KKK 2019/9/8
感覚的に好きな戦型とか、やりたくない進行とかが人によってあるんじゃないかと思うのですが、以前の私はどちらかというと角を交換しない戦型が好きでした。
…だって、打ちこまれるの怖いじゃないですかw
例えば矢倉とか。矢倉には脇システムという角をぶつけ合う戦法がありますが、実は先手を持って一度も指したことがありません。後手だと進行上、脇システムになってしまうこともありましたが、それでも途中で△4二角と引く形を考えていました。
でも藤井矢倉では、角をぶつけ合う形が好きだったんですよね。これは脇システムと違って、片矢倉側の方が角の打ちこみに強い(気がした)からです。
以前の角換わり腰掛銀は先手後手ともに、当然のように▲5八金△5二金型にしていました。しかし、この▲5八金は浮き駒だし、△3九角とか(桂を跳ねたら)△3七角とか打たれる隙があるし、あまり指したくなかったですね。
後手番では右桂を跳ねず、△4三金右や△4二金右とくっつける待機戦術が好みでした。先手が自陣角を打って攻めてくるなら、矢倉っぽくなってませんか?
今の△6二金や▲4八金の角換わりの方が、むしろ自然な感じがします。角交換振り飛車の△4二金+△2一飛と同じ形ですし。と言っても、最初に先手で▲4八金型が流行りだしたときは、「固めて攻める」という時の主流に反している気がして、違和感が凄かったですが。
でも、振り飛車では角交換を含みにする、△3三角戦法や4・3戦法(ちなみに、昔は3・4・3戦法と言った)はよく指していました。これはたぶん、普通の四間やゴキ中ばっかりだと飽きたり、戦術的に行き詰まりがあったりしたせいもあると思います。
この辺りの好き嫌いは結局個人の「主観」に因るところで、角交換がどうとかの話ではないのかもしれませんね。
前回は意外と細かい話だったので、今回は主観的なフィーリングのお話でした。
将棋小話 -Depends on how you feel-
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