上手い構想を立てることはできず、ひたすら難しい将棋。痺れを切らして飛車をぶつけましたが、交換されて攻め合いは難解だと考えていました。本譜は飛車にひもを付けて力を溜めましたが、直後に歩を垂らした手が有効になった気がします。垂れ歩を拠点に駒を打ち込んで一気に攻略し、○。

決勝戦▲パウロ・K内・Ⅱ世
名前は気にしないでくださいw 9月にある石川県のアマ名代表。久々の対局です。
彼の英春流はいつも通り。浮き飛車に構え、相手が飛車先を交換した瞬間に△9五歩とちょっかいを出します。これは塚田スペシャルの仕掛けで、私の当初からの狙いでした(初手の▲9六歩を咎めたようで気分もいい)。K内くんもポイントを取られたと見て強襲に出ますが、切先を見切ってギリギリの受けに。その後手厚く受ける手が入って優勢になります。ただ終盤はかなり怪しく、ここは反省中なう(古)。結果的には事なきを得て、○。

石川の方も力戦を得意にする方が多く、県内やネットで指す将棋とはまた違った展開が楽しく感じます。将棋にも地域性はあるかと思いますが、戦型だけでなく感覚も異なるように思います。
よそ者ですが感想戦も楽しくしていただきました。止められるまで延々と感想戦が続くのは共通ですねw

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