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男子はいつまでも中2病、がコンセプトの将棋ブログ。

自らの意志で以て玉を攻むべし

日曜日には毎年文化の日恒例、福井市長杯将棋大会が行われました。毎年県外の方にも多数参加いただく大会ですが、今年は北海道からの参加(!)もあったようです。

A級は割といつものメンツ。
私の1戦目は、今や県将連の要となったT円澄三段と。いざ将棋となれば、別に理事間での忖度とかはないw
戦型は対四間飛車に天守閣美濃囲いを採用。玉頭から必ず攻められるので、最近はアマでもほとんど見ない戦法になりました。この将棋は私の指し手が不用意だったのか、やはり攻められて苦しい形勢に。自玉周りに垂れ歩が絡みつきますが、粘りが功を奏してこちらの攻めも刺さりだします。逆転したと思いましたが、思った瞬間に飛車の逃げ場を間違える。T円澄さんの角切りが逆転の詰めろとなり、×。1週間ぶり2連続の頓死であるorz
この将棋、正直なところ隣の将棋を気にしてたのが良くなかった。しっかり自分の盤面に集中しましょう!(教訓)

2戦目、相手はS水五段。師弟対決。
戦型は師匠の早石田。筋違い角で歩を回収されたので、棒金で角を圧迫しにかかります。定跡としては私が充分になるはず、と思いながら指していたのですが、行きついてみるとそんなに自信がない形勢に。飛車を敵陣に打ちこんでいったものの、自陣角を打たれると死ぬのをうっかりしていました。ですが信用があった(?)のか、本譜は攻めてこられました。受けに回って攻めを切らし、○。

3戦目はTさんと。お若い方で、たぶんはじめまして。
どんな将棋を指すのかわかりませんでしたが、相手の雁木模様から右玉という渋いチョイス。私は左美濃から腰掛銀にして仕掛けました。自陣に角を打ちこまれ難解な形勢に、思わず長考となります。その後指した遠見の角が、結果的に相手の判断を誤らせました。攻めが繋がる形となり、○。

4戦目は中学生のK下くん。以前私と将棋を指していた子。
戦型は彼の1手損角換わり。私は早繰り銀で対抗します。私が2筋を切ったあと△3四銀+△2三金型で受けるのは、マイナーながら有力な指し方。よく勉強しているなと感じました。中央でもみ合いとなり、勢い私が銀を捨てる強襲につっこんでいきます。正直自信がありませんでしたが、本譜は5筋のと金が厳しく優勢に。飛車の力で押し切り、○。

5戦目も中学生、こちらはKKKメンバーのS司くん。
戦型は横歩取りで、彼が得意の△4五角戦法。オールドファンにはたまらない将棋でしょう。私は先手をもって彼にいろいろな対応策を示してきましたが、私は後手の有力手を教えはしないし、良くないから止めろとも言いません。自分で考えることが大切です。閑話休題、私の今回の対策は▲8六飛と打つ定跡形。結果的には私の経験値が勝り、じわじわ差が開く展開に。押し切って○。

2位通過で、一応無事にトーナメント進出。ちなみにトップ通過はT円澄さん(全勝)で、勝手さんとかN藤さんにいじられていましたw(いやいや、実力ですよね?w)

準々決勝、相手は福井高校生No.1のO村くん。
駆け引きがあって角換わりから、相手の棒銀戦法に。私は成り行き上△7二金型右玉のような形になりました。相手の矢倉に桂跳ねから襲い掛かり、形勢は難解。それでも少し駒得していたので充分かというところ、桂取りの△7六歩を指してすぐ見落としに気づきます。ここで▲8五桂(△8四歩がある)と捨てられたらおそらく大変でした。本譜は先手の攻めが急所をついて、○。

準決勝、N西六段と。N西さんが市長杯に出られているのは久々ではないでしょうか。
戦型はお馴染みの1手損角換わりで、県王将戦と同じ最新形。本局は△5二玉型で△4四歩と突き、これはプロでは木村王位がたまに指されている作戦です。しかしN西さんの新手が出て、すぐに未知の局面になります。指し手も形勢判断も非常に難しい将棋で、はっきり言えばサッパリわからなかったw ただ相手の△6六歩を利かすタイミングが疑問で、やや先手が指せそうな形勢に。後手はそこから我慢の指し手でしたが、結果的には差を拡げさせることになりました。最後は快勝となって○。

決勝戦、相手はN藤五段。こちらの準決勝は波乱の対局となりましたが、ここではちょっと書きません。
戦型は相手の角道を止めない向かい飛車。私はちょっと変わったことをしたかったのですが、作戦が破綻し先手ながら消極的な展開に。歩をポンポンと突き捨てて仕掛けたのものの、今見ると明らかに軽かった。(対局中は失敗したのに難しそうな順を発見して、結構うるさいのではと感じていました。)N藤さんの受けの感覚が素晴らしく、形勢不利。それでも中盤の折衝で形勢を戻し、難しくしたと思います。しかし受けに打った▲7九桂が悪手。再び後手が優勢になり、そこからはN藤さんらしく、強烈な攻めがガンガン決まりました。大敗で×。
受けの指し手のコントラストが、虚しいorz

さて、他人の指し手を称えてばかりでなく、自分の将棋も磨いていかねばなるまい。

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