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男子はいつまでも中2病、がコンセプトの将棋ブログ。

将棋の魅力に呪われて

こんな所まで来てしまいました。

さて、今わたしは新幹線に揺られています。なんでかといいますと、アマ名人戦が東京で行われたからです。場違いながら私も一選手として参加してきました。

金曜日に前夜祭。タダ飯にありつくため参加w アマ名人戦にも意気込み表明があって、みんな一言ずつ。なんか以前竜王戦に参加したときはみんな自信満々なコメントだった気がするけど、今回はそうでもなかった気がします。
こた(仮「有名な方や強そうな方ばかりなので…ヒビリまくってますw」
ギャラリー「(しーん)」
こた(仮「(スベっただと…)」

次の日。こた(仮の朝は相変わらず早い。あぁ、まだ暗いじゃん…何時だ?2:30? 夜やんけ!w
というわけで有り余る時間を待ちわび、まずは予選。1日目は予選3局(2勝通過、2敗失格)を戦います。

私は一回戦、栃木のK山さんと対戦。全国優勝多数の超強豪である。戦型は矢倉戦になり、私が雁木に。お互いジリッと玉頭方面から盛り上がり、接近戦に。こちらの方が陣形が手厚く優勢になりましたが、そこで背中に悪寒が。後ろに厄病神(S戸川、自腹で見に来たらしい)が立っていましたw そのあと何を思ったか、飛車をぶつけていった大局観が理解不能。一気に苦しくなって負け。これは呪いだ!w

二回戦、厄病神は富士通杯を呪いに行き、私の相手は青森のT村さん。こちらも全国常連です。これも戦型は矢倉。途中どう考えても危険な組み方をしていた気がするが、スルーされて私が攻める展開に。細い攻めでギリギリでしたが、ミスがあって切れ模様。しかしそこから必死の手繋ぎ、うまく寄り切ってなんとか勝ち。

三回戦、予選通過をかけて、大阪のS田さんと。後から聞いた話だと元奨の強豪だったそうですが、相手にミスがあって馬ができる。そのあと数々の勝負手に目眩がしたものの、なんとか耐えきって勝ち。
あれ、やっぱS戸川のせいじゃん!(責任転嫁

その夜は石川代表のW塚くん、東京在住の某とんねるず、K出、I与くんらが集まり、飯を食いにいく。某とんねるずはアマ王将戦に向けて禁酒するらしい。こた(仮&W塚くん「絶対ムリでしょwww」ちなみに今宵もコイツとS戸川はしっかり飲んでました。

そして今日、2日目のトーナメント。私はまず、茨城のM川さんと対局。相手の先手中飛車に、超速のような形で対抗したものの仕掛けが難しくなりました。手待ちして相手に銀冠を構築されてから仕掛けられるという自信のない展開。しかし玉頭に歩を突き捨ててからの幽霊角がなかなかの勝負手だったようで、形勢が好転しました。そこから相手の攻めを受けながら1手勝ちを読み切り、最後は自陣の死んでいた飛車がまさかの仕事をして即詰みに。後ろからまた怨念を受けていた気がしましたが跳ね返しましたw

そしてお昼後の二回戦、相手はO屋さん(支部名人)。富山の方ですが初対局、戦型はO屋さんの1手損角換わりに。相腰掛け銀を選択しましたが、あとでいつもやってる早繰り銀をやればよかったかなと少しだけ後悔。即興で考えた穴熊作戦が薄く、勝ちづらい将棋にしてしまいました。それでも何とか決死の攻め合いに持ち込みましたが、最後はハッキリ1手負け。無念の残念棒3分(といってもチェスクロックだが

結果はベスト16。ベスト16のメンツを見て、自分が浮いてたことは気のせいじゃないと思う。とりあえず牡丹に馬鹿にされない成績になったので、良しとしましょうか。
またレベルアップして、この場所に帰ってきたいですね^ ^ (といっても会場のゆうぽうとホテルは、今月末に営業終了になるらしいが。 これも呪いのせいですねw

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坂道の如く

人生を登山に例えた話を聞いたことがある。坂道を上り続けるのはつらいけれど、諦めなければいつか頂上につけるのだろうか? それを確かめることができるのは、きっと上り続けた者だけである(キリッ

というわけで将棋道を回り道で上り続ける私こた(仮ですw
支部名人戦西地区大会が神戸で開催されましたので、福井県代表の1人(おまけ)として参加してきました。

まずは金曜日、神戸に向けて出発。むっちゃ晴れて、ジャケットは邪魔な手荷物にしか成りえませんでした^^; 福井からはサンダーバード→大阪→新快速→神戸と割合快適な道程(田舎から出てきたにしてはw)。支部対抗戦代表の勝手さん、O田Kくん、そしてシニア代表のY五段と共に向かいました。
予定通りながら開場のかなり前に到着し、お昼は神戸駅の地下街でスパ。「緊張して重いものが入りません(ゲッソリ」(こた(仮)。それに比べて、ワインの試飲に意気揚々と飛びついていく勝手さんは流石ですw

3時からは審判の棋士の方々による指導対局がありました。淡路九段、坪内八段、西川七段、平藤七段、今泉四段、長谷川女流二段の6人。途中でN六段と合流し、勝手さん、O田Kくん、N六段、Y五段が参加。「ではプロ棋士に将棋の指し方を教えてやろうかのう」とおっしゃっていたY五段、見事(?)勝利!w ちなみに私は見学。(前日は指導対局は受けないようにしようと思っています。)

そして夜はお待ちかね(特に勝手さん「タダ酒が楽しみで・・・」w)の前夜祭です。私はライバルを酔い潰す作戦にw 視察に行くと、W塚くん(富山)、S條五段(兵庫代表、まさかいるとはw)、石川の団体メンバーの方々が。みんな自分より強そうに見えるのは、きっと気のせいではあるまい。だれに飲ませればいいかわかりませんでしたw
それにしても今の前夜祭、1つのテーブルに一斉に料理を取りにいかなきゃだし、立食はシニアの人にはきつそう。もうちょっと考えてほしいと思うのですが・・・。
パーティ後に、ひっそりと仕事終わりに出発していたすぐる兄さんも到着して、福井のメンツは揃いました。

そんなこんなで部屋に戻り、ここから既に私の勝負は始まっているw 如何にコンディションとモチベーションを良好に保つか、これが器の小さい私には難しい^^;
ドーパミン出すぎで覚醒状態なのですが、なんとか眠りにつきました。
・・・朝4時前、起きる。大丈夫だ、去年より5時間も長く眠れた。(去年の夜はスマホで24観戦したり詰将棋解いたり大阪の街を深夜徘徊したり・・・あれ?w)

どうせ並ぶだろうと読み切った朝食は10分前に行っておき、ささっとバイキングで食べたいものを調達します。よし、読み勝ったw(Y五段読み負け)
そして大会が、今始まる。

そういえば触れていませんでしたが、私の人生を左右し続ける(?)籤による組み分け。私はひょいっと引いたら、見事1-1GET。みたか!(なにが?)予選は2勝通過2敗失格方式です。
というわけで予選一回戦、徳島のE川さんと対戦。後手番になり、2手目△8四歩で居飛車明示。先手は5筋位取り中飛車に組まれました。私が角道を開けないまま△7三銀~△7五歩と仕掛け、相手が5筋を交換する反撃含みの軽い受け。途中飛車を切って馬を作り優勢になりました。途中ヒヨったものの逆転させないよう厚みでじっくり指し、相手が勝負!ときたところを反撃。勝負手をとがめてまず勝利^^

そして予選二回戦、山口のK谷さんと対局。戦型は私の先手で角換わりになりました。ちょっと前に三浦九段が連採されていた、一直線穴熊を試してみました。相手が手損で低く受けたので、私も銀引きで穴熊を完成させ、飛車先を交換させたところを反撃するという意地っ張りな将棋に。途中からは不利を自認していましたが、相手も穴熊が遠いので難しいと思われていたようです。攻め合いになり全くわからない形勢になりましたが、最後角を打って縛ったのが失着(読んでいたのに勘違い。桂だったら難しかった)。するっと玉に抜けられてしまい、ここは負け--;

仕方ないと気を取り直し、トーナメント進出をかけた三回戦。相手は京都のW渕さん。げ、この人知ってる、強い人だw
戦型は矢倉で、先手のW渕さんの藤井矢倉模様。私が角で7筋交換に打って出て、相手が盛り上がるという将棋に。そこで玉の囲いに移ってゆっくり指すのも1局でしたが、私らしく銀を進出して反撃の準備と決意を固めました。やや相手に不用意な1手が出て成桂を作り十分な形勢になりましたが、そこでこの日の私は止まらなかった(いつも通りじゃん、というツッコミは締め切りましたw)。成桂を捨て馬を作り不退転の覚悟。これが存外上手くいき優勢に。そして後はフィナーレだけ・・・なんてフラグを立ててしまっていたことにまだ私は気づいていなかった。盤石を期したハズがなぜか相手玉の寄せが見えなくなってしまい、いつの間にか負けになっている!orz(あとで考えると死ぬほど勝ち筋が出てきました)だが・・・ここで投げるわけにはいきません。死んだフリをしてすっと端歩をつく。相手はその前の段階で必至だと思っていたハズ。ここでさらにミスが出て、泥仕合に。勝ったと思ったときが危ないという、これが良くも悪くも、人間の勝負なのかもしれません。そして最後は・・・焦って王手をかけて時計を叩いたが、時間が切れていました。勝ったのは、私でした。
しかし、実は自玉は詰み(W塚くん指摘)。2人とも気づいていなかったのですが、もう言葉が出ませんでした。

さて、この辺でトーナメントの私がどうなったかの前に、周りの戦績を。まずシニア部門のY五段は、「ダメダメ」なんて言っているから予選で負けてしまったのかと私は思っていましたが、ちゃっかり通過していましたw しかしトーナメント一回戦で残念ながら敗退。
団体戦は大将勝手さん、副将すぐちゃん、三将O田Kくんという年齢順のオーダー。予選を2-1で見事突破。団体で予選を抜けられたのは久々かも?しかしこちらも一回戦、すぐる兄さん「抑え込みにいったらすっぽ抜けたw」というわけで、惜しくも敗退。
そして福井のエースことN六段。初戦H咲さん(大分)という優勝候補筆頭を引き当てる強運!wそのほかもW渕さんなどがいる鬼ブロックで、残念ながら力を出す前に敗退。

あれ、オレしか残ってないじゃんΣ( ̄ロ ̄|||)

そしてトーナメント。前回前々回とお決まりで0回戦を引き当てていた私こた(仮でしたが、今回遂にシードゲット!(といってもシードの確率の方が高いのだが・・・そしてこの時点でもう前回の成績を超えましたw)
一回戦は鳥取のI本さん。戦型は私の相掛り棒銀。途中私が銀を大上段に構える工夫の1手を指し、後手がそれをとがめれるかどうかという将棋に。相手の玉頭での争いになりましたが、最善を指されると自信がなかったかもしれません。本譜は途中右桂が捌けて角も働き優勢になりました。相手の反撃もすっとかわして、快勝^^

そして二回戦、泣いても笑っても本日最後の将棋。相手はK子さん(福岡)。前の将棋を見て居飛車党の攻め将棋かと思っていましたが、彼の先手ですっと角道を止めた三間飛車に。かなり意外でしたが、お互い美濃に囲ってから攻め合いになり、攻め将棋なのは合っていましたw 玉頭から襲い掛かられましたが、中央から攻めた方が勝っていたかも。ということでやや有利な形勢になりました。途中までまだまだと思っていましたが、ふと凄い面白そうな手を発見!銀で取られるところに直接角を打ち込んだのがそれで、善悪はともかく会心の1手でした。そこからも緩みなく指すことができ、結果的に完勝。

ちょっと待って、これベスト4なの?どうしたんだ、オレw
ここで一日目は終了し、残すは準決勝と決勝のみ。

そしてまた私の眠れない夜がやってきます。しかしここまで来たからには欲が出るのが人の子でしょう。こうなったらあと2つ奇跡を起こすしかない!の意気込みで、いろんなことが頭の中を巡りました。本当はいつも通りにして体調を万全にするのが最善手なのでしょうが、私にそんな胆力があろうハズありませんw

自分が一番強いと思って、伸び伸びと指せ。
自分が一番弱いと思って、ひたすら局面を読み尽せ。

絶対に負けれないという思いで、極限まで集中しろ。
負けてもいいと開き直って、リラックスして盤面に向かえ。

眼前の敵は、あらゆる手段を尽くして倒せ。
最高の相手と、正々堂々戦おう。

どうせ早く起きて暇であるから、部屋をうろうろ、うろうろ・・・ 何かを考える。これがいわゆる、最高にハイって奴だ!状態なのかもしれないw

そして準決勝!
相手は、これが笑わずにいられようか。S條五段でありますw
というわけで手の内を知った仲の対局ですが、戦型はS條さんが横歩模様から△3三角と上がる変化球。角交換しましたが、なんと作戦は英春流!(一体だれの影響なのでしょう、とりあえず牡丹、一発だけ殴らせてくれw)
途中いけるのではないか、と思って自陣角を打ちましたが、これが大局観の悪い手だったようです。しかしそれよりも、そのあと読みの突っ込みを欠いたのが痛かった。S條さんの角を催促した手や玉を早逃げして飛車先を止めた手などが手筋というべき好着。そこからは玉頭の攻めになんとか粘ろうとしましたが、的確な攻めにすぐに受けがなくなりました。
そこでスッと頭の中がスッキリしたような感覚を受けました。負けを覚悟したとき、頭をリラックスさせるようなホルモンが出たとかそんなんでしょうか。そのとき、私はやはり極限まで緊張して普段出しえない力をここまで出していたんだろうと思わされました。
将棋は角捨てという決め手を放たれたところで、いい投了図かもなと思って(こんなこと私みたいな奴はいつも考えないんですけどねw)負けを告げました。

結果はベスト4、3位決定戦はないので3位入賞となりました。私如きには出木杉くんな内容でしたが、それにしてもゾーン状態的な何かでドーピングした感じでしょうかw
決勝は富山のO屋さんとS條さんの対戦となり、O屋さん優勝になりました。O屋さんは準決勝でH咲さんを破っての優勝。皆さんおめでとうございました。表彰式では、とりあえず私が一番不相応なことを理解しましたw

ずっと坂を上り続けてきましたが、てっぺんはまだまだ先にあるということでしょう。まぁ、私の今の力で頂上を目指してます、なんて恥ずかしくて言えませんがw
回り道だらけで果たして辿り着けるのかわかりませんが、坂なんて真っ直ぐ上るのが一番傾斜がきついもの。とりあえずまだまだ上り続けてみようと思います。

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