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男子はいつまでも中2病、がコンセプトの将棋ブログ。

ハチャメチャが押し寄せてくる

支部名人戦西地区大会に行ってきました。
前日(金曜日)は北陸勢で夕食を取った後、ホテルの自室に。さてゆっくりするかと思ったのも束の間、「ピンポーン」と鳴る。さきほどのメンツがぞろぞろと。
K重くん「桃鉄する?」こた(仮「寝るわ!w」

予選は4人一組の2勝通過で、1-1の場合は隣の組と対戦する方式です。

予選①△K玉さん(滋賀)
私の予選1局目は、いきなり準アマ名人の強豪と対戦となりました。
戦型は相掛かり。持ち時間が短いので序盤は飛ばそうと思っていましたが、25手目にしていきなり手順前後。強く応戦したものの、いきなりリスクの高い戦いになってしまいました。そこで長考してなんとかバランスを取ろうとしましたが、桂交換後ふんどし(角銀両取り)があるのを普通にうっかり。力が出せないまま、×。
ちょっと内容が無かったので、すっぱり切り替えたいところ。

予選②▲I戸崎さん(宮崎)
存じ上げませんでしたがお若い方。負けると終わってしまうので、1戦必勝です。
戦型は相振り飛車。1歩取らせて良い形を作るのは、最近のトレンドという感じ。相振り飛車では珍しいですが、私の趣向です。端を受けてきた▲2六銀を上手く生け捕って、形勢はこちらが良し。ただその後玉頭から殺到する手を警戒していました。本譜は守りに回ったので差が広がり、○。

予選③△T山さん(京都)
この方も存じ上げませんでしたが、たぶん学生だと思います。
戦型はリベンジを期して相掛かり。ちょっと相手の方の序盤が手探りで、後手ひねり飛車になったものの私の作戦勝ちに。優勢のまま寄せに入りました。いよいよ決め所というところでしたが、利かしと思った▲4四銀が大ポカ。切り返されてパニックになり、推定悪手連発で玉を逃げ回られて混戦に。一応玉を下段に落とすことには成功し、最後は気合の踏み込みで詰めろを掛ける。自玉はギリギリ詰まず、○。
…運がありました。これを負けたらショックで寝込むところでした。

トーナメントの抽選は、いつも通り逆シードから。はいはい、テンプレテンプレ。でも引いたときに既にシードが残ってないのはヒドいw

トナメ①▲Y田さん(兵庫)
私と同世代で、学生時代から関西の強豪として有名でした。たぶん向こうは私のこと知らないだろうけどw
戦型は相手の方の先手ゴキ中。序盤で駆け引きがあって、私は△4三銀型の穴熊になりました(県名人戦で2438くんが指した作戦で、逆を持った形)。銀交換後▲6三銀が相手の読みに基づいた打ち込みで、焦らされて動いたもののやや無理筋か。しかしこちらも△5八銀とタダのところに打って攻めを継続します。続くか微妙なところでしたが、本譜は飛車がさばけて穴熊が活きる展開に。穴熊の暴力が決まって、○。

トナメ②▲K子さん(福岡)
全国常連の強豪。以前の支部名で当たったころがあり、その時は私が制しています。
戦型はまさかの英春流(まぁ、K子さんはそう思ってないかもしれないが)。前日K内くんに「研究忘れたわー」とか言いながら、きっちり作戦勝ちを得ます。ただチャンスと見て仕掛けたのが悪手で、逆に苦しい中盤戦に。と金を作られて相手が厚い将棋で、上部に玉を脱出されたら劣勢だったと思います。本譜は飛車を切って決めにきましたが、取らずに▲7三竜(横利きで玉の脱出を防ぐ)が狙いの一着。正直言えば、勝ちになったと思いました。△6二金は苦しい粘りでしたが、落ち着いて▲3三竜…これが2手スキになっていなかったのが痛恨だった。と金を寄せに間に合わされ、×。

残念ながらここで敗退となり、結果はベスト16でした。
他の方はシニアのY本五段もベスト16、団体は1-2で予選通過ならずでした。また富山代表で出場していたW塚五段がベスト8という結果でした。

今日、自宅で目が覚める。昨日の局面が頭に浮かぶ。あれ、▲3三竜で▲5三銀と打っていたら…。
全国大会というのは特殊な環境下で、普通なら当たり前に見える手が指せないことは多々あります。それは気負いだったり、プレッシャーだったりするのでしょうが、自分の力をしっかり発揮できる人はなかなかいないと思います。
敗退した対局では、最後こちらに勝ちがあったという感想戦になりましたが、それは結構難しい手順でした。でも▲5三銀なら自分にも指せたはず。それで問題なく勝ちだったはずです。
しかし実際は、相手のK子さんも気づいていなかったようでした。私はともかく、K子さんはプロアマ戦にも出たことがある方です。つまり、そういうことなのです。(そもそも、このクラスは普段なら逆転させないような気がしますが。)

一番は自分の内面にあるものとの戦いなのかもしれません。その勝負はきっといつまでも続くのでしょうが、私にはなかなか勝つことは難しい気がします。

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