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男子はいつまでも中2病、がコンセプトの将棋ブログ。

KKK 2021/11/14

日曜日に行います。
来られる方はご一報ください。

また、来週末はお休みとさせていただきます。


-帰ってきたエルモ-

いつぶりかの対三間飛車エルモ囲い講座、第3話…

初手からの指し手
▲7六歩    △3四歩    ▲2六歩    △4四歩    ▲4八銀    △3二飛
▲2五歩    △3三角    ▲6八玉    △4二銀    ▲7八玉    △9四歩
▲9六歩    △6二玉    ▲5六歩    △7二玉    ▲6八銀    △8二玉
▲3六歩    △7二銀    ▲5七銀右  △5二金左  ▲7九金    △5四歩
▲1六歩



上図が基本図で、ここから三間飛車側には4つの指し手が考えられると(1年以上前に)述べました。
(1)△5三銀  第1話・エルモ①
(2)△4三銀  第2話・エルモセブン
(3)△6四歩
(4)△1四歩

今回は(3)△6四歩に入る前に、(1)△5三銀で「後で取り上げる」とした変化を見ていきます。当初の構想では最後に持ってくる予定だったのですが、私の記憶整理の都合上こうなりましたw

上図からの指し手
△5三銀    ▲4六歩    △4二飛    ▲3七桂    △6四銀    ▲6六歩



▲4六歩~▲3七桂と攻めの形を作りますが、△6四銀は「好きにはさせん!」という姿勢。(第1話では△6四歩でした。)
対しては▲6六歩とし、歩越し銀には歩で対抗します。(ただし銀対抗する▲6六銀も有力です。今回は割愛。)

上図からの指し手①
△7四歩    ▲6五歩    △同 銀    ▲2四歩    △同 歩    ▲6七銀
△6四歩    ▲7七桂    △7三桂    ▲5八金



△7四歩には▲6五歩とさらに歩を突きます。もし△7三銀引なら▲6六銀で位を支えられて、後手作戦負け気味。よって銀挟みにされるのは承知の上で、強く△同銀と取ります。
先手は2筋の突き捨てが大事な手で、単に▲6七銀だと△4五歩から暴れられてしまいます。
▲7七桂で銀を取る権利が生まれましたが、すぐに取らずに一度▲5八金と自陣に手を入れるのが呼吸です。

上図からの指し手(a)
△6三金    ▲8九玉    △8四歩    ▲6八金寄



△6三金は一見当然の手のようですが、実は疑問手。さらに悠々と自陣整備を進めて、先手が作戦勝ち。ひたすら固めて最後に銀を取ればOKです。
遮二無二攻めるだけでなく、こういった融通性の高さもエルモ囲いの魅力です。

指し手(b)
△4三飛    ▲8九玉    △8五桂    ▲6五桂    △同 歩    ▲8六歩
△3五歩    ▲2六飛    △8七桂    ▲8五歩    △7九桂成  ▲同 玉
△8七金    ▲3五歩



ということで△4三飛が有力手。飛車を横に使うつもりです。
△4三飛に▲6五桂も考えられ、以下△同歩▲6八金寄△4二角▲4五歩△3三桂▲4四歩△6三飛が一例で、いい勝負です。
▲8九玉には△8五桂!が鬼手。▲同桂なら△8四歩で桂を取り返して後手よし。
上図まで盤面全体で戦いが始まり、形勢は難解。お互い力が出せる展開です。

指し手②
△5三銀    ▲6五歩    △6四歩    ▲同 歩    △同 銀    ▲5八金
△6五銀    ▲3五歩    △3二飛



振り飛車の秘手として、△6四銀▲6六歩に△5三銀と引っ込む手があります。何をしているかわからないようですが、▲6六歩を見て後手番らしくおとなしくしようという構え。
次に△6四歩とされると先手は打開に苦労するので、やはり▲6五歩と伸ばします。そして△6四歩と反発することになり、小競り合いが始まりました。
△6五銀には▲6七金とする手も自然で、以下△4三飛で互角の将棋。ただのちに△6六歩と叩かれそうなのは気にくわないところです。
そこで▲3五歩でさわやかに攻める手を本譜としました。

上図からの指し手
▲2四歩    △同 歩    ▲2五桂    △同 歩    ▲3四歩    △4二角
▲2五飛    △3四飛    ▲6五飛    △3八飛成  ▲4八金



▲2四歩△同歩と突き捨てを入れて、▲4五歩と行くのが普通の指し手。この方(▲4五歩)が本筋なのですが、▲2五桂という奇手も存在します。
以下先手は銀を取り、後手は飛車を成ることに成功しました。形勢は難解です。

今回は三間飛車側にとっても有力な指し方であり、居飛車目線では反撃も受けますが、きっぱりとした攻めが続くのが本エルモ囲い講座の魅力です。(1年以上前のことだからお忘れだと思いますが、それがテーマとなっていました。)
最近の対抗形の将棋は、難解なねじり合いになることも多いですからね。

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