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男子はいつまでも中2病、がコンセプトの将棋ブログ。

KKK 2021/3/7

日曜日に行います。


-▲2五歩+▲5六歩の巻-


上図からの指し手
△8八角成  ▲同 玉    △2二銀
▲7八銀    △3三銀    ▲3六歩    △2二飛    ▲5七銀    △4四銀



▲5六歩と突くと、△8八角成に▲同玉と取りやすくなる。理由は▲3六歩が突きやすいからで、△5五角の王手飛車を防いでいる。よって後手は△4四銀と第2の攻め筋を狙うが…

上図からの指し手(1)
▲4六銀    △5四歩    ▲3七桂    △3三桂    ▲2九飛    △2一飛
▲4八金    △4二金    ▲8六歩



先手は▲4六銀と銀対抗にする形が間に合っている。こうなると後手からの仕掛けは封じたので、お互い引き飛車にして囲い合いとなる。
しかし銀対抗の形は、先手からの打開も難しい面がある。普通は筋違い角で3四の歩を取るのが常套手段なのだが、▲5六歩型だとそれも難しい。千日手が懸念されるが、どうなるだろうか。

上図からの指し手①
△6四歩    ▲8七銀    △6三銀
▲7八金    △7二金    ▲7七桂    △7四歩    ▲5七銀    △5三銀
▲4六歩    △4四歩    ▲6六歩    △7三桂    ▲6八銀    △8四歩
▲6七銀    △1四歩    ▲1六歩    △6二銀    ▲9八香    △3二金
▲9九飛



長手数進めて申し訳ないが、やはりしばらくは駒組みである。本譜は後手が木村美濃を選択。先手は固めながら、地下鉄飛車を開通させた。歩を持てば3筋の桂頭がお互いに弱点になる。仮に△8三金なら、▲3八金~▲4九飛のような感じで打開を狙う。後手にも△4一飛があるので、なんとも言えない将棋である。一応千日手は回避できそうな気がする。

指し手②
△7四歩    ▲8七銀    △8四歩    ▲7八金    △8三銀    ▲5七銀
△5三銀    ▲4六歩    △7二金    ▲4五桂    △同 桂    ▲同 歩



今度は後手が銀冠を目指してみよう。△7四歩で先に△8四歩は、この場合は▲7五角という打開筋がある。 
△8三銀の瞬間に▲5七銀がミソ。▲4六歩に△4四歩と対抗すると、▲6六銀に△6四銀なら▲5五歩が成立する(△同歩なら▲5四角)。よって▲6六銀△7二金▲5五歩となるが、これは先手が指せる将棋。
本譜は桂交換して一応打開できそうな戦いになった。形勢自体はいい勝負だろうが、囲い側が全く同じ形で反対側は居飛車の方が駒が伸びているので、先手の方が気楽ではある(千日手懸念を除けば)。ただ後手には△8三銀で△6二金のような一旦停車も考えられるところで、工夫の余地はありそうだ。

指し手(2)
▲6六歩    △3三桂    ▲6五歩    △2一飛    ▲7七桂    △4二金    ▲6七銀
△4五銀    ▲7八金    △3六銀    ▲5八金


銀対抗の形にすると手堅くはあるものの、ややスッキリとしない展開となった。そこで今度は▲4六銀で▲6六歩を見ていく。大きく指して相手に手を渡す、おおらかで昭和チックな指し方だ。わざとスキを作り、後手に攻めさせてカウンターするようなイメージもある。
▲6六歩△3五歩は有力で、▲同歩△同銀▲6五歩のような展開で1局。
本譜はもう少し形を整え、▲6七銀に△4五銀でポイントを奪いにかかる。ここでは△2五桂というのも振り飛車必修の攻め筋で、こちらも有力そう。また、もし後手が動かずに△7四歩なら、▲7八金△8四歩▲6六銀右のようにガッチリした陣形が完成する。これは既に居飛車やや有利と言ってもいいだろう。むしろ△7四歩からの陣形整備が玉頭攻めに当たりにきた感じだ。
上図まで進行して後手は歩得を果たした。ただまだジャブのような感じなので、先手は▲7五歩などでカウンターのための陣形整備を継続することになる。形勢不明。

次回は▲2五歩+▲3六歩を見ていきます。後手の角交換保留を最も咎めにいく手です。

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